最終更新日:2025/7/17

新日本コンピュータマネジメント(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • ソフトウエア
  • 情報処理
  • 受託開発
  • インターネット関連
  • 通信・インフラ

基本情報

本社
東京都、大阪府
残り採用予定人数
4

取材情報

採用活動について伝えたい

私たちは、こう学生と向き合った――前年度の採用活動を細部にいたるまでご紹介

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人事部のキーパーソンが、選考のポイントをふり返る

文理を問わず、幅広く人材を募る新日本コンピュータマネジメント社。その選考は、どこにポイントを置き、どのようなフローで行われていたのか?採用に携わる2人のキーパーソンに実態を語っていただいた。

■人事部 部長 桝田 篤史
■人事部 人事課 課長 西原 剛

企業研究のポイント

【桝田さん】思うように進まず、悩むこともあるかもしれません。しかし、少々のことであきらめたりせず、自分に自信を持って粘り強く取り組んでみてください。
【西原さん】会社には、いろいろな人がいていいと考えています。面接では硬くならずに自然な自分を表現していただき、密度の濃い時間を共有したいですね。
WEBを主体とした採用に乗り出した同社。多くの学生が語るIT業界への想いに耳を傾ける日を心待ちにしている。

【桝田さん】WEBを活用した選考は学生にも好評。面接ではIT業界に飛び込む『覚悟』に注目した

2018年度の選考ではWEB上でエントリーを受け付け、その後WEB上での筆記試験(適性分析および一般常識)を実施。これを通過した人と一次面接(WEB)、二次面接(対面)を行い、内定出しをするという流れでした。2019年度の採用ではセミナーから筆記試験、面接にいたるまで全て対面で行ったのに対し、2020年度以降は一部のフローにおいてWEBを活用しました。もともとWEBを活用することでペーパーレス化を行い、学生のみなさんの負担を軽減しようというところから検討、対策していたのですが、新型コロナウイルスの感染防止にも流用できたことは幸いでしたね。WEB活用により我々の行動効率も上がったことと、学生のみなさんにとっての利便性も格段に向上したことから、多くのエントリーをいただきました。

WEB上での筆記試験では当社の社風とどの程度マッチングするのかの適性の確認と、一般常識問題の中の論理項目の得点を重視していました。プログラミングなどの開発業務がメインの当社において、論理的思考は欠かせないものと言えます。開発や情報処理に関する基礎知識の有無は問いませんが、まずは、その下地があるかどうかを判断させていただきました。続く面接で見極めようとしたのは、それぞれの人物像です。これは当社が「信頼を重んじ 誠実を旨とし 調和 協力す」という社訓を掲げ、人物重視の採用を行っているからです。どんな考え方が出来るのか。自身の魅力をどのように伝えてくれるのか。IT業界でキャリアを積んでいきたいという熱意がどれほどのものか。といったことを、対話を通して確認させていただきました。一次面接は、人事担当者と学生の一対一で実施。二次面接では、人事担当者と技術部門の部長、本部長の数名が、一人の学生と向き合いました。面接はどちらも40分程度でした。

2020年度以降は主に、「IT業界を目指したきっかけは?」「IT業界でどんな仕事がしたいのか?」「業界をより深く知るために、今どんな活動をしているのか?」といった質問を行いました。注目したのは、どれくらいの覚悟を持ってITの世界に飛び込んでこようとしているのかという点です。なぜなら、強い気持ちで勉強を続けていかなければ、一人前のエンジニアとして活躍することはできないからです。

【西原さん】注目ポイントは、誠実さ・コミュニケーション能力・前向きな姿勢でした

当社における採用活動の根底にあったのは、「信頼を重んじ 誠実を旨とし 調和 協力す」という社訓を体現していくことができるか方か否かの見極めです。具体的に学生さんのどういうところに注目したのかと言うと、新日本コンピュータマネジメントの頭文字「S・C・M」を採用のキーワードとしました。意味するところは、S=誠実さ、C=コミュニケーション能力、M=前向きな姿勢。面接では、これらの要素を備えた人物かというところに注目したのです。文理を問わない採用を行ったたため、まず注目したのは人間力、つまり誠実に人と向き合う能力です。コミュニケーション能力については、特に高度なことを求めてはいません。伝えるべきことをしっかり伝える、という当たり前のことだけを求めています。前向きな姿勢という点では、やるべきことと真摯に向き合えるのかといったことを見ていました。

昨年に内定が決まった人の傾向としては、積極的にアピールする人が多かったように思います。私は長年にわたり採用に携わっていますが、ここ1~2年の学生さんはコロナ禍の厳しい状況で活動していたためか、力強く自己アピールをする人が目立ちました。やはり、積極的にコミュニケーションを取ろうとする学生さんは、魅力的に映りました。また、選考に臨んだ方のほとんどが文系出身者でした。しかも、就職活動解禁直後の早い段階から、IT業界に目標を定めて動き出した人が目立ちました。

もちろん文系出身の方には、選考時点でプログラムを組み上げる技術を求めてはいませんでした。しかしIT業界を目指すなかで、現時点においてどんな取り組みをしているのかといったことは注目するようにしていました。それによって、どれくらいの熱量でIT業界を志望しているかが分かるからです。

2020年度以降の採用においては紙ベースでのやりとりを廃し、採用に関わる文書の提出を全てWEB上で行うようにしました。また、WEB面接も一部で採り入れました。私たちが伝えたいことが学生さんにどこまで伝わっているのかという不安もありましたが、効率的に多くの学生さんにお会いできるという点では、WEB化のメリットは大きかったと感じています。

入社に先立って、10月から内定者研修を実施。無理なく会社に溶け込み、ステップアップできるよう支援

【西原さん】当社における研修は、内定者研修という形で入社前から開始されます。10月頃から月1回のペースで内定者に集まっていただき、社会人としてのマナーや技術に関する予備知識などについて指導。その目的は、マナーや知識の習得だけでなく、内定者同士のコミュニティを作ってもらうことにあります。入社前から何でも話せる仲間を作ることで、安心して働き始めてもらいたいと考えているのです。

入社後は配属先毎のOff-JTに入ります。内容は部署ごとに異なりますが、例えば開発関連の部署では、アルゴリズムと呼ばれるフローチャートの書き方や模擬的なプログラム作成などを学び、先輩による評価が行われます。このOff-JTはおおむね3カ月間にわたって行われ、7月からは先輩社員によるOJTがスタートします。OJTではプログラムのテストから開発、設計と段階を追ってスキルを高め、仕事の全容を理解していきます。これにより、文系出身者も1年経つころにはプログラムが書けるようになっています。並行して国家資格である基本情報処理技術者試験に向けた学習も行っていただきます。

【桝田さん】内定者研修の目的は、社会人になるという意識づけを行うこと。そして、同期社員とのつながりを築いていくことにあります。そのため、グループワークに取り組む機会をなるべく多く設けていますし、一度グループを結成したらそれ以降はメンバーを変えることなく、同じ仲間と共に課題に取り組んでもらうようにしています。

一方、技術については、入社までに第一線で通用するレベルまで育てることはできません。フォーカスしているのは、この業界でどういう仕事に携わることになるのかを正しく認識していただくことです。配属後はどんな仕事に取り組み、どんな技術を身に付けていく必要があるのかをあらかじめ正確に知っておけば、実務に入ってからギャップを感じることが少なくなると考えているのです。

学生の方へメッセージ

【桝田さん】企業選びにあたっては、まずどんな業務を手掛けている会社なのかをしっかり調べておくことが必要です。特にIT業界では、会社によって業務内容が大きく異なります。当社の場合、ゲームなどを作ることができると勘違いをして選考に臨む学生さんも少なからずいます。そうしたミスマッチを防ぐためにも、具体的な業務内容について把握しておくべきでしょう。また、企業の浮き沈みが激しいのもIT業界の特徴と言えます。その企業はしっかりした事業基盤を持ち、長くビジネスを継続してきた会社なのかということもチェックしておくのもよいと思います。

【西原さん】ひとくちにIT企業といっても、その事業内容はさまざまです。各社の違いを理解するために、まずは業界研究をしっかり行うことをお勧めしたいですね。例えば、自らプログラムを書き、何かを作り上げたいと考えている方であれば、確実にそうした仕事に取り組める会社をしっかり見極めることがスタートラインになります。IT業界にはどのようなタイプの会社があるのか、自分が気になっている会社はどのような業務を請け負っているのか、そこに入社したらどんな工程に携わることができるのかといった具体的な事柄を把握した上で、会社を選ぶようにしてください。

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入社時点でプログラミングに関する知識を持っている人は、ほとんどいないとのこと。先輩たちも少しずつ知識の幅を広げながらプロへと成長していったのだ。

マイナビ編集部から

1971年、大阪で新日本ビジネスデーター(株)(SBD)として創業した同社は、IT業界において長い歴史を持つ企業の一つである。その強みはなんと言っても、総合商社をはじめとした数多くの大手企業をクライアントに持つ点だ。そのため、同社の業績はコロナ禍においても大きく落ち込むことはない。とはいえ、そうした安定度の高さに甘えることなく、目下、新しい技術の取りこみにも積極的な姿勢を見せる。次代のITを語る上で欠かすことのできないIoTやAIなどの先端技術も積極的に吸収し、ビジネスのすそ野を広げようとしているのだ。コンペティションの激しいIT業界において、同社が長きにわたり事業を継続することができているのは、こうした進取の精神を持ち続けてきたからにほかならない。

歴史の長い会社ではあるが、堅苦しい空気はないとのこと。「調和 協力す」という社訓が深く浸透し、社員同士が誠意を持って向き合っているようだ。また、穏やかな性格の人が多いという。業務外の交流もさかんで、社内にはフットサル、野球、ボルダリングなどのサークルがある。また、コロナ禍では開催がかなわないものの、恒例となっている全社レベルの飲み会は大いに盛り上がるということだ。

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独立系SIerとして、さまざまな事業を展開する同社。ITに関わる幅広い仕事に挑戦できる環境なので、自分に合った領域でスペシャリティを確立していくことができるだろう。

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