最終更新日:2025/3/17

アコース(株) 【TOAグループ】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 半導体・電子・電気機器
  • 家電・AV機器
  • コンピュータ・通信機器
  • 機械設計
  • 精密機器

基本情報

本社
滋賀県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

「何を学んだか」だけじゃない。好奇心や経験を生かせば可能性は無限に広がっていく。

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最前線で活躍する中堅・若手社員にインタビュー!

非常・業務用放送設備をはじめ多種多様な放送・音響機器の開発・設計・製造まで自社一貫で手掛ける『アコース(株)』。学生時代の専門分野を超えて成長・活躍の領域を広げる先輩たちに、仕事の魅力を伺った。

設計部 設計課 戍井 陽太さん(2012年入社/工学部・電子システム工学科)
管理部 生産管理課 清水 佳菜さん(2019年入社/人間文化学部・地域文化学科卒)
生産部 生産技術課 生産技術グループ 中久保 亮馬さん(2022年入社/職能短大・電子情報技術学科卒)

先輩それぞれが実感する「アコース(株)」で働く魅力とは

TOA株式会社の音響機器の設計・製造に携われます。 部署間も友好的な関係で、協力してプロジェクトを進めていく社風も魅力です。(戌井さん)
公休の土・日・祝日だけでなく、有休もしっかりとれること。取得日数が少ないと上司の方から「休んでよ」と声をかけてくれるので、気兼ねなく申請できます。(清水さん)
手がけた製品がカタチになり、自分の技術が社会で生かされている実感を得られること。身近な街の中で製品を見かけると、とても誇らしい気持ちになります。(中久保さん)

やりたかったモノづくりと音をかけ合わせたアコース(株)で更なる成長を。

私は学生時代に電子システム工学科で電気・電子回路、デバイス、ソフトウェアの基礎を学び、その中でも特にデバイスの評価技術に興味を持ち、卒業研究のテーマにするなど深く関心を高めました。また、部活動では楽器演奏をしており、学内・地域のお祭りの出演のみならず、企画や運営から携わってイベントを作り上げていました。そのことがきっかけで、「モノづくりを行うエンジニア」「音に関する製品を扱うメーカー」という二つの軸を元に企業研究をスタート。親会社が上場企業であり、私のやりたかった2つの軸がマッチしたのが当社でした。知ったときは既に参加条件であった会社説明会が終了しておりましたが、気持ちが揺るがず交渉したところご縁があり入社することができました。

今は大きくわけて2項目の業務を担当しています。
1つ目が新製品・特注の回路設計、評価業務です。新製品や、既存製品に機能アップの改造を加えた特注品の開発を行い、それらの回路図面の作成から、試作品の製作、動作・性能評価を実施しています。
2つ目が既存製品の設計変更です。これは部品の入手性やコストダウンを目的としていて、部品を変更した際の動作・性能に衰えがないか評価を行います。
学生時代とは違って設計業務では、「性能」、「納期」、「コスト」のバランスが重要となります。「性能は十分だがコストが目標未達」・「コストダウンを狙った結果・製品性能が出ない」といったことが起こりえるので一筋縄ではいきません。出口が見えない状況で知恵を絞って打破し、乗り越えることが”やりがい”であり、”苦労”する内容になります。上司や先輩方にも助けてもらい、完成したときには達成感と新しい知識を習得することができ、日々成長できているように感じます。

仕事をするうえで、私は学生時代に学んでいたことが電気系の内容であったことから、基礎となる学問は学んだ内容が生かされていると感じます。
また、商品の開発業務では、製品の量産を意識して「営業部門」「部品調達部門」「生産部門」「品質管理部門」等と多岐に渡る部署との調整が必要となります。コミュニケーション能力は部活動でのイベント運営時に地域の方々とコミュニケーションをとった経験が活かされていると思います。今後もしっかり連携してよりよい製品づくりができるよう努めていきたいです。/戌井 陽太さん

生産管理とライブ運営。一見畑違いの経験が、思わぬカタチで生かされています。

私が当社を志したのは、業務用放送設備や防災スピーカーなどを手がける企業として音というカタチのないものの品質にとても真摯に、そして前向きに対峙する姿勢に強く感銘を受けたから。緊急時の非常放送は不特定多数の人に確実に情報を届けなければいけないし、屋外の防災無線なら伝えるべきメッセージが雨風の音に遮られてもいけない。たまたま参加した説明会で「より確実に音を伝えるにはどうすればよいか」という課題への熱い想いを聞き、長年音楽に親しんできた私は「これほど音に真剣に向き合う会社があるなんて」と強く印象に残ったのです。私自身は説明会で初めましての企業でしたが、両親が知っていたこと、そして親会社が上場企業であることも安心要素となり、入社を決意しました。

入社後は、生産の計画や納期管理などを担う生産管理課の配属となり、なかでも私は主に製品の生産調整・出荷管理などを担当しています。受注と生産能力のバランスがとれているときは比較的淡々と業務が進むポジションですが、受注が立て込み製品が品薄になると外部から手配する部品・資材の入荷日や社内の生産キャパに合わせて生産計画を見直し、出荷量や出荷日を細かく調整しなければなりません。その都度優先順位を見極めながら臨機応変な対応が求められます。一度受注確定した製品に関しては何としてでも納期に間に合わせなければならないためプレッシャーは感じますが、何とか手配し遅延も欠品もなく無事製品を納入できたときには達成感があります。

学生時代の専門分野と業務内容に関連性がなく、はじめは「生産管理とは何か」を理解するところからのスタート。フィールドワークを通じて培ってきたつもりのコミュニケーション能力も、ささいな行き違いが大きなトラブルに発展する可能性もある仕事の現場では勝手が違い、「伝え方」「受け取り方」に苦戦する日々。伝えるときは正確さや簡潔さ、伝える順序などを、また受け取る立場のときは思い込みを捨てて相手の言うことに丁寧に耳を傾けるよう心がけています。一方、思わぬところで生かされているのが、サークル活動のライブ運営経験。演者の動き方を想像し、優先順位を考えながら機材・動線を整えなければならい会場セッティングは、その後の流れを想定した生産管理にもどこか通じるものを感じています。/清水 佳菜さん

得意のプログラミングスキルを存分に発揮しつつ、マルチエンジニアに飛躍したい。

高校時代に情報系のコースで学び、さらに学びを深めたいと電子情報技術学科に進学。「将来はパソコンを使った仕事がしたい」という漠然とした夢を描きながら、主にプログラミングや電子回路などについて学びました。進学先が職能短大だったため1年次の早い段階から企業研究を始めることとなり、なかなか志望先が定まらず悩んでいたところ大学の恩師が勧めてくれたのが当社でした。当初目指していたIT企業ではありませんでしたが、見学に参加してみると情報処理に関わる技術が生かせそうな場面があり、また、社内の雰囲気も心地よく、直感的に「ここなら理想の働き方ができる」と感じました。

私が入社して驚いたのは、生産技術課の業務領域の広さ。基本的には製造部門の後方支援を担う部署なのですが、業務には新製品の生産開始に当たってどんな生産設備が必要かの検討から治具の製作、製品の検査・計測設備導入なども含まれ、製品不良や設備トラブルが発生した際の対応なども行います。学生時代の学びが直接活かされるのはプログラムの作成くらいで、初めは分からないことばかり。それでも先輩や上司の手厚い指導のおかげで徐々に「こういう設備なら生産部門の助けになるだろう」というところまで考えられるようになり、経験のなかった治具の製作も試行錯誤しながらなんとかカタチにできるように。今では一部の生産ラインを丸ごと任されるまでに成長しました。

製造・検査に関わるプログラムの作成以外は完全なるゼロからのスタートだったわけですが、私にとって、それは“期待外れ”ではなくむしろ幸運だったと感じています。今まで知らなかった知識に触れ、新しい技術を日々新たに覚え、身に着けられるので毎日がとても刺激的ですし、実際の製品を見て、自分で手を動かして製品や設備の理解が深まっていくと「もっとよいものにしたい」という前向きな意欲も湧いてきます。すべてが挑戦だからこそ、苦労を乗り越えた先の成長実感も格別に大きいのです。まだまだ成長途中ではありますが、今後は得意のプログラミングだけでなく設備・治具製作などハード面のスキルも積極的に磨き、「困ったときは中久保に相談すれば何とかなる」と言われるような存在になれたらと思っています。/中久保 亮馬さん

学生の方へメッセージ

企業研究といわれても「どう手を付けたらいいか分からない」という人も多いはず。そんなときは、まずは気になる企業のHPを見たり、説明会に参加したり、とにかくできることからはじめてみましょう。初めは漠然としていても、いろんな企業に目を向けてみることで自然と「ここは譲れない」という自分軸が見えてくるもの。特に会社見学やインターンシップなどに参加すると「合う」「合わない」が肌感で分かるので、おすすめです。(清水さん)

「勉強したことを生かせるかどうか」を選社軸に据える学生は多いと思いますが、机上の学びが中心の学生時代と、社会における実践とは大きくかけ離れ、そのまま生かせる知識や技術などほとんどありません。仮に学んだことと直結する仕事でも、もしそれが特別「楽しい」と思えることでなければ続けること自体難しくなるでしょう。つまり、自分の未来の可能性を広げるならば、「できること」より「したいこと」から探す方がずっと実りは大きくなるはずです。(中久保さん)

私が企業研究時にアコース(株)を知ったとき、既に会社説明会への参加条件であった合同説明会が終了していました。あの時「会社説明会、選考にまだ参加できますか?」と当時の人事担当にメールし、その縁で今はアコース(株)で仕事をしています。何もしなくて後悔しないよう、恥ずかしがらずに行動することが重要だと思います。(戌井さん)

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「気になる企業があれば手探りでいいので積極的に行動すること。業界や企業理解を深める過程で、いろんなことが見えてくるはずです」と話す清水さん(左)と中久保さん。

マイナビ編集部から

『アコース(株)』は非常・業務用放送設備やワイヤレス・ポータブルアンプからインカム、プロオーディオ機器に至るまで、多種多様な機器・システムの開発・設計・生産を手がける音響機器メーカー。B to Bビジネスのため一般的な知名度はさほど高くないが、世界初の「電気メガホン」やトランジスタシステムメーカーとして知られる東証プライム上場企業『TOA(株)』の100%出資子会社として盤石な経営基盤を築き、1965年の設立から半世紀以上にわたって着実に成長・発展を遂げてきた優良企業だ。

歴史は長く、基盤も堅いが、米原にある本社工場と綾部工場の2工場合わせて総勢200名足らずの中小規模がゆえ、社内の風通しは極めて良好。役職の有無にかかわらず「さん付け」で呼び合うのが習わしで、立場や社歴の違いによる垣根を感じさせないフラットな社風なので、「分からないことや困ったことがあっても、臆せず気軽に相談できるんです」と入社2年目の中久保さん。

一方、社員のワーク・ライフ・バランスの向上に向けた取り組みは、さすが一流企業傘下。「京都モデル」ワーク・ライフ・バランス認定をはじめ、ユースエールやくるみん認定も相次ぎ取得し、平均有給取得日数は2023年度実績で16日。「働きやすさも、働きがいも大切にしたい」。そんな人材にとって、これほど恵まれた環境はなかなかないのではないだろうか。

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『TOA(株)』の生産子会社として、インフォメーションやコミュニケーション機器、サウンド機器、スピーカーシステムなどを多彩な商品を開発段階から自社一貫生産している。

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