最終更新日:2025/5/30

中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)【NEXCO中日本グループ】

  • 正社員

業種

  • 建設コンサルタント
  • 建設
  • 建築設計
  • 検査・整備・メンテナンス

基本情報

本社
愛知県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

高速道路のプロとしてのキャリアを、着実に積み重ねています!

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私たちが日本のインフラ「道」を守ります

NEXCO中日本が管理する高速道路の保全・点検業務を中心に、安全・快適な環境づくりに努める中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋。技術者たちは各部署での業務を通じ、スキルとキャリアを磨いています。

★井出豪洋さん/名古屋支店 道路技術部 構造調査課 技術主事/2010年入社
学生時代に環境創造学を学び、新卒で入社。敦賀と岐阜の土木管理課で経験を積み、現在は名古屋の構造調査課で官公庁案件に挑んでいる。
★国弘正樹さん/名古屋支店 施設技術部 施設設計課 技術主事/2010年入社
機械工学科を卒業し、新卒で入社。敦賀で点検、工事、保全管理を経験後、さらに多治見で点検業務に。現在は設備の更新設計を手がけている。

私が大切にしている思い

自分なりに試行錯誤をするのはもちろん、コンクリートや鉄などの変状がなぜ起きたかなど、専門的な知識が必要な際は、他部署の知恵も借りるよう努めています(井出さん)。
点検しづらい場所などの意見を吸い上げ、それを更新に生かすなど、現場の声を大切にしています。他部署を始め、人と人とのつながりが重要な仕事です(国弘さん)。
井出さんと国弘さんは同期入社。仕事での直接の関わりはないものの、お互いに励まし、支え合ってきたかけがえのない存在であり、今後も共に成長していきたいとのことだ。

さまざまな立場の業務を経験する中で、使命感を培ってきた14年間です。

就職活動の説明会の場で、偶然に出会ったのが当社。採用担当の人から「地図に残る仕事をしよう」と言われ、その言葉に惹かれて入社を決めました。
最初に配属されたのは敦賀道路事務所の土木管理課です。専用車両に乗って高速道路の日常点検をしたり、修繕工事の施工管理等の業務を先輩に付いて学んでいました。担当エリアの特性を知らないと仕事にならないため、橋梁やトンネルなどの構造物の名前や特徴を覚えようと努めたものです。
敦賀には3年3ヶ月いましたが、1年目の時に大雪で約29時間も高速道路がストップしてしまったのが一番の思い出です。雪かきをしたり、食料やガソリンを利用者の方々に届けるなど、貴重な経験となりました。

その後は岐阜道路事務所で4年間、工事の施工管理を担当しました。舗装やトンネル内のコンクリートの修繕など、工事の品質と発注者管理を中心に受け持ったのですが、1つの工事を終えるごとに道路や構造物が蘇り、新鮮な気持ちになったものです。
そして7年前に現在の構造調査課へ。これまではNEXCO中日本の案件だったものが、この部署は外販事業。各市町村が管理する道路や橋梁等の点検を任されています。私は5年に1度行われる名古屋高速の詳細点検の主担当として、協力会社のマネジメントを行っています。計画書の作成、発注者や協力会社との連絡・調整、結果の整理などが主な業務です。
1つの現場は2年間ほど続くため、いかにスムーズかつ無事故で作業ができるか。先を見越した段取りこそ腕の見せどころだと思っています。

入社以来、高速道路に関わる中で感じたのは、高速道路を利用する方々の安全に直結し、インフラを守るという責任感と、だからこそやりがいの大きな仕事であるということです。その中で施工管理ならきれいに修繕した時の達成感、日々の安全の担い手としての点検、そして自らの判断で進めるマネジメントなど、それぞれの仕事の醍醐味も理解することができました(井出さん)。

工事や点検の仕事で得た知識を、設計に生かして活動しています。

私たちの暮らしに身近な高速道路に関わる仕事、中でも設計をしたいと思い、当社を志望しました。最初の配属先となった敦賀道路事務所には6年間在籍し、いろいろな業務を経験させてもらいました。
点検では速度標識や情報板などの施設設備の日常点検や構造点検、その後の工事では点検時に見つかった不具合の補修計画や工事の管理、保全管理では同じく点検をもとに統計や解析を行い、設備の更新提案などを行っていました。
私は名古屋出身のため、北陸というエリアでの勤務に当初は不安を感じていたものです。でも実際は上司や先輩たちにも親切にしてもらい、今も交流が続いているほど。井出君同様、大雪時の対応という滅多にできない経験もしました。何より敦賀で点検・工事・保全管理の一連の業務を学び、全体の流れを把握できたのは大きかったと思っています。現場の考えを知れたのは、今の設計業務でも役立っています。

そして次に行ったのが多治見道路事務所の施設保全課。ここでも点検業務を任されたのですが、新人の頃と違い、スケジュール管理や段取り作成などの役割にシフトチェンジしていきました。また点検には故障対応がつきもの。新人の頃はどう直すかもわからなかったものが、この頃になるとどこが悪いのか、何を交換すればいいのかなど、瞬時に判断ができるようになっていたものです。

そして2019年11月からは現在の施設設計課へ。建設工事に伴う支障物の仮設の配線、配管の設計を中心に担当しています。例えば道路を拡幅する場合、今の設備が拡幅の部分にあたり、移設するとなった時に、どこに移せばいいのかを検討し、配線ルートなどを洗い出していくのです。他にもSAやPAにあるMIB(情報提供用のモニター)の更新など、いくつかの案件を並行して進めていきます。
発注者の要望をしっかり反映させた上で、ベストな提案をしていくのが私たちの務め。結果として、施設が完成した時の達成感は格別です(国弘さん)。

まだまだ成長段階。これからも私たちはチャレンジを続けます。

私はこれまでに1級土木施工管理技士、RCCM、ME(社会基盤メンテナンスエキスパート)の資格を取得しました。中でもRCCMは社内で重要な資格の1つとみなされていて、私も上司の勧めで一昨年に受験をしたのですが、実際に合格することで任される仕事の幅も広がりました。
そして今年からは技術主事の立場に。愛嬌をモットーに部署の仲間との会話や、他部署との連携を大切にしてきた姿勢が評価されたのでしょう。最近は後輩の指導にも力を入れています。私の指導法は、失敗をしてもいいからまずやらせてみて、その上で丁寧に教えるようにしています。私自身、14年も頑張ってこられたのは、まわりの人たちが支えてくれたおかげです。
私の中では、まだまだ経験不足の面もあり、今後は高速道路の構造物に関し、もっと広く、かつ深く関わっていくことが目標です。そして最も難しいとされる技術士の資格を取り、社内からも、そしてお客様からも、私に対する信頼度を高めていければと思っています(井出さん)。

私は第二種電気工事士と第一級陸上特殊無線技士の資格を取得しました。もともと学生時代に機械を専攻していた私にとって、電気は苦手な分野ではあったものの、配線等を考える際に電気のスキルは必須。先輩等にも教わりつつ、資格を取得したことで大きな自信になっています。
また、これまでに現場目線の考え方を身に付けてきた分、設計の部署に移った今は、“自分が良いと思っても、別の視点では異なることもある。そして間違った設計をすると、悪いものを生み出す可能性もゼロではない”という発想を持てるようになりました。
入社以来、多くの人と仕事をし、そこで築いた人間関係が私の財産です。社風的にもみんな仲が良く、私などは部署の枠を超えて、職場の仲間たちと趣味のバス釣りなどに出かけています。
今年はRCCMにもチャレンジする予定ですし、できるだけ多くの資格を取り、より良い設計ができるようレベルアップを図っていきます(国弘さん)。

学生の方へメッセージ

保全・点検を中心に手がける私たちの会社が、何より大切にしているのが高速道路の安全性です。社内に安全に関する6つの項目があり、全社員が毎日それを唱和しているほど。中でも“自分の仲間と安全をつねに確保し業務を遂行する”の言葉は、特に肝に銘じています。
高速道路上で作業をする自身の安全はもちろん、その場で一緒に働く人の安全にも留意しなければいけません。さらに高速道路を利用する方々の安全も、決して疎かにはできません。
新しく道路をつくる工事と違い、改修・補修の際は一般車両が通行するケースもあります。その点にも意識しつつ、質の高い仕事を行うことが私たちの誇りでもあるのです。

当社を志望する学生のみなさんの動機として多いのは、「社会貢献がしたい」「地図に残る仕事に興味がある」「インフラを支えたい」といったものです。実際、高速道路は日本の大動脈として、24時間利用されています。それに携わり、安全を守り続ける醍醐味は格別です。
一方で活躍する人に共通しているのは、積極的にコミュニケーションを取ろうという姿勢です。1人でできる仕事ではなく先輩や同僚、後輩、仕事によっては協力会社と進めることもあり、意思疎通は欠かせません。その点だけは、しっかり頭に入れておいてください(加賀谷さん)。

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「学生のうちにしかできないことにチャレンジしておきましょう。特に当社の場合は新人研修等も充実しているため、仕事は入社後に学べば大丈夫です」と加賀谷さん。

マイナビ編集部から

中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋での仕事の大きな特徴は、高速道路に特化している上、発注者であるNEXCO中日本に近い立場で活動。工事の際などは自らが発注者側として現場の管理役を担うという点だろう。さらに取材に登場した井出さんは「私の今の仕事は官公庁からの案件。つまり発注者、受注者側の双方の経験ができる点も貴重です」と語ってくれた。また国弘さんも「NEXCO中日本と相談し、一緒に解決していこうという働き方も魅力です」とのことだ。
高速道路は旅行やビジネスなどで、毎日多くの人が利用する。交通の大動脈の施設をつくったり、修繕等を行う仕事はスケール感も大きく、社会貢献度の高さも存分に実感できるに違いない。緊急時の対応なども素早いというように、私たちが当たり前のように利用できるのも、同社の存在があってこそだ。

社内的には総合職という働き方で、部署異動を経験した社員が多いせいもあるのだろう。どの部署に行ってもすぐになじむことができ、人間関係も良好とのことだ。
年間休日も130日以上。土木の世界などでは、工事が終わってからまとめて取得するというケースも多いが、同社は基本的に土日祝日休み。たまに休日出勤があっても、必ず振替休日が取得できるそうだ。これならプライベートの計画も立てやすく、井出さんなどは「隔週くらいのペースで、子どもを連れてキャンプに出かけています」とのことだ。

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新人の多くが、まず経験するのは「点検」の業務。その後は、さまざまな部署・職種でスキルアップを図っていく。学生時代の学びを生かすことができるようにも配慮している。

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