最終更新日:2025/3/26

社会福祉法人新生寿会

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 福祉サービス

基本情報

本社
東京都、岡山県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

今、目の前にいる利用者さんのために何ができるか。自由度の高いケアを実践していける

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家族のようにフラットな関わりかたで利用者さんと向き合う

認知症ケアに強みを持ち、岡山と東京でさまざまな高齢者福祉事業を展開する新生寿会。利用者を思い、その人生に寄り添ったケアを行っている3人の先輩に、利用者との関わりや仕事の魅力について聞いた。

■栗原 洸さん
ジロール神田佐久間町 フループホーム 介護職
経営学部 経営学科卒業/2024年入職(飲食業からの転職)

■蔦 日奈子さん
ジロール神田佐久間町 グループホーム
心理学部 心理学科/2022年入職(営業職からの転職)

■篠田 薫さん
東五反田倶楽部 小規模多機能型居宅介護
人文学部 教育福祉学科卒業/2020年入職

新生寿会の魅力

「現場職員と管理職の距離が近く、意見も伝えやすい環境です。アイデアを実現できるよう応援してくれる風土もあり、風通しがよくて働きやすいと感じています」(栗原さん)
「利用者さん第一で考え、すぐ実行に移せる自由な環境があります。他事業所の取り組みを共有する機会もあり、固定観念にとらわれないケアができるのも魅力です」(蔦さん)
「職員みんなの人柄が魅力です。家族のように仲が良く、安心できる職場。希望休などの取得もスムーズで職員同士助け合いながら個々の生活を尊重して働けます」(篠田さん)

地域との交流も重ねながら、街の一員として暮らしていく。そのためのオープンなイベントも増やしていきたい

祖母と一緒に暮らしていたため、高齢者の方は身近な存在でした。なので高校生のころから介護の仕事に漠然とした興味があったんです。
大学卒業後、飲食業界に就職したのですが、30歳の節目で自分を見つめ直した時、改めて介護に挑戦してみたいと思いきって転職することに。
知識ゼロからのスタートになるので、しっかりサポートをしてくれる施設に勤務したいと探しているところで出会ったのが新生寿会でした。教育体制に加え、施設内の人間関係もよく、利用者さんとスタッフも家族のようにフラットに関わり合っている様子にも惹かれ、ここでなら安心して楽しく働けそうだと思いました。

入職後は先輩について仕事を見て、聞いて、試しながら学んでいくことと並行して初任者研修資格取得のための講座を受ける時間も確保されていました。学んだことは介護技術の初歩ですが、しっかり勉強をしたという自信を持って現場に向かえたと思います。
現在勤務しているジロール神田佐久間町は、7名の利用者さんが暮らすグループホーム。私たちは利用者さんの食事や排泄の介助などを中心に、生活をサポートしています。

利用者さんとのコミュニケーションに悩んだこともありますが、最近では思いを伝えてくれるようになり、これまで積み重ねてきた交流が間違っていなかったんだと手応えを感じることも増えました。
忙しいとついつい業務を優先しがちですが、利用者さんの横についてゆっくり会話をする時間を大切にしています。私はこんな時間を持ちたくて、この仕事を選んだんだ。その初心を忘れずにいたいですね。

施設のある神田はお祭りなどが多く、地域の人たちのつながりが多い街です。私たちジロールも施設の20周年を記念するお祭りを主催し、町会や近所の方々との交流の機会を持ちました。利用者さんが施設外の人たちとの交流を楽しめる機会になり、いつもは見られないような表情も。こうした地域との関わりは、当施設を理解し、協力してくれる方が増えることにも繋がります。今後もこうした機会を増やしていきたいですね。
今後は施設内でのイベントも多く実施したいと思っています。私の前職での経験を活かし、利用者さんたちと一緒に料理やお菓子を作るなど、新しい取り組みも始めました。当施設独自の企画も会社が応援してくれるので、利用者さんたちが元気になるような企画をどんどん提案していきたいと思っています。
【栗原さん】

利用者と職員、その関係を超えた家族のような関わりで、一緒にたくさんの思い出を作っていく

「人の役に立てる仕事がしたい」という考えで就職活動を進め、求人広告の営業として人と人、人と仕事をつなぐ仕事に就きました。営業の仕事ではさまざまな業界の方々と会い話をする中で、次第に介護業界の仕事に惹かれるように。目の前にいる人に直接関わり役に立つことができる。利用者さんのために働くという使命に魅力を感じたのです。
新生寿会の採用面接では、利用者さんと職員の方々との関わり方を、写真を見ながら教えてくれたのですが、そこに映る利用者さんと職員のイキイキした表情がとても印象的でした。

ジロール神田佐久間町に勤務するようになって、入職前のイメージは間違っていなかったと実感。ここでは利用者の方々を支援するというよりも、職員の方々も一緒に楽しめることをしていこう、そんなスタンスで働いていると感じました。
もちろん介助をするという役割はありますが、どうしたら利用者さんとともに楽しみながら一つひとつの介助、動作をしていけるかを考えているのです。「こうしたらどうだろう」と常に考え、セオリーにとらわれずに試行錯誤できる。この介護への向き合い方が素敵だと思いました。

利用者さん一人ひとりに合わせたケアを行える、その自由度の高さも当施設の魅力です。以前、銭湯が好きで施設の小さなお風呂に満足できずにいたおばあちゃんと一緒に、街の銭湯に行けるよう準備をしたことがあります。
広いお風呂でリラックスした利用者さんから「ありがとう」という言葉をいただき、私の背中を流してくださったときは、利用者と職員という関係を超えることができたと思いました。利用者さんの望みに寄り添い、一緒に思い出を作っていけるのは当施設ならではの時間です。

新生寿会では法人全体での「ケア発表会」として、各事業所での取り組みを発表する機会があります。当施設には帰宅願望があり、夜になると不安になって自室で眠れなくなる利用者さんがいらっしゃいます。その不安や寂しさを受け止め、夜は自室ではなく職員が作業をしているリビングに布団を敷いて一緒に過ごすようにしたら、すんなり眠れるようになったという事例を取り上げ表彰されたことも。職員がさまざまな視点からアイデアを出し合い、諦めずに試行錯誤したことが結果に結びついた印象深い一例です。
一人の利用者さんのためにできることを話し合う、それが当たり前という当施設の環境は私の誇りです。
【蔦さん】

施設での介護以外に、地域の課題を語り合うピアサポートも開始。課題のある方の居場所となっていけたら

将来は高齢者福祉に関わる仕事につきたいと大学に進学。大学で学びながら方向性を考えていく中、社会福祉士の資格取得に向けての勉強や実習も進めていました。その実習先として訪れたのが現在勤務している東五反田倶楽部だったんです。
どんな施設で働きたいかイメージが持てずにいた学生時代でしたが、この実習で「私が働くのはここしかない!」と直感しました。
介護施設というとルールや計画がしっかりしているという印象がありましたが、当施設は利用者さんがやりたいと話されたことその日に実現できることが多いんです。この家にいるような雰囲気がとても居心地よく、私が年齢を重ねて施設に入るならここがいい、そう思えるほどの環境でした。

東五反田倶楽部は小規模多機能型居宅介護の施設。リビングはいつも賑やかで、笑い声がよく聞こえます。
認知症のある方もない方も利用されていますが、私たち職員は利用者さんの気持ちに寄り添ったケアを意識していこうという共通の思いを持っています。
長く介護の仕事をしていると「いつもやっていることだから」と行動を決めつけてしまいがちですが、思い込みを持たずに接するようにしたいですね。

例えば朝起きて何が食べたいか、利用者さんの希望が事前に準備していた朝食のメニューと違っていたら、できるだけ希望に沿った料理を作るといった対応も、当施設らしいケアのひとつ。大変ではありますが、利用者さんの気持ちに寄り添うことは、私の楽しみでもあります。
ときにはコーヒーが好きな利用者さんを誘って、近くの喫茶店に行くこともあります。一人ひとりの好みを尊重した自由度の高いケアをすることで、お互いに人として大切にし合える関係となっていくのです。

最近、施設での業務外の役割として若年性認知症の方々との交流の機会を持つ、ピアサポートの取り組みも始めました。若くてまだ働きたい、でも若年性認知症があって思うように仕事ができないご本人やご家族が集まり、外出をしたりやりたいことをする活動を毎月2回行っています。みなさんの居場所となるような場、同士と出会える場にしていきたいですね。
学生時代に学んでいた認知症の方と地域の関わり作りや社会福祉士としての取り組み、その経験が活かせるチャンス。みんなが気軽に参加できる、そんな関係づくりを考えていこうと思っています。
【篠田さん】

学生の方へメッセージ

興味を持てることがあるなら、まずは行動してみることをおすすめします。実際に挑戦したことをきっかけに、興味があることが好きなことに変わるかもしれません。就職活動も同じ。難しく考えすぎず、未知の環境でも飛び込んでみましょう。
介護の仕事は職場の環境と自分との相性が大切だと思います。業務で大変なことがあっても、頼れる仲間と一緒なら乗り越えられます。働く現場を自分の目で見て、確認してください。
【栗原さん】

働く上で自分が一番大切にしたい“軸”を見つけることが大切です。とことん自分と向き合って考え、その軸に合う企業との出会いを探していきましょう。
新生寿会は好奇心旺盛な人が活躍できる法人だと思います。利用者のためはもちろんですが、自分自身もどうしたら仕事を、日々を楽しめるか。その視点を持って、自分も他人も楽しむことを考え、行動していける人にピッタリの社風ですよ。
【蔦さん】

福祉や介護の仕事と一言で言っても、運営する法人や施設によって雰囲気が異なります。実際に現場を訪問し、自分自信が「ずっとここにいたい」と思えるような場所であるかを意識して見てみると、発見があるかもしれませんよ。
介護の仕事は相手の気持ちを汲み取って寄り添うことが求められます。それを仕事として行うだけでなく、人のためを考えることを楽しめる、そんな人なら利用者さんや施設のためになる提案ができると思います。
【篠田さん】

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未経験から入社して初任者研修から現場経験を積み、介護福祉士やケアマネージャーなどの資格を取得して業務の幅を広げる先輩たちも。資格取得への支援制度も充実している。

マイナビ編集部から

1984年に岡山県で認知症専門病院を開設し、日本でいち早く認知症ケアに関わる取り組みを始めた「きのこグループ」。その一員として、認知症ケアに強みを持つ高齢者福祉事業を展開しているのが「社会福祉法人新生寿会」だ。
岡山と東京の15拠点で医療・介護施設を運営する同グループ。東京では新生寿会として千代田区・港区・品川区に5つの施設を運営し、グループで培ってきた知見を反映させた小規模多機能型居宅介護施設やグループホームで、認知症によって自宅に住み続けることが難しくなった方々の暮らしをサポートしている。

今回の取材で職員のみなさんは、度々「利用者さん第一で」という言葉を口にしていた。施設や職員主体の介護ではなく、常に利用者を主役とした自由度の高いケアを実践していくという方針が、全職員に根付いているからだろう。
また職員のみなさんも利用者のことを思い、できることを最大限実現していくためにアイデアを出し、実現していくことを心から楽しんでいる姿が印象的だった。

新入社員研修は本社のある岡山で1週間かけて行われたあと、配属先でチューター職員が新入社員に付いて、伴走型の支援によって仕事の基礎を伝えていく。面談の機会も定期的に用意され、メンタル面でのケアも手厚いのが特徴だ。
他にも7日間の連続休暇取得制度も始まり、プライベートを充実させながら安心して仕事に打ち込める環境を作ろうとする法人の思いが感じられた。

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施設管理者や施設長の多くが20~30代と、若手が活躍できる環境。手厚い教育制度や資格取得支援制度も整備され、介護のプロとして成長したいという思いを実現していける。

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