最終更新日:2025/4/11

(株)福山臨床検査センター

  • 正社員

業種

  • 医療機関
  • 商社(精密機器)
  • サービス(その他)

基本情報

本社
広島県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

臨床検査を通して、人々の健康を支え地域に貢献。その現場のリアルに迫る。

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先輩社員の活躍ぶりから見えてきた、成長の軌跡と仕事の面白さ。

臨床検査の専門企業で活躍する3人の精鋭たち。営業職、臨床検査技師職、それぞれの立場から仕事のやりがいや会社の魅力、医療貢献への想いを語ってくれました。

田中 碧さん
人間文化学部 心理学科卒
2024年入社
本社営業部

高辻大地さん
福祉健康学部 健康スポーツ科学科卒
2017年入社
本社営業部

森岡勇太さん
保健医療学部 医療技術科学科 臨床検査学専攻卒
2021年入社
臨床検査部

仕事のモットー

1日にひとつは新たな知識を身に付けノートにまとめています。担当エリアの異なる先輩にもどんどん質問して、教えてもらっています。/田中さん
医師や看護師からいただいたご質問などに的確に答えられるよう、相手の意図や気持ちをよく理解した上で発言するように心がけています。/高辻さん
職場での活発なコミュニケーションを心がけています。検査室を越えて全体がつながっているのが、当社の魅力。チームを越えて交流し、知見を広げています。/森岡さん

営業職だけではなく検査職や事務職など、部署を超えた先輩のフォローで専門分野の営業として成長できます。

就職活動を始めた頃は、業種や職種を絞らず幅広い企業を見ていました。当社については、街中でロゴの入った営業車を見かけることもあったため、なじみはありましたが、仕事の内容について知ったのは会社見学のときです。病院から血液や尿、組織などさまざまな検体を預かって検査・分析し、医療に貢献する仕事であること、また、単に検体を預かるだけではなく、その先にいる患者さまに想いを馳せて仕事に取り組んでいること。会社説明を聞いたり検査の様子を見たりして、人々の健康を縁の下で支え、地域貢献できる仕事だと実感しました。人事や総務の担当者がとても優しく丁寧で、アットホームな社風を感じたのも入社の決め手です。その印象は、入社した今も変わりません。

入社後は、社会人マナーや営業の基礎を学んだり、検査の詳細を見学したりする新人研修を受けました。その後、営業部へ配属となり、新入社員だけで地域の幼稚園や学校の検尿回収をおこないました。同期の仲間とペアを組み、回収作業や学校とのやり取りを経験。まずはシンプルな検体回収業務を通して、営業の基礎を身に付けられたと思います。そして、6月後半頃から先輩のルート営業に同行。日によって異なる先輩に同行するため、総合病院、クリニックなどさまざまなお客さまから多種多様な検体を回収する場面を経験できます。検体の扱い方や注意点、効率よく回収する方法、病院とのコミュニケーションの仕方など、先輩たちの仕事ぶりを通していろいろな業務を見ることができ、とても勉強になりました。その際、有効活用したのが移動時間です。例えば特殊な検体の場合、回収後の事務処理が複雑なものもあります。わからないことがあると次の営業先に向かう車内で質問し、解決するようにしていました。先輩たちはいつも丁寧に教えてくれますし、学ぶ機会が作られています。

8月頃には営業として独り立ち。担当する30件ほどのお客さまのうち、約8割がクリニックです。扱うのは主に血液ですが、中には特殊検査が必要な検体もあり、自分ひとりでは事務処理が難しいこともありますが、営業職だけではなく検査職や事務職など他部署の先輩のフォローも受けながら、学んでいるところです。今後も、フォローアップ研修なども活用しながら基礎固めに力を入れていきたいです。
(田中さん)

臨床検査の最前線に立つ営業職。医師とのコミュニケーションを通し多くを学べます。

将来のことを考え始めた頃は医療分野に関心があったものの、具体的な職種や仕事がイメージできないままでした。当社のことは、ちょうどその頃に大学の先輩を通して知りました。血液、尿などの検体回収をしながら医療機関に新たな検査や医療機器の提案などをするルート営業職の仕事内容に興味を持ちました。会社見学に参加して詳しく話を聞くと、医師や看護師などと深く関わりながら医療現場の役に立てる仕事だとわかり、人と関わりながら誰かの役に立ちたいという自分のビジョンと重なったことが入社の決め手になりました。

入社後は、まず新人研修で医療や検査に関する基礎知識やビジネスマナーなどを習得。現場に出る前に、病院での立ち居振る舞いなど基本的なことを身に付けられたのは、大きな安心材料でした。配属後は、先輩の営業に同行して仕事を覚え、取引先との関係を築きます。医療機関ごとのルールや注意点など、細かいことも一つひとつ丁寧に教えてもらいながら学び、引き継ぐことができました。

入社から5年勤務した広島営業所では、主に地域のクリニックを担当。都市部だったので担当エリア内に多数の医療機関があり、忙しく検体回収をおこなう日々でしたが、医師とお話しさせていただく機会もあり、学びの多い環境でした。ヒアリングした内容から新たな検査項目をご提案したり、教えていただいたことを別のクリニックへの提案につなげたり、現場で得た情報を新たな仕事に活かす経験を積み重ねた5年間だったと思います。

現在は、本社営業部に所属。1日20件ほどの医療機関を訪問し、検体回収のほか、検査項目のご提案、検査キット、医療機器などの販促活動、新規取引先の開拓などもおこなっています。取引先には総合病院も含まれるため、骨髄液やリンパ節などこれまで扱ったことのない検体も回収するようになりました。検体によって保存状態や容器、搬送方法なども異なり、条件が厳しく定められています。正しい検査値を出すためにも、最初にお預かりする私が適切に取り扱うことは必須。先輩から担当を引き継ぐときに教わったノウハウをしっかり守り、日々気を引き締めて業務に取り組んでいます。
(高辻さん)

広く医療に貢献できる臨床検査技師。自分の専門分野を見つけて極めていける環境です。

病院や医療機器メーカーも検討しましたが、検査に特化して臨床検査技師ならではの専門性を極められる環境がいいと考え、当社を選びました。人体から採取した検査サンプルを用いて、細菌やウイルス、病理などさまざまな検査をおこなう臨床検査技師。例えば、私たちが血液の検体から異常な細胞を見つけたことがきっかけで、その後の治療が変わります。患者さまを直接診ることはできませんが、新しい治療法の検討や開発など、より広い医療に貢献できる、非常にやりがいのある仕事だと思います。

365日、24時間体制で検査をおこなう当社。臨床検査技師は、日勤・準夜勤・夜勤をローテーションして業務に当たります。最初は日勤からスタートし、先輩のもとで全体の仕事の流れや検査機器のメンテナンスなどを学びながら、1年ほどで検査技師として独り立ちをしました。私は血液検査のチームに所属し、血液血算業務を担当しています。赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリット、白血球、血小板などを算定し、数的に異常がないか調べる検査です。営業職が回収した検体を、検査技術職が分析装置を用いてデータ分析。その結果の中で異常があったものを、私たち臨床検査技師が電子顕微鏡を用いて一つひとつ検査します。例えば、最初の分析データが非常に低い数値だった場合、それは本来の結果なのか、機械の不具合のせいなのか、見極める必要があります。もし後者の場合、そのままの数値を医療機関に結果として提供した場合、誤った診断や治療につながりかねません。正しい治療の基本になる正しい検査結果を出す最後の砦、それが私の役割だと思っています。

この仕事は、学び続ける仕事です。私が今、携わっている血液領域だけでも、白血球の種類を分ける分類検査、血小板の止血能力を見る凝固検査など、さまざまな専門分野がありますし、資格取得によって仕事の深度も変わります。今後、私が目指すのは、一級臨床検査士の資格取得。検査結果について医師に説得力を持った進言ができるようになり、より正確な診断や治療に貢献できるはずです。当社は自分の専門を見つけて掘り下げていける環境。このまま血液分野を極め、後輩にも的確に教えられる知識とスキルを身に付けたいと考えています。
(森岡さん)

学生の方へメッセージ

まずは視野を広く持って、さまざまな業種を見ていくことをおすすめします。例えば医療系、特に当社のように臨床検査という専門分野の場合、文系の学生さんにはなじみがなく、選択肢に入っていないと思います。でも、当社の営業職の8割以上が文系卒なんです。先入観を持たずに業界研究・企業研究を進めると、可能性も広がるのではないでしょうか。景気の波の影響を受けにくく、専門知識を強みにできる、という安定性も医療業界で働くメリットだと思います。

企業を見極める上で有効なのは、やはり現場を見ること。インターンシップなどに参加したら、そこで自分が働けるかイメージしてみてください。先輩社員と話す機会があれば、入社前後のギャップについて聞いてみましょう。大変だったこと、仕事のやりがいや楽しかったことに加え、今後の目標についても聞いてみると、キャリアパスが見えてくると思います。また、研修や教育体制についても確かめておきましょう。当社の場合、社内の研修はもちろん、検査機器などメーカー主催の勉強会など、定期的な学びの機会を充実させています。

そして大切なのが、企業理念。そこには企業のカラーが明確に表れていますから、自身の考え方とすり合わせてみましょう。当社の理念は「人の健康こそ幸福の第一歩である」。誰かのために頑張りたい、地域貢献に興味がある。そんな方にマッチしていると思います。(人事部 江木理恵)

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社内勉強会やフォローアップ研修など充実した学びの機会と全社一丸となった手厚いフォローにより、臨床検査分野のスペシャリストを育てる。

マイナビ編集部から

(株)福山臨床検査センターは、1970年の設立以来50年以上にわたり実績を積み上げてきた。本社のある福山・広島エリアから中国・四国・北九州方面、大阪・神戸などの大都市、そして東京をカバーする全国規模のサービスネットワークを展開。中国地方だけではなく、全国の医療業界でコ・メディカルの一員としての存在感を示してきた。今後は海外展開も視野に入れており、企業としてさらなる成長ステージを迎えている。企業理念は「人の健康こそ幸福への第一歩である」。残業削減、社内保育園の開園、家族も楽しめる福利厚生など働く環境を充実させ、社員の健康で快適な毎日を守ることにも力を入れている。

同社の最前線で活躍するのは営業職。検体回収など日々の業務を通して医療現場のニーズを的確につかみながら、より良い検査項目、医療機器の提案につなげる。また、事業の根幹を支えるのは検査技術職。高精度の分析・検査技術で正確なデータを打ち出す。今回は、営業職、臨床検査技師として活躍する精鋭たちに取材。田中さんへのインタビューの際も、手厚い研修体制、部署を越えた一丸となって若手をフォローする温かな社風がうかがえた。医療という専門分野でありながら、出身学部を問わず誰もが専門性を身に付け、ステップアップしていける環境といえそうだ。

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50年以上にわたり医療に貢献し続けてきた臨床検査会社。西日本を中心に全国規模でも存在感を示している。
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