最終更新日:2025/3/1

(株)マルニ木工

  • 正社員
  • 既卒可

現在、応募受付を停止しています。

業種

  • インテリア・住宅関連

基本情報

本社
広島県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

ブランドのポテンシャルと可能性。マルニ木工、現場の最前線。

PHOTO

100年経っても世界の定番として愛される木工家具をつくり続ける

資材の調達から製造、営業と自社一貫体制のマルニ木工。働く若手社員に、仕事のやりがいや魅力について語ってもらいました。

●中島有基さん/東日本営業部 東京支店/2018年入社/立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋学部卒

●井野口未来さん/生産管理部 生産管理課/2017年入社/前橋工科大学 工学部卒

●山田希さん/技術部 技術課/2021年入社/秋田公立美術大学 美術学部卒

仕事をするうえで心がけていること

営業は工場とお客様をつなぐのが役割。自分の仕事のテリトリーを決めず、前後の仕事もサポートに入るなど相手の状態に気づけるように心がけています。
適切な在庫をコントロールすることを心がけています。資材がなければ製品はできません。欠品は信頼失墜になるため、信頼されるためにも大切です。
図面を作成するたびに学ぶことは多いです。分からないところはそのままにせず、教わったこと、感じたことを図面に反映できるように心がけています。

【中島さん】本質的なデザインを強みに、自信をもって語ることができる。

就活で主軸にしたのは“そこにしか出来ないものを作っている”会社でした。営業を目指していたので、相手に対してきちんと“語れる”ものであることが重要だったのです。調べるうちにマルニ木工は代表的なHIROSHIMAという椅子があり、お客様に自信を持って語れるものを手がけていることが決め手になりました。
現在は東京支店で得意先への商品の提案やイベントの企画立案を行なっています。担当は家具を置いているセレクトショップだけでなく、店舗やオフィスを手掛ける代理店や住宅業界も含みます。例えば大手ハウスメーカーが新築をお客様に訴求する際、完成した家をそのままお見せするのでは魅力は伝わりません。家具を入れてマルニ木工の暮らしをイメージさせることでお客様に魅力ある訴求ができます。モデルハウスや見学会時にマルニ商品を導入していただき、インテリアまでのトータルコーディネートをインテリアコーディネーターと一緒にお手伝いしています。
マルニ木工の強みはやはりデザインです。品質はもとより、流行に左右されない本質的なデザインを強みとしています。
こういった世界観に共感していただきながら、名だたるオフィスや企業様への納品実績を重ねてこられたことは誇りです。また、これから人気になるであろう飲食店の立ち上げに関われることもやりがいになっています。
ブランドの認知力もあって、ありがたいことにマルニ木工を知る人も多く、普段なかなか出会えない人とも出会うことができます。これからもさらに強いブランドにしていくために、見せ方を考えながらブランド価値を守っていきたいと考えています。個人的には感性を磨くためにギャラリーを訪れて見る目を養うことも心がけています。
創業時は曲木の家具、1960年からは猫脚などラグジュアリーな木製西洋家具を製造していましたが、2008年頃からHIROSHIMAアームチェアを代表とするシンプルな家具を主体としています。時代を経ても変わらないのは精緻で優れたデザインと品質です。そして値段ではなくストーリーで販売する。それが私たちマルニ木工のスタイルです。

【井野口さん】欠品ゼロで適正在庫を。すべては信頼を守るために。

学生時代はデザイン系の大学で建築やプロダクトデザインを学んでいました。就活を控えていたとき、ゼミの先生の紹介でマルニ木工を知りました。先生がプロダクトデザイナーの深澤直人さんと交流があったこと、深澤さんはマルニ木工の椅子を手がけたこともあって、マルニ木工と出会ったのです。もともとプロダクト関係の仕事がしたいと考えていましたが、商品を見て“かっこいい!”と惚れ込んだのも決め手になりました。
現在は生産管理部で椅子に張る布や革製品等の資材を仕入れ、在庫管理を行なっています。適切な在庫量をキープして、欠品させないのが大前提。過剰在庫もよくないので、発注のタイミングは気をつけています。ものによっては納期が2ヶ月ほどかかるものもあり、在庫のコントロールは意外と難しいものです。
入社してすぐの頃は発注を忘れてしまい、現場を混乱させてしまった苦い過去も。そのとき資材管理をしていた上司に対処方法を教えてもらい、なんとかしのげましたが、以来納期に時間がかかるものは注意をするようになりました。また、資材を切らしてしまうと製造が滞り、売り場に商品が並ばなくなってしまいます。売れるはずの機会を逃すことにもなりかねませんし、待っているお客様にもご迷惑をおかけしてしまいます。すべての工程が連携している以上、ひとつの工程が躓くと次の工程が進まなくなるため、責任の重さも学びました。
その他の業務としては、生産管理の仕事があります。オフィスや公共施設向けに特注家具の要望が増えており、メラミンやスチールなど異素材を使った家具は協力会社に依頼して製造しており、その生産管理を担っています。お客様の要望をもとにこちらで3面図を作成し、協力工場に割り振って製造依頼をかけます。仕様どおりになっているかをチェックして合格したものをお客様のもとへ納品し、設置する仕事です。一番のやりがいは一連の業務が終わる納品時です。最初のイメージが形になってお客様から喜んでいただけた瞬間はすべてが報われたようで達成感を感じます。
今は3面図を作成していますが、これからは設計図まで作成できるようになりたいですね。今の仕事は協力工場とも関わるため、木だけでなく、その他異素材の加工も知ることができ、仕事をしながら知識を蓄えることができます。学べることは自分の幅を広げること。この学びをこれからも大切にできる範囲を広げていきたいと思います。

【山田さん】製造や現場を見ながら、作り手に寄り添った設計を。

大学で木工とプロダクトデザインを学んでいたので就活のジャンルや方向性はある程度決めていました。木工家具メーカーで調べてみるとたくさんの企業がありましたが、なかでもマルニ木工は海外展開にも力を注いでおり、OEMだけでなく自社ブランドとして世の中に製品を打ち出していることも魅力に感じて志望しました。
現在の仕事は技術部の製品設計でテーブルや箱物の図面を作成したり、梱包設計を担当しています。製品設計では、外観の図面が届き、それを工場で作るために機械のことなどを考えながら図面を作ります。
設計している場所と工場が近距離なので、設計で「どうだったかな?」と思うことがあればすぐに工場に確認しに行けるのはありがたいですね。
自分が図面を担当したものが工場で作られていく過程や完成した製品を見るのも高揚しますが、やはり納品された場面を見せてもらった時が大きなやりがいを感じる瞬間です。
以前会議室用のテーブルに携わったときのこと。製品設計、梱包設計、納品と最初から最後まで関わらせてもらったのですが、実際に納品までしてみると気づくことがたくさんありました。事務所や工場だけで仕事をしていると、仕様書や設計図のとおりになっているかに終始しますが、現場を見ると「なるほど」と思えるのです。
この時に初めて納品先で商品を開梱し、組み立てに立ち会ったのですが、組み立て順を考慮した梱包設計や、組み立てのし易さなどを、製品設計時にもっと想定できていれば良かったと反省しました。
今後は機械のことも学びながら、作る人が作りやすいと思える図面を書けるようになりたいです。この仕事の醍醐味は平面から実物大になる瞬間に立ち会えること。これぞモノづくりの醍醐味だと思います。また、会社の長い歴史のなかで、自分の成果がその歴史に加わっていくことにも喜びを感じています。
そして、仕事をする上では福利厚生も大事です。マルニ木工は私のような県外出身者が利用できる家賃補助の制度があります。さらに通勤では送迎のバスを利用できます。眠っている間に会社に着くのでとても助かっています。

学生の方へメッセージ

経験から言うと、就活は軸を何にするかが大切だと思います。私の場合は差別化できるものを作っている会社、しかも、自分がきちんと語れるものであること、という軸を作りました。だから就活がブレなかったのだと思います。
就活にはエントリーシートや面接が必須ですが、ブレない軸をもっておけば、たじろぐことはありません。とはいえ、悩むことは多々あると思います。そんな時は手足を動かしてみてください。がんじがらめになると身動きが取れなくなります。動いてみると意外なところで情報をキャッチできるかもしれませんよ。まずはできることを探してトライしてみる。それが現状を打破するのに大切なことだと思います。
まずは各ショップ・ショールームを訪れて、見て触って座ってマルニ木工の本質や商品の魅力を感じていただきたいです。またホームページの納品事例に掲載しているホテルやカフェを就活の息抜きとして、ぜひ巡ってみてください。(中島有基さん)

PHOTO
maruni tokyoは昭和4年の建物をリノベーションしたもの。歴史を感じる建物内はギャラリーのような白い空間で、マルニ木工の世界観やモノづくりのこだわりを感じられます。

マイナビ編集部から

2028年で創業100年を迎えるマルニ木工。これまでメイドインジャパンの椅子に、世界の定番と言われるものはなかったが、マルニ木工の椅子は、国内はもちろん、海外でも認知されている。なかでも代表的な椅子である“HIROSHIMA”は誰もが聞いたことのある海外のIT会社のオフィスや店舗に導入されている。これは社員にとって誇りとなっているはずだ。
今回若手社員3名に話を聞いたが、皆それぞれの場所で輝き、やりがいを見出しているのが印象的だった。どれもが欠かせないピースでそれらが連綿とつながっている。製造工程はもちろん営業にまで想いのバトンを受け取った社員は、マルニ木工というブランドを胸に誇らしく働いていた。
マルニ木工が作るものはいつかデザイン史に残る椅子となるだろう。インテリアが好き、デザインが好き、そしてチャレンジ精神旺盛な人は、マルニ木工で可能性を探って成長してもらいたい。新しい感性は次の100年に向けて欠かせないピースとなるだろう。

PHOTO
1928年の創業以来、「工芸の工業化」をモットーにしてきたマルニ木工。マンションや戸建住宅などをはじめ商業施設やオフィス、空港等にも使われている。

トップへ

  1. トップ
  2. (株)マルニ木工の取材情報