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最終更新日:2025/4/30
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部署名商品開発部
勤務地愛知県
仕事内容レーザ加工用モニタリングシステムの開発
以前は、モノづくりメーカーの方とレーザ加工技術開発を行っていましたが、現在はその経験を活かしてレーザ溶接用のモニタリングシステムの開発を行っています。レーザ溶接は接合技術の分野における最先端の工法です。高密度エネルギーであるレーザは金属を瞬時に溶かすことができ、他の接合技術に比べて生産スピードが圧倒的に早いのが特徴です。しかし、現状は接合状態の出来栄えの検査に時間がかかってしまい、結局のところ生産性はあまり向上できません。私が現在開発しているモニタリングシステムは、レーザ溶接中の溶融した金属の温度や形状を測定するシステムです。溶接後に検査するのではなく、溶接中にリアルタイムに検査するところが特徴で、生産性の向上が期待される技術です。具体的な仕事内容は、試作機を用いたフィールドテストで、結果と課題をレポートにまとめて設計担当と協議しながら課題解決にあたり、システムの完成度を上げていきます。難しい課題を提示すれば設計担当と揉めますし、システムの完成を心待ちにしているお客様方や早く販売したい営業担当からの”まだ完成しないのかプレッシャー”に挟まれやすいので、辛抱強さが必要です。
レーザ加工においては、最先端のレーザ加工機に加えて最先端の検査装置も揃えており、技術を深堀するには十分な環境が整ってるのは良いところです。また、様々なモノづくりメーカーの技術者の方が出入りするので、見識が広がるのも良いところです。
就活が始まる少し前からレーザ研究室に所属していたので、そこで学ぶレーザの知識を活用したかったからです。卒業研究は、YAGレーザを用いて水中に生成したプラズマの電子密度を、アルゴンイオンレーザを用いた干渉計によって測定するという内容でした。研究を通してレーザを熱源として用いること、計測に用いることを学ぶのでレーザ加工技術の試作・開発を行っている前田工業なら経験を活かせると思いました。また、単なる社内的な研究開発ではなく、実際のモノづくりメーカーの方と一緒に試作・開発を行うところも魅力に感じました。大学では、ある程度教授の意向に沿った形でしか研究ができないのと、研究成果は物理学的には興味深いデータというだけで、社会に貢献するようなものではなく、研究する意義を感じられませんでした。現在は、レーザ加工技術の開発を通じてモノづくりの発展に貢献できていますし、モニタリング機器の開発は成果が実際に商品という形になって現れ、やりがいや達成感を感じることができています。
将来的には、リアルタイムに溶融状態をフィードバック制御することで、溶接品質を向上することを目標としており、結果的にレーザ加工の信頼性向上に繋がっていくと考えています。
開発業務は最先端であればあるほど前例が無く、情報も少ないです。ネットからは何も拾えません。自分の考える力が試されるわけですが、結局個人の力量では限界がきます。そんな時に、必要なのは人脈です。難しい課題ほど専門家の意見が必要になります。考える力を養うのも大事ですが、まずは知識・経験を蓄えることをお勧めします。本当に良い考え方ができるのはそこからです。また、周囲に苦労を理解してもらえないことは多々あり、最先端技術の開発というのは孤独なものです。問題点が見つかったら、”逆にこの課題を解決すればもっと良くなる”という粘り強い前向きなメンタルが必須です。