最終更新日:2025/3/13

ハイモ(株)

  • 正社員

現在、応募受付を停止しています。

業種

  • 化学
  • 環境・リサイクル
  • 薬品
  • 商社(薬品・化粧品)

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

新規事業の創出や海外市場の開拓に挑戦中

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成長の鍵を握る3名のキーパーソンにインタビュー

下水処理に使用される高分子凝集剤や製紙工程を効率化する歩留剤・瀘水剤など、水溶性ポリマーの薬剤を供給するハイモ(株)。2023年よりスタートした中期経営計画のもと、新しい挑戦が続々と始まっている。

◆久保田 由美さん(写真中)
研究開発本部 湘南研究センター センター長/1998年入社

◆古屋 則和さん(写真右)
営業本部 海外営業部 部長/1998年入社

◆坂主 良介さん(写真左)
MLS(Market Launch Support)室/2011年入社

仕事で大切にしていること

成功も失敗も周りの人に見せる。周囲と共有することで、誰かの参考になり、同じ失敗を回避できますし、自分の仕事を任せやすくもなると考えています。(久保田さん)
売上を伸ばしていくには海外市場の開拓が必要です。営業戦略などを検討する際にも、常に海外の動向に目を向けて考えるようにしています。(古屋さん)
現場営業の感覚を忘れないこと。マーケティング活動では現場を知る営業社員たちとの関係構築が大切。良い関係が築ければ、有益な情報を集めやすくなります。(坂主さん)

【久保田さん】センター長として研究部門を牽引する三児の母

入社以来、研究開発本部に在籍してます。これまでは主にディスパージョンポリマーやエマルジョンポリマー製品の設計開発に携わり、水溶性ポリマーの分析法の技術開発、量産に向けたスケールアップ、ユーザーへのPRなども経験してきました。ラボで設計したものが何トンというスケールで生産されるところに立ち会ったり、海外の世界的化学メーカーに視察訪問して直接トップと話したり、ワクワクするような貴重な体験をさせてもらってきました。

2023年4月から湘南研究センター長を務めています。研究開発本部全体の重点施策の策定、研究員の人材育成を行いつつ、中期経営計画で掲げられている新規事業創出の推進も任されています。現在は、新規事業として有望なテーマが徐々に出てきている段階です。また、企画グループのリーダーも兼任しており、自社の保有しているコア技術の発展、他分野への適用といった研究を主軸に進めております。

高分子やポリマーというと一般的には水に溶けない材料系のものが多くを占めますが、水溶性高分子を取り扱っている会社は多くありません。分析法を含め、ハイモが独自に積み上げてきたノウハウはほかになく、中でもディスパージョンポリマーはハイモのオリジナル技術です。そういった技術に関する問い合わせも多く、研究者としては貴重な経験を積めていると感じてます。

私は3回、産休・育休を取得しています。最初の出産は2004年でしたが、研究センターで出産して復職したのは私が最初でした。不安もありましたが、上司が復職後の働き方について相談に乗ってくれ、負担にならないように仕事を振り分けてくれました。今では出産を経て復職する社員も増えており、腰を落ち着けてキャリアを重ねていける職場だといえます。今後の目標は、水処理分野、製紙分野に次ぐ、第三の柱となる事業を確立することです。

【古屋さん】ASEAN地域を中心に海外での新規開拓営業を推進

入社以来、営業に携わっています。商材として、水処理用と製紙工場向けの薬剤を扱ってきました。営業部門の部長や大阪支店の支店長も経験し、2023年4月から海外営業部の部長を務めています。海外営業部のミッションは、海外市場での新規開拓です。現在はベトナム、フィリピン、インドネシア、マレーシア等のASEAN地域や韓国にて営業を展開しています。商社や現地の販売代理店と組んで現地の製紙メーカーなどに提案しています。

製紙工場向けの薬剤を販売するにしても、日本では紙メディアが減り、生産量を維持できる紙製品はダンボールぐらいです。一方、ASEAN地域では紙メディアもまだまだ使われており、ダンボールの生産も伸び続けています。海外では薬剤の処方が変わりますが、うまくアジャストできれば大きなリターンが期待できます。そのためにも、営業が現地で行う評価試験は重要で、試験結果を研究センターにフィードバックしながら最適な処方を追求しています。

近年は社会的にも環境への意識が高まってきていますが、そこに直接的に関わり、環境に貢献できるのが当社のビジネスです。水をきれいにする高分子凝集剤の中でもディスパージョンは当社が開発したもの。油を含まないため、環境配慮の観点から引き合いが多くなっています。また、途上国などは下水道の普及率もそれほど高くありません。日本はODAで海外に下水処理場を作っていますが、そこでも市場を広げられる可能性があると考えています。

現在進行中の中期経営計画では海外展開が掲げられていますが、「海外を伸ばそう」と言ったのは私自身。それによって海外営業部が立ち上がり、部長を任されたので、この挑戦を成功させる責任があります。当面の目標は2026年までに、現状の海外売上を3割以上伸ばすこと。これを達成していきたいですね。ちなみに商社と一緒に営業するので、語学力に自信がなくとも挑戦できる仕事です。

【坂主さん】マーケティングを通じ新たな商材の可能性を追求

東京本社や仙台営業所にて営業に携わり、2023年4月からMLS(Market Launch Support)室にてマーケティングや製品企画といった業務を担当しています。MLS室の役割は、将来的に可能性のある製品を市場に投入すること。当面の目標として、国内に特殊な濾水剤を広めようとしています。濾水剤は製紙過程で水分を取り除く際に使われるものです。私たちはそこに海外の薬剤製品を組み合わせ、特別な付加価値を持った製品を展開しようとしています。

始まったばかりなので、まだ手探りの状況ですが、現状ではドイツ人の上司が海外市場のリサーチを行い、私が国内市場のリサーチを行っているという段階です。また、研究センターに足を運び、検討している薬品の評価検証に立ち会うことも。国内市場のリサーチについては、営業会議に参加するなどして情報を収集しています。それによって分析材料が揃ったら、今度は詳細な市場分析や戦略立案のフェーズに入っていくことになります。

今後、ポリアクリルアミド系ポリマーに対する規制が厳しくなると予想されます。EUではポリアクリルアミド系ポリマーに含まれる残留モノマーの濃度規制が既に始まっていて、今後更に厳しくなる可能性があり、この流れはいずれ日本にもくることが考えられます。私たちが展開しようとしている濾水性向上剤はその基準をクリアするため、今後予想される規制に対して先手を打つことができ、日本市場において大きなアドバンテージを獲得できるものになるでしょう。

今後の目標は、現在取り組んでいるプロジェクトを成功させることです。そのためにもまずは海外から薬品を取り寄せて試験を行い、事例を作っていきたい。当社の強みは、国内に多くのユーザーを持っていることです。試験の際に協力を仰ぐこともできるし、国内市場の情報も集まってくる。海外営業部からは海外市場の情報も収集することができます。こうした強みを生かし、優れた性能の新製品を国内市場へ投入していきたいと思います。

学生の方へメッセージ

企業研究を行う前に、まずはしっかりと自己分析をするのが良いでしょう。自己分析をすることで、はじめて会社選びの基準ができあがります。自分にとって譲れない基準が定まったら、事業内容、社風、就業条件など、見るべきポイントもわかってくるはずです。

そういったポイントをもとに気になるワードで検索をかけ、ヒットした会社から情報を調べていくというのがおおよその企業研究のステップになると思います。そして、一つの会社を調べたら、今度はそのグループ会社や関連企業を見るのがおすすめです。そうすることで興味のある業界の広がりも見えてきます。

興味のある会社が見つかったら、インターンシップや説明会に参加されると思いますが、なるべくなら対面でのコミュニケーションの機会を持ったほうが良いでしょう。対面でしか掴めない空気感もあります。当社のインターンシップはWEBでもリアルでも実施しています。水処理の仕組みについて実験を通して理解できるため、可能であればリアルでの参加がおすすめです。

<人事担当より>

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ハイモの社員には穏やかな雰囲気の人が多いという。チームで協力して仕事を進めることが多いため、チームワークを生かして働きたい方にとっては良い環境と言えるだろう。

マイナビ編集部から

ハイモ(株)は、水溶性ポリマーを使った水処理用の高分子凝集剤、紙の製造で使われる歩留向上剤、濾水剤などのメーカーだ。ニッチな分野ではあるが、下水や工場排水の浄化や、製紙工程の効率化になくてはならない役割を果たしており、主力製品である「ハイモロック」の名は業界内に広く知れ渡っている。水溶性ポリマーを使った製品としては、ほかにも土木や生化学分野で使われている薬剤がある。

今回インタビューに答えてくれた3名が口を揃えるのは、同社の社風の良さだ。アットホームな雰囲気があり、互いに協力しながら仕事に取り組んでいるという。厳しいノルマなどもなく、上下関係を問わず相談したり、意見を述べたりすることができるのだそうだ。現在の中期経営計画では新規事業創出を掲げており、営業職と技術職のいずれにおいてもやりたいことに挑戦できるチャンスがある。

また、営業に関しては化学の知識がなくともチャレンジすることが可能。必要な知識は仕事を通じて身につけていけるため、文系出身の学生にとっても魅力的な会社といえるだろう。

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若手の意見も積極的に聞き入れてくれる社風があるため、自分のやってみたいことにチャレンジしやすい環境だ。営業職も技術職も、自由度の高い主体的な働き方が実現できる。

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