最終更新日:2025/3/24

高砂熱学工業(株)【東証プライム上場】

  • 正社員
  • 上場企業

業種

  • 設備工事・設備設計
  • 建設
  • プラント・エンジニアリング
  • 環境・リサイクル
  • ガス・エネルギー

基本情報

本社
東京都

取材情報

プロジェクトストーリーを紹介したい

超大型プロジェクトに挑戦。空調工事のスペシャリストとして、着実にステップアップ!

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経験ゼロからのスタート。街の暮らしを支える施工管理者に成長。

空調設備業界をけん引する輝かしい実績を残しつ続ける高砂熱学工業。学生時代に建築や設備を学んだわけではなかった2人の先輩が、影響力の大きなビッグプロジェクトの中核を担うまでの軌跡を追いかけてみる。

(写真左より)
■ K.T.さん
東京本店 主任
環境情報学府環境リスクマネジメント専攻修了
2019年入社

■ H.M.さん
東京本店 主任
理工学府理工学専攻修了
2017年入社

先輩たちの横顔

実直な人柄で建築未経験ながら若くして責任ある立場を任せられたKさん。施工管理技士資格取得も視野に入れながら、さらなるレベルアップを目指している。
Hさんは都内大型案件を歴任。次もランドマークとなるような物件を手がける予定だ。同社では女性施工管理士も増えており、Hさん自身もロールモデルとなっていく存在の一人。
施工実績には誰もが知る有名建築物が名を連ねる。スケールの大きな空調工事をまとめ上げるというダイナミックな役割を通して、自分をさらに磨き上げることができる。

【K.T.さん】重要な立場を任せられることで、自分自身が大きく成長する。

学生時代は土壌汚染の浄化をテーマに研究していたのですが、その一環で建設会社と共同研究を進めた経験から、建物を形にしていく仕事にも純然たる興味を覚えるようになりました。就職活動では環境に強い建設会社を何社か訪問したところ、当社がビジョンとして「環境クリエイター」を標榜しているのを知りました。空調技術を通して、地球環境に貢献をする姿勢を前面に押し出している点には大いに共感するものがあり、ここで頑張って行こうと決意しました。

当社では大規模な空調工事を得意としており、商業施設やターミナル駅などで施工実績を上げています。施工管理者の一人である私は、そうした工事現場に常駐しながら、設計図としてまとめ上げられた空調システムを形にしていくべく、お客様や協力会社と連携して工事を進めていきます。規模が大きな案件が多いだけに、着工から竣工までに長い月日が流れるケースも多く、私も過去の現場にはそれぞれ1年半ほど所属していました。

中でも3年目から携わった九州にある半導体工場の建設現場は、大きな転機となりました。当社として過去最大級の工事物件であり、複数の建物の工事が同時並行で進められたのですが、私は半導体製造工程に欠かすことのできないユーティリティ部分に関しての工事責任者という大役を担いました。協力会社への依頼はもちろん、ゼネコンや他の工事会社との調整も私の役割となり、一人の作業者というよりは、管理者として全体を広く見渡す目が求められるようになりました。工期が厳しかったこともあり二度手間とならない施工を実践するべく、関係者との密なコミュニケーションを何よりも大切にしながら、大役をやり遂げました。

現在は首都圏の大型データセンター新設工事において、上層階の工事長という立場となっています。他の工事会社との調整には今も苦労をしていますが、九州での経験があるので、堂々と自分の考えを主張し、相手の考えも汲み取った提案ができるようになったと実感しています。

工事に携わっている以上、建物が完成したその瞬間は、非常に大きな達成感を得ることができます。また、世に中にある建物の裏側が見えるという点にも好奇心が刺激されます。立派に立っている建物も、その裏側で関係者がフレキシブルに調整して来たからこそ、今の姿がある。キャリアを重ねるたびに、建物づくりの面白みがより深く理解できるようになりました。

【H.M.さん】東京のランドマークを形にする。責任とやりがいの大きな仕事。

大学院まで化学をテーマに研究を重ねてきた私は、就職活動では化学や化粧品、プラスチックメーカーといった企業を目指していました。ただ、そればかりでは視野が狭まるので、他業界も試しに見ていったところ、出会ったのが高砂熱学工業。小さな化学品ではなく、目で見てぱっとわかる建物を作る仕事が面白いと感じたこと、待遇や福利厚生も素晴らしいものが整っていたことなどが決め手となり、思い切って異分野ながらも飛び込んでみました。

私の場合、都内の病院や商業施設に多くかかわってきました。最初の転機は2年目の終わりから携わった浜松町の大型オフィスビルの建て替え工事。完成まで2年半の歳月を要したのですが、初期段階では私を含めて2~3人の小さい現場だったのが工事が本格化するにつれて後から先輩社員も配属され、気づけば職人も最大100名が同時に作業する案件に発展していきました。

経験が浅かった私ですが初期メンバーだったため、ときには私が先輩に教える場面も発生。工程や日程の調整も主体性を持って取り組むことになり、責任の重さをズシリと感じました。同じようなフロアが続く高層ビルですから、万が一、私たちの工事が先に進まないと、次に控える別会社の工事が取り掛かれなくなり、その遅延が数珠つなぎとなって全体に悪影響を及ぼしかねません。効率よく現場をまわすためにも、関係者との会話を丹念に繰り返し、ミスのない作業を特に心がけていきました。

直近までの2年間は、ランドマークとして話題となった複合型大型ビルの工事に携わりました。私の立場はある棟の地下工区のリーダー的な存在。前の案件も規模は大きかったですが、今回はそれをはるかに凌ぐレベルで、職人だけでも全体で1日5000人が働いていたと聞いています。非常に多くの関係者との調整を行うなかで、前回以上にコミュニケーションをより確かなものにする重要性を改めて認識しました。

この案件は地域冷暖房(DHC)システムが採用され、各棟で用いる冷温水や蒸気などを一括製造して送り出す方式を採用しています。環境問題の解決に一役買える工事にかかわれたのは、仕事していく上での面白みでもありました。こうした最新鋭の装置がズラリとそろう場所は、普通に生活しているだけでは見ることは決してできません。街に残る建物の快適性を、空調面から支えている技術を間近にできるというにも、この仕事の醍醐味だと実感しています。

二人の先輩の目指す未来。教育制度が整っているのも当社の自慢。

■私たちの代では入社して10カ月は新人研修期間に位置付けられ、同期とともに技術を基礎から身に付ける有意義な時間を過ごしました。教育研修制度が手厚く用意されている点は、建築未経験だった私にとっては安心できる要素でした。また、そんな私も3年目で現場責任者を担ったのですから、経験の有無にかかわらず、たくさんのチャンスがつかめるのも当社の素晴らしいところだと思っています。
今後はまず担当中の物件に関して、お客さまにとって満足できる形を作ることを目標に定めています。さらに言えば、ともに働く協力会社にみなさんが「この物件を手がけてよかった!」と思える現場作りを進めていくのが、工事長としてその場を預かる私の使命だとも考えています。その実現にはさまざまな要素に気を配らなくてはなりませんが、認識の齟齬による作業の戻しが現場のモチベーションを下げる一番の要因となるだけに、お互いが意志疎通を図りやすい環境を整えいくのが大切だと思っています。
目指すところは所長への昇格ですが、そのためには管工事施工管理技士1級を取らなくてはなりません。未経験で入社した私も次年度には資格取得要件を満たしますから、合格に向けてしっかりと準備をしていくつもりです。
<K.T.さん>

■2022年には管工事施工管理技士の1級資格に合格。さらには約4カ月間の所長に昇格するための研修も受講し、見積書の設定の仕方、図面の書き方など、自分に足りないものを吸収しました。所長になる要件は既に満たすことができていますが、さすがに最初から大型案件に携わるわけにはいかないので、タイミングが合えばちょうどいい規模の工事からスタートして、所長としての第一歩を踏み出したいと思っています。また、Kさんは工場やデータセンターなど幅広い建物にかかわっていますが、私はオフィスビルを中心に見てきたので、もう少し違う角度の建物を作ることで施工管理者としての幅を広げたいですね。
振り返ってみると、当社では年次やキャリアなどを問わず、等しくチャンスが得ることができるのがよくわかりまし。経験ゼロからのスタートであっても、新人教育で基礎をしっかりと学べますし、その後の資格取得に関しても「タカサゴ・アカデミー」などを活用しながら合格を目指すことが可能。学ぶ気持ちさえあれば“何とかなる”会社なのだと改めて実感しています。
<H.M.さん>

学生の方へメッセージ

■どんな仕事でもそうですが、責任感を持って最後までやり抜けば、おのずと周囲の信頼を得ることができます。万が一、一人の力だけでやり遂げるのは難しくとも、周囲の協力を仰げばいいこと。途中で投げ出さない姿勢を学生時代のうちから身に付けておけば、この仕事では特にプラスに働くことでしょう。
当社の選考は、ありのままの学生の姿をしっかりと見る方針を取っています。だからこそ、あまり着飾ることなく、自然体で面接等に臨んでほしいですね。建築未経験であっても大丈夫。研修などで技術を平準化して伝えていくシステムもありますし、手厚く先輩もフォローしてくれますから、心配しないで当社の扉を叩いてください!
<K.T.さん>

■今の学生たちはどうして正解を求めてしまう傾向にあるように感じます。立ち止まって正解を調べているうちに機会を損失するというケースがあるのも事実。多少の失敗は恐れることなく、まずは行動してチャレンジしてみる。そんな姿勢を持っていれば、成長を遂げられるはずです。
厳しい世界というイメージだった建設業界も、今、大きな転換期を迎えています。時代に即したワークスタイルも含め、この世界に大きな変化をもたらしてくれるのは、これから入社する新人たちの役割にほかなりません。新しい時代の建設会社をともに築き上げましょう!
<H.M.さん>

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建設業界のワークスタイルを変革させようと、社員にアンケートを取りながら新し方向を模索してるこれからの時代、ますます働きやすい環境が整っていくはずだ。

マイナビ編集部から

高砂熱学工業の創立は、大正時代末期の1923年までに遡る。100年もの歴史の中で同社は空調技術を磨き上げ、数多のランドマークとなる建造物にかかわってきた。施工実績を見たとき、日本全国の人が行き交うターミナル駅、世界的なイベントが開かれた大型スポーツ会場、テレビでも数多く取り上げられた商業ビルなど、誰もが知る名前がズラリとそろっている点には驚かされた人も多いだろう。

そんな同社では「人が最大の財産」だと考えており、空調設備工事に携わるプロフェッショナルを育成するべく、年次に合わせたタイムリーな教育研修制度を導入している。新人教育でいえば、OJTとOFF-JTを有機的に組み合わせたカリキュラムを用意。1年次基礎技術研修としては半年間にわたり、全国の新入社員がともに学ぶ場を設けている。また、3年目までの技術系社員には、エルダーと呼ばれる指導教官をつけ、業務内容やコミュニケーションスキルなどを多角的に、リアルタイムで指導を施してくれる。

さらには空間技術、CADなどの技術を体系的に指導する『タカサゴ・アカデミー』を設置しており、その中では建築設備主要12資格に関して、勉強会等の取得支援活動を展開しているという。今回の取材対象者となった2人の先輩が早い段階で責任ある立場を担えているのも、こうした充実の教育制度の賜物にほかならない。向上心あふれる学生に注目してほしい一社だ。

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新宿にある本社オフィス。空調技術を通してカーボンニュートラルの実現を目指し、持続可能な地球環境づくりに貢献している同社らしいナチュラルな雰囲気のエントランス。

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