最終更新日:2025/5/13

日本ステリ(株)【H.U.グループ】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 各種ビジネスサービス・BPO
  • クリーニング
  • 専門コンサルティング
  • 医療用機器・医療関連
  • 医療機関

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

医療を支え医療現場の改善にも貢献できる。患者さんの役に立てる喜びが大きな仕事です

PHOTO

先輩社員が語る「資格不要で活躍できる医療関連職」の魅力

医療現場に欠かせない滅菌業務(※)や手術業務支援の外部委託機関として、病院内外で活躍している日本ステリの社員たち。本記事では2名の先輩社員に、実際の仕事内容やその魅力、働く環境などについて伺いました。

◆宮坂 拓実さん(写真左)
院内事業部
2020年入社/大学院理学研究科 分子科学専攻修了

◆菅沼 佑香さん(写真右)
院内事業部
2018年入社/健康メディカル学部 臨床心理学科卒

(※)滅菌業務……治療や手術等で使われた医療器具を洗浄・消毒し、安全に再使用できるよう高圧蒸気滅菌機などにかけて、無菌状態にする仕事のこと。

日本ステリで働く魅力は?

「業界のパイオニアとしての地位が確立しているため、メリハリのある働き方ができ、ライフワークバランスの充実を図れることです」(宮坂さん)
「皆で楽しく働こう!という明るい雰囲気があることです。上司や同僚にも気軽に相談できますし、懇親会で社員どおしが楽しく話したことも印象に残っています」(菅沼さん)
充実した教育環境があるので、文理問わず医療の予備知識は不要です。「手術室を再現した自社研修センターがあり、実際の器具見本を触りながら必要な知識を習得できますよ」

【宮坂さん】器具管理の責任者として主体的に動き、円滑なオペの進行を支えられるやりがい

幹細胞や再生医療の分野を勉強していた経緯もあり、就職活動ではMRや研究職、営業職など医薬関係の仕事を広く見ていました。その過程で、研究室で日常的に行っていた滅菌業務の会社があると知り、当社に注目。人事担当者を通じて社内の雰囲気の良さも感じ、ここで働きたいと思えたことから入社を決めました。

最初に配属になったのは、横浜にある総合病院です。まずは院内各所を回って滅菌作業を行う「病棟外来業務」からスタート。作業ミスがあると一日の予定が回らなくなるので、慎重かつ効率よく進める大切さを学びました。2年目を過ぎる頃からは、アソシエイトスタッフの方々をまとめる業務リーダーを任せてもらえるように。2年目の後半からは本部のタスクフォース部隊に籍を置かせてもらい、都内の5つの病院を回って経験値を磨く日々を過ごしました。

3~4年目にかけては「オペテック業務」を担当。脳外科や心臓外科などは専門の手術器具が非常に多いですし、滅菌方法を間違えば、高額な器具を壊してしまうリスクもあります。知らないオペの名前を見たらその場で調べ、頭に入れておくことを習慣にしながら、2000点近くあるオペ器具の知識を深めました。

オペは予定時間通りに進まないことも多く、器具が不足した際には代用器具を提案したり、急いで滅菌処理をしたりと、ケースバイケースで対応します。ドクターの指示で器具室に探しにきた看護師さんが迷っているときは、「多分これだと思います」と提案することもしばしばです。落ち着いて適切な助言を行うことで、感謝の言葉をいただけることは多いですね。

滅菌方法は主に3種類あり、普段は安全で低コストの方法を最優先にしますが、緊急オペ等で器具が足りないときには、あえて高コストでも早く準備ができる方法を選択することもあります。慣習になっていた滅菌方法の見直し、病院の運営実態に即した提案をしたことで、病院側のコスト削減を実現できたことも、手応えを感じたエピソードの一つです。我々の真価を発揮できる場面は日常のあちこちにあり、外部の専門委託先だからこそ頼ってほしいという思いも強いですね。

患者さんに直に接することはなくとも、「自分の仕事の先で患者さんに貢献している」と思うと、モチベーションには事欠きません。部活で怪我をした学生さんを助けられたり、新生児の元気な産声を聞けたりすることは、私たちにとっても大きなやりがいです。

【菅沼さん】早いうちからリーダー職を経験。新しい学びや成長の実感がモチベーションに

学生時代は心理学を学び、就職活動では広く医療業界を検討しました。中でも当社の仕事に興味を持ったのは、「資格がなくても手術室に入って仕事ができる」と知ったことがきっかけです。調べるなかで、専門性を身に付けて長く続けられることや、若手のうちから活躍できる社風にもひかれて入社を決めました。

入社後は研修を経て、地元の市立病院へ。中規模病院だったので、オペ器材の滅菌・洗浄・払い出しはもちろん、オペテックや手術室の環境管理測定、ME機器管理、そして内視鏡室支援サービスまで、早い段階で幅広い業務を経験することができました。

最初の頃は自分のことで精一杯でしたが、少しずつ周りが見えてきた1年目の後半からは、業務リーダーとして動くように。3年目が終わる頃には、病院全体の責任者代行も担うようになりました。実際にやってみると一人ひとりの性格に応じた対応をする難しさを痛感することもあり、この時期に20名ほどのメンバーをまとめる経験ができたことは、私自身の成長にもつながったように思います。

実家から通える病院で4年間を過ごした後、県内の大学病院に移ることを決めました。 少し遠方になるものの、上司との相談の中で「新しいことを学びたい」という思いが芽生えたことがきっかけです。

現在の病院は幅広い業務を24時間体制で提供しており、当社のスタッフも総勢70名ほどの大所帯です。機材の量も非常に多いですし、前の病院とは異なる滅菌方法を採用しているので、期待どおり、新しい学びをたくさん得られています。お客さまへの提案の前提となる知識が増えるほど、看護師さんへの対応力も高められるように思います。

3交代制のシフトなので、スタッフとのコミュニケーションにも以前より工夫が必要ですが、連絡ノートを作るなどして情報共有に努めています。長年、委託いただいている病院なので運営体制は確立していますが、積極的に業務の見直しや整理も行い、より効率よく働ける環境づくりにも注力しています。

オペのスケジュールがタイムリーに動いていく中でもスムーズな業務の遂行に努め、医療従事者の皆さんから「菅沼さん、ありがとう」と声がけをいただける瞬間が、一番やりがいを感じる瞬間です。手術室で患者さんとすれ違う機会も日常的にありますが、患者さんを不安にさせないよう、緊急時にも落ち着いた振る舞いを心がけています。

【宮坂さん/菅沼さん】それぞれの今後の目標/学生の方へのメッセージ

【宮坂さん】現在は業務リーダーと兼任で、病院の責任者代行を務めています。病院との定例会議に参加して要望のすり合わせをしたり、消耗品の発注など事務作業の経験も積んでいます。現病院には2年ほど在籍していますが、次の病院には責任者として赴任できるよう、しっかりと成長していきたいです。

当社に向いていると思うのは、チームで仕事をすることが好きな人。アソシエイトスタッフを含めると一つの病院だけで20~70名のスタッフと協働しますし、医療従事者の方々との連携も欠かせません。社員はリーダーのポジションを担う機会が多いので、人を引っ張るのが得意な人にもぴったりな環境だと思います。

また、忙しく動いている看護師さんとコミュニケーションを取る機会が多いため、臨機応変さを身に着けたい人や、体を動かしながらものごとを進めることが好きな人も、この仕事に向いていると思います。私は体育会系出身で、学生時代に「デスクワークは自分に合わないかも?」と思ったことがあったのですが、この仕事は、そんな自分の適性にも合っていると感じています。

【菅沼さん】私はこの3年間、手術室の環境整備業務をメインで担当しており、17名ほどのアソシエイトスタッフさんたちをまとめるリーダーとして働いています。自分で学んで終わりではなく、学んだことをスタッフの皆さんにも共有して広げていけることがやりがいにつながり、前向きに知識習得に励むことができています。

当院ではまだあまり経験できていない中央材料室の業務についても、今後は覚える時間を作っていきたいですね。時期が来たらまた新しい病院にも赴任してみたいですし、そのときには責任者を任されるような人材に成長できていればと思います。

学生の皆さんに伝えたいのは、「興味を持てば、必要な知識は覚えていける」ということです。指示待ちにならず、目の前の一つひとつに興味を持って「あれをやってみたい、これをやってみたい」と能動的に動いていけば、早く仕事に慣れることができると思います。

また、医療業界は堅そうなイメージがあるかもしれませんが、看護師さんも医師の先生方も明るい方が多いです。もちろん真剣味を帯びる場面はありますが、いろいろな医療従事者の方々と連携しながら朗らかな気持ちで働ける「病院」という職場が、私はとても気に入っています。

学生の方へメッセージ

新入社員を迎えるにあたり、私たちが一番知りたいと思っているのは、医療業界や当社の仕事に対する興味や思いを持っているかどうか、という点です。「医療現場の役に立ちたい」「病院で働くのは格好良さそう」など、どんな動機でも構いません。何かしらの興味や思いを持っていることが、自身の成長の原動力になっていくと思います。

少子高齢化や働き方改革に伴い、医療現場では、当社のような外部委託会社の存在がますます不可欠になっています。頼まれた業務を遂行するだけではなく、業務改善ができる部分を見つけて提案したり、医療従事者の方々が求めるものを察知して動いたりといった能動的な姿勢が、今後よりいっそう求められていくことでしょう。複数の拠点で経験を積めば「前の職場で成果が出たことを、こちらでも試してみよう」といった提案も浮かぶようになりますし、経験値が浅いこともマイナスにはなりません。「病院とはこういうもの」といった先入観がないからこそ、型にハマらない意見が役立つこともあります。

「医療や患者さんを支えたい」という思いがある方はもちろん、「病院現場をより良くしたい」という人にも、働きがいを感じられるフィールドがある会社です。今回の2名のような当社の先輩社員たちが、病院内や手術現場で主体的に活躍していることを、まずは知っていただけたら嬉しいですね。

(人材採用課/千村 夏実さん)

PHOTO
「社員の学びたい意欲に応えてくれる会社です」と千村さん。自身も社内の選抜型研修制度に応募して約1年間学ぶことで、ビジネス知識が深まり社内の人脈が増えたそうだ。

マイナビ編集部から

同社の代名詞である「医療器材の滅菌サービス」を筆頭に、「手術業務支援」「ME機器管理」「院内物流管理・搬送」「内視鏡室支援」など、病院経営にも寄与する総合的な医療サービス事業を展開している日本ステリ。同社が属するH.Uグループは臨床検査や検査薬に強い企業グループのため、事業領域が異なる同社は、グループの幅を広げる存在としても期待値が大きい。

今回の取材では、早くからリーダー職として活躍する社員たちに話を聞くことができた。宮坂さんの「外部委託会社だからこそ、看護師さんたちに頼ってほしいと思っている」という発言からは、自らを客観視し、価値を高める目線を持ちながら、一つひとつの業務にプラスアルファの要素を添えていることが伝わってきた。また、菅沼さんの「自分が学んだ知識をスタッフたちにも広げて役立てていけるから、学習が苦にならない」という発言からは、日々現場で役立つ“生きた学び”を積み重ねていける同職の魅力がよく理解できた。

また同社では、キャリアのチャンスが非常に多く用意されている。通常の拠点異動や昇進の他にも、社内公募制度があり、毎月グループ内の複数の部署から公募が出され、チャレンジしてみたい部署や職種があれば、自ら手を挙げて社内転職が可能。自分から部署やポジションを名指しでエントリーできるFA制度も利用できる。将来の可能性を広く持ちたい人にも、満足度の高い企業という印象を受けた。

PHOTO
医療機関の“なくてはならない存在”として、着実な成長を続けている日本ステリ。今後はヘルスケア領域にも幅を広げるべく、グループ全体でシナジーを高めていく考えだ。
  1. トップ
  2. 日本ステリ(株)【H.U.グループ】の取材情報