最終更新日:2024/6/1

丸磯建設(株)

業種

  • 建設
  • 建設コンサルタント
  • 環境・リサイクル
  • 建築設計

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

ICTによって、社会インフラづくりを先導。ダイナミックな現場管理のやりがいは大きい

  • 土木・建築系学部 専攻の先輩

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ベテラン・中堅技術者に聞く、会社の強み・やりがい・目標など

現在、新東名高速道路の延伸工事に奮闘する3名のベテラン・中堅社員が登場。ICT活用をリードする川野部長、大規模工事で現場管理力を発揮する原田さん、オペレーター管理に活躍する今田さんそれぞれに話を伺った。

川野 豊/関東支店 土木部 部長/1995年入社(写真左)

原田 耕一郎/関東支店 土木部/1999年入社(写真中央)

今田(こんた) 直等/関東支店 土木部/2018年中途入社(写真右)

学生の方へのメッセージ。3名に企業研究のポイントを聞く。

「建築・土木関連だけでなく、情報系の知識も役立つのが今の施工現場。先入観を捨てて、実際に現場を見て心が動くかどうか、肌で感じてみてください」(川野部長)
「ダイナミックなモノづくり現場が好きで、ダムなどはどうつくるのか、興味関心の強さこそが私の原動力になりました。好奇心を大切にしてほしいです」(原田さん:写真左)
「子どもの頃に重機のオモチャが好きだった人は、当社の現場に来たらきっとワクワクするはず。安全と品質を守るには、コミュニケーションも重要です」(今田さん)

ICT化の旗頭として活躍。お客さまと信頼を結び、主導的立場で工事をリードできる点がやりがい(川野部長)

学生時代に、土木分野のモノづくりに関われる仕事を志望。どうせやるなら首都圏で大きなプロジェクトに携わりたい想いで上京し、丸磯建設に入社しました。以来、土木部一筋で宅地造成工事を主に施工管理の経験を積み、2017年からは新東名川西作業所所長として高速道路の測量・安全・品質・原価・労務管理に当たっています。工期は約6年の大型プロジェクトで、大手ゼネコンをお客さまとして、神奈川県西部の4つの工事現場を統括中です。
近年、高齢化や人手不足を背景に国を挙げて工事のICT化が進んでいます。当社そして私の強みは、その対応力にあるといえるでしょう。今の現場も、GNSSを活用した3次元測量やICTを搭載した重機による施工化を積極的に推進。重機据付のパネルにデータを取り込むことで、土壌の形状を3次元で画面上に可視化し、立体的に把握できます。例えばショベルカーであれば掘削する位置や掘り起こす角度なども設定されます。オペレーターは掘り過ぎなどを心配せず安全な作業が可能で、省力化や効率化につながっています。
一番の苦労は人材の育成と教育です。自分なりに最新のICT技術を吸収するためマニュアルを読み込んだり、現場写真をパソコンに取り込んだりして、パネルの見方から新たな操作方法まで、大切な情報をメンバーやオペレーターにわかりやすく伝達。従来通りのやり方ではなく、新しい工法に挑戦することが社員のスキル向上や当社の将来につながると信じて仕事に打ち込んでいます。ゼネコンのお客さまと常に対話しながら情報共有に努めるとともに、重機メーカーの実験にも協力しながらハイブリッドな新機種開発にも貢献しています。
当社は開発や整備の初期段階に関わる立場。お客さまとの信頼関係をもとに「こうやります」と計画し、それが認められることで主導的に現場工事を進められる点がやりがいです。仮設から本設まで3D活用のICT化を進め、工事を効率化したことで生まれた時間をお客さまとのコミュニケーションや部下の指導に充てる。信頼関係を築くことで現場をうまく回し、高速道路網の拡張に貢献することが現在の目標です。さらに「次も丸磯に任せたい」と指名される会社へリードしていきたいですね。また、当社は若手がつまずかないよう、教育フォローも惜しみません。急斜面の山を落として平らにするなどの難工事に強い当社ですが、そうした専門性と挑戦心は当社のDNAとして未来へ継承したいです。

日々の積み重ねが、巨大な構造物を生み出す。一つ一つが地図に刻まれ、自分の記念碑となる喜び(原田さん)

建設業に従事していた父から影響を受けてモノづくりが大好きになり、特にダムや橋など大きな構造物をつくる工事に魅力を感じました。当社は多くのインフラ分野に工事実績があり、土木工学の学びも生かせることや現場で貴重な経験が積めそうな点が魅力的でした。
入社以来20年以上、関東圏を中心にダム現場をはじめ、空港の造成、災害復旧まで、大小さまざまな現場を経験。今は川野部長のもと、新東名高速道路工事の一つの作業所の所長として約800mの工区を担当し、掘削工事と切土工事の施工管理を行っています。神奈川県北部の山から土を切り出し、最盛期には10tダンプ数十台規模で12km離れた盛土現場へ運ぶため、ダンプの路線や土の置き場を確保するなど運行管理を徹底。暑さ・寒さや風雨の影響も受けるため、気候に応じた管理や災害を未然に防ぐ対策も大切になります。
夏場は熱中症対策の一つとして服の内部にファンが着いた空調服をチームで使用していますし、水筒を持参して水分補給をすることや、休憩時間をしっかり取ることを推奨。現場の作業者に「大丈夫?」と声を掛けながら、人も現場も安全第一を常に心掛けています。もちろん川野部長の熱のこもった指揮のもと、ICT化も進めています。タブレットなどを使うとリアルタイムで現場状況や作業位置が正確にわかるので、オペレーターや作業者への指示も出しやすいですし、先進技術で効率化・省力化を進められる仕事の手応えも十分です。
毎日土を切ったり掘ったりして、施工を着実に行った結果、目の前にとてつもなく大きな構造物や道路ができることがこの仕事のやりがいです。大きな現場の工期は5年以上ということも多いので、社員や作業者との連帯感は高まり、絆が芽生えます。例えばダムなら巨大なコンクリート構造物の完成はもちろん、ダイナミックな放水テストなどをみんなで見たときの感動も大きかったです。高速道路の現場は初めての経験ですが、確実に地図に残る仕事であり、今の現場が完成したときやそこを車で走ったときの感動は大きいでしょう。
今後も安全第一を基本に工事を進め、多くの社会インフラ作りに貢献したいですし、自分にとっての記念碑を一つ一つ積み上げていきたいと思います。

重機オペレーターを指揮し、何台もの重機が計画通りに動く現場の光景は圧巻(今田さん)

私は10年以上、重機オペレーターとして現場を経験し、キャリアアップをするため施工管理の立場で活躍可能な丸磯建設に魅力を感じて転職してきました。当社は新卒・中途を問わず採用活動を行っており、ダイバーシティ環境の構築を通して組織の活性化に取り組む姿勢にも関心を持ちました。
入社後、新東名高速道路の拡張工事はもちろん、現東名高速道路の改修も含めて、盛土工事の施工管理を担当しています。かつては測量図面を基に手探りでやる部分もありましたが、現在はGPSからのデータを元に現場の土壌を把握しています。例えばブルドーザーはどれくらい土を盛ればいいとか、ロードローラーなら何回転圧で締め固めたらいいといったことがわかる仕組みで、格段にオペレーションしやすくなっています。ただ最近は豪雨災害などが頻発。雨が降ると土の粒度が変わるので、そこも計算に入れてローラーによって水分や空気を飛ばしたり、法面が簡単に崩れたり流されたりしない工夫と確認も徹底しています。
現在、私は作業所と前線の詰め所を往復しながら、重機オペレーター10数人規模の指揮に当たっています。特に心掛けているのは、工期を守ること。雨が降ると地盤がぬかるんで重機が走れない箇所も出てくるため、天気予報も参考に搬入場所や通行場所をあらかじめ考えておき、状況によっては臨機応変に変更して現場を回しています。
普段の街中では決して見ない、大きな重機を当社は数多く保有しています。こうした現場で、自分が指示したとおりに何台もの重機が動いているのは感動もの。また、オペレーターたちが的確に動いてくれた結果、工期通りに土が固められ、高速道路の土台となる喜びは格別です。今の現場も、数年後に完成したときの喜びはどれほどだろうと、ワクワクした気持ちになります。
ICTの知識や、それを重機操作に生かす方法は上司からもいろいろ聞いて理解を深め、それをオペレーターたちに伝達。過去のオペレーター経験も加え、良きアドバイスを送れるように努めています。現場ごとに協力会社やオペレーターも変わりますが、知らない者同士であってもだんだんとチームワークや連帯感が生まれるのも当社の仕事の醍醐味です。将来は人間力・技術力を今以上に高め、チームをまとめられる存在になることが目標です。

企業研究のポイント

私は現場での施工管理経験を糧に、人事担当になりました。いろいろな学生を見ていますが、例えば大学もかつては都会と地方など違った環境で育った者が集まり、切磋琢磨するなかで自立心が育ちました。今はその刺激が乏しいせいか、自分の手で稼ぐ気概や自立心がやや足りないと感じます。仕事の厳しさ・やりがいを感じる機会も少ないため、理想と現場のギャップ、認識の甘さから早期退職者の増加につながっている面もあるでしょう。
それを避けるために、興味を持ったらインターンシップなどを活用し、現場で自分にとって有益な情報を吸収するなど、職場や仕事を体感してみることをお勧めします。
建設業界は先入観を持たれがちですが、3名の話にも出たように施工現場ではICT化が進んでいます。特に高齢化が進み、働き手が少なくなっていく今後、ICT化は省人化・効率化のカギであり、情報通信機器を使った施工は避けて通れません。ICTを現場へ落とし込み、後輩に伝える旗振り役として、若い感性やデジタルの知識・発想も大いに生かせます。百聞は一見にしかずの意識で興味を持ったら行動する、誰とでも積極的にコミュニケーションしてみる。コロナの時代に大変な面もあると思いますが、ぜひそんな姿勢で企業研究に打ち込んでみてください。
(人事担当 笠井 三四郎)

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新東名高速道路の工事が神奈川県西部で最盛期を迎えている。4つの工区を担当しているのが丸磯建設で、ICT搭載の大型重機の保有台数と管理力を武器に人も大活躍している。

マイナビ編集部から

丸磯建設は1955年の創業以来65年、ダム、道路、宅地造成といった土木造成工事を中心に事業を展開してきた会社だ。70年代半ばからは医療施設の建設などをする建築部門も設け、総合建設業として目に見える形で人々の暮らしを支えてきた。「信頼と品質」を社是に「現場・現物・現状」をよく見て一つ先の工程を見据えた作業を行うことで、高品質で速く確かな結果を生み出す。それが大手ゼネコンなどからの信頼にもつながっているという。
近年は高齢化や人手不足も背景にICT化が推奨されているが、同社ではいち早く最新鋭の重機による情報化施工に踏み切り、ハイブリッド重機による人や環境にやさしい工事を推進している。ICT重機を数多く自社保有しているのも強みで、今回訪ねた新東名高速道路の作業所でも測量・切土・盛土などの現場で大活躍していた。ICT重機によって施工精度を上げながら工期短縮を図るとともに、施工管理者はその分お客さまや協力会社とのコミュニケーションを大切にすることで管理能力の増強につなげている。同社の社員は約220名と少数精鋭。今回の作業所でも川野部長の後輩想いのリーダーシップが感じられ、上下の壁が無く意見を言いやすい風通しの良さやチームワークの良さが印象的だった。社会インフラの充実あってこそ、人や社会の安全・安心は守られる。土木施工や建築に興味がある人は、インターンシップなどでものづくり起点となれる仕事をぜひ体感してほしい。

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日々のミーティングで進捗を確かめ、今後の計画を練る3名。上下に壁がない社風で、チームワークも抜群。人と技術と機械がかみ合ってこそ、質の高い工事が進められるのだ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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