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最終更新日:2025/7/25
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部署名家畜改良技術研究所 技術開発部開発第一課 前橋種雄牛センター 業務第二課兼務
関東圏内の農家さんから依頼を受けて、牛の受精卵を生産する業務のうち、高育種価の繁殖雌牛の卵巣から、特殊な機材を用いて卵子を取り出す技術(経腟生体卵子吸引技術、OPU:Ovum Pick Up)によって、卵子を採取する仕事をしています。
生産できる受精卵は個数によって農家さんの収益に直接かかわるものなので、責任は重大ですが、たくさん生産できたときに農家さんの喜ぶ声が聞けるとうれしいです。私はこの業務に加わってから日が浅く、まだ経験はありませんが、自分で採取した卵子由来の子牛が無事に生まれてきてくれたら、とてもうれしいと思います。
私は獣医師として当団に入団しました。全国に雌牛の治療をする獣医は数いれど、雄牛の治療をする獣医はあまりいません。今現在の仕事内容であるOPU技術についても同様です。獣医師となった後に専門性のある技術を身につけ、小さなその分野の第一人者になりたいという思いがありました。また、私の母校である岩手大学の近くには、当団の種雄牛センターがあります。大学で種雄牛センターを見学する授業があったのですが、その時に見た種雄牛の大きさと迫力に圧倒されたのを覚えています。当団の求人を見たときにその光景を思い出し、普通の大動物獣医とは違う体験ができそう、単純に面白そうと思ったことが一番大きいです。
私の現在のデスクは当団の研究所の技術開発部にあります。我々の部署では精子や卵子の受胎率を向上させるための研究や、当団が生産する精液の品質検査を担当しています。研究や仕事の内容がバラバラな部署ではありますが、一つの部として機能しているのは部長(女性)の指揮によるものだと思います。当団は畜産系の職種ということもあり、かつては職員は男性がほとんどだったそうですが、最近になって女性を多く採用するようになっています。当団全体として見ても女性が活発に活躍されている職場だと思います。また、当団は労働組合が機能しています。有休も取りやすい環境だと思います。
研修が充実していますので、牛の繁殖なんて何もわからないという人でも直腸検査から移植まで一から学ぶことができます。事実、私がそうでした。さらに、専門技能を身につけたい人にはもってこいです。当団におけるOPU分野の事業はこれから拡大していく予定です。当団を支える事業の一つへと成長させるために一緒に頑張ってくれる熱意ある後輩を待っています。