最終更新日:2025/4/16

(株)トーセーシステムズ

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • ソフトウエア
  • 情報処理
  • 精密機器
  • 半導体・電子・電気機器
  • インターネット関連

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

エンジニアが輝きつづけられる会社。その仕事はこんなにすごい、面白い!

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ソフトウエア開発に取り組む中堅・若手社員3人の挑戦と成長

東京精密グループのソフトウエア技術者集団「トーセーシステムズ」。半導体製造装置と精密測定機器向けのソフトウエア、業務システムの開発を手掛ける社員3人に入社理由や仕事内容、今後の目標等について伺った。

【写真左】開発部 第9グループ Y.I.さん(2019年入社/経済学部卒)
【写真中央】開発部 第8グループ M.N.さん(2015年入社/情報通信工学科卒)
【写真右】開発部 第6グループ Y.N.さん(2014年入社/情報学部卒)

社員は語る

「当社の社員は、東京精密の社員食堂を利用できます。おいしい定食が1食300円。昼だけでなく朝食・夕食も食べられるのもうれしいですね」(Y.I.さん)
「ERPの開発ではビジネスプロセスをつかむために丁寧にヒアリングを行い、資料に落とし込んでいきます。東京精密関連の資料は分厚い冊子くらいあります」(M.N.さん)
「心掛けているのは、お客さまの依頼の背景や目的、理想を可能な限り理解することと、お客さまが本当に求めているものとのギャップを減らすための工夫です」(Y.N.さん)

【精密測定機器】文系学部からエンジニアに挑戦。新規開発のやりがいと手応え(Y.I.さん)

学生時代は経済学部に所属。会社選びでは当初は営業職を志望していたのですが、さまざまな業種を見て回るうちにモノづくりに興味を持ち、地元・土浦で精密測定機器向けの制御・組み込みソフトを開発している当社の存在を知りました。工場見学などに参加した際に、普段は目にすることのない機械を見て面白そうだと思ったこと、研修制度の充実ぶりや年間休日の多さ、社宅、社員食堂などの福利厚生に魅力を感じたことを理由に、入社を決めました。

2019年4月に入社し、まずは新入社員研修を受講。基本的なビジネススキルを学んだ後、約2カ月間のプログラミング研修でC言語をみっちり学びました。文系出身のため最初のうちは苦労することもありましたが、チームに分かれてプロジェクト形式でマイコンにプログラムを書き込む実践的な研修も用意されており、同期と共に楽しみながらプログラミングの基礎を習得することができました。

研修終了後は精密測定機器を担当する開発部第9グループ(土浦事業所)へ配属され、当社と同じ東京精密のグループ会社が製造する工作機械向けのソフトウエア開発に携わっています。具体的には工作機械の加工状態をセンサーによって計測・監視するためのソフトウエアの新規開発で、私たちのチームでは要件定義から検査までの一連の工程を手掛けています。私自身は操作履歴機能や、ユーザー設定の保存機能などの開発を担当。仕様の擦り合わせをはじめ苦労する場面もまだまだ少なくありませんが、設計どおりに動作するものができたときにはやりがいを感じられます。とりわけ新規開発の仕事では、新たな機能が一つひとつ盛り込まれていくのを実感できますし、自分の実装によって製品の価値が向上しているという手応えがあるので本当に面白いですね。

普段の仕事で心掛けているのは、作業の順番や進捗状況をしっかりと把握して、チームのメンバーに影響を与えないようにすることと、作業が遅れてしまいそうな場合には、なるべく早い段階で上司や先輩に相談することです。また、私たちが開発に携わっている装置は数十年単位で使われるものなので、修正や機能追加をスムーズに行えるよう、シンプルなソースコードを書くようにしています。今後は自信を持って取り組むことのできる作業を一つひとつ増やし、チームの戦力として胸を張れるような人材になりたい。これが現時点での私の目標です。

【業務システム】ERPの保守運用までを一貫して担当。ユーザーの声をきめ細かに汲み取る(M.N.さん)

子どもの頃からモノづくりに興味があり、大学は情報通信工学科に進学。高度な技術力を強みにして、最先端の半導体製造装置、精密測定機器のソフトウエア開発を行っている点に魅力を感じ、当社への入社を決めました。2015年に入社して約3年間は、開発部第7グループで「バックグラインダー」という装置向けのソフトウエア開発に携わり、その後、主に東京精密の業務で使用するシステムの開発・運用保守を手掛ける第8グループに異動しました。現在は「基幹業務システム(ERP:Enterprise Resources Planning)」と呼ばれるシステムの運用保守に携わっています。基幹業務システムは業務ごとに機能分類されているのですが、私は販売管理に関する機能を担当しています。ユーザーへのヒアリングを通してニーズや課題を汲み取った上で業務改善に必要な追加機能を提案するなど、上流工程を手掛けているほか、帳票を出力する管理システムや、見積書や請求書等のドキュメントを管理するシステム、RPAの開発・導入支援などにも携わっています。

いつも心掛けているのは、ユーザーの要望をそのまま採用するのではなく、ほかの部署や業務への影響など、システム全体に与える影響度を見極めた上で開発を進めるということです。後になって問題が生じることのないよう、営業部門や生産部門をはじめとするさまざまな部署のメンバーと丁寧にコミュニケーションを取り、各部門の了承を得た上で開発に着手するようにしています。また、ERPの開発にあたっては、システムそのものの知識を深めるだけでは不十分で、ユーザーのビジネスプロセスに関する理解を深めることが欠かせません。これは仕様書などの資料を読んでわかるものではなく、ユーザーと直接話をすることによってはじめて見えてくるもので、コミュニケーション能力が問われます。こちらの意図を正しく伝えられているか、相手の意図を正しく汲み取ることができているかという点にはいつも気を付けていますね。

現在、私のチームは東京精密グループ各社にERPの導入を進めるプロジェクトにも参画しています。このチームには若手社員が多いのですが、彼らには私がこれまで培ってきた知識やスキルを吸収してもらい、できるだけ早い段階で担当を与えたいと思っています。“ティーチングよりもコーチング”をモットーに育成を進めていく方針です。

【半導体製造装置】「プローバ」のステージ約500kgをミクロン単位の精度で制御(Y.N.さん)

大学で情報技術を専攻していたこともあり、もともとソフトウエア開発に関わる仕事をしたいと考えていました。さまざまな会社を見て回るなかで、地元・八王子から世界に向けて最先端技術の製品を供給している東京精密のソフト開発の中核を担っている当社の存在を知りました。実際に開発部の社員から話を聞く機会があり、プロジェクトを進めるなかで起こったトラブルや、それをチームのメンバーがどのようにフォロー、カバーしながら乗り越えていったのかなど、組み込みソフトウエアの開発現場のリアルな話を聞くことができたんです。チーム一丸となって問題を解決していく姿勢に魅かれ、当社への入社を決めました。

2014年に入社後は開発部第6グループに所属し、「プローバ」と呼ばれる半導体製造装置の制御ソフトウエアの開発に携わっています。半導体の検査は、ウェーハ上に形成されたチップ(半導体)の電極部分に検査用の針を当て、テスターから検査用の針に電流を流して不良の有無を確認します。チップの電極部分に検査用の針を当てる制御を行う装置がプローバで、ミクロン単位(1,000分の1ミリメートル)の精度が求められます。
私たちのチームではウェーハを正確な位置に持ってくるためのステージを制御するソフトウエアの設計・実装を手掛けており、重さ約500kgもあるステージをミクロン単位で動かしています。

私の場合は学生時代もソフトウエア開発を行っていたので、プログラミングは苦ではありませんが、装置のソフトウエア開発はプログラミングの知識だけではなく、メカや電気の知識も必要となる場面が多いということで大変なところはあります。私には失敗談があって、メカに関する知識不足から500kgのステージを機器にぶつける物損事故を起こしてしまったことがあります。非常に痛い目を見たのですが、起こった事故に対して、上司や先輩の方々は騒いだり責めたりするのではなく優しく励ましていただき、フォロー・カバーをしていただいたことで解決することができました。こうした雰囲気だからこそ、失敗をしても隠さずに相談できますし、課題に対して積極的に挑戦できるのだと思います。今後は上流工程に関わることができるよう、自社製品への理解を深めながら、知識や技術力に磨きを掛けていきたいです。また、私の上司や先輩がそうしてくれたように、部下や後輩が質問・相談しやすい雰囲気をつくっていきたいと思っています。

学生の方へメッセージ

【Y.I.さん】
学部や専攻にとらわれる必要はありません。興味を持った業界・会社に思い切って飛び込んでみることが大切だと思います。文系学部出身でITエンジニアになった私の経験からしても、“知識ゼロ”からのスタートだとしても研修が充実していればなんとかなります。人生において、これだけ多くの業界・企業を自分の目で見られる機会はほとんどないはずです。見聞を広める意味でも、視野を広げて取り組んでいただきたいと思います。

【M.N.さん】
私の場合、企業研究では「モノづくり」という軸をベースに、アプリケーション開発に特化した企業から、機械製品等を製造するいわゆるモノづくり企業まで、さまざまな方向性を列挙。そこから自分に合った業界を絞り込んでいくなかで、当社に出会いました。もし、会社選びの軸が定まらなくても心配はありません。興味のある業界をとりあえず列挙してみて、そこから消去法で絞り込んでいけば、自分に合った業界・会社を見つけられるはずです。

【Y.N.さん】
好き嫌いをせずにさまざまな企業を見ていくなかで琴線に触れる企業に出会えるはずです。そのためにも、少しでも興味の持てる会社を見つけたらインターンシップに参加してみたり、日々の生活の中で気になるものを見つけたらメモを取っておいて、空いた時間に調べてみたりしましょう。好奇心を持って、どんなにささいなきっかけも生かしてみようという姿勢が大切だと思います。

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自分が開発に携わったソフトウエアが世に出る喜び、世界最新・最先端の半導体製造装置や精密測定機器を支える喜びを徹底的に追求。真面目でひたむきな社員が多いという。

マイナビ編集部から

「生涯エンジニアとして技術力を磨きつづけていきたい!」――。こうした志向をお持ちの方にとっては“楽園”のような会社といっていいだろう。東証プライム上場企業「(株)東京精密」のグループ会社として、半導体製造装置や精密測定機器向けのソフトウエアを開発している「(株)トーセーシステムズ」。同社はどこを切っても“エンジニアファースト”の会社なのである。
まず、同社の社員の9割をシステムエンジニアが占めている。さらに、2名の取締役は新卒で同社に入社し、現場第一線で活躍してきた根っからのシステムエンジニアだ。社員から見ると、役員というより“何でも知っているスゴいエンジニア”。だから、同社の制度もカルチャーも“エンジニアファースト”にならないはずがないのである。社員のキャリアパスは、その好例だ。キャリアを重ねるにつれて、人員管理や工数管理などのマネジメント業務が主になることが通常のキャリアアップのイメージだが、同社はそれとは一線を画している。技術に軸足を置いたプレイングマネージャーとして、メーカーとの打ち合わせや要件定義、仕様の検討など上流工程が主戦場となっていくものの、開発の現場から離れることはない。日々、貪欲に学びながらエンジニアとしての可能性を突き詰めていけるのだ。学生時代の専攻は問わない。何をおいても技術が好き、モノづくりが好きでたまらないという人に教えてあげたい会社である。

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全てのエンジニアが長く安心して働きつづけられる環境づくりにも力を入れる。育児休業取得率は近年急速に増加。基本的な業務は変わらないので職場復帰もスムーズだ。
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