最終更新日:2025/5/7

(株)大宮中央青果市場

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 商社(食品・農林・水産)
  • 物流・倉庫
  • 農業協同組合(JA金融機関含む)

基本情報

本社
埼玉県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

流通や価格をコントロールしながら、さいたまエリアの「食の安定供給」を支える!

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“青果市場の仕事”の醍醐味・魅力とは?

埼玉県さいたま市周辺の多くの小売店・量販店に、新鮮な野菜や果物を届けている大宮中央青果市場。安心安全な食を届ける卸売業の仕事に興味を持って同社に入社し、営業として成長を続ける若手社員たちに話を伺った。

■小田中さん(写真右)
2021年入社
野菜部 第一課

■田原さん(写真左)
2023年入社
果実部 第二課 

■佐藤さん(写真中央)
2019年入社
野菜部 第一課 主任

先輩社員のワークスタイル

「昨年は産地への出張で佐賀や静岡に行きました」と語る田原さん。レンタカー店でアルバイト経験があり、出張時には運転技術も役立っているそうだ。
入社前は荷下ろしなど体を動かす仕事も多いのかなと想像していた、と小田中さん。実際には就業時間の4分の3はデスクワークで、「良い意味でのギャップでした!」と語る。
日曜休と2日間の午後休という勤務体系について「慣れると5連勤より働きやすいです」と佐藤さん。出勤日も長めの昼休みを活用し、外食やジョギングを楽しんでいるそうだ。

コミュニケーション力が磨かれる仕事。取引先からの依頼に応えるやりがいも実感!/田原さん

大学では福祉の分野を学んでいましたが、就職を考えたときに、より大きな枠組みで人々の暮らしを支えられる流通業界にも興味を感じるように。なかでも地元・埼玉で約200万人の食を支えられる当社の仕事に魅力を感じて、入社を決めました。

入社後は新人研修を経て、果実部への配属が決定。配属後は早速、流通量が少ない品目から担当していますが、OJT研修として先輩が付いてくださるので、なんでも相談しながら進めています。この1年で自分なりに成長を実感しているのは、コミュニケーション力と価格設定です。毎日多くの取引先と電話で連絡を取りますが、入社当時は言葉遣いが不安で、緊張感をもって対応するよう心がけていました。徐々に取引先の方との距離が縮まり、打ち解けて会話ができるようになった実感があります。

毎日の流通価格は、過去データを参照しつつ、その年の栽培状況を調べた上で産地と直接話して決定していきます。最近は、自分で立てた見込み金額でGOサインをいただける機会が増えてきました。「毎日これだけ売り上げた」ということが明確に数字としてわかることも、この仕事のやりがいだと思っています。

果物の知識は仕事を通じて勉強しており、具体的にはアボカド、柿、干し柿やキンカンなどを担当しています。アボカドは通年収穫できますが、大半が海外産なので輸入部と商社を媒介して仕入れており、運搬船の状況に影響を受けることがしばしばあります。一方、柿などは国内産が大半で、季節性が高い果物です。収穫期の終わり頃に大量の入荷依頼をいただいた際には、いつもの産地にお願いしたり、先輩の担当産地からも協力していただいて、商品集めに尽力しました。ご希望の納期までに商品を揃えることができ、取引先から厚い感謝をいただいたことが心に残っています。

現在は、ひとり立ちに向け、先輩から販売方法や提案の仕方を学ばせてもらっています。この先、流通規模の大きな品目を任せてもらうためには、産地や取引先との信頼関係の構築が最重要だと思うので、今まで以上に密にコミュニケーションを取り、連携を図っていきたいです。

入社前は朝が早い仕事であることが少し不安でしたが、3時間ほどある昼休みに休憩ができるため、問題なく対応できています。火曜の午後休には大好きな野球のナイター観戦に出かけてリフレッシュしており、オフの予定を楽しみに日々の仕事を頑張っています!

大きな売上を動かせる手応えも。「ごぼう」の流通に責任をもって取り組む!/小田中さん

食品関係の仕事に就きたいと考え、業界を調べる過程で当社の存在を知りました。当社に決めたのは、「食品の最も根本的な流通である青果市場の仕事に関わってみたい」と感じたことが理由です。

営業の主な仕事は、農家さんや農協さんなどから野菜や果物を仕入れ、セリにかけたり、量販店さんや小売店さん、加工業者さんに販売したりすることです。産地や販売先とは電話連絡が中心なので、数量などの聞き間違いが起こらないよう留意しています。

入社後、基本的な業務内容は先輩の仕事を見て学び、数か月後から一人で「ごぼう」を担当することになりました。ごぼうの旬は9月末から11月の初め頃ですが、1年を通して入ってくる品目です。産地ごとの入荷時期や入荷量を頭に入れておく必要があり、まだまだ全ては把握しきれていませんが、最新の情報把握は常に意識しています。

ごぼうは冬場であれば1か月ほど保ちますので、なるべく多くの量を確保して、いつでも出荷できるように準備しています。とはいえ、需要と供給の適正なバランスを見極めるのは、この仕事の一番難しいところです。想定以上に売れた週に入荷量を増やしてみたところ、翌週は需要が一気になくなり、在庫が余り気味になってしまったこともあれば、予定していた入荷が急にキャンセルになり、在庫不足に陥った経験もあります。このときは他の市場や商店さんにかけあい、残っているものを転送していただいて、なんとか間に合わせることができました。

仕入れから販売、値段決めまで全て担っているため、ごぼうの安定供給に対する責任感は強く持って日々の仕事に取り組んでいます。そして自分が頑張って販売すれば、頑張った分だけ結果に直結することも、この仕事の醍醐味であり、やりがいですね。お正月に向けて需要が高まる年末には、ごぼうだけで1日の売り上げが100万円を超えたこともあり、その際は大きな手応えがありました。数字は毎日出るので、日々の成果を感じやすい仕事だと思います。

最近は改めて、人とのつながりの大切さを再認識しています。先輩や上司はもちろん、取引先の方とも適切にコミュニケーションを図ることで、新しい販路の開拓や、足りない商品の増量、新商品の入荷経路の獲得などが期待できるためです。今後は直接、取引先や産地の方と会える機会を増やしていきたいです。

需給予測には情報収集が欠かせない。尊敬する先輩の存在が目標に/佐藤さん

学生時代は農学部で植物を専攻し、「食」と「流通」に関心があったことから当社を志望しました。入社後はさまざまな品目を担当しながら経験を積んでいます。1年目は流通量が少なめのクレソンからスタートし、2年目にはカブを担当。季節需要が高い商品を扱いながら、営業としての基本業務を身に付けました。先輩からは「いつでも相談して」と言っていただけましたが、新人時代には、担当品目を任された責任意識から一人で問題を抱え込んでしまったことも。先輩が気づいてくださって乗り切ったのですが、この一件以来、こまめな報告や相談を心がけるようになりました。

3年目になると、ニラ、小松菜、青梗菜など1年中需要のある葉物野菜を担当するように。土物野菜に比べると足が早く、天候の影響を受けやすい商品なので、需給予測においては日々の情報収集が欠かせません。市場へのアンテナを張り、分析力と判断力を磨きながら試行錯誤しています。また、供給が少ない時期には「需要に対してどう調達するか」、供給量が多い時期には「販売先をどう見つけて売り切るか」を考えて動くのが、生産者と小売の間に入る私たちの役割です。双方のご要望に100%応えられないときもありますが、仕入れ先と販売先の双方に貢献でき、感謝の言葉をいただける瞬間に一番のやりがいを感じます。

この仕事のベースになるのは、取引先の皆さんとの信頼関係です。最近は「この人には、こう交渉してみよう」といった柔軟な対応ができるようになりましたし、日々助け合い、一緒に難局を乗り切る仲間という気持ちで接しています。元々コミュニケーションが得意なタイプではないのですが、場数を踏むほど交渉力や説得力が鍛えられている実感があるので、今後もしっかり経験を積んでいきたいです。

また仕入れ量や収益額など、毎月の計画に基づいた目標数字も常に意識しています。目標は高めに設定されているので、クリアできたときは達成感が大きいですし、頑張った成果が報酬や評価にストレートに反映されることもモチベーションになっています。入社4年目には主任に昇格して以降は任せられる仕事量が増え、効率も意識するようになりました。先輩たちは自分の個性を活かした仕事の仕方をしており、それぞれの良いところを吸収させていただきながら成長できている実感があります。尊敬する先輩と肩を並べられるくらい売上を伸ばしていくことが、今後の目標です。

学生の方へメッセージ

当社の営業職は、一般企業の営業職とは異なります。担当する農作物の価格を自由に決められる裁量権があり、経営者的な感覚を養うことができるのです。市場のセリが午前6時30分から始まるので、朝が早いのですが、その分、昼休みは2~3時間取得可能。午前中はセリや担当する農産物の価格決め、取引先との電話対応が中心で、午後は出荷状況を見て、翌日の販売量を決めるという仕事の流れになります。

当社が求める人材は、コミュニケーション能力や行動力、創造力を仕事に生かせる人。取引先とは基本的に電話でのやり取りになりますので、信頼関係を築けるコミュニケーション能力が最も大切です。また、1年目から担当品目を持っていただきますので、自分で考えて動きたい、裁量権を持ってやりがいを感じたいという人が、大いに活躍できるでしょう。

就職活動は、それまで生きてきた人生を振り返る良い機会。どの企業を受けるか、どの職業が向いているかなど、さまざまな悩みがあると思います。私自身もそうでした。しかし、周りに流されないで、自分自身としっかり向き合っていけば、必ず納得のいく就職活動ができると思います。体調に気をつけて頑張ってください。(採用担当 山田さん)

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「生産者側と購入したい量販店などの間に立つ仕事なので、両者が納得できる取引にする必要があります。そのためにはコミュニケーションが重要です」と語る山田さん。

マイナビ編集部から

小売店で当たり前に野菜や果物を買えるのは、青果物の流通を支える多くの人達が存在するからこそ。流通の根幹にあるのが青果市場だ。今回取材した大宮中央青果市場もその一つ。新鮮な青果物を安定して供給するには、仕入れ先と信頼関係を構築し、需要と供給のバランスを取りながら適正価格で販売することが欠かせない。これを全て担っているのが同社の営業職だ。

同社では新入社員研修を終えるとすぐに配属。OJTで先輩から学び、本人の成長スピードに合わせて担当品目を任される。経験が物を言う仕事柄、最初は難易度が低い品目を担当し、経験値に応じて難易度が高い品目に移行する。または、その品目のスペシャリストとしてキャリアを積んでいく。若手のうちは経験が浅いため当然ミスをしてしまうことも。しかし、そこに対しては寛容で、失敗ありきで社員の挑戦を優先し、社員の成長を促す。売り上げが伸びた時は大きなやりがいを感じられるだろう。

社風はアットホームで、ワーク・ライフ・バランスも重視し、有給取得計画の提出が毎月のお決まり。小売店より安く青果物を購入できるのも青果市場ならではだ。青果物のニーズは無くならないため安定して働けるのも魅力。食が好きな人や早起きが得意な人は説明会への参加をお勧めする。

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埼玉県さいたま市周辺の200万の人たちに、新鮮な青果物を安定的に適正価格で提供することが大宮中央青果市場の役割。食を支える最前線で、社員の使命とやりがいは大きい。

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