最終更新日:2025/3/19

ジャルロイヤルケータリング(株)【JALグループ】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 空港サービス
  • 食品
  • 給食・デリカ・フードビジネス
  • 物流・倉庫

基本情報

本社
千葉県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

「食」と「旅」が出会う場所で、特別な時間を提供する

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滞りなく機内食を提供することで、快適な旅の実現に貢献

日本航空(JAL)の羽田・成田発の国際線を中心に、機内食などを提供する役割を担うジャルロイヤルケータリング株式会社。キャリア4年~7年の先輩たちの仕事に迫ることで、同社の事業の魅力を浮き彫りにする

徳川 脩平さん(写真右)
羽田カスタマーサービスグループ
経済学部観光経営学科卒/2017年入社

戸上 潮香さん(写真中央)
羽田運営業務管理グループ フライト管理
家政学部食物学科卒/2020年入社

高野 純輝さん(写真左)
羽田搭載グループ
生物資源科学部食品生命学科卒/2020年入社

先輩から一言

「当社は想像以上に事業の幅が広く、職種もかなり多岐にわたっています。さまざまな方向にキャリアが積めるのは当社で働く醍醐味の一つです」(徳川さん)
「独身寮は家賃がリーズナブルで助かっています。はじめてのひとり暮らしも安心です。体験搭乗制度を使って色々な都市へショートトリップも楽しんでいます。」(戸上さん)
「上司との距離が近く、社風もオープンなので、過ごしやすいと感じています。社員の背景も多彩ですが、全員が同じ方向に向いて楽しく働くこともできています」(高野さん)

【徳川さん】新規メニューを世に送り出すために、調整役として奔走

大学時代に観光学を学んだこともあり、旅行や航空会社を幅広く志望していました。4年次の卒業論文のテーマが「観光と日本の食」だったため、機内食にかかわる当社の存在を知ったときには大きく魅かれるものがありました。羽田と成田のいずれかの拠点に配属されるため、関東圏で働き続けたい私にとって適していると感じ、ここで頑張っていくことに決めました。

最初の3年半は成田の搭載グループに所属し、機内食などを航空機に搭載し、客室乗務員へ引継ぎを行う業務に携わりました。フライトのタイムスケジュールが決まっているため、時間に厳格な作業が不可欠です。試行錯誤の時間が続きましたが、搭載グループには当社が扱うすべてのモノが集まっているため、当社で働き続ける上での基礎をしっかりと身に付けることができました。

一時期は日本航空の国際線にも乗務する客室乗務員研修を受け、約2年半の間は客室乗務員として機内食を提供する場面をリアルに体感することもできました。現在の部署に配属されてからは、日本航空の機内食を扱う部門と連携しながら、主に年4回ほどのメニュー更新に携わっています。社内の別部署や調理部門のシェフ達が企画した案を取りまとめ、その実現に向けた調査を行ったり、日本航空の担当者にプレゼンテーションを行ったり、さらにメニュー決定後の手配に携わったりと、営業的な立ち位置から調整に奔走しています。

初めて担当したエコノミークラスのメニューでは、サイドディッシュの調味料の選定が決まらず、打開策が出るまで時間がかかったのを覚えています。関係者の声を真摯に受け止めながら、やっとの思いで完成させた機内食を世に送り出したときは達成感が大きかったですね。お客さまアンケートで「おいしかったよ」という言葉を見たときは、本当に嬉しい思いに包まれます。

関係者の意見を集約する立場なので気苦労も多いのですが、「この人なら安心して相談できる」という空気を作ることを心がけています。異なる意見に丁寧に寄り添い、陰で細かくサポートしてきたことで、次第に信頼関係が深まっていると感じています。

今の部署に来て1年ほどでキャリアはまだ浅く、経験していない業務も少なくありません。プライベートジェットを所有する個人のお客さま向けの機内食にかかわることもあるので、これからもさまざまな経験を積み重ね、自分のスキルを高めていきたいです。

【戸上さん】フライト情報を関係各所に伝え、定時運航を陰から支えていく

栄養学を専攻して栄養士の資格も取得した私は、食品業界を志していました。旅行も好きなので並行して旅行業界にも視野を広げていったところ、食と旅行が融合する当社の存在を知りました。栄養士としての背景を生かせる仕事も多いですし、それ以外にも幅広い業務を抱えているので、さまざまなことに挑戦できるのが入社の決め手となりました。

総合職で入社した新人は、主に搭載グループからスタートしますが、私も成田の同グループで1年3ヶ月にわたって勤務しました。出発までの時間が限られている中で、機内食などを搭載した台車をスムーズに積み込み、客室乗務員に滞りなく機内に搭載した物品の情報を伝えていきます。難しいことが多かったものの、だからこそ飛行機が無事に空を飛んだときの達成感は格別なものがありました。

フライト管理に異動してからは、JAL国際線の飛行機の運航情報を集約して、関係各所に速やかに情報を伝えていく役割を担っています。その便に積み込む機内食の数を決定し、急遽発生した追加オーダーへの対応も私たちの業務です。調整のために社内外のさまざまなセクションとかかわる仕事であるため、コミュニケーションを取る場面が多く、それぞれの考え方を尊重した対話が求められています。

業務で悩ましいのは天候不良によるフライト時間の変更です。中でも、1年前に遭遇した天候不良の時は、出発便・到着便が乱れるなか、大量の追加オーダーも重なる出来事がありました。業務を滞りなく遂行するために関係各所との細やかな連携や事前準備などを行い、課題を一つひとつ丁寧に解決し乗り切ることができました。

そうした努力を重ねた結果、飛行機の定時運航に貢献できるのが仕事をしていく上でのモチベーションになっています。イレギュラー対応のたびに冷や汗をかくものの、関係者が一体となって対応し、時間内に業務を完遂するプロセスにもやりがいや面白みを感じるようになりました。まずは現在の部署で経験を重ねてできることを増やすのが当面の目標です。いつかは栄養士資格が生かせるような職種にもチャレンジしてみたいとも思い描いています。

【高野さん】機内食という特別な食事に、満足してくださる人の声が励みになる

大学では食品の成分分析を専門的に学び、将来は食品系企業に就職したいと考えていました。一方で子どもの頃から乗り物が好きで、交通業界も視野に入れると、当社と巡り合いました。日本の機内食の歴史を紡いできた日本航空と、食品事業を生業とするロイヤルの2社の背景を持ち、機内食という特別感あふれる食に携われるのが入社の決め手となりました。

以来、羽田の搭載グループで一貫して勤務しています。調理担当が作った機内食をはじめ、飲み物、お菓子、機内販売の免税品、食器やスプーンなどを最終チェックして、日本航空をはじめとする国際線の飛行機に乗せるとともに、客室乗務員に機内食の内容やアレルギー等の情報を伝えるのが私たちの業務です。到着便については、積み込まれた物を飛行機から降ろす作業にも携わっています。

入社した年はコロナ禍で、飛行機が飛ばない状況が続きました。運航が再開されると一気にお客さまが増えて戸惑いましたが、当社ではシスターブラザー制度を導入しており、年次の近い先輩が丁寧に指導してくれますし、ほかの先輩も質問しやすい雰囲気を作ってくれているのがありがたかったです。

2年目には大型免許と羽田空港の運転許可証を取得し、飛行機に機内食を搭降載するためのトラックの運転をするようになりました。機内食などを航空機に搭載し、客室乗務員へ引継ぎを行う業務と大型車の運転が同時にこなせるようになり仕事にも厚みが生まれ、自信をいっそう深めていきました。

印象に残っているのは、日本航空が導入した新型機の初フライトでファーストクラスを担当したこと。多くの人の注目を集める便の機内食を一つひとつのお皿に乗せ、真新しい飛行機で客室乗務員が迷わないように丁寧にサポートした結果、滞りなく運航に寄与することができました。初めて飛び立つ飛行機に乗り込むお客さまのワクワクとした表情が今も心に残っていますし、SNSで機内食が紹介された投稿を見たときには「頑張ってよかった」と嬉しい思いになりました。

機内食という特別な空間での食事に、喜んでくださるお客さまの声は本当に励みになっています。コックピットクルーや客室乗務員向けのお食事の空き容器を回収したとき、「おいしかったです!」と一言添えられていたときもモチベーションはおのずと高まります。これからは現場をマネジメントするような立場となって、この業務により深く関わりたいですね。

学生の方へメッセージ

■やみくもに企業を調べるよりも、自分が好きになり、興味が持てる業界を重点的に調べるのがベスト。そのためには自分自身を知る必要があります。企業研究以前に自己分析を入念に行ってください。私は友人や家族に「どんな人間に見えるか」と質問をして、他者から見た自分を浮き彫りにしていきました。知らない自分に気付くきっかけになったので、学生のみなさんも試してみてください。
<徳川さん>

■私の場合、“食が好き”という軸で企業を探し、さらに旅行という切り口も併せたところ、当社と巡り合うことができました。自分が好きなものを中心に考えると、おのずと進みたい企業が見えてくるはずです。また、気になる企業に関しては実際に足を運んで、社員の雰囲気を感じるようにしましょう。直接、その会社を見ることで、理解がぐっと深まると思います。
<戸上さん>

■自己分析をするときには、自分の過去をしっかりと振り返ってください。私も食については頭にありましたが、自分のこれまでの歩みを考えておくと、乗り物好きだった子ども時代を思い出した結果、最終的には当社という選択肢にたどり着くことができました。過去を顧みて原点に戻る、ということをしていけば、見えてくるものは多いはずです。
<高野さん>

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取材に応じてくれた3人の総合職の先輩たち。和気あいあいとした空気の中で取材は進み、同社の温かな社風が垣間見られるかのようだった。

マイナビ編集部から

ジャルロイヤルケータリングでは、「当社の機内食をお届けして、日本の、そして世界中のお客さまを笑顔にすること」をモットーに掲げながら、羽田・成田両空港の国際線向け機内食の調製・搭載に取り組んできた。

機内食を大きなテーマにしつつ、それを支える多様な職種が存在しているのも同社の特色である。今回、取材に応じてくれた3人の先輩も、最初は搭載グループという共通のスタートラインに立ち、現在はそれぞれが別個の道を歩んでいる。他にもメニュー開発、食材の調達、品質保証、総務といった多様な職種が存在しており、本人の意志と適性によって、多様なキャリアを描くことができるのも同社で働く魅力の一つである。

新人教育にも熱心で、JALグループのリソースも活用しながら、知識と専門性を深められる場を提供している。自己啓発に積極的な人材はe-ラーニングなどのカリキュラムも積極的に活用しているという。また、徳川さんも参加した客室乗務員研修では、国際線のフライトという貴重な経験を重ねることもできる。成長意欲があればあるほど、大きくジャンプアップできる環境がここには広がっている。

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多様な職種の人材がお互いに協力しあってこそ、安定して機内食を届けることができる。チームワークの良さは同社の自慢の一つとなっている。

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