最終更新日:2025/3/1

日本電子工業(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 金属製品
  • 自動車・自動車部品
  • 輸送用機器(船舶・航空・宇宙関連など)
  • 機械
  • 機械設計

基本情報

本社
神奈川県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

新しい工場で、自分らしさを活かした活動をしています。

PHOTO

相模田名工場の若手社員たち

2020年9月に竣工した、日本電子工業の相模田名工場。新しく快適な上、自分の考えを発信しやすい環境にも定評があり、若手社員たちも日々、自己研鑽に励んでいます。

(写真左から)
★橋本洸太郎さん/営業課加工担当/2020年入社
法学部出身の新卒入社。装置部門の営業からスタートし、現在は加工担当へ移るため、生産現場で勉強をしている。
★大村 愛さん/総務課/2022年入社
高校の総合学科から新卒で入社。総務として、上司とふたりでバックオフィスから社員たちの活動をサポートしている。
★植木 悟さん/加工課コーティング担当/2020年入社
学生時代に機械工学を学び、新卒で入社。多彩な製品のニーズにマッチしたコーティングスキルを磨いている。

私が感じる相模田名工場の魅力

食堂がとても広くて、キレイな点です。まだ世に出る前の自動車部品やレース関係の部品等も手がけており、車好きの私にはその点も魅力です(橋本さん)。
相模原工場から、コーティングの工程だけが相模田名工場に移りました。それに伴い機械も増設し、できることも増えた上、作業も格段にしやすくなりました(植木さん)。
新しい上、機械の数も多くなく、いわゆる「ザ・工場」のイメージとは少し違い、快適な空間だと思います。私としては光の差し具合も気に入っています(大村さん)。

次のステップへ進むため、現場で知識と人間関係を養っています。

もともと自動車が好きで、当社が重要保安部品の加工を担っている点に興味を持ちました。実家から近かったのも入社の決め手です。
私が入社した時は、3ヶ月ほど各部署を研修として回り、その後に装置販売担当の営業に配属となりました。表面改質をするための生産設備の販売および修理サービスを扱う部署です。
最初に任された業務は、お客様の設備の不具合などを電話でお聞きし、それをメンテナンスを行う関連会社に伝えるというもの。とはいっても大手なら部長クラス、町工場などは社長からご連絡をいただく毎日で、コミュニケーションの取り方には苦心しました。ただ上司や先輩が1つ1つ丁寧に教えてくれ、ミスをしてもカバーをしてくれたため、スムーズに仕事を覚えていくことができました。

そうした中、1年ほど経った頃に加工担当への異動が決まり、今は現場での業務を通じて、扱う商材の表面処理について学んでいる段階。移動した際には焼き入れという、自動車のハンドルやブレーキ等に用いる処理を施した製品を受け持つ予定です。
改めて1から学ぶ大変さはあるものの、納期を始めとする現場の苦労を知ることができた点は、今後の営業活動に必ず役立つに違いありません。そしてお客様第一で活動を進める中で、現場の声にもしっかりと耳を傾け、快く協力してもらえる関係性を築いていきたいと思っています。
現場での勉強以外にも熱処理や表面処理関連、環境系の展示会等にも行かせてもらい、他社のマーケティングの仕方なども習得しています。

入社以来、まだ本格的な営業活動はしていないものの、装置部門の時にお客様から「設備が無事に直って助かったよ」と言っていただけたことが印象に残っています。また今の仕事でも、私が入ることで少しは現場の負担を減らせているかなと思うと気合いも入ります。
加えてハラスメント関係の講習等を受けた時には、学生時代に学んだ労働法の知識が役立っているという実感も得ることができました。
今後の目標は早く加工担当の営業として独り立ちし、大きな案件を獲得するなど、会社に貢献できる人材になることです(橋本さん)。

付加価値を付けた製品の提供で、会社の信頼を向上させる技術者をめざしています。

私が会社選びで重視したのは、地元の町田市に近く、学生時代の学びを活かせる仕事という点でした。当社のことは合同説明会で知り、会社と工場を見学させてもらう中で、事業内容や働く人たちの温かさに惹かれ、入社を決めました。
現在、私が任されているのはセラミック被膜のコーティング業務。届けられた製品に付いている防錆油の脱脂洗浄から加工処理、検品、出荷までの一連の流れを担当しています。製品の種類は幅広く、例えばホテルの洗面台なら装飾性、自動車や機械の重要部品なら耐摩耗性といった具合に、コーティングを行う用途もさまざまです。
当然、製品ごとに形状や素材も異なり、それに応じて窯へのセットの仕方や全体の段取り等も変わってくるため、経験が物を言う世界です。

その中で私の強みと言えば、簡単にはあきらめない点です。学生時代の研究室での経験もあり、トライ&エラーを繰り返すことは、さほど苦に感じないのです。それと傷つきやすい製品が多いため、取り扱いにも常に細心の注意を払っています。もちろん今でも難しいなと感じるケースは多々あるものの、入社して2~3年目頃からは先輩の力を借りずにできることも増えてきました。
私が思うこの仕事での腕の見せどころは、お客様からのご要望を満たすだけでなく、いかに見栄えの良い、キレイな商品を提供できるかです。さらに「こんなものができませんか」というご依頼に対し、自分たちで治具から考え、結果的に喜んでいただける製品を提供できた時の達成感も格別です。

学生時代の学びに関しては、CADの操作や図面の見方、材料関係の知識は大いに仕事に活かされています。一方で働き出してからの日々の勉強は欠かせず、今も金属熱処理協会の講習に参加し、各社の事例を聞く等しています。また資格に関しても、技能検定の金属熱処理(浸炭・浸炭窒化・窒化処理作業)の3級を取得しました。
今はまだ限られた機械しか扱えないものの、今後は多くの機械や装置の構造、操作方法を学び、不具合等にも即座に対応できる技術者になりたいと思っています(植木さん)。

良い人間関係のもと、後輩たちから慕われる先輩になりたいと思っています。

当社の会社見学に来た際に、総務の方から「いろいろな資格にもチャレンジできるよ」と聞き、それが入社の決め手になりました。自分のスキルアップできる会社で働きたいと思っていたのです。
一方で熱処理や表面処理などに関してはまったく未知の世界で、入社後に“思っていた以上に加工をする製品が多いな”“私たちの暮らしに使われる製品もあるんだ”と気づきました。

今の私の仕事は、製品の受け入れ及び現場に回す作業司令書の作成、納品書の発行、電話応対などです。お客様からのお問い合わせに対し私たちが窓口となるケースが多いため、失礼のないよう、特に言葉遣いには気をつけています。
また社内の人間関係も大切にしようと、話す機会を見つけては、積極的にコミュニケーションを取るようにも心がけています。それにより相手のことも理解できますし、私の顔と名前も覚えてもらえたら、総務としては大きなメリットがあると考えています。食堂でお昼を食べている時に、現場の人たちと話すことも珍しくありません。
私の長所は、何でも楽しもうとする点です。物怖じもしない上、相模田名工場の社員数は10名ほどなので、すぐに親しくなれました。
入社したばかりの頃は、右も左もわからない私に部署の枠を超えて、みんなが話しかけてくれました。学生の頃と違い、さまざまな年代の人と接する毎日は、人との関わり方というスキルを教えてくれたと思っています。

電話の内容を他部署に伝えたり、現場に司令書を渡した時に「ありがとう」の言葉をもらうのが一番の楽しみ。そして休日には大好きなライブに出かけることで、翌週からの仕事のモチベーションにつなげています。
まだ1年目ということで単純なミスも多く、まずはそれをなくすことが目標。加えてできれば簿記等の資格も取り、仕事の幅を広げていければと思っています。そして、いつか総務課に後輩が入ってきた時に、私が先輩たちからしてもらったように、「こうするといいよ」等のアドバイスを通じ、しっかりサポートできる先輩になっていたいと思っています(大村さん)。

学生の方へメッセージ

当社が請け負う熱処理などの加工は、決して目立つ業務ではありません。一方で私たちが処理を施しているのは、自動車のミッションやブレーキ、エンジンなどの重要保安部品と呼ばれるもので、社員たちは命にも関わる製品を任される仕事に誇りを持っています。料理で言えば、私たちは「隠し味」のようなものであり、自動車産業には欠かせない存在なのです。
今後、EVの時代になっても金属部品に強度は欠かせず、当社の加工・処理技術はなくならない仕事。その点では会社の安定性や将来性にも自信を持っています。

学生のみなさんの中には、まだ自分の進路を決めかねている方も多いと思いますし、モノづくりの会社も多種多様で悩んでしまうかもしれません。これからの社会が不透明で、不安という方もいるでしょう。
でも焦る必要はありません。会社に勤めることは、長距離を走るようなものです。だからこそ自分なりの目標を実現できる会社を見つけることが大切です。それがモノづくりの世界なら、着実に技術力を習得していける会社を選んでみてはいかがでしょうか?当社が求めるのも、コツコツと目標に向けて地道な努力を続けられる人。そして周囲と協力しながら仕事を進められる人です。
とにかく、まずは趣味やスポーツ、勉強などで、自分の得意や自慢できることを見つけること。それを説明会や面接の場で話をしていけば、きっと最適な会社が見つかります(採用担当 池永 薫)。

PHOTO
相模田名工場には窒化装置や洗浄機、検査設備など、新しく、充実した設備が導入されている。また広々としたオフィスでは、営業や事務職が一緒に働き、風通しも良い。

マイナビ編集部から

日本電子工業が顕微鏡メーカーから分離・独立したのが1957年というから、65年にもわたり表面処理の世界で自動車等の産業に貢献し続けてきたことになる。
一方で同社はチャレンジ精神が旺盛な会社としても定評があり、現在も新たな表面処理法の開発と設備投資による技術革新、海外の装置納入先からの技術習得にも努めているそうだ。さらに今後は自動車に加え、航空機やロボット、医療の世界への進出も視野に入れているとのことだ。

今回訪れた相模田名工場の新設も、そうした同社の姿勢の表れと言えるだろう。工場内には若手社員が多く、自分たちで改善点を見つけ、より働きやすい工場へと変えていこうとしていると取材を通して感じた。
「社歴や年齢にかかわらず、“こうした方が良いのでは”といった提案は、日頃からみんながしています。それに対し、“じゃあ、やってみようか”といってもらえる職場なので、モチベーションも高まります」という声も聞こえてきている。
加工、営業、総務の各部署も少数精鋭の分、若手でも臆することなく発言でき、貴重な戦力として認めてもらえる点も魅力に違いない。
働く上では有給も取得しやすく、役職に就かない限り、ほぼ転勤はないとのことで、その点も大きな安心材料だ。

PHOTO
相模原工場と相模田名工場の合同で、安全や環境などの委員会活動を実施。全社員がいずれかの委員会に所属し、Web会議の場でも積極的に意見を交換しているそうだ。

トップへ

  1. トップ
  2. 日本電子工業(株)の取材情報