最終更新日:2025/3/18

栃木県農業共済組合

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 共済
  • 財団・社団・その他団体

基本情報

本社
栃木県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

農家の方たちのサポートに邁進!信頼いただけることがやりがいに

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若手3名が語る、農業共済組合という組織で働くことの魅力とは?

農家を「保険」で支えていく共済組合という仕事。その仕事のどこに魅力を感じ、どのような仕事をしているのか、また入職後の自身の変化や今後の目標まで、若手職員3名にありのままを語ってもらった。

写真左から
◎半田 篤史さん/2020年入職/河宇支所 事業第二課 主事
◎小杉 友紀さん/2018年入職/塩谷支所 事業第二課 主任
◎青木 開さん/2022年入職/上都賀支所 事業第二課 主事

職場環境のここが魅力!

私の所属する支所は20~30代の若手が多く、何でも相談できます。時に先輩が同行してくれることも。経験がすべての仕事ですから現場でたくさん学んでいます。(半田さん)
個人の裁量で仕事ができるので、有給休暇なども計画的に取得できます。バドミントン部や映画部などのクラブ活動も盛んで、仕事以外でも仲間と楽しんでいます。(青木さん)
有志ですが、年に一回の職員旅行があります。全支所から職員が集まってきますので、この機会での交流を仕事にも活かしています。(小杉さん)

農家の方たちの強い味方でありたい。その思いを貫くことができる仕事

生まれ育った場所の周囲に田畑が多く、実家も元農家のため、農業はとても身近なものでした。大学で農業経営を専攻し、就職先も地方自治体や農協など、農業に関わることができる企業に絞って就職活動を行っていました。友人も公務員など公益の仕事を選ぶ人が多く、私も利益追求の企業ではなく、地域貢献できるかどうかをポイントにしていました。当組合に入職を決めたのは、農家の方々にとって致命的となるような災害のセーフティネットとなる「保険」の仕事だからです。より農家の方に近いところで支援したいと思いました。

現在は、災害などで農業用ハウスが損害を受けた時のための園芸施設共済の引受業務をメインに、作物の不作などによる収入減少を補償する収入保険の推進、またそれらの事務業務を担当しています。さらに、自分が担当するエリア全体の加入者の情報を取りまとめる「地区担当」も兼務しており、被害状況や損害状況など、現場で判断しなければならないこともあります。保険の種類は複数あり、どれも複雑で内容も刻々と変化していきます。それを丁寧に説明するためには、農家の方を直接訪問することが大切です。月の半分以上外回りする機会があります。正直、共済組合の仕事で、ここまで外に出るとは思っていなかったのですが、農家の方と近い距離で仕事ができることに、とてもやりがいを感じています。

特に自然災害による農業用ハウスの損害評価に関しては、スピード感をもって対応することが求められます。職員全体で連携して、農家の方が一刻も早く通常の農作業に戻れるようにすることが我々の使命だと思っています。ただ、どうしても補償の対象になるかどうかの判断が難しく、農家の方との認識違いも起こります。そんな時には日頃からのコミュニケーションが重要になるため、まずは農家の方たちとの信頼関係を築くことを大切にしています。

この仕事は利益追求型ではないため、農家の方を支えたいという真っすぐな気持ちで働けることが、私の性に合っていると自負しています。今後は私が経験して得た農業に関する知見を後輩に伝えていき、一丸となって農家の方たちに伴走していきたいと思っています。

(半田 篤史さん)

農家の皆さんを陰でしっかり支えていく。後見役として力を発揮したい

大学での学びから、まちづくりに興味があり、公務員を中心に就職活動する中で、当組合を知りました。親の実家が農家ということで、農業に関心が高まり、面接を受けることに。たまたまですが、知人が当組合で働いていることを知り、当人から働きやすい環境であるとは聞いていたのですが、実際に訪問して説明を聞く中で、安定した環境でオンとオフのメリハリのある生活ができるということに魅力を感じ、入職を決めました。

私が主に携わっているのは、農家が所有している農機具・建物の保険や作物の収入減少を補償する収入保険をメインに、担当している3地区の農家を受け持っています。件数としては、200~250件ほどを担当しています。保険は1年ごとの更新となり、更新時期のタイミングで契約内容の説明や変更の有無など、農家の方と直接話をします。建物は農家自身の生活に関わるものです。「火災保険には加入しているけれど、地震が心配」という方には地震の被害が対象になる総合保険をすすめたり、農家の方ごとのニーズに応じた提案も行っています。以前、足を怪我して入院・手術をすることになった農家の方がいました。その年の収入は減少したのですが、収入保険で補填することができ、「入っていてよかった。ありがとう」と安堵されていたことが印象に残っています。農家の方に寄り添った結果、感謝の言葉をいただける瞬間はこの上なく嬉しいですね。

現在、多くの農家の方たちが代替わりの時期を迎えています。昔から長期にわたって加入していた方が亡くなられて名義変更が必要となったり、廃業してしまったりと、さまざまなケースが出てきています。一軒ずつ丁寧にヒアリングしていき、現状に応じたきめ細やかな対応を行うことで、すべての農家の皆さんに安心して生活していただけることを一番に考えていきたいと思っています。

もともと私は人と話すことが苦手なタイプでしたが、入職してからは、初対面の方と話す機会が増え、会話が業務の一部となり、社内外問わず意識的に自分から話すように心がけたところ、自然とコミュニケーションがとれるようになってきました。知らないことも教えてもらえるようになり、世界が広がりましたね。今後は農家の方からも、職場の同僚からも、より親しみをもってもらえる存在になりたいと思っています。

(青木 開さん)

農家の方たちの温かさに触れ、信頼関係を築くことにやりがいを感じる

学生時代は自分の故郷に貢献できる仕事に就きたいと考えていました。栃木県内で事務職というキーワードで探していたところ出会ったのが当組合です。他にも不動産業界など、何社か調べましたが、自分の性格的に、じっくり落ち着いて仕事に取り組める環境の当組合が向いていると思い、入職を決めました。面接の時に話したことを人事の方が覚えてくれており、入職後に話かけてもらえた時には、一人ひとりときちんと向き合ってくれている職場なのだと感銘を受けました。

現在は、建物共済をメインに、地区担当としての業務も行っています。建物共済に関しては、農家への内容の説明や見積書の作成、新規の提案などが主な業務です。長年お付き合いいただいている農家の方々も多く、塩谷支所の建物共済だけでも5000件は下りません。地区担当としては、地元の共済部長さんに対して、組合から年4回発行している広報紙の配布を依頼するほか、農家の方からの被害申告に基づいて米の収穫量を見積る調査等を行っています。

外回りならではの面白さは、稲作に関する栽培管理の話や、栃木県のおすすめのイチゴのことなど、農家の方々からしか聞けない話を教えていただけることです。とても勉強になっていますし、こうしたコミュニケーションを通して信頼関係が築けるやりがいも感じられています。仕事の大変さでいえば、建物が被害を受けた時に、修繕費用がすべて共済金でもらえると思っている農家の方が意外と多い点です。この仕組みについて理解していただくためには、農家の方との関係性がなによりも大切。認識に違いが生じた際は、加入条件によって共済金額が変わることを丁寧に説明するほか、農家の方の保険設計についてもヒアリングし相談できるよう努めています。真摯に向き合ったことで、「わかりやすい説明だったよ」というお言葉をいただけた際には大きな達成感を覚えました。

入職してから7年間、建物共済の担当をほぼ一筋でやってきました。地区担当として他の分野にも多少は関わってきましたが、今後は本格的に他の部門の共有も担当して、幅広い知識と経験を身に付けたいと思っています。日々変化する共済ですから、タイムリーにキャッチアップしていきたいです。

(小杉 友紀さん)

学生の方へメッセージ

農業共済組合は、農業災害から農家を守るために設立された団体であり、また非営利目的の団体であるため、利益追求よりも組合員の利益を重視しています。農業共済の基盤は、組合員が掛金を負担することによって、加入した組合員が共同でリスクを分散しお互いに支援しあう相互扶助の原則です。主要業務として、農業保険の推進と災害時の迅速な支援を行い、組合の目指すところは、地域農業の持続的な発展と農業経営の安心です。

現役の職員によると、組合の職場は「チームワークが重要視され、支え合う風土がある」とのことです。また、組合員からは「迅速な災害対応と信頼できるサポートが魅力」との意見が多く聞かれました。

組織の理解を深めていくうえで大切なのは、職場説明会などに参加して職場を見学し、実際に職員への質問、また職員からの意見や評価を収集して組織の内情を理解することです。そして、職員の声やご自身が実際に感じたことから、働きやすさや職員の意識を感じていくことです。是非、説明会等に参加してください。皆様の参加を心よりお待ちしております。

(総務部総務課/渡邉 真樹さん)

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穏やかな性格の人が多く、部署を超えて誰にでも相談しやすい環境。もちろん年次も関係ないため、協力して仕事を進めている。

マイナビ編集部から

栃木県農業共済組合は、栃木県内の農業従事者を対象に、農業経営におけるあらゆるリスクを軽減し、安定した農業経営を支援するための組織だ。特に農家の財産や収入を守るための共済事業を行っている。台風や干ばつの地球環境の変動が大きい昨今では、この保険事業の重要性は高まる一方で、農家の心の支えと言っても過言ではない。栃木県は、米作や果樹栽培、畜産業などが盛んで、特に自然災害の影響を受けやすいと言われている。国や地方自治体の支援を受けて運営している共済組合は、公的な役割も担っているため、農家の負担も少ないことが特徴だ。

今回インタビューした3名は、「何より農家の方々の思いに一番近くで寄り添えるところが仕事のやりがい」と口を揃える。数字ではなく、充実した農業のサポート態勢を追求しているだけに、正直に現状の最適だと思う方法を自分の言葉で農家に伝えることができるのは、自身にとっても心の負担を少なく仕事ができるはず。現在、一次産業を取り巻く環境は、地球温暖化、後継者不足など、さまざまな面で過渡期を迎えている。農家が農業に専念し、安定した生活が送れるためにはなくてはならない保険。その役割の重要性をしっかりと理解しつつも、穏やかな人が多い落ち着いた環境での仕事に、日々満足している職員が多いことも納得できる取材であった。

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オフィスの環境整備にも力を入れる。各支所との連携も迅速に取りやすく、さまざまなケースを共有できる仕組みも整備されている

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