最終更新日:2025/5/1

(株)九州屋

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 専門店(食品・日用品)
  • スーパーマーケット
  • 百貨店
  • 専門店(その他小売)
  • 食品

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

店長、スタッフ、バイヤーとして活躍中の中堅・若手社員3名の挑戦と成長の軌跡

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青果専門店「九州屋」の仕事はこんなに面白い!

北海道から九州まで全国各地で約80の店舗を展開している青果専門店「株式会社九州屋」。同社で活躍中の中堅・若手社員3名に入社理由や仕事内容、やりがい、今後の目標等についてお話を伺いました!

■中村 光輝さん(中央)
 関東事業本部 ブロック長 兼 小田急町田店 店長/2013年入社

■赤松 茄恵さん(左)
 関東事業本部 東急たまプラーザ店 スタッフ/2022年入社

■市ノ川 冬希さん(右)
 商品部 係長/2019年入社

社員は語る!

「キャリアアップを実現するには、数字を上げる力だけでなく、人と接する力。コミュニケーションやマネジメントの力もかなり重視されます」(中村さん)
「働きやすい環境が整っているのも大きな魅力。平日休みを上手に利用して全国各地に遠征し、推し活や美術館・博物館巡りを思い切り楽しんでいます」(赤松さん)
「お客さまに支持され続ける会社、社員にとって働いて楽しいと思える会社を創るためにも、商品のアップデートを重ね、飽きない提案を続けていきたいですね」(市ノ川さん)

【中村さん】「店舗主導型経営」に魅力を感じて入社。主任、店長、ブロック長にキャリアアップ!

学生時代は野菜や果物にはほとんど興味がなく、キャベツとレタスの違いは分かっても、ホウレンソウと小松菜の見分けもつかない状態でした。そんな私が青果専門店「九州屋」に入社したのは、説明会で聞いた「店舗主導型経営」を実践している会社というところに魅力を感じたからです。商品1つとっても、どの品種を仕入れて値段はいくらつけるのか、ニーズを考え自分でコントロールをしていく…マニュアル化されていないところに面白さを感じ、働きたいと思ったんです。

2013年に入社後は、5年間スタッフ業務を経験し、接客の基本から、青果の知識を身につけました。その後、部下の育成・マネジメントを担う「主任」、そして、店舗全体の経営責任者である「店長」に昇格しました。2024年現在は小田急町田店の店長と関東事業本部ブロック長(3店舗をマネジメント)を兼務しています。

当社の評価制度は、年功序列とは一切無縁で、実力主義の会社です。30代でブロック長(課長クラス)に昇格できたという意味では順風満帆にみえるかもしれませんが、私の場合はスタッフから主任に昇格するまでに5、6年と、同期に比べてかなり長い時間がかかりました。主任になれたのは、当時の店長が「中村を主任にあげるために年間黒字を達成しよう」と、発破をかけてくれたおかげなんですよね。当時の店舗では、売上は取れていたのですが、利益率が安定していませんでした。そこで、店長をはじめ店舗のみんなで、絶対に赤字を出さないような経営ができるよう創意工夫を重ねました。店舗一丸となって取り組んだ結果、ついには目標だった年間で黒字を達成しました。苦労の末に主任に昇格できたときの嬉しさは今でもよく覚えています。

店舗スタッフとして「ブロッコリーが〇〇ケース売れた!」が最高の喜びだったところから、主任として「〇〇万円の売り上げ、利益をつくることができた!」に面白さを感じるステージへ。そして、店長やブロック長となり、一緒に働く仲間が増えれば増えるほど、感謝や喜びを共有することができ、自分のチームが増えたようで仕事のやりがいもどんどん大きくなりました。今後の目標は本部長に昇格し、10店舗規模のマネジメントに挑戦することです。将来的には、自分が上にあがっていくことで、もともと風通しの良い会社を、さらに楽しく、活気あふれる会社にしていきたいですね。

【赤松さん】充実の教育・研修を通して着実に成長!「売ってみたい」「挑戦したい」をカタチにできる会社

学生時代は社会学部で、旅行メディアの分析など観光系の勉強に取り組んでいました。就職活動では旅行代理店を中心に会社選びを進めていましたが、コロナ禍の影響で採用を控える企業が多く、厳しい状況に。食品や飲食業界も視野に入れて企業研究を進める中で、当社に出会いました。数ある企業の中でも当社への入社を決めた理由としては、入社後の仕事内容がイメージしやすかったことと、役職や社歴を問わず、自分の意見を言える雰囲気が浸透していること。若手のうちから活躍できる環境が整っているのに魅力を感じたことが大きかったですね。

2022年に入社すると、まずは約1ヶ月半の新入社員研修です。会社の概要や基本的なビジネスマナー、野菜・果物の基礎知識、店舗に設置されている各種機器の使い方や注意点について学んだ上で、2つの店舗でのOJT研修へ。その後は約3ヶ月間の仮配属期間を経て、10月からは本配属となりました。半年間に及ぶ教育・研修のおかげもあって、ギャップを感じることなく現場の仕事に入ることができました。

現在は東急たまプラーザ店の果物部門のスタッフとして商品の検品・品出しや接客、ギフト用の包装、発注、見切り品の確認、翌日の売り場のレイアウトの企画、プライスカードの作成などの業務に取り組んでいます。普段から心掛けているのは、分からないを放置しないこと。分からないことはすぐに上司に質問や相談をし、解決するようにしています。あとは、挑戦してみたいという気持ちがあれば積極的に「これやってみたいです!」と意見を挙げることです。私自身も発注業務を始めたばかりの頃、上司の反対を押し切る形で、店頭で販売する用にツル付きのメロンを大量に仕入れたことがありました。メロンは贈答品としては人気でしたが、沢山売れる商品でもなかったこと、店頭での販売となると売り場の見栄えが懸念されていたんですよね。ところが売ってみるとこれがヒット!追加発注する程の売れ行きとなりました。やりがいも感じましたし、自信に繋がりました。うまくいかなくても責められるようなことはなく、「同じ失敗をしなければ大丈夫!」と励ましてくれる方ばかりなので、安心してチャレンジできるんですよね。今後の目標としては、魅力的な売り場を1人で作れるようになることです!

【市ノ川さん】入社5年目でバイヤーへ。経験の多寡にかかわらず、自由にチャレンジできる会社!

学生時代は農業大学で園芸学を専攻。果物を長持ちさせるための保存方法に関する研究に取り組んでいました。大学卒業後は自分で農業をやってみたいという気持ちもありましたが、新規就農のハードルの高さや将来の見通しが不透明なことから、安定性を求めて、農産物の流通にかかわることのできる企業、協同組合を中心に進路選びをしました。中でも、素材に深くかかわることができ、青果業の中でも大規模なところに惹かれ、当社への入社を決めました。当時からバイヤーの仕事に興味はありましたが、自分が本当に果物の仕入れに携わるようになるとは思ってもみなかったです。

2019年に入社後は約4年間、松坂屋上野店の果物部門のスタッフとして、商品の品出しや接客、発注等の業務に携わりました。松坂屋上野店は、進物用ブランド果実がたくさん売れる店舗です。大学で園芸学を専攻していたとはいえ、ブランドに関する知識は私にとって未知の領域。先輩はもとより、目の肥えたお客さまにも教えていただきながら、果物に関する知識をひたすら増やしていきました。転機となったのは、秋田県横手市での産地見学に参加したことでした。私が果物に対して並々ならぬ関心を抱いていることを知った果物担当バイヤーに「好きなことを仕事にするのがいちばん!バイヤーの仕事に興味ない?」と聞かれたんです。興味があったので「やってみたいです!」と応えたところ、入社5年目の2023年4月から本当にバイヤーを務めることになりました。

東京都内の市場を中心に、全国の卸売市場に足を運び、せり人と交渉しながら店舗で売れそうな商品を仕入れ、店舗から発注を受けて出荷作業を進めていく――これがバイヤーの基本的な仕事です。バイヤー経験の浅い私にも、自由にチャレンジできるのが当社の魅力。サンプルを食べさせていただき「美味しい!」「売りたい!」と思った商品を仕入れることも少なくありません。やりがいを感じるのは、自分の選んだ商品に対して“おかわり”の発注をいただいたとき。「あの商品が欲しい!」という連絡を店舗から直接もらえたときですね。まだ本格的に流通していない新品種を仕入れ、多くの人々に紹介できるのはこの仕事ならではの醍醐味です。今後は店舗にハマる商品や、数が出る商品、メイン品目を手掛けられるよう知識に磨きをかけていきたいと思っています。

学生の方へメッセージ

【中村さん】上の記事でもお話ししましたが、私自身、入社前は野菜や果物に興味関心があったわけではなく、「店舗主導型経営」を実践している点に魅力を感じて九州屋への入社を決めました。それほど興味関心のない業界でも、一つでも引っかかるポイントがあれば、思い切って飛び込んでみる価値は十分にあると思います。ちなみに私が一緒に仕事がしたいのは、野菜や果物に限らず、食べることが好きな方。仲間と一緒に目標を達成するのが好きな方ですね。

【赤松さん】就職活動を始めた当初、私は旅行代理店など、九州屋とは全く違った業種・業界を志望していました。コロナ禍の影響もあって当社に入社することになったわけですが、実際に仕事をしてみると「この果物の産地を旅したことがあります」「こういう観光資源もあるんですよね」というように、旅の経験が生きる場面も結構あります。自分のやりたい仕事ができる業種・業界が一つしかないということはありません。できるだけ幅広い視野をもって、企業研究を進めていただきたいと思います。

【市ノ川さん】小売業と聞くと、土日祝日が必ず休みになるとは限らないことを懸念されると思います。ただ、実際に社会人になってみて実感するのは、平日休みのときはどこへ行っても空いていて、自分の好きなことを思い切り楽しめるということ。勤務形態に囚われすぎず、やりたいことを仕事にしていただきたいと思います。

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失敗を恐れず、安心してチャレンジできる環境が魅力。社員一人ひとりの挑戦が「九州屋に行けば旬の一番美味しいものが買える」というブランドイメージにつながっている。

マイナビ編集部から

北海道から九州まで全国各地で約80の店舗を展開している青果専門店「株式会社九州屋」。今回、同社で活躍中の中堅・若手社員にお話を伺って感銘を受けたのは、お三方が実にイキイキと楽しそうに仕事に向き合っていたことだった。彼らがとても良い雰囲気の中で仕事ができるのは、「店舗主導型経営」を実践し、店長をはじめ現場の社員一人ひとりが大きな裁量をもって働く仕組みを構築していることが大きいといえるだろう。自分の意見やアイデアをカタチにするチャンスが与えられているからこそ、現場で直面する様々な課題を自分事として捉え、解決に向けた取り組みを進めることができる。努力を努力と思わず、野菜や果物に関する知識、マネジメントのスキルを深めていくことができる。こうした環境を創り上げている点に、「心を売る商売」「お客さまがすべて」という社是・経営理念のもと、1974年の創業以来、約50年にわたって成長を続ける同社の強み、働く魅力の源があるといっても過言ではないだろう。

青果専門店を含めた食品小売業界に興味関心をお持ちの方の中でも、自ら考え、行動することができる方。周囲を巻き込んで仕事に取り組むことができる方。そして、若手のうちから面白い仕事に挑戦し、飛躍的に成長したいという思いをお持ちの方にお勧めしたい会社である。

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2024年に創業50周年を迎えた同社。「対面接客販売」と「店舗主導型経営」に徹底してこだわりながら、九州屋ブランドを磨き続けている。

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