最終更新日:2025/4/24

(株)エナリス【KDDIグループ】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 専門コンサルティング
  • 電力
  • コンサルティングファーム
  • 情報処理
  • ガス・エネルギー

基本情報

本社
東京都

取材情報

事業について伝えたい

電力事業を通じて脱炭素社会に貢献。次世代の当たり前をつくるのが、私たちの使命。

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脱炭素社会を目指して――エナリスの事業を紹介します!

企業にも環境への配慮が求められる時流を受け、「脱炭素」や「GX」を軸に電力事業を展開する同社。「当たり前を変革する」という企業理念に根ざした事業について話を伺いました。

(写真右から)
■S.T.さん(事業企画本部 事業企画部 事業企画課 課長/2016年入社)
「脱炭素」や「GX」をキーワードに、事業企画部にて新規事業の立ち上げ、戦略立案に携わっている。

■A.T.さん(経営管理本部 人事部 HRビジネスパートナー課 課長代理/2020年入社)
人事部に所属し、新卒採用の業務をメインで担当。同時に営業統括本部の人事にも取り組む。2022年からスタートしたエンジニア職の新卒採用を企画・リードした。

社員からの一言

「VPPは2016年から実証を行い2021年にリリース。脱炭素社会の実現を目指す事業にチャレンジできるのがやりがいです」(S.T.さん)
「GXを促進する社会貢献の高さはもちろんですが、変化の早い業界でもあるので自分の能力をどんどん発揮できるというのも魅力です」(A.T.さん)
S.T.さんは営業職を経て、KDDIへの出向を経験。その後、営業推進部で営業企画に携わった後、社内公募で現職に。一人ひとりが多彩なキャリアパスを描けるのも魅力だろう。

3つの事業を基盤に脱炭素やGXのニーズに応える

当社の主力事業は大きく3つに分かれています。1つは需給管理事業。電気は貯めておくことができないので、需要と供給のバランスを常に均等に保たなければなりません。このバランスを取り持つのが需給管理です。もう1つは小売電気事業。これは火力・水力・太陽光・風力などで発電した電気を、お客さまのニーズに合わせて提供する事業です。最後の1つは電力卸事業。お客さまのニーズに応じて、オーダーメードでの電力調達を実現します。当社は需給管理を2004年の創業から手がけており、需給管理事業や小売電気事業、電力卸事業のお客さまは、電力事業に取り組む企業や電気を事業活動のために利用している一般企業などになります。

昨今ではどの企業も環境負荷への対策を求められるようになってきました。そうした社会情勢を受けて、電力を使うにあたっても脱炭素やGXに取り組みたいというニーズが当社へ多く寄せられています。GXとは「グリーン・トランスフォーメーション」のことで、脱炭素によって社会変革を実現するといった意味を持ちます。お客さまは、「SDGsやESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:ガバナンス)経営に根ざした企業体制を整備したい」、「電力事業に取り組んでいるなかで、時流に合わせて化石燃料由来ではない、クリーンな再生可能エネルギーを扱っていきたい」、「再生可能エネルギーを扱う電力事業に異業種から新規参入し、自治体と連携しながら電力の地産地消を実現したい」などのご要望をお持ちです。そういったご依頼に応え、支援するのが当社の役割となります。

当社の事業をより強固なものにしているのが、KDDIとJ-POWERとの協業体制です。当社ではVirtual Power Plant(バーチャル・パワー・プラント/詳しくは後述)と呼ばれる仮想発電所の運用を推進していますが、運用においてはリアルタイムに高速かつ適切に数千~数万レベルの分散型電源を集めて、制御する必要があります。その高精度な制御を実現するために必要なのが高品質な通信技術。KDDIのau 5Gを利用して再生可能エネルギー主力電源化社会の実現を目指しています。また全国に数多くの発電所を持つJ-POWERは、電力事業の根幹とも言える発電技術に卓越した知見を有していますので、協業には大きなメリットがあるのです。
(S.T.さん)

デジタル技術を有効活用し、バーチャル・パワー・プラント(仮想発電所)事業にもチャレンジ!

既存の3つの事業に加え、現在当社が力を入れているのがVPP事業です。VPPとはVirtual Power Plant(バーチャル・パワー・プラント)の略で、仮想発電所を意味します。脱炭素やGXを促進していくと、再生可能エネルギーの利用がどんどん増えていきます。再生可能エネルギーでは風力や太陽光を利用することから、風の度合いや天候によって電力の安定供給が左右されるので、安定性に課題があります。そこで太陽光や風力などの発電設備や蓄電池、電気自動車用の電源など、各種の小規模な電源設備をネットワークでつないでひとまとめに管理し、発電所のような機能を実現することで安定的な電力稼働を可能にします。それがVPPです。通常の発電所よりも一つひとつの電源容量は小さくなりますが、その分、いろいろな所に設置できるのもメリットとなります。現在、VPPはお客さまの引き合いも多くあり、これからますます需要が見込まれるでしょう。

VPPのシステムを実現するにはデジタル技術が必要不可欠です。当社の事業は「エネルギー×デジタル技術」のシナジーという点にも特色があります。キーワードはIoT、AI、ブロックチェーンの3つです。1つ目のIoTはVPPのシステムで実装されています。2つ目のAI活用としては、日々、その時々でどのくらいの発電ができるのかといった予測、新たに発電所を建てる際にどれだけの発電量が見込めるのかといった予測、天候などの環境要因を把握したうえでの需給の予測などがあります。当社は需給管理事業を長年にわたって取り組んできたことから、AIに活用できるデータも豊富に保有しており、その点は強みとなっています。3つ目のブロックチェーンは実証段階です。これは電力の環境価値取り引きをブロックチェーンで証明するような使い方を想定しています。例えば電力を利用する際に、どの発電所から発電された再生可能エネルギーなのかをブロックチェーン上に記録しておくことで、電力の地産地消を証明できるようになります。

こうした脱炭素やGXを促進する先進的な仕組みづくりは、当社だけで完結できるものではなく、国としても力を入れていく必要があります。そのため当社では事業者の立場で国に対して意見をいいながら、将来を見据えた制度づくりにも取り組んでいます。
(A.T.さん)

エンジニア職、総合職ともに、企業理念である「当たり前を変革する」に共感できる人を求めます。

当社の企業理念は「当たり前を変革する」です。脱炭素やGXといった時代の要請に応え、「新しい当たり前」をつくり出すためには、あらゆる局面でのチャレンジが必要となります。そんな状況で存在感を発揮できるのは、何事も自分ごと化しながら、成長意欲を持って取り組む人材でしょう。自立した人材が活躍できるのは間違いありません。

当社では採用する職種としてエンジニア職と総合職の2職種を設定しています。エンジニア職では、当社が事業会社であることから小売電気事業や需給管理事業、VPP事業といった事業にひもづく、さまざまなシステム開発プロジェクトや技術関連プロジェクトをエンジニアとしてリードしていく役割が求められます。そのため開発作業に携わるだけではなく、ゆくゆくはプロジェクトをマネジメントする立場で上流工程に関わっていくことができるのが魅力でしょう。

総合職では多様な人材を求めています。というのも、営業であればお客さまとの折衝の際に必要な、コミュニケーションをとることが好きな人材が活躍できる一方で、需給管理では、電力需給の変動を細かく把握して電力価格の試算を行うなど、数字を扱う業務も存在します。こうして業務で求められるスキルが異なることから、バラエティに富んだ人材が必要なのです。実際に働いている社員も専門性やバックボーンはさまざまで、多様性を持った会社です。こうした環境があるので、入社いただいた方の強みを伸ばしていく意向を持ちながら、適所適材で配属するよう努めています。

電力を扱う事業を理解するのはなかなか難しく、時間や経験を要するところも正直あります。ですので、当社では学ぶ機会もしっかりと整備しています。新入社員研修では4月から8月までの5か月間、電力事業に関する知識を身に付けていただきます。9月に配属となった後は、配属先でOJTとして先輩社員や上司の指導のもと、実践的な業務に取り組みます。入社1年後には振り返りの研修もあり、タイムマネジメントやロジカルシンキングといったビジネススキルを身に付けるための選択型研修、設定されたテーマについて学ぶ希望型研修なども用意されています。働きながら自身のキャリアパスを自発的に考えていき、スキルを伸ばせる機会を提供できるという点も、当社の特色としてお伝えしておきます。

学生の方へメッセージ

就職活動を行うにあたっては、先入観や固定概念を持たずにいろいろな企業の話を聞いてみることをお勧めします。当社の領域である電力インフラの企業については、堅いイメージを持たれている学生もいらっしゃると思います。ですが、例えば当社はドレスコードフリーなので、清潔感を意識すれば服装は自由。スーツでなくてもOKですし、ノーネクタイの社員も多いです。写真は取材向けにスーツを着ていますが、私たちも普段は私服で勤務することも多いですし、ジーンズで出社することもあります。事業や企業文化を知るためにも、まずは説明会などへ実際に足を運び、直接話を聞いてみてください。

また説明会などで実際に話を聞いても、ご自身が知りたい情報を企業が提供してくれるとは限りません。変にかしこまらず、分からないことや聞きたいことがあれば、素直に質問することも意識してください。内定をもらい、いざ入社して働いてみたらイメージとギャップがあったといったミスマッチがないように、理解を深めつつ、自身が納得できるような就職活動に取り組んでほしいです。

当社の社風としては、脱炭素社会を実現するという先進的な事業を展開しているので「メンバーそれぞれの異なる視点や考え方を受け入れて、より良いものにしていく」「やってみたい、チャレンジしたいことを後押ししてサポートする」といった点も挙げられます。自分にとって悔いのない就職活動を行ってくださいね。

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「プロフェッショナルパートナー」「パイオニアスピリット」「協奏マインド」「フェア + イズム」が当社のバリュー。この価値観に共感できる方はぜひご検討ください!

マイナビ編集部から

入社後、多様な職種を経験されているS.T.さんがロールモデルとして参考になるが、同社はそれぞれの社員に最適なキャリアパスをサポートする制度が整備されている。入社後、基本的に配属部署で3年間は業務に取り組み、その後どのようなキャリアを歩みたいか面談した上で異動が決定される。また年に2回、キャリア面談の場も用意されており、将来を考える機会もある。加えて上司との月1回の1on1形式の面談では、自分がどのようなキャリアを選択していくのかを上司と相談しながら検討できる。ほかにも入社から3年経過すると利用できる社内公募制度を用意。S.T.さんが企画部に異動したのも、社内公募制度によるものであったそう。

福利厚生面ではドレスコードフリーのほか、フレックスタイム制、週2日出社で残りの3日は各自の裁量に任されているハイブリッド型のテレワーク制なども整備。飛び石連休の間の営業日を会社で「年休取得推奨日」として連休とする取り組みもあり、より良い働き方にも力を入れている印象を受けた。

協力してくださったお二人からの取材を通じて、同社が脱炭素やGXに向けて積極的にチャレンジしていることが大いに理解できた。環境問題に意識を持っている方は、ぜひ同社の事業などを調べてみることをお勧めしたい。

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「人とエネルギーの新しい関係を創造し、豊かな未来社会を実現する」をビジョンに掲げ企業活動を行う。社会変革に取り組むべく再生可能エネルギーの可能性を追求している。

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