最終更新日:2025/4/28

(株)ケー・エフ・シー【東証スタンダード市場上場】

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • 金属製品
  • 建設
  • 建築設計
  • 商社(鉄鋼・金属)

基本情報

本社
東京都、大阪府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

「インフラが当たり前に機能する社会」を支える仕事。耐震化にも貢献しています

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施工現場で活躍する先輩社員をクローズアップ!

まもなく創業60年を迎えるケー・エフ・シー。ファスニング技術、道路やトンネルなどの維持補修技術を強みに、社会インフラの整備に寄与している。同社の仕事内容や風土について、二人の先輩社員に話を聞いた。

ファスナー事業部 東京ファスナー部 工事営業課

■高山 多聞さん(写真右)営業 兼 施工管理職
2018年入社/法学部卒

■八木 零司さん(写真左)施工管理職
2023年入社/理工学部卒

先輩から一言!

「営業も施工管理も、関係各所とのコミュニケーションや連携・協力が欠かせない仕事です。野球部でチームワークの意識を培っていたことも仕事に役立っていますね」高山さん
「サッカーで培った体力には自信があります!屋外にいる時間が長い仕事なので、施工管理職はデスクワークより体を動かすのが好きな人に合う仕事だと思います」八木さん
施工管理職は毎月一律4万円の現場手当が支給され、住宅などの各種手当も充実しています。現場と現場の間に連休を取る社員は多く、公私の充実も図りやすい勤務体制です。

土木にも建築にも精通し、営業もできる施工管理職を目指して/高山さん

文系である私が当社に興味を持ったのは、合同説明会でふらりと立ち寄って話を聞いたことがきっかけです。形に残る大きなモノづくりに関われる点や、さまざまな構造物になくてはならない製品を扱っている点に魅力を感じて入社を決めました。

配属後はまず、土木の現場で施工管理の経験を積みました。見るもの聞くもの初めてでしたが、施工写真を撮影しながら毎日刻々と変化していく現場の様子に触れ、「一日一日が大切な仕事なのだな」と感じたことを覚えています。知識を吸収するために一番大事にしていたのは、上司や協力業者さんと気軽に話せる関係を築くことです。学生時代、オフィス街の居酒屋でアルバイトを経験し、誰とでも話せる力を身につけていたことも役立ったように思います。2年目になる頃には1つの現場の最初から最後までを一人で担当し、スケジュール管理なども主導して進められるようになりました。

4年目には、工事材料の販売営業を経験。現場を経験してから行けたことは非常に良かったですね。工事会社や工事材料の代理店の方に対し、現場のイメージを持って話すことができました。一方で、自社製品の理解が足りないと感じることが多く、製品知識の強化に励んだ1年間でした。当社の製品は大きな構造物だけでなく自動販売機などにも使われており、毎日ふとした場面で見かけると、ちょっと嬉しくなりますね。

そして5年目からは、建築工事の営業・施工管理を兼任で動くようになりました。1つの工事の0から10までを見ている感覚で、初期の見積もりから関わっていく分、完工時の達成感も大きいです。最初に紙の図面で見ていたものが、実際に構造物として目の前に立ち上がっていく様子を見るのはシンプルに面白いですし、現場への理解度や思い入れも深まったように思います。常に複数の案件が並行して動いている状況なので、マルチタスクやスケジュール管理能力も磨かれている感覚がありますね。

また、土木は自治体や官公庁がお客さまになりますが、建築は民間工事が多く、施主さんとの距離が近い特徴があります。関わる業者さんの数も多くなり、こまめに報告や確認をする意識がいっそう重要になっている実感がありますね。お客さまや関係各所と密に意思疎通を重ねることを、何よりも心がけています。

コミュニケーションを重ねるほど、現場はうまくいくことを学んだ/八木さん

大学では資源や廃棄物について研究していましたが、興味があった土木関係の授業も多く取っていました。就職活動では土木の施工管理ができる会社を探し、その中で「一番、説明がわかりやすいな」と印象に残ったのが当社です。最初に内定をいただいたことにも縁を感じて、入社を決めました。

入社後はまず大阪本社にてビジネスマナーなどを学んだのち、東京に戻り、3ケ月間は、取扱商品や資格取得の勉強に励みました。実践的な知識をひと通り学んで現場に入れたことは、非常に良かったです。おかげで知識と実際の現場の様子を紐付けることができ、スムーズに理解を深められたように思います。と言っても、1年目は専門用語がわからず、職人さんに質問されたことに答えられない場面も少なからずありましたが、職人さんたちも上司も入社前の想像とは違って優しい方ばかりで、暖かく見守ってくださいました。

入社後は20件近い現場を見てきましたが、私が主に担当してきたのは、上下水道や河川堤防など4つの現場です。都心から西東京の山のほうまでいろいろな場所の工事に入ってきましたが、特に印象に残っているのは新潟県の現場です。1ケ月ほど長期出張をして参加したのですが、上司と共に天候や移動距離など普段と異なる環境下で現場を収めることができ、いつも以上に達成感が大きかったです。

決められた工期内で計画通りに工事を進めていくため、事前に「この日はどう動くか」「職人さんにどれだけの業務をお願いするか」といったことをしっかり話し合っておくことを心がけています。1年目の頃には「伝達が不十分だったかな」と反省したこともありましたが、今は相手にきちんと伝わっているかも確認しながら、連絡をするようにしています。事前の打ち合わせを入念にしておくほど、当日の現場がスムーズに回る印象です。

当社の仕事に向いていると思うのは、人と話すのが苦でない人。専門知識の習得は必要ですが、ひと通り理解してしまえば、後は応用を効かせられるものも多いです。いろいろな人とコミュニケーションを取らなければ進まない仕事なので、そこに責任を持って動ける人ならば、出身学部に関係なく活躍できると思います。

それぞれの今後の目標/職場風土について

【高山さん】
土木と建築では工事の内容や進め方が異なるので、建築に来てからは再び新人に戻った感覚で勉強をしています。主に既設のマンションや工場などへの耐震補強工事を担当していますが、同じ工事にもいろいろな工種があります。工事の見積もりは、図面を見ながら「この工種なら、これくらいの作業日数が必要で、これだけの金額がかかる」といった流れで考えていくので、正確な見積もりを出すためにも、工事に関する幅広い知識が必要です。

今は上司にサポートをいただきながら進めていますが、図面を読み解く力を磨き、全工程を一人で完遂できるようになることが目標です。現在は2級建築施工管理技士の資格取得に励んでいますが、来年以降、土木施工管理技士の資格にもチャレンジする予定です。

昨年から今年にかけて、部署には八木さんを含めた3名の後輩が入ってきました。私自身もそうだったのでよくわかりますが、新人時代は「何がわからないかがわからない」という状態に陥りやすいです。気兼ねせず周りの先輩たちにどんどん質問をし、わからないことを言語化する力を身につけることが、一人前に成長するための早道だと思います。

【八木さん】
私はこの1年半、ずっと「せん断補強RMA工法」の現場を担当させてもらっています。この工法に限っては、上司に聞かなくても判断できることも増えてきましたが、まだ時々は「確認しておこう」と思うことがあるので、全てを一人で判断できるようになることが直近の目標です。上司や先輩の仕事ぶりを見ていると「相手に納得感を与えるような話し方が上手だな」と感心することが多いので、現場の知識に加えて、話す力も磨いていきたいです。

関係業者さんはもちろんですが、いろいろな現場へ手伝いに行くなかで社内の人脈も広がっており、最近は他部署の先輩にも気軽に質問できるようになりました。東京にいる同期や後輩とも普段から仲良くしていますし、定期的に振り返りの研修もあるので、名古屋や大阪の拠点にいる同期とも交流が続いています。

2級土木施工管理技士の一次試験には昨年合格できたので、今年は二次試験を受ける予定です。過去の試験情報や工法に関する参考資料を共有いただくなど、上司のサポートもありがたいです。基本的に平日の夜を勉強時間に充てており、休日は社会人になってから始めたゴルフなどを楽しんでリフレッシュしています。

学生の方へメッセージ

当社の商品や技術力は、人々の快適で安心・安全な暮らしを支える高速道路や高架橋、鉄道、トンネル、空港などの整備に欠かせないもの。「ファスナー事業部門」「土木資材事業部門」「建設事業部門」のいずれに配属となっても、社会貢献度の高い仕事に携わることができるので、やりがいを感じながら取り組んでいただけるでしょう。また、若手社員の視野を広げ、会社全体を俯瞰して見ることができる力を身につけていただくために、入社後3年間ぐらいを目安として、ジョブローテーションで3つの部門でさまざまな仕事を経験できるような制度も計画中です。

当社が求めているのは、「大きな夢を持って果敢にチャレンジする人」「人との繋がりを大切にする人」「常に学ぶ姿勢のある人」です。しかし、仕事で発揮すべき力はというと、役割や部署によってさまざまです。ですから、企業研究の期間は企業を調べるのと並行で、「自分の力」や「足りない力」に目を向けるのもオススメですよ。

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やりがいや働く環境、会社の雰囲気など、いろいろな視点を持ち企業を調べてみましょう。

マイナビ編集部から

1965年設立のケー・エフ・シーは建設用アンカーのパイオニア企業であり、山岳トンネル工事の工法の一つNATM(ナトム)の国内先駆者として建設業界で高い知名度を誇る企業だ。ファスナー・土木資材・建設の3つの事業部門を有し、安全・快適に暮らせる国土づくりに取り組んでいる。

これまでも先進の独自技術で業界をけん引してきた同社だが、国の施策として幅広いインフラ構造物のリニューアル工事が進む今、ケー・エフ・シーの存在が改めて注目を集めており、さらなる成長が期待できるだろう。また、既存の技術だけでなく新たな技術、例えば画像処理技術や非破壊検査機器、ドローンのほか、AIを用いた製品開発にも乗り出し、着実に進化を遂げているのも強み。このページに登場してくれた外川さんもすでにAIカメラを用いた新製品を生み出し、「高速道路の運営管理を担う企業から好反応を得ている」と語っていた。

若手のうちからチャンスを与えられ、責任ある仕事に携われるのが同社で働く醍醐味の一つ。そのための能力開発にも力を注ぎ、スキルアップや資格取得支援なども手厚くバックアップしてくれる。業界のリーディングカンパニーとして高い安定性を誇る環境でさまざまなことにチャレンジし、自分の可能性を拓いてみてはどうだろう。

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上司と部下、先輩と後輩の距離が近く、フレンドリーな雰囲気が印象的だったケー・エフ・シー。若手のうちから活躍したいと考えるなら、ぜひ挑戦してもらいたい。

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