最終更新日:2025/6/12

(株)ヨシカワ

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 商社(アパレル・ファッション関連)
  • 繊維
  • その他メーカー
  • アパレル(メーカー)

基本情報

本社
岡山県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

ブランドや商品の価値を1枚のタグで支えるアパレル副資材。その製作の最前線に密着。

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三者三様の活躍から読み解くアパレル副資材の営業職

学生服メーカーや作業服メーカー、カジュアルウェアブランドのアパレル副資材を手がける(株)ヨシカワ。営業の最前線で活躍する先輩社員3名に、商材や仕事の面白さ、会社の魅力を聞いた。

■営業課長・Nさん(右)
 2007年新卒入社

■営業職・Sさん(左)
 2013年新卒入社

■営業職・Fさん(中央)
 2018年新卒入社

充実したプライベートを仕事の活力に!先輩たちの「休日の過ごし方」。

「2児の父でもある私にとって、休日はもっぱらファミリーデー。スポーツ少年団のコーチとして子どもたちと一緒に走り回り、日ごろの運動不足を解消しています」(Nさん)
「趣味はフットサル。休日はチームの練習に参加して、仲間と一緒にいい汗を流しています。もちろん、二人の子どもと遊ぶのも楽しい時間です」(Sさん)
「友人と一緒にカフェ巡りを楽しんでいます。倉敷には雰囲気のいいカフェが多く、SNSで見つけて出かけてみるのも楽しいんです」(Fさん)

企画から製造まで一気通貫の舞台で、ブランドのこだわりと“作り手”の思いを繋ぐ醍醐味

アパレル副資材の企画提案を行う私たち営業職の仕事は、春夏・秋冬ものの商品企画のタイミングに合わせてお客さまの要望をヒアリングすることからスタートします。ネームやタグ、パッケージなどアイテムごとに必要な付属品を確認し、商品コンセプトやイメージに合わせたイラスト・デザインや素材などを提案。受注確定後は関連部署や海外工場と密に連携し、最後まで責任をもってお客さまのもとに製品をお届けしています。

私たちが扱うのは、アパレル製品に不可欠な資材である一方、アパレル製品“本体”があって初めて成立するもの。ゆえに、事前の計画・想定に反し、時として非常に困難な事態に直面することもあります。その一例が、5年ほど前、とあるアパレル製品のパッケージに携わったときのこと。お客さまが手がける製品の外袋を当社が受注したのですが、製品本体の中身がなかなかまとまらず、こちらの企画・デザイン着手が2週間近く遅延。通常ならひと月ほどは確保される生産工程を、その半分でやり切らなければならなくなってしまったのです。そこで私は、本来なら本社を拠点にお客さまとの打ち合わせをし、決定事項を遠隔で中国の工場スタッフに伝えるところ、中国工場に直接赴き、打ち合わせと試作・修正を同時進行で敢行。急ピッチで確認・修正を繰り返し、1週間余りで何とか製品を完成させることはできましたが、あわや納期遅れ、もしくは輸送コストの増大が避けられないギリギリの状況で、本当に肝を冷やした数日間でした。

ただ、そんな経験があったからこそ実感できたのが、企画提案からデザイン、製造、納品まで一気通貫で行える「ヨシカワ」の強み。社内外にイラストレーターやデザイナーを抱えているのでお客さまの要望をすぐにイメージとして起こすことができますし、海外に生産拠点があるので詳細が固まり次第すぐに生産工程へ移ることもできます。もちろん、先にあげたようなギリギリの状況では、仲間のパフォーマンスを一気に上げていくスキルも求められますが、それも私たち営業職の腕の見せどころ。どうやって周りを巻き込み、チームの総合力を底上げしていくか。お客さまと工場側双方の思いをくみ取りながらリーダーシップを図り、それぞれの強みを最大限に発揮する。その醍醐味は、一気通貫の当社だから味わえるものと感じています。
■営業課長・Nさん

作業服メーカーのデザインコンペに参加し、新商品の副資材一式を獲得

ヨシカワの本社がある倉敷市は繊維の町。オフィスの周囲は緑あふれる環境で、鳥のさえずりを耳にしながら気持ちよく働いています。

入社以来、私が担当しているお客さまは、学生服、作業服のメーカー。ネーム、タグ、紙ラベル、パッケージなど、お客さまの商品に付随する副資材一式の提案から納品までをマネジメントしています。例えば新商品の場合、アイテム、デザイン、機能などを詳しくヒアリング。ネームや品質表示タグ、ラベルの取り付け位置などの詳細も確認し、デザインを進めます。社内デザイナーがいるため、ヒアリング内容をすぐに共有し最適なアウトプットができるのが当社の強み。お客さまに提案して作るアイテムが決まると、納期に合わせて生産の段取りをするのも私の仕事です。量産品の場合、中国やベトナムなどの工場を手配します。

副資材はアパレル商品にとって最後の仕上げ、化粧をほどこすものだと思っています。小さなパーツですが、ブランドロゴの入ったネームやワンポイントになるワッペンなどは重要な役割を担うもの。その企画・製作に携わり、さまざまなアパレルメーカーとお付き合いできるのが、この仕事の魅力です。

お客さまが新たな提案を募るデザインコンペへの参加も、やりがいのある案件のひとつです。一度、新しい空調作業服の副資材に関するコンペに参加したことがあります。商品や機能の特徴、打ち出したいポイントなど、詳しいオリエンテーションを受け、社内のデザイナーと情報共有。ヒアリングした内容を直接デザイナーに伝え、最適なデザインを一緒に考えていきました。パッケージでは、お客さまのブランドイメージや商品特性である“涼感”を想起させる色使いに留意。また、品質表示タグの場合は繊維の混用率を正確に記載するよう、細心の注意を払いました。副資材のデザインをコンペで募るということは、お客さまにとっても重要な商品だということ。あらゆる角度に気を配り、デザイナーと試行錯誤を繰り返して最適な提案につなげました。そして、競合数社の中から私たちのデザインが採用されたときは、本当に嬉しかったですね。売上も大きかったですし、今後同じシリーズで新商品が出る際は、指名でお声がけいただけるかもしれません。こうした経験を次に生かし、新たな仕事やお客さまの獲得につなげていきたいです。
■営業職・Sさん

ブランド同士のコラボアイテムの副資材を担当、細部へのこだわりを叶える注意深さと高い意識が身に付いた

ヨシカワへの入社を決めたのは、上海に拠点があるから。大学で専攻していた中国語を生かせそうだと考えたのです。そのため、アパレル業界への知識はなく、県外出身のためアパレル産地としての倉敷への印象も薄かったのが正直なところ。しかし、入社してこの町に暮らすようになり、デニムの品質の高さやブランド力、伝統産業などに触れ、繊維の町としての強みを実感しています。アパレル企業も多く洋服好きな人が集まっている町なので、ファッションに興味がある人にとっては、学びの多い刺激的な環境だと思います。

入社後は、業界やアパレル副資材について学ぶ研修を受けた後、受注・商品管理などの営業事務を経験しました。半年ほど経って仕事の流れやお客さまについて理解を深めた頃、先輩の営業に同行。少しずつ仕事を覚えながらお客さまを引き継ぎ、定番品やリピート案件で経験を積みながら、3年目には新商品にまつわる企画提案もできるようになりました。なかでも特に印象深いのが、ある作業服メーカーと大手セレクトショップのコラボアイテムの案件です。普段着にも使える作業服というコンセプトの新商品で、ネームやタグなどの副資材だけでなく、搬送用のダンボールや店頭POPなど数多くのアイテムのデザイン・製造を当社が受注するという大きなプロジェクトでした。
私は、洋服に付随する副資材をメインで担当。非常にやりがいを感じると同時に、厳しさにも直面しました。コラボ商品や別注アイテムではネームやラベルのデザインは非常に重要です。文字配置や色など、ブランドロゴの再現ひとつ取っても基準が厳しく、OKが出るまで何度も試行錯誤を重ねました。この経験で、お客さまのブランド価値を守るため、より細部まで注視する意識が身に付いたと思います。東京と岡山、作業服メーカーとカジュアルブランド、それぞれの仕事の進め方やモノづくりに対する感覚を知ることができたのも、大きな収穫です。
この経験を踏まえ、現在はラベルやタグの印刷加工に興味を持っています。お客さまのブランドや商品価値を高める企画やデザインを考えることに楽しさを感じているので、今後も多方面にアンテナを張って新たな情報をインプットし、ヨシカワだからこそできる提案につなげたいです。
■営業職・Fさん

学生の方へメッセージ

企業について調べる前に重要なのが、自己分析だと思います。長所や短所など性格について、どんな仕事がしたいか、何を軸にするかを明確にした上で、自分が実際に働いている姿をイメージすることが大切です。その際は一人で考え込まず、友人や家族など、第三者に意見を求めるのもいいと思います。

情報収集はインターネットがメインだと思いますが、会社見学や仕事体験など、直接出向く機会も積極的に活用してください。会社の雰囲気や職場環境を体感できるチャンスです。先輩社員と話せる機会があれば、仕事内容やキャリアについてだけでなく、お昼休みの過ごし方などを聞いてみるのもおすすめです。一人で外食なのか、食堂でみんなと一緒に食べるのか…。それを知るだけでも、社内の空気感などが見えてくると思いますよ。
(営業職・Fさん)

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若手からベテランまで、多様な人材が活躍。先輩や上司にも相談しやすい環境で、若手ものびのび仕事を楽しみながら成長を目指せます。

マイナビ編集部から

歴史あるアパレル産地・倉敷に本社を構え、中国、ベトナムにも事業拠点を持つアパレル副資材メーカー、(株)ヨシカワ。織ネームやタグ、ワッペン、パッケージなど、アパレル製品に付属する資材の企画提案・製造・販売を一貫して手がけ、多くの作業服や学生服メーカー、カジュアルブランドなどの顧客を持つ。

アパレル業界を目指す学生にとっても、「副資材」は馴染みが薄いかもしれない。しかし、小さなタグひとつも、各メーカーによる服づくりの品質やこだわりを詰め込んだ重要なアパレルパーツ。ブランド価値を高めるために不可欠なアイテムだ。

今回の取材では、その提案から納品までをマネジメントする営業職にフォーカス。三人の営業パーソンの活躍ぶりから、扱う商材の専門性に基づいた仕事の醍醐味を知ることができた。特に、デザインコンペによる新規案件の獲得、ブランド同士のコラボ商品など、モノづくりの楽しさと厳しさを感じながら成長している若手と中堅二人のエピソードが印象に残っている。

アパレル製品の製造・販売に欠かすことのできない副資材。そのプロデュースを通し、1枚のタグから大きなビジネスを作っていくスケールの大きさも感じることができた。ファッションに興味がある人、モノづくりが好きな人、ビジネスを動かしたい人。さまざまな学生の可能性をひらく企業だといえそうだ。

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本社があるのは、さまざまな服飾メーカーが集まる繊維の町・倉敷。多くのメーカーと関わりながら、専門性を身に付けていける。
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