最終更新日:2025/5/7

(株)TAKイーヴァック【竹中工務店グループ】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 設備工事・設備設計
  • 建設

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

新旧さまざまな建物を生かす設備工事。若いうちから現場のトップを目指せます!

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スーパーゼネコンの案件に関わるやりがい・醍醐味を語る!

建物の電気設備工事や給排水衛生・空調設備工事のトータルエンジニアリングを手掛けるTAKイーヴァック。竹中グループの一員として、スケールの大きな案件にも関われる同社の若手のエースたちを取材した。

◆伊藤 聡一郎さん(写真右)
東京本店 空衛工事部 工事1グループ
2019年入社/建築学科卒

◆小池 涼太さん(写真左)
大阪支店 空衛工事部 工事2グループ
2017年入社/設備環境デザイン学科卒

先輩の一日

「現場へは直行直帰が基本。朝早めに入り、夕方に現場を締めてから帰宅します。どの現場も数名体制なので、繁忙期でも交代できちんと休みを取れています」伊藤さん
「改修工事は現場によって変則的な勤務になることもあります。平日休みのときは社内制度を利用して割引券を取り、空いているテーマパークなどを楽しんでいますね」小池さん
どちらの支店も若手層が厚く、数年先の身近なロールモデルを見つけやすい環境。1つの現場には必ず数名体制で入るため、わからないことはその場で解決できる環境だそうだ。

超大型現場で学んだ新人時代。職人さんと共に試行錯誤する毎日が楽しい!/伊藤さん

建築を学んでいた母の影響で興味を持ち、建築学科に進学しました。在学中に住宅設備に関心を持ち、学校説明会では設備工事の会社に注目。中でも先輩社員たちがイキイキと仕事をしている様子が伝わってきた当社が印象に残り、会社見学会に参加して入社を決めました。上京しての就職でしたが、一カ所に腰を落ち着けて働ける環境だったことも決めての一つです。

入社後は合計で5カ月間にわたる研修で基本となる知識を習得。図面の読み方などは学校でも習っていたので理解しやすかったのですが、現場に入り始めてから「こういうことだったのか!」と知識が紐づいていった感覚があります。2年目以降はコロナ禍となり、研修がオンラインに切り替わるなどのイレギュラーもありましたが、約3年間、東京の中心部にある大型複合施設の現場に携わり、この現場で多くの知識を身に付けることができました。

ひたすら先輩に付いて回って新しい知識を学ぶ毎日でしたが、積極的に相談や質問する姿勢は意識していました。ゼネコン側にも気になることは早め早めに聞いておいたほうが、リスクを回避できることを学びました。設備会社だけでも10社近くが参加するような大規模な現場だったので、他社の施工を見られたことも非常に有意義でしたし、施設のグランドオープン直前まで立ち会うことができ、工事を終えたときの達成感は大きかったです。

現在は4現場目となる中規模集合住宅の工事に携わっています。オフィスや商業施設と比べると、住宅は天井や壁の間の空間が狭く、収まりの調整が難しいです。その分、職人さんと一緒に「こうやればうまくいくのでは?」と試行錯誤を重ね、最終的にうまく収まったときには手応えが大きいです。解決策が浮かばないときは上司に相談し、アイデアをもらって解決しているため、上司のような引き出しの多い技術者になることは、この先の目標の一つです。

職人さんに指示を出すときには、必ずその場所に足を運び、一緒に現場を見ながら伝えるようにしています。入社時は気構えていた部分もありましたが、職人さんたちは皆さんとても優しいですし、時には叱咤激励もしてくださいます。日々の雑談なども楽しみながら、現場で必要な知識をたくさん教わっています。

「次もお願いしたい」と言われるような円滑な工事を遂行したい/小池さん

建設全般に興味を持って勉強をする過程で、建物の心臓部分とも言える重要な工事を司る設備の仕事に興味を持ちました。中でも当社に決めたのは、大手・竹中工務店の案件に関われる環境に魅力を感じたことが一番の理由です。

最初の3年ほどは先輩が担当する現場に付き、工程管理や安全管理を担いながら工事に必要な知識全般を習得しました。3年目を過ぎる頃から少しずつ小規模な現場の予算管理を任せてもらえるように。4~5年目になると小さな現場の責任者を担えるようになり、以降は少しずつ規模の大きな現場へとステップアップしています。

大阪支店は改修工事の現場が多く、私はオフィスビルの空調設備の更新工事を中心に、これまでに8つの現場を経験してきました。一つの現場が終わると、次の現場に向けた計画や現場調査などの準備を行い、次の現場に入る、というサイクルです。改修工事は通常、利用者や居住者がいる状態の建物で工事を行うので、工事の後すぐに「空調が変わって快適になった」と喜んでいる様子を間近で見られる良さがあり、私はそこにやりがいを見出しています。

一方で、工事中の音や安全面には繊細な配慮が求められます。以前、テナントに入っている企業様から「屋上作業の騒音が業務に差し支えるので、工事の日程を変えてほしい」という要望をいただいたときには、協力会社の方々とも何度も調整を図って工程を大幅に修正し、なんとか工事を再開することができました。こうしたイレギュラーな事態にも少しずつ対応できるようになってきたことが、自分なりに成長を感じる部分です。

設備工事を円滑に進めるために私が一番重視しているのは、一緒に仕事をする人たちと良い関係性を築くことです。普段はそれほど対人力が高いタイプではないですが、仕事においてはゼネコンや協力会社の方々とのコミュニケーションを積極的に取るようにしています。ゼネコン側の担当者に対して熱意を持って提案をしたり、要望に応じて柔軟に調整を図ったりと日々丁寧に向き合っていくことが「またお願いしたい」と、次の依頼につながっていく手応えがあります。

直近では、一級管工事施工管理技士の資格試験にもチャレンジしました。現場に出る社員には一律で工事管理手当が支給されることもありがたいですし、年2回、個人の目標達成率に応じた賞与も支給されるので、その時々でクリアしたい課題を設定しながら成長に励んでいます。

それぞれの今後の目標/当社の風土について

東京本店の空衛工事部は、約半数が20代の社員です。年齢が近い分、共通の話題も見つけやすいですし、若いうちから責任ある立場にステップアップできるチャンスも多いように思います。現在は2歳上の先輩のもとで現場の二番手を務めていますが、そろそろ一番手になる準備を始めていく時期になりました。今は現場管理がメインなので、現場には毎日足を運んでいますが、来年以降は工事の計画や見積業務なども教わっていく予定です。

見積もりや予算管理を担えるようになり、一番手として自分の現場を持つこと、そして現場を滞りなくやり遂げることが、直近の目標です。休日にはよく大きな会場に音楽ライブを見に行っているので、将来はドームやホールなどイベント施設の設備工事も手がけてみたいです。

勉強がてら、資格取得には計画的に取り組んでいます。1年目には排水設備工事責任技術者を、3年目には二級管工事施工管理技士と給水装置主任技術者を、4年目には消防設備士を、そして6年目になる今年は一級管工事施工管理技士の資格試験を受け、現在、結果待ちの状況です。試験勉強は帰宅後や電車移動の時間を活用しながら続けていますが、合格すると報奨金や毎月の公的資格手当も望めるので、モチベーション高く励んでいます。将来は建築士の資格も取るつもりです。
(伊藤さん)

現場の責任者として、これまでも後輩の教育は行ってきましたが、入社8年目になる今年度は、新入社員の正式な指導担当者を初めて務めています。自分を育ててくれた先輩方を見習い、普段からコミュニケーションを取り、質問しやすい関係性を作っておくことを心がけています。

給排水衛生・空調設備工事に関する知識はだいぶ頭に入ってきたので、この先は建築や電気に関する専門知識も広く身につけていくことが目標です。設備は建築ありきのものなので、建築関係の法律の知識や電気設備との絡みもしっかり頭に入れて、よりレベルの高い工事ができるようになりたいです。最近は研修時の資料なども読み返しており、他部門の先輩やゼネコンの人たちに積極的に質問しながら知識の幅を広げています。

大阪支店も東京本店と同様、若手社員の割合が高いので、責任ある仕事にも若いうちからチャレンジできる環境です。休日に皆でBBQをしたり、仕事後に一緒に食事に出かけたりもしており、社員同士で仲良くなれるチャンスも多くある職場だと思います。
(小池さん)

学生の方へメッセージ

都心のランドマークになるような大きな建物にも携わってきましたが、最近、集合住宅の工事に携わるようになり、改めて「設備は暮らしに近い仕事だな」と感じています。建物内の裏側の構造を詳しく理解できるので、自分の生活に役立つ知識もたくさん得られています。

また2024年度から施工管理技士の資格試験制度が変わり、1級は19歳以上、2級は17歳以上であれば誰でも受験できるようになりました。設備系の会社に進もうと思っている人は、可能であれば学生時代のうちに資格を取っておくのがおすすめです。仕事を覚えながら勉強時間を確保するのは結構大変なので、早めにやっておくと入社後にかなりラクになると思います。
(伊藤さん)

座学と実践は違うと言いますが、学校で学んだことも、仕事をする上では結構役に立っている実感があります。どの会社に進むにせよ、建築の仕事では幅広く知識を持っておいて損はないので、できるだけたくさんの知識を吸収しておくことをお勧めします。

また入社後は、チャレンジ精神を心がけると良いと思います。現場では実際に経験してみてわかることも多いので、失敗を怖がらずに行動できる人ほど成長が早い気がします。私も新人時代にはいろいろと失敗を経験しましたが、だからこそ「次からはこうしよう」という教訓につなげることができ、今となっては失敗も良い学びの機会だったなと思えています。
(小池さん)

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活躍する二人に共通しているのは、誰にでも臆せず質問する姿勢。現場で協働するベテランの人たちに積極的に聞いて教わっていくことが、いち早くステップアップする秘訣だ。

マイナビ編集部から

売上1兆円以上を誇る国内上位5社の総合建設会社は、スーパーゼネコンと呼ばれる。竹中工務店はその一角を担う、業界の大手であり、TAKイーヴァックはそのグループの一員として80年以上の歴史を持つ企業だ。電気設備工事や給排水衛生・空調設備工事分野でトータルエンジニアリングを手掛けており、関われる案件の規模や内容も非常に幅広い。国内を代表する名だたる建物が並ぶ同社の施工実績は必見だ。

新卒入社か中途入社かを分け隔てなく、実力を高めるための教育・研修制度が充実していることも同社の特徴だ。竹中工務店と合同で行っている研修や技術交流の場も多くあり、中堅層になって以降も継続的に人材育成の場を設けている。今回の2名もそうした環境を最大限に活かしつつ、自ら能動的に複数の資格取得にも励んでいた。120名強の会社だが、成長意欲の高い人材が集っており、切磋琢磨し合える風土があることが伝わってきた。

設備は建物に比べて耐用年数が短く、10~20年単位で定期的にリニューアルがなされるため、安定的な需要が見込まれる。リフォームやリノベーションの需要にも強く、近年は環境性能の高い設備への更新工事も増えているそうだ。万人になくてはならない生活インフラを支え、地球環境にも配慮でき、最先端施設の快適な空間づくりにも貢献できる。そんな将来性・安定性に満ちた設備工事の仕事の魅力が、改めて理解できた取材であった。

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年間休日は120日を超え、寮や住宅手当なども完備する。働きやすい制度・環境がしっかり整っていることも、入社3年以内の離職率が極めて低い理由の一つなのだろう。

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