最終更新日:2024/8/2

社会福祉法人相楽福祉会

業種

  • 福祉サービス
  • 教育

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本社
京都府

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

表情や行動から利用者さまの“気持ち”を読み取り、支援に生かしています。

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“当たり前の生活”を支える仕事には、大きなやりがいがある。

京都府の山城南エリアを拠点とする「社会福祉法人相楽福祉会」は、地域に暮らす障がいのある方と、そのご家族が安心して日々を過ごせるようサポートしています。

生活介護や就労支援、グループホームなど、多様な生活支援サービスを提供する当法人から、今回は「相楽デイセンター」で活躍する先輩職員2名にインタビュー。現在の仕事内容とやりがい、利用者さまとの関わり、将来の夢について語っていただきました。

●馬場 稚容子さん(相楽デイセンター/2003年入職)
●植村 晃彦さん(相楽デイセンター/2020年入職)

「相楽福祉会 相楽デイセンター」の魅力

「福祉系学部以外の先輩も多く、バラエティに富んだ人材が活躍しています。入職後に福祉について学べるのはもちろん、他業種で得た経験や知識も生かせます」(馬場さん)
「支援はすぐに成果として現れないこともありますが、誠実に向き合うことでたくさんの笑顔が見られます。日々、人と人の関わりの大切さを実感しています」(植村さん)
当法人ではチームで支援を行うため、若手が孤立することはない。「最初は一人で背負いがちですが、先輩のきめ細かなサポートがあるから安心です」(馬場さん、植村さん)

事業所の壁を超えて全職員が協力しながら、利用者さまの日常を支えています。

私が所属する通所施設「相楽デイセンター」では、利用者さまの日常生活の介助(食事や排泄、入浴、通院など)のほかに、日中活動のサポートを行なっています。デイセンターではパン、紙すき、さをり織り、花工芸といった作業班と、個別プログラムを実施するデイサービスグループの5つのグループに分かれています。私は、さをり織り班の担当で知的障がい、身体障がい、精神障がいなどさまざまな障がいを持つ利用者さまが自由に、感じるままに生地が織れるよう、織り機に縦糸をセットしたり、同じ長さの糸を準備したりします。利用者さまの中には、織る作業が困難な方もいらっしゃいます。その場合も、主役=利用者さまということを忘れず、“やってみたい気持ち”を最大限に応援しています。作業中には「こんな色を使ってみたい」「生地でカバンを作りたい」いろいろな思いがあふれますが、言葉でうまく表現できない利用者さまも少なくありません。それでも、表情や行動の小さな変化から気持ちを汲み取るように心がけています。言葉で表現できる方でも、その言葉の裏にある本当の思いを探ることも重要です。

利用者さまが必要とする支援の内容は、一人ひとり異なります。歩く、食べる、トイレに行くなど私たちにとっては当たり前かつ生きる上で欠かせない行動に、サポートが求められる場合も。そんな“当たり前の生活”を支える仕事に、大きなやりがいを感じています。つい最近、利用者さまのお母さまが手術を受けるため入院することに。そこで、当法人のグループホームでショートステイを利用し、入院中の生活を支えることにしました。お母さまのいない生活が初めての利用者さまに、これまで通り安心して生活できるようデイセンターとグループホームの全職員が連携。寂しさのあまり夜中に泣き出したり、生活のリズムが崩れたりもしましたが、みんなで協力して約1ヵ月を乗り切りました。一度、お母さまが会いに来られた際、利用者さまも私たち職員も思わず泣いちゃいました。職員同士はもちろん、利用者さまとお母さまとより深い信頼関係が構築できた瞬間でもありました。

これからはコロナ禍で中止になっていた行事も徐々に再開されます。利用者さまの希望を叶えながら、一緒になって楽しい思い出や経験を積み重ねていきたいと思います。
(馬場 稚容子)

入職後さまざまな研修や講習に参加することで、安心して仕事に取り組むことができました。

当法人に入職するまでは、製造業に従事していました。知り合いが障がい者福祉の仕事に勤めていることもあり、人と人が関わる仕事内容に惹かれ、福祉系の仕事に転職を決心。自宅からの距離、給与など待遇面を軸に、さまざまな福祉法人や事業所を調べる中で出会ったのが当社です。職場見学に参加した際に、利用者さまはもちろん職員たちがとても楽しそうにしていたのが印象に残り、すぐに入職を希望しました。

福祉未経験で入職したため、まずは介護職員初任者研修や福祉有償運送運転者講習に参加して、介助の基礎や安全な運転について学びました。その後もたくさんの内部講習や外部講習を受けることで、実務に必要な知識や技術を習得。未経験でも安心して、仕事に取り組める環境に感謝しています。現在は「相楽デイセンター」に所属し、デイサービスグループの支援員として利用者さまの個別プログラムに取り組んでいます。プログラムの一つでは、車いすを利用されている利用者さまに対して、筋力が維持できるように散歩の介助をしています。この時大切なのは、プログラムを無理強いしないことです。利用者さまの意思を大切にしながら、まめにお誘いすることで散歩に気持ちを向けていただけるような支援をしています。私が担当する利用者さまには、言語によるコミュニケーションが難しい方もいます。気持ちの波が大きく、食事や排泄のリズムを整えるのにも苦労していたのですが、担当して2年ほど経ったいま、気持ちの波が安定し楽しく過ごせる時間が増えました。このような利用者さまの変化が何よりうれしく、人と人が関わる福祉の仕事の醍醐味だと感じています。

仕事を始めたばかりの頃は、利用者さまのできないことをなんとかしてできるようにしたいと、つい前のめりになりがちでした。今では、良いところや得意なところを伸ばす支援ができていると自負しています。まだ知識不足を感じることも多いので、今後も積極的に研修に参加して理解を深めたい。そして利用者さまと毎日笑顔で過ごしたいと思います!
(植村 晃彦)

企業研究のポイント

企業研究においては視野を広く持ち、積極的にさまざまな企業や職種について調べてほしいと思います。たくさんの出会いを通して、自分がやりたいことや向いていることを定めてください。とくに福祉の場合は、対象者が異なれば支援方法も異なります。子ども、高齢者、障がいが複合的に絡み合っている事業所もあります。それを理解するためには、まず現場に足を運ぶことが大切です。

気になる企業や、「もっと知りたい!」と感じた際は、インターンシップの参加をおすすめします。当法人では、1日仕事体験を予定しており、知的障がい、身体障がい、精神障がい等さまざまな障がいを持つ利用者さまと実際に接することで、職場の雰囲気を肌で感じ取ることができます。

当法人の強みは、生活介護や就労支援、グループホーム、ショートステイなど、多様な生活支援サービスに取り組んでいることです。地域の方からは「困ったら相楽福祉会」と、頼りにされる存在でもあります。ぜひそんなところにも注目していただけたらうれしいです!
(人事担当/森田 和裕)

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出産や育児などライフステージが変わっても、長く働き続けられる環境が整っている。急な体調の変化で欠勤となっても、チームワークの良さでカバーされるのが強みだ。

マイナビ編集部から

1978年から京都府の山城南エリアで暮らす障がいのある方をサポートし続ける「社会福祉法人相楽福祉会」。「人は誰でもかけがえがなく、一回限りの生は心から大切にされなければならない」を理念に、生活介護や就労支援、グループホームなどさまざまなサービスで利用者を支えている。今回、インタビューに応えてくれた先輩が所属するのは、定員40名の「相楽デイセンター」。日中活動施設として、織り、染め、紙漉、パン、花工芸を作業科目に、地域に開かれたバリアフリーな施設のあり方を生み出すべく活動を展開するのが特徴だ。

先輩職員のインタビューを通して感じたことは、事業所の壁を超えたチームワークの良さ。特にコロナ禍では、罹患した利用者さまをデイセンターとグループホームが協力して、生活をサポート。普段通りでないことに、利用者はもちろん職員たちも相当苦労したと言うが、そんな時でも嫌々仕事をする職員は一人もいなかったそう。どんな時も笑顔とチームワークを忘れず、利用者に寄り添った支援を実現している。

当法人は、利用者の家族だけでなく利用者本人の高齢化という問題に直面しているが、障がいがあっても住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、グループホームの拡充や新たな支援に取り組む予定。人と人の関わりを感じながら、法人と共に大きく成長できる環境だと感じた。

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職員と利用者さまの笑顔があふれる「相楽デイセンター」。福祉系学部出身者はもちろん、福祉未経験者も生き生きと活躍中。

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