最終更新日:2025/4/3

社会福祉法人あかりの家

  • 正社員

業種

  • 福祉サービス
  • 教育

基本情報

本社
兵庫県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

障害のある利用者様の生活、就労を支えながら、自分自身も成長中

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兵庫県下の自閉症・発達障害の専門支援施設!

福祉の専門学部で学んだ人も、そうでない人も自分らしく活躍できる。「あかりの家」は利用者様一人ひとりに寄り添う支援をするだけではなく、職員一人ひとりがその人らしく輝ける環境もご用意しています。

■新山 千晶さん(画像左)
2022年入職/人文学部卒
ワークホーム高砂 作業支援員

■森川 玄理さん(画像右)
2023年入職/人間社会学部 現代法律学類卒
納豆工房なっとこちゃん 作業支援員

■木村 玲菜さん(画像中央)
2024年入職/社会福祉学部卒
障害者支援施設あかりの家 生活支援員

あかりの家の魅力とは?

職員同士の連携を大切にしている点です。担当班は原則一人で見守りますが、手が足りない時はお互いに助け合い、チームワークを大切にしています。(新山さん)
未経験の方は特に障害のある人と関わることに不安があると思います。でも大丈夫!当法人は上司や先輩が丁寧に指導してくれるので、最初の一歩から学べます。(森川さん)
先輩職員のみなさんが気さくで、なおかつ支援に熱い人ばかり!やる時はやる、休む時は休むというメリハリもあり、見習いたいと思える先輩が多い職場です。(木村さん)

【ワークホーム高砂】プラスの声掛けで利用者様の意欲もアップ!より良い関係づくりを大切に

人文学部の授業で「子どもの文化」について学ぶ機会があり、これをきっかけに児童福祉に携わりたいという気持ちが芽生えました。私は幼い頃、家庭の事情で施設に入所したことがあり、入院する母と平日は仕事に追われる父と離れて暮らした経験があります。大学の授業を通じ、過去に施設で味わった思いがよみがえり「向き合う人のことを第一に考える支援員になりたい」「福祉に携わりたい」と考えるようになりました。福祉の専門学部ではなかったため資格も経験もありませんでしたが「あかりの家」は無資格でも一から学べる研修があり、入職後に経験を積めば資格取得にも挑戦できると知り、当法人への入職を決めました。

1年目は「あかりの家」で生活支援に携わり、2年目から「ワークホーム高砂」に異動して作業支援員を務めています。「ワークホーム高砂」はクリーニングの専門工場として開設された多機能型事業所です。ここでは知的障害のある人たちがそれぞれの能力に応じた作業を行い、洗濯されたシーツやタオルなどのたたみ、袋詰め、出荷に携わっています。支援員である私の役割は利用者様の作業を見守り、必要があれば指導すること。ただし「できていないよ」とマイナスの声掛けで終わることなく、改めて利用者様の作業を見て「できているね!」とプラスの声掛けをすることを心がけています。「あかりの家」で教えてもらった〈マルで終わろう〉という取り組みの実践を通じ、利用者様とより良い関係を築くことを大切にしています。

今も印象に残っているのは、私に親しみを感じてくれていた女性の利用者様です。担当していた時からよく話し掛けてくれる方だったのですが、別の施設に移ってからも私へのこだわりが強く、何度面談しても気持ちを落ち着かせることができませんでした。「これは長期の面談が必要になるな」と思っていた矢先、ご本人から「面談は今日で最後にする。また行事で会えるもんね」と言われ、はっとしました。自閉症の方はこだわりのコントロールが難しいのですが、自分で気づき、自ら行動してくれたことに驚かされました。劇的に何かが変わることは少ない仕事かもしれませんが、日々の積み重ねが利用者様の変化につながることに私はとても大きなやりがいを感じています。(新山さん)

【納豆工房】「おいしいから買う」と選ばれるものづくりを!

もともとは公務員志望でしたが、ある時、就職サイトの自己分析ツールを使ったところ「福祉・介護の仕事が向いている」という結果が出て、それを機に視野を広げるようになりました。当法人に興味を持ったのはなじみのあるエリアに施設があったことに加え、就労支援施設を見学した際、障害のある人の自立を支援する仕事に大きな魅力を感じたからです。

入職後は「ワークホーム高砂」内の「納豆工房なっとこちゃん」に所属し、納豆を製造する利用者様をサポートする作業支援員として働いています。容器に納豆を入れる、シートやたれ・からしを入れる、発酵させる、シールを貼るなど、各製造工程がきちんと行われているかどうかを確認し、できていなければできるように工夫するのが私の役割です。例えば、容器には決まった量の納豆を入れるのですが、こぼれてしまう場合もあります。「こぼれた時は必ず報告してね」と言っていますが、口頭で伝えるのが難しい方も。そこで、はかりの上に納豆がこぼれた写真を撮り、その下に「豆が落ちました」と書いたカードを作成したんです。言葉にできなくても、こぼれたらカードを示せばいいようにしたことでスムーズに作業ができるようになりました。

私が日頃から意識しているのは、利用者様一人ひとりといかに密に関わるか。誰にも同じ支援をするのではなく、言葉でやり取りできる人・できない人、高機能自閉症の人など、その人に合った支援をすることを心がけています。利用者様はそれぞれの方法で自分の意思を伝えてくれますが、時にはその真意を掴めなくて判断に困ることもあります。以前、作業中に頻繁にトイレに行きたいという方がいたのですが、本当はトイレまでの道中にある時計を見たいというこだわりだったようで(笑)。でも、本当にトイレに行きたいケースもあるので、今もまだ判断に迷う場面が多々あります。

やりがいを感じるのは、利用者様のできることが増えた時です。商品としての基準を満たす納豆をつくり、それが売れると本当にうれしい。障害のある人がつくった納豆だから買うのではなく「おいしいから買う」「いい商品だから買う」と選んでもらえるのが一番ですし、売れることで利用者様の工賃を上げることが私の目指す何よりの目標です。(森川さん)

【あかりの家】利用者様の変化がモチベーション!大学とは違う、現場の視点を学んでいます

子どもの頃から障害のある人と関わることが多く、障害者福祉について専門的に学びたいと考え、社会福祉学部に進学しました。障害者支援に携わることは以前から決めていましたが、なかでも注目していたのが知的障害者の就労支援施設です。障害のある人が働く場所で、その支援に携わりたいと分野を絞って就職活動を行っていました。当法人を選んだのは就労継続B型事業を手がける施設があったことに加え、特に関わりたいと思っていた自閉症・発達障害の方を中心に支援する法人だったからです。

私は現在、重度の自閉症の人たちが入所する「あかりの家」で生活支援に携わっています。他の施設では支援が難しい方々を受け入れていることもあり、パニックや不穏を引き起こさないようにすること、その前兆に気づくことが求められますが、入職半年ほどの私にはまだ難しくて。上司や先輩にアドバイスをいただきながら、学んでいる最中です。利用者様一人ひとりをしっかり見つめ、十人十色の個性を持つそれぞれに応じた支援ができるよう日頃から意識しています。

今は22名の利用者様全員と向き合いながら、担当する2名の方へ支援を行っているのですが、そのうちの1名が食事や外出などにあまり興味を示さない方でした。しかし、関わるなかで少しずつ変化が見られ、ある時、一緒に水族館に行った際、魚を指さしたり、じっと見たり、これまでとは異なる行動があったんです。この時は新たな一面を見られたことがうれしくて「もしかして私だから?」と喜びがこみ上げました。

入職して感じるのは、机上の学問と実践の場での違いです。教科書では知的障害、発達障害とすみ分けがありますが、実際の利用者様はこれらを併合されているケースもあり、決まった枠組みに当てはまらないことを学びました。また「あかりの家」で働いて初めて知ったのが、身体を動かすことが得意ではない自閉症・発達障害の方々に整体や体操を通じてフィジカルに働きかける支援です。私はまだまだ学ぶことが多い段階ですが、新たな視点を得ながらコツコツ勉強中。当面は生活支援員としての支援力、技術をしっかりと身につけ、ゆくゆくは志望していた就労支援にも挑戦したいと思っています。(木村さん)

学生の方へメッセージ

◆自閉症・発達障害の専門支援施設
私たちは兵庫県下の自閉症・発達障害の人を支援する専門施設です。

◆内向的・外交的…ありのままのあなたを歓迎!
様々な個性を持つ利用者様に向き合う仕事ですから、スタッフも「多種多様な個性あってこそのチーム」と考えています。実際、心理系、福祉系以外の新卒入社の人材も活躍していますし、推し活にハマっている人、筋トレ派、読書好き、自転車の大会に出場を続けるアスリート、定年退職したスーパーの店長、元教師――現場はユニークな顔ぶれです。私は心理学系の出身ですが、同僚の経済学部出身のマネジメントが合理的で刺激を受けています。個性を生かし、伸ばせる環境も魅力です。

◆続きがいのある環境づくりに熱心!たとえば……
《人員配置は余裕を持って》
人材を多め・厚めに配置。現場の負担を軽減しています。

《残業月5時間位・有休取得平均年11日》
シフト通りの勤務が基本。有休は「少なくても年10日以上取得」を徹底しています。

《賞与年3回、還元に熱心》
頑張った分、給与ステップが上がり還元される体制。
人材に対して投資をしっかりしてくれる環境です。

《産育休取得、時短勤務多数》
復職率はほぼ100%。男性の育休取得も増加中です。

職員からの改善提案を積極的に吸収しつつ、年々進化中。
安心して、そして楽しみにキャリアをスタートしてください。
(人事担当 前阪さん)

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無資格・未経験でも大丈夫!人と接することが好き、人と関わる仕事がしたい方は一から学べます。2024年度から教育カリキュラムが強化され、より働きやすくなりました。

マイナビ編集部から

自閉症の子を持つ母親の呼びかけから立ち上げられた社会福祉法人あかりの家は、自閉症・発達障害のある人を支援する兵庫県下の専門施設だ。1980年の設立以来、子どもから高齢者まで障害を持つ方々の「暮らす場所」「働く場所」「相談にのる場所」として活動領域を広げてきた。県の強度行動障害地域生活支援事業ともタイアップしており、自閉症の方やそのご家族の頼れる存在となっている。また、働く職員にとっても魅力が多く、長年、障害者支援の第一線で培ってきた知見を習得できること、キャリアパスの選択肢が多いこともぜひ知ってもらいたい。

今回、3名の若手職員のみなさんにお話を伺ったが、特に印象に残ったのが「コツコツ地道な支援の先にわずかな変化が見られた時の喜びがある」と語ってくれたことだ。取材する側としてはついドラマチックな出来事を引き出そうとしてしまうが、人を支える現場では一朝一夕に結果が出ることは少ないのだと教えられた。しかし、創意工夫しながら支援を続けていると、ある日、何かが変わっていることに気づく瞬間があるのだという。まだ入職して間もない職員のみなさんがその尊さを理解し、その瞬間に立ち会うために不断の努力を続けていることに驚かされた。入職時に知識があれば慣れるのはスムーズかもしれないが、それよりも大切なのは粘り強く支援できること、そして教えられたことを理解して自分で考動することなのだと実感させられた。

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勤務時間が適正に管理され、人員も手厚く配置しているから余裕を持った働き方が可能!産育休を経て時短で働く職員も多く、ライフステージが変わっても働きやすい。

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