最終更新日:2024/6/1

(株)クレックス

業種

  • 商社(化学・石油・ガス・電気)
  • ガス・エネルギー

基本情報

本社
千葉県

取材情報

記事で読む社会科見学

LPガスが支える地域の暮らし。安定供給とお客さまの安全は私たちが守ります!

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お客さまとの距離が近い「LPガス販売事業」

都心でこそあまり目にしないが、LPガスは国内の大半部で使用されており、ボンベ交換もなじみ深い光景だ。クレックスで働く2人の先輩のインタビューから、この仕事のやりがいと社会的意義が見えてくる。

<取材対象者>
・Uさん
・Sさん

クレックスのこだわり

「私が入社して良かったと思うのは、学びの機会がとても多いことですね。資格取得のために必要な講座は、会社が随時開催してくれます」
「当社の仕事は、何をおいてもお客さまの安全が第一。故障の連絡が入ったときは早急に駆けつけ、短い時間でしっかり修理しています」
新入社員は先輩に同行してお客さまを訪問し、多種多様な現場経験を経て成長していく。現場と先輩に学ぶ姿勢は昔も今も変わらない。

入社1年目に3種類の資格を取得!知識と経験が増え、スキルアップを実感しています

就職活動をしていたのがコロナ禍だったこともあり、安定性のある企業、社会に求められている企業に入りたいと考えていました。他業界も受けましたが、私が最も入社したかったのはLPガスの販売会社である当社でした。本社がある千葉県は私が生まれ育った土地なので、地域社会に貢献したいという思いもありました。
とはいえ私は都市ガスで育ったので、LPガスに関する知識は皆無。ガスの仕事をするには数多くの資格が必要だと聞いて不安になりましたが、当社には多くの資格取得支援制度があります。研修や教育を通じて手に職を付けられることが、入社の後押しになりました。

配属先は所員12人が勤務する営業所 です。営業担当者は1人で約1000世帯以上のお客さまをカバーしており、新入社員は主に集合住宅にお住まいのお客さまを担当します。仕事内容は入居や転居に伴うガスの開栓・閉栓作業、4年に1度実施するガスの法定点検、老朽化によるガスメーターの交換、新しい給湯器の取り付けなど、多岐にわたります。
新人の業務は点検・交換訪問がほとんどですが、時には当社のLPガスへの切り替えを目的に営業訪問することも。経験を積むにしたがい、役割が増えてくる仕事といえるでしょう。

最初の頃は先輩に同行してのお客さま訪問でしたが、秋からは単独での営業活動がスタート。今は自分で営業車を運転し、お客さまを訪問しています。私はまだ知識不足なので、法定点検の要点をお客さまに説明するだけでも一苦労。先輩が無駄なく説明していた様子を思い出しながら、分かりやすくお伝えするよう心掛けています。また、問題が発生したときはすぐ先輩に連絡し、サポートをしてもらっています。

入社から1年が過ぎ、自分でも成長を実感できるようになってきました。それというのも、先輩に同行して「この状況にはこう対応する」という学びを得ることができたからです。例えば、検知器を使って行う配管からのガス漏れチェック。最初は見よう見まねでしたが、今は一人でスムーズにできるようになりました。

入社動機になった資格についても、お客さま先で点検作業を行う「保安業務員」、LPガスを販売できる「第二種販売主任者」、LPガスの設備工事が行える「液化石油ガス設備士」の3資格を1年目に取得。今は難度の高い国家資格「丙種化学(液化石油ガス)」の勉強をしています。
(Uさん)

お客さまの生活が第一。故障した給湯器の交換をその日のうちに実現しました

大学は法学部ですが、 就職にあたってはお客さまと接する機会が多い企業の営業職を志望しました。人と話すことが好きなので、モノやサービスを売って終わりではなく、お客さまと長くお付き合いができる仕事をしたかったのです。インフラ企業に興味があったわけではないのですが、当社の仕事は自分がイメージする営業職そのものでした。地域貢献度の高さはもちろん、LPガスの専門知識を研修で習得できることも入社の決め手になりました。

配属された営業所には 、20人の所員が勤務しています。当社の中でも規模の大きな拠点ですね。新入社員の私も、集合住宅を中心に約1000世帯以上を担当しています。
仕事内容はUさんと同じで、毎日お客さまを訪問しています。とはいうものの、入社当時はまったく余裕がなかったですね。同行した先輩のお客さま対応に学び、技術を教わるのに精一杯でした。でも後輩思いの先輩が何かとサポートしてくれたおかげで、今の私があるのだと思っています。
ちなみに、私がこの間に取得した資格は「第二種販売主任者」と「液化石油ガス設備士」。この2つがあれば「保安業務員」の役割もカバーできます。

この1年だけでも、私は数え切れないほどのお客さまを訪問しました。最も印象に残っているのは、今年の3月、ガスの開栓目的で伺ったあるお客さまのケースです。器具を点検した結果、ガス給湯器の故障が判明。急きょ交換が決まり、その場で私が代替品を調達することになったのです。ところが、折からの部品不足で問屋にも販売店にも代替品が見つかりません。上司に相談した結果、当営業所の在庫を回すことに決め、作業員の手配もお願いしました。私は取り付ける資格がないので、夕方から始まった取り付け作業を見守ることしかできません。

作業は夜遅くに完了。給湯器が故障してもその日のうちに交換することはまずないのですが、このケースは例外でした。寒い時期だったので、お客さまに不便をおかけするわけにはいかなかったのです。全ての作業が終わったとき、お客さまはホッとされた表情でした。その時かけられた「ありがとう。本当に助かったよ」という言葉は、今でも心に残っています。
(Sさん)

会社成長の背景にある“経営の安定性”と“人を大切にする姿勢”

私が仕事のやりがいを感じるのは、「ありがとう。これで安全にガスが使えるよ」と感謝されたとき。訪問先にはお年寄りのお客さまも多く、LPガスの安全性を心配される方も少なくありません。当社のスローガンは「保安なくして繁栄なし」ですから、安全の確保こそが仕事の第一条件。点検や器具の交換を通じてそれを実現できたときは、大きな達成感が得られます。お客さまから伝わってくる“頼られている感”は想像以上に大きいですね。

所属する営業所 の雰囲気もいいですよ。私が気に入っているのは、チームとしての意識が高いこと。所長が新入社員の様子を見て直接声をかけてくれますし、時には仕事のフォローにも回ってくれる。新人を大切にしてくれる社風は、当社のどの営業所にも共通している美点だと思います。
もう一つ気に入っているのは、社員の誰もがメリハリを付けて働いていること。オンタイムは仕事に集中し、オフタイムは完全に仕事を忘れて好きな事に集中する。退勤後の私はスポーツジムに通って気分転換しています。
私の当面の目標は「丙種化学」資格を取ること。取得後はさらに規模の大きな仕事に挑戦したいと思っています。
(Uさん)

私はお客さまとの接点を求めて当社に入ったので、どんなに訪問回数が増えてもさほど苦になりません。訪問先は上司が決めるのですが、順番を考えるのは自分自身。私は最も効率良く移動できるよう営業車のルートを考え、訪問先でできるだけ長くお客さまと話をするよう心掛けています。説明するときも、「お客さまの顔を見ながら分かりやすく」がモットー。挨拶を忘れず、やるべきことをしっかりやれば、作業終了時には必ずお客さまから感謝の言葉をいただけます。

実際の業務以外で魅力を感じるのは、会社としての安定性ですね。人々の生活に不可欠なガスインフラを供給しているので、好不況に関係なく常に一定の需要があります。さらに魅力を感じるのは、当社が「人を大切にする」会社だということ。お客さまはもちろんのこと、一人ひとりの社員に対してもそれは変わりません。先輩が徹底して新入社員をフォローしてくれるのも、この理念が浸透しているからだと思います。
2年目に入り、今は単独でお客さまを訪問しています。今後は担当エリア内のお客さまが増えても対応できるよう、さらに力を付けていきたいですね。
(Sさん)

企業研究のポイント

企業研究する学生の多くは、会社の事業内容や待遇、福利厚生など分かりやすい部分に目が行きがちです。でも営業職を志望するなら、自分がお客さまにどのような商品を売り、どのようなサービスを提供するのかをよく検討することが大切ではないでしょうか。それは自分が好きな商材でもいいし、気に入っているサービスでもかまいません。私は目に見えるモノではなく、地元の人たちにとって欠かせないインフラを提供する営業職を選びました。LPガスが、自分にとって価値のある商材だと思ったからです。何を扱うかによって、仕事のやりがいも違ってくるはず。私は商材の視点から企業研究することも大切だと思います。
(Uさん)

私は就職活動で苦戦し、なかなか内定を獲得することができませんでした。心が折れそうになることもありましたが、そんなときも守っていたのは、自分が決めた“軸”をぶれないようにすること。私はお客さまとの接点が多い企業を軸に定め、業界を問わず営業職を中心に企業を研究していました。ある時、それまでの自分のやり方を振り返り、どこがいけなかったのかを考えてみたのです。原因は、自分が決めた軸から外れた企業ばかりだったからと気づきました。おそらく、自分でも気が付かないうちにモチベーションが下がっていたのでしょう。焦る気持ちがあっても、いったん立ち止まり、振り返ることもやってみてください。
(Sさん)

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LPガスサービスの基本にあるのは、お客さま先で実施する4年に1度の法定点検。新入社員はこの点検でサービスの基礎を身に付け、より高度な技術を積み重ねていく。

マイナビ編集部から

都市ガスにはなじみがあるが、LPガスのことはよく知らないという人も多いだろう。LPガス最大の特徴は、日本全国で使用されていること。なんと、消費世帯数の約45%、国土面積の約95%を占めている(※一般財団法人エルピーガス振興センター調べ)。都市部に住んでいると気付かないが、LPガスは国民生活を支える重要なエネルギーなのだ。
クレックスの強みは、このLPガス事業に注力して提供している点にある。ほかの石油製品や電気の販売などで多角化を図る事業者も多い中、同社はLPガスに特化した事業者としての立場を堅持。その背景には、LPガスの安定供給が社会性と公益性の高い事業であるという経営理念がある。安定供給実現のため、同社は「保安なくして繁栄なし」をスローガンに掲げて徹底した安全対策に注力。社員の安全教育に多大な時間をかけているほか、ボンベの配達・交換をアウトソーシングしてまで、社員が保安や接客に集中できる体制を作り上げた。こうした地道な努力の結果、同社は顧客からの絶大な信頼を獲得。事業を多角化しなくても安定収益を確保できる体制を構築した。
取材を通じて印象に残ったのは、クレックス特有の親しみやすい社風だ。各営業所は小さな規模で運営されており、その雰囲気はまるで家族のよう。新入社員が大切にされていることが、二人の取材を通じてはっきりと伝わってきた。

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2018年末には本社を千葉市中央区都町へ移転。同社の本拠地でもある千葉県には9カ所の営業所がある。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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