最終更新日:2025/4/7

一般財団法人日本モーターボート競走会

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仕事・キャリアパスについて伝えたい

注目度も、社会貢献度も高いボートレース。その運営を私たちが支えています!

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3名それぞれの視点からやりがいを語る!先輩職員インタビュー

公営競技であるボートレースの競技運営を担っている日本モーターボート競走会。同競走会の職員たちはどのような仕事に従事しているのか、入会から現在までの仕事について詳しく語ってもらった。

■土屋 大河さん
 業務部技術課/2016年入会

■篠崎 泰一さん
 企画部広報課/2016年入会

■福本 和史さん
 業務部あっせん課/2019年入会

先輩のワーク・ライフ・バランス

福岡や三重に赴任していたときは、同僚と近隣の観光地巡りを楽しみました。仕事でいろいろな所に住めることを、私自身はとても楽しんでいます。(土屋さん)
レースの開催は時期的に片寄りもあるので休みが数週間に及ぶこともあります。審判員時代は特にプライベートを充実させていました。最近の趣味はジム通いです。(篠崎さん)
今も社会人ホッケーの活動を続けており、有給休暇を取得して遠征試合にも参加できています。遠方の実家に帰省できる長期の休みがあることも有難いですね。(福本さん)

異動のたびに広がる知見。面倒見の良さも競走会の特徴です/土屋さん

地元にボートレース場があったため、公営競技には幼い頃から親しみを持っていました。初めてレースを観戦したとき、純粋に「かっこいいな」と思ったことを覚えています。就職活動で日本モーターボート競走会の存在を知り、ボートレースに携わりたいと思い、同競走会を志望しました。

入会後は、総務課、訓練課、検査課、技術課の仕事を経験しています。訓練課では福岡県にあるボートレーサー養成所に勤務し、毎年行われる現役レーサーの訓練(定期訓練)の連絡や準備、プログラム作成などの業務に従事しました。事故防止や健康管理などについて座学で指導する訓練ですが、約1600名のレーサーに連絡し、スムーズに訓練を行うためには、事前の入念な準備や関係各所とのコミュニケーションが必須になります。この仕事においては、学生時代の接客のアルバイトやフットサルチームでの経験も大いに役立ちました。

検査課へ配属後の1年間は、三重県にあるボートレース津に検査員として勤務しました。検査員はレーサーの体調や所持品の確認、ボートやモーターの検査を行い、レースの運営を支えています。レーサーと直に接する時間も多かったので、「大好きなボートレースに関われている」という実感がやりがいになっていました。ボートレース津では、年間180日の開催があり、開催中はボートやモーターに不備があると、レースの公平性や安全性に関わりますので、入念に検査を行っていました。

ボートやモーターについて、より専門的に調査・研究しているのが技術課です。現在はレーサーが身に付ける救命胴衣の性能に関して、ボートが接触したときの衝撃吸収性を高める工夫とかをメーカーと一緒に研究をしています。レーサーたちに試運転をしてもらって意見を聞く機会も年に数回あり、その都度、レース場に出張しています。まだ知識が十分ではないので、資料作成や関係各所との連絡を主に担当していますが、「レースの安全に貢献したい」という思いを持って、技術的な専門知識を高めている最中です。

異動のたびにフレッシュな気持ちで業務に取り組み、ボートレースに関する知見も広がっています。今後もジョブローテーションを繰り返しながら、さらに成長していきたいと考えています。どの部署でも先輩たちが熱心に教えてくださるので、面倒見の良い風土も競走会の特徴だよ思っています。

レーサーたちの活躍にも勇気をもらう日々。今後はメディアの対応力を磨いていきたい/篠崎さん

学生時代に自転車競技にハマり、何気なく競輪の世界を覗いたことで、審判員という仕事があることを知りました。ボートレースを観戦したことはなかったのですが、その仕事内容に惹かれて入会を決めました。

入会後は、まず福岡県にあるボートレーサー養成所で審判員と検査員の資格を取得し、翌年から同養成所の訓練課、養成課に3年間在籍しました。当時のことで一番心に残っているのは、養成課で14名の新人職員(研修生)を無事、修了まで導けたことです。私自身、研修生時代には多くの葛藤があり、地元を離れて社会人になる気持ちはよく理解できたので、自身の経験から研修生一人ひとりの気持ちに寄り添う姿勢を心がけていました。

4年目からは、愛知県にあるボートレース蒲郡の審判課へ。審判員は審判委員長をリーダーとするチームで業務を行います。着任後は、主にレースの違反航法をチェックするコーナー審判員を任されました。場合によってはレース中止の判断にも係る重要な役目なので、事前のシミュレーションを徹底して行い、慣れてからも緊張感を損なわないよう心がけていました。その後は中央審判員や信号審判員なども担当しました。

また、この時期に初めて、生のボートレースをたくさん観ました。養成所勤務のときに研修生だった新人レーサーたちが目に見えて成長しているのを見て感慨深かったですし、勇気をもらっています。

そして、昨年からは、ボートレースの魅力を広める広報課へ。スポーツ新聞社との応対や記事の確認を担当していますが、昨年は初めてテレビの取材対応も経験しました。人気番組で取り上げていただけることになり、慎重に対応したのですが、放映後は「撮影に制限をかけすぎたかもしれない」と少し反省をしました。「もう少し柔軟に対応できていれば、もっと良い番組にできたのではないか」と感じたので、この経験を活かした、より良い取材対応が来年の目標です。

売上に貢献できる手応えも!若いうちから重要な仕事を任されます/福本さん

学生時代は、フィールドホッケー部の活動に打ち込んでいました。ボートレースが好きで競走会に入会した同部の先輩から競走会の仕事の話を聞いて興味を持ち、入会を決めました。

1年目はボートレーサー養成所で研修期間を過ごし、2年目からは本部の広報課へ。「ボートレースのイメージアップにつながる仕事をしよう」という心構えで取り組みましたが、テレビの取材対応が特に印象に残っています。ボートレーサーはタレントではなく、マネージャーがいないため、競走会の職員である私たちがテレビ局との連絡や調整を行いますが、できる限りレーサーたちが気持ちよく取材を受けられるようサポートに努めました。2つの人気番組を担当しましたが、実際に放映を観たときには大変感動し、視聴率やSNSでの反応も詳しく調べました。

3年目には企画課へ。企画課はレースの売上を過去のデータと比較しながら分析したり、スター選手を輩出するための方策を検討したりする部署です。そこでは、各地区の担当者と連携しながら新しい練習メニューを試す企画なども実施しました。広報課では現場での実践力や対応力が磨かれましたが、「考える」部隊である企画課では、多角的な見方を養えた実感があります。

そして今年度から、あっせん課の仕事をしています。日本モーターボート選手会には約1600名のレーサーが所属していますが、同課では3名の職員でレーサーたちの出場を振り分けています。私はお客様が注目する、人気も実力もあるA1・A2級のレーサーを担当していますが、振り分けにおいては、集客につながるように、勝率と売上の両方を意識しています。開催が盛り上がったときには、「うまく振り分けられた」「売上に貢献できた」という手応えも大きいです。

近いうちに審判・検査など、レースに直接関わる仕事を経験する機会もあると思います。まだ4年目ではありますが、いろいろな業務を経験できているので、次の赴任先でも新しいことを学びつつ、これまで培ってきた知識や経験を後輩たちにも伝えていきたいと思っています。

学生の方へのメッセージ

私は元々ボートレースのファンでしたが、入会してから「こんな会社もレースに関わっているんだ」という発見が多くありました。いろいろな選択肢を持てるよう、就職活動ではできる限り視野を広げて探してみると良いと思います。ボートレースの収益金は地域振興や災害復興などに使われているので、「自分の仕事が誰かの役に立っている」というやりがいも感じられると思います。(土屋さん)

競走会という会名を初めて見たときは船舶の会社かと思ったくらい、ボートレースは未知の世界でした。しかし「文系は営業職しかない」と思い込んでいた私にとって、とても魅力的な選択肢になりました。いろいろな説明会に参加して選択肢を広く持つことが大切です。内定が出てからも納得できるまで粘っていた同級生たちは、結果的に社会人として長続きしているので、急がず焦らず、後悔のない就職活動をしてほしいと思います!(篠崎さん)

競走会で働く醍醐味は、「周りの誰ともかぶらないユニークな仕事であること」「レーサーに直接関わることができること」そして「レースを一番近くで見られるワクワク感があること」の3点です。ボートレースの収益金は、日本財団を通じて福祉車両、チャリティー自動販売機、パラリンピック、医療などに充てられているので、自分の仕事が社会とつながっている実感も持ちやすいと思います。(福本さん)

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審判員、検査員には他の職種にはないやりがいがあり、レース場での勤務を希望する職員も少なくないそうだ。

マイナビ編集部から

競馬、競輪、オートレースとともに、公営競技の一つであるボートレース。ここ数年は大きく売上を伸ばしており、注目度も高まっている。そのボートレースの運営を一手に担っているのが、日本モーターボート競走会だ。モーターボート競走法に基づき、国土交通大臣から競走実施機関として指定された唯一の団体であり、レースの審判、検査などの競技運営を行っている。

今回の取材で驚いたのが、ジョブローテーションにより非常に多岐に渡る業務を経験できる点だ。レース場で審査員や検査員を務めたり、養成所でレーサーの養成や訓練を担ったり、本部でボートの改良に取り組んだり、メディア対応や企画戦略に従事したりと実に多様だ。1年目は全員が研修生として過ごすが、その後はコンスタントに新しい部署の業務を経験できるため、仕事に変化を求める人にはもってこいの職場だろう。

入会前のボートレースへの興味は三者三様だったが、現時点でボートレースをよく知らないという人も気にせず検討してみて欲しい。レースの収益金は社会の様々な場面で活用されており、社会貢献に興味がある人もやりがいを見出せるはずだ。「公正なレース運営やレーサーの安全に携わる責任感や倫理観が必要」という声も聞かれたため、自身の資質と照らし合わせて考えてみると良さそうだ。

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レーサーに近い立場で仕事ができることも、競走会職員の醍醐味の一つだろう。

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