最終更新日:2025/4/11

東芝エレベータ(株)

  • 正社員

業種

  • 機械
  • 半導体・電子・電気機器
  • ビル施設管理・メンテナンス
  • 住宅
  • 輸送用機器(船舶・航空・宇宙関連など)

基本情報

本社
神奈川県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

昇降機は「縦の移動」を支える社会インフラ。世の中の当たり前を作り、守る仕事です

PHOTO

開発、営業、施工管理を担う若手社員をクローズアップ!

エレベーター/エスカレーターの開発・設計・製造・販売・据付・メンテナンス・リニューアル、ビルファシリティー事業を一貫体制で手掛ける東芝エレベータ。

開発、営業、施工管理職の若手社員に、それぞれの仕事内容や醍醐味を伺いました。
◆H.Rさん(研究開発センター/2022年入社)

◆K.Rさん(神奈川支社 フィールド営業第二部/2021年入社)

◆S.Tさん(東京支社 リニューアル建設部/2019年キャリア入社)

先輩の横顔

「舞台鑑賞が趣味で、休日はもちろん平日に有給休暇を取って出かけることもあります。和気あいあいとして和やかな社内の雰囲気も気に入っています!」(Hさん)
「神奈川支社は若手が多い職場ですが、上司と食事に行き相談に乗ってもらったり、週末にゴルフやキャンプの企画が出たりと、日々楽しく働けています」(Kさん)
「工事の状況に合わせてフレックスタイム制度を活用し、柔軟に動けています。夜勤の日は幼稚園の送迎がしやすく、思いのほか子供とたくさん過ごせますね」(Sさん)

最新技術を搭載した機種に関わり、待ち時間の短縮に貢献したい

大学では知識情報処理の研究室に所属し、画像認識技術やプログラミングを勉強していました。就職活動では学びを生かせる業界を探し、当初は鉄道や空港などインフラ関連の会社を見ていましたが、ふと着目したのがエレベーター業界です。マンション住まいでエレベーターがなかなか来ずに遅刻しそうになった経験が何度もあり、これをIT技術で解消したいと思い、当社に入社しました。

入社後は4ヶ月間の新人研修に参加。昇降機の仕組みや機種について学んだほか、グループワークや工場で実機に触れる機会もあり、一通りの知識を習得してから研究開発センターへ。入社前の希望通り、待ち時間を減らす技術の開発を手がけている部署に配属となり、以来ソフトウェア開発を担っています。

開発中のソフトウェアの検証試験でのバグ調査や、稼働中のエレベーターに不具合があった際の検証などが主な担当業務です。原因がわかった際には自分で直したり、外注先に依頼したりして対応します。直近では「ダブルデッキエレベーター」の開発案件が特に印象に残っていますね。私は最終試験のフェーズのみの担当でしたが、社を挙げて作りあがる製品が世に出るのはワクワクします。

利用者が乗車するエレベーターを行先階ごとに自動で振り分け、待ち時間を少なくする「のりば行先階登録システムFLOORNAVI」の機能改善も、一部ながら担当しました。完成後の実機を現場に見に行けることもあり、自分で関わったものの動きを目に見える形で確認できるのは、ハードも手がけているメーカーで働く醍醐味だと思います。

配属から2年経ち、最近はソースコード内のどの部分がどの機能に紐づいているかが大分わかるようになってきました。手応えを感じるのは、自分が手を入れることで本来の動作を実現できたときです。開発の過程では色々な部署とやりとりがあるので、日頃から内容をしっかり整理して伝える姿勢を心がけています。説得力のある伝え方については、合唱部の部長として大学と交渉を重ねた経験なども役立っていますね。将来は、電気や機械などの他部門を広く巻き込みながら進めていく開発案件にも挑戦してみたいです。

お客様に向き合う仕事ならではの成長が実感できます!

東芝エレベータの社名を知ったきっかけは、学校の校舎で当社製品が使用されていたことに加え、部活の顧問が当社のOBだったことです。就職活動の最中にコロナ禍が始まったのですが、いち早くWeb面接に切り替えて採用を続けていたのが当社で、対応の早さや事業の安定性に魅力を感じて入社を決めました。

留学経験もあり海外への興味が強かったので、入社後まず2年間は海外案件を扱う部署で過ごしました。
主に保守関連の業務を行い、遠隔監視装置の導入や安全規程の作成などを担当していました。

3年目に現部署に異動してからは、神奈川県厚木市周辺のフィールド営業を担当しています。昇降機設置後の保守契約や部品交換・販売、意匠部分の改修などを提案して回っています。営業へ異動後の1年間はエレベーターの仕組みや部品の知識を習得しながら訪問活動を続け、ようやく仕事の全体像がわかってきたところです。

マンションの管理会社や管理組合を中心に、個人の施主様や家電量販店など、さまざまなお客様を担当していますが、元々人と話すのが好きで、学生時代はアパレルの店舗で接客のアルバイトをしていたので、お客様と向き合う仕事ではその経験が生かせています。落ち着いた話し方や言葉遣いを心がけながら、丁寧にお話するようにしています。対応のスピード感も大切にしており、先日も集中豪雨の影響で排水処理や部品交換が必要になったお客様のエレベーター復旧を早急に対応することが出来、大変喜んでいただきました。

一方で、まだまだ課題もあります。昇降機の保守契約や部品交換などの修繕作業はなかなかお客様の目に見える商品ではない為、お客様に価格をご納得いただく為には、丁寧な説明が必要になります。また、修理が必要な状況はお客様にとって嬉しいご案内ではないですが、対面できちんと説明するとご理解くださる方は少なくないですね。

残念ながらご契約をいただけないケースもありますが、そのような場合でも足を運んで再交渉を持ちかけるなどの行動姿勢もしっかりと評価してくれる会社です。自分としても「やるべきことは全てやれた」と思えると後悔が少ないですね。メーカーならではのサービスの安心感をお伝えし、保守契約を獲得・継続いただけるようにするとともに、当社製昇降機の採用が増えるよう尽力していくことが目標です。

滅多に入れない建物や街のランドマークとなる建物にも関われる醍醐味

入社以来、エレベーターのリニューアル工事を担当しています。新築の工事と異なるのは、稼働中の建物や施設で工事をする点。利用者様が出入りする建物では、影響を最小限にするため、夜間に1台ずつ少数体制で工事を進めていくことが多くなります。仮置き資材による事故防止など、安全面への配慮も欠かせません。

標準型エレベーターを設置する工事であれば、通常1ヶ月以内に完了しますが、オーダー型エレベーターの場合、1年かけて複数台を1つの建物に設置することもあります。超高層ビルになると、6トン弱の巻上機を屋上に設置するような大掛かりな工事もあり、クレーンなども届かない高い場所に事故なく吊り上げながら搬入するには、綿密な事前準備が必要です。

また、新築工事はゼネコンとのやりとりが主になりますが、リニューアル工事では建物のオーナーや工事発注者などのお客様と直接やりとりをするのも特徴です。エレベーター工事に詳しい方もいれば「初めてで何もわからない」という方もいるので、理解に齟齬が生じないよう、相手の理解度も踏まえながら丁寧な事前説明を心がけています。

海外の大使館など普段は入れないような場所に入れることや、街のランドマークと言えるような建物に関われることも、この仕事の醍醐味の1つ。これまで最も印象に残っているのは、主要空港での工事です。空港は非常にセキュリティが厳しく、資機材の制限や搬入車両・ドライバーの事前登録など、セキュリティ上守らなければいけないルールが数多くありました。経験が浅い時期だったので、近隣で作業中の先輩にも助言をいただきつつ、工事の方向性を決める上では社内の先輩方にも大変お世話になりました。

先輩にサポートをいただきつつ、現場の裁量はしっかり持たせてもらえるので、決定力や推進力がある人には施工管理は非常に面白い仕事だと思います。現場サイドの意見を尊重してくれる分、施工計画の作成や予算管理のスキルもかなり磨かれている実感があります。

私は国際的なスポーツ大会に向けて街の整備が続く時期に入社したのですが、その後は「在宅勤務が増えているうちに工事をしておきたい」というオフィスの需要が増えるなどして、入社数年でテナントビル、オフィス、住居、工場などさまざまな建物での工事を経験できました。今後も「この建物を手がけた」と誇りに思えるような建物の工事をたくさん経験していくことが目標です。

学生の方へメッセージ

企業研究では、「どれだけ業界や企業の情報を集められるか」そして「どれだけ自分の興味や価値観を明確にしておけるか」が重要だと思います。Web上の情報だけでなく、実際に会社に足を運んで職場の様子や雰囲気も体感しておくのがおすすめです。当社もインターンシップ・仕事体験には力を入れており、多くのコースや日程を用意しています。

エレベーター業界に最初から注目する人は少ないかもしれません。しかし、誰もが必ず使ったことがある移動手段で、この瞬間も人々の当たり前の生活を支えている会社です。世の中に役立つ仕事、社会貢献性のある仕事は、意外なところに関わっている場合があります。固定概念は無くして業界・業種に関わらず、広い視野で企業研究を行ってみてください。当社でいうエレベーターのように、何かに特化した会社があなたとマッチするかもしれません。数ある中で、当社にも興味を持ってもらえたら非常にうれしく思います。

当社は年数回の面談やキャリアプランの提出を通じて、自分自身のキャリアを定期的に見直せる環境も用意しています。入社後どんな活躍がしたいかまでイメージしながら企業研究を進めていくと、より深い情報や理解を得られると思います。自分に合った企業を見つけられるよう、頑張ってください。

PHOTO
「エレベーターは専門の学部や学問がなく、入社後1から勉強する社員が大半です。知識は皆仕事をしながら身に付けているので、心配せず検討してみてください」(3名より)

マイナビ編集部から

昇降機の主要な国内メーカーの一角として、高いシェア率を誇る東芝エレベータ。身近な場所のエレベーターを探してみれば、きっと同社製のものを見つけられることだろう。都市に広がる高層ビル群の裏側に同社のような昇降機のプロフェッショナル部隊がいることを、改めて意識させてもらった取材であった。

同社は2023年にKDDIともパートナーシップを組み、最先端のデジタル技術を絡めたエレベーターシステムにも定評がある。今回はその一端を担う開発職の社員にも話を伺ったが、近年のエレベーターに非常に高度なシステムが搭載されていることに驚かされた。また高層ビルでの工事のスケール感も、想像以上のものだった。リニューアル工事の場合は特に多様な建物を手掛ける可能性があり、街や建物探訪が好きな人にも楽しい仕事だろう。

また機械設備である以上、品質や状態を保持し続けるためのアフターサービスも重要だ。その最前線でお客様と折衝を続けているフィールド営業社員のエピソードからは、人と関わる仕事のやりがいや職場の雰囲気の良さがよく伝わってきた。年間休日は128日前後と屈指の水準で、公私のバランスを図りたい人にもマッチする企業だ。都市インフラを支えたい人、先端技術に関わりたい人、人と接する仕事がしたい人など、さまざまな志向や興味に応えるフィールドがあるため、自分に合いそうなポジションなども考えながら企業研究に取り組んでみてほしい。

PHOTO
多くの人が利用するインフラ設備を支える仕事のため、やりがいは充分。支社やグループ間で経験を積むチャンスも含め、非常に幅広いキャリアを選択できるのも特徴だ。

トップへ

  1. トップ
  2. 東芝エレベータ(株)の取材情報