最終更新日:2025/4/8

高橋電機(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 重電・産業用電気機器
  • 半導体・電子・電気機器
  • 精密機器
  • 非鉄金属

基本情報

本社
福島県

取材情報

事業について伝えたい

こだわりの完全一貫生産体制!日本のものづくりを通して、世界に「あたり前」を届ける

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社会インフラのものづくりを通して世界中を支える企業

完全一貫生産体制を強みに、配電盤製造、医療機械および半導体製造装置に活用される精密板金、鉄道車両製造の板金・塗装事業などを展開し、世界中を支える同社。今回は代表取締役社長の高橋さんにお話を伺った。

高橋 正実 代表取締役社長

福島県福島市出身。多摩美術大学美術学部立体デザイン科でプロダクトデザインを専修。卒業後はデザイン事務所に入社し、9年半にわたって大手事務用品メーカーや住宅設備メーカーなどの製品デザインを手掛ける。1999年には大手ゲームメーカーに転職。4年半にわたって業務用音楽ゲームや大型メダルゲームなどの筐体デザインに取り組んだ。
2003年に家業を継ぐ形で高橋電機および関連会社のティエスイーに入社。ティエスイーで生産技術や管理部門などを担当後、2012年に両社の社長に就任。ものづくり中心となる福島県の高橋電機と、設計中心となる神奈川県の『ティエスイー』を行き来しながら経営に当たる。

事業紹介・製品紹介

インタビュー中も笑顔が絶えない、気さくなお人柄の高橋社長。新しい事業にどんどん挑戦し続ける前向きな姿勢からも、『高橋電機』の将来性を感じられた。
本社と同じ福島県二本松市の安達工業団地内に板金・塗装・装置・品質保証の工場を有している。各工場が連携しながら、信頼できるものづくりに取り組み中だ。
東日本大震災の復興事業へ積極的に取り組み、2011年9月に(株)東芝様の表彰を受けた実績も!地域貢献に力を注ぐ企業だ。

全工程で高品質を保つ完全一貫生産体制こそが、お客様に選ばれ続ける理由

当社は福島県二本松市に本社を構え、インフラ関連の制御盤・配電盤を製造する電機メーカーとして業績を伸ばしてきました。主に東芝エネルギーシステムズ(株)様、東芝インフラシステムズ(株)様、キヤノンメディカルシステムズ(株)様、東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ(株)様などとお取引をさせていただいており、近年では富士電機(株)様ともお取引を開始。それによってCTやMRIなどの医療機械および半導体製造装置に活用される精密板金、鉄道車両製造の板金・塗装事業なども展開し、社会インフラ全体に関わるものづくりに取り組む企業として成長し続けています。

当社の強みは、社内で設計から板金、塗装、組立配線、試験まで一貫して生産を行える体制を整えていることです。もともとは板金と組立配線という2種類の製造からスタートし、最終工程の電気試験、設計の順番に社内でできる体制を確立。その後、これまでに県外の外部企業様へ委託していた塗装事業を、「自分たちでやろう!」と決断し、2013年から塗装事業もスタートしました。これによってお取引先から求められる高品質な塗装も自社内で対応できるようになり、東芝様から認証もいただきました。そして、2015年頃から東芝インフラシステムズ(株)様から鉄道車両に使用される電機品のご依頼もいただけるようになったのです。

完全一貫生産体制の魅力は、何よりもお客様にとってメリットがあるということ。従来は設計、板金、組立配線などを別々の企業様に発注するケースが多かったのですが、それでは品質が安定しません。さらに、様々な分野で人手不足が課題となっている昨今では、高い品質を維持できる企業に全て任せることで、品質も納期も心配する必要がなくなります。社内的なメリットとしても、設計から試験まで自社内で完結するので連携が取りやすく、急な変更やトラブルなどにも柔軟に対応できるのです。また、すべての分野において一つ一つのプロセスに丁寧に取り組み、品質管理を徹底しています。このように品質の高い完全一貫生産体制こそが、当社の最大の強みであり、お客様に選ばれ続ける理由だと自負しています!

社会インフラのものづくりに携わる、「安定性」をキーワードにしたビジネスモデル

先行きが見えない不安な時代を生きている私たち。きっと学生の皆さんの中にも、「安定」というワードを意識している方が多いのではないでしょうか。当社が取り組むのは、生活になくてはならない社会インフラ関係のものづくりです。例えば、電力の供給に必要となる発電所や変電所、交通に欠かせない鉄道関係などに関わる製品の製造に携わっていることは、「安定性」をキーワードにしたビジネスモデルに繋がっています。

さらに私個人としては、スマホや自動車に欠かせない半導体、CTやMRIなどの医療関連もインフラの一つと言っても過言ではないと思っています。さらにBtoBの事業だからこそ、流行に左右されにくく、安定した利益を得られるのも強みではないでしょうか。
ほかにも、2011年3月11日に発生した東日本大震災では、福島県の南相馬市にある東北電力の発電所を復旧させるために、通常の納期の半分くらいの期間で復旧に関わる業務に取り組みました。取り組みが評価され、(株)東芝様の府中事業所から、2011年9月に表彰も受けました。表彰されたのは、主要取引先約600社の中から5社のみで、そのうちの2社が当社とグループ会社の『(株)ティエスイー』になるので、信頼していただいている証だと思っています。

当社の大切にしているビジョンは、日本のものづくりを通して、世界に「あたり前」を届ける企業であることです。社会的意義とやりがいを感じながら、日本のあたり前を支えているのが、私たち『高橋電機』になります。

今こそ注目してほしい!コスト競争力と実力を兼ね備えた日本のものづくり企業

当社は日本の高度成長の頃、産業発展の中心である電力や製鉄に関わる仕事を行い、産業発展を支えていました。ですが、昨今では社会インフラを支えていることが当社のビジネスの基盤になっています。

さらに当社では、ものづくりだけではなく一貫して人材育成も重視しています。新卒生を採用し、社会人として身に付けておくべきことを一から教え、当社の仕事を通じて社会に役立つ人を育てるのが、日本のものづくり企業の一社である当社の役目だと思っています。さらに、福島県二本松市で人を雇用し、生産活動を続けることが地域貢献であり、さらに地域が発展することで経済活動の安定にも繋がると思っています。

当社は学生時代に学んだ分野は問わず、ものづくりに興味を持ち、継続して働きたいという人に来ていただけたら嬉しいですね。一人ひとりの存在が大きな力になる企業なので、自ら現場のいろいろな課題や問題を解決し、品質向上のために前向きに取り組むなど、より自発的に動ける方が活躍できる環境が整っています。

私は現在、日本のものづくりは世界から注目を集めていると思っています。その一例として、九州に海外の半導体工場が作られました。地政学的にも日本の良さが認識し始められ、段々とものづくりが日本に帰ってきています。このような環境下で、当社は日本の福島県に工場を有し、これまでにかなりの設備投資も行ってきました。日本のベースはものづくりなので、ぜひこのタイミングで、将来性のある安定した日本のものづくり企業に目を向けてください。また、この30年間で多くの製造業が廃業に追い込まれてしまいましたが、その苦しい時代を乗り越えて変革し、今もなお第一線で活動する製造業は、コスト競争力が高くて実力も兼ね備えた企業ばかりで、これからの時代も勝ち抜いていく実力を持っています!ぜひこの機会に選択肢に加えてみてください!

学生の方へメッセージ

福島県二本松市にある当社は、これまでは地元や近隣地域からの入社が多かったのですが、近年では様々な地域の人々が入社してくださるようになったので、安心して就職できるように、当社が住む場所を提供(アパート探しの手伝い)し、入社から5年間は家賃を補助(当社が半額負担)という制度を設けました。これによってUターンやIターン就職を希望する学生さんも、住む場所の心配や家賃の負担が軽減されるので、ぜひ安心して入社していただきたいですね。さらに、昨年から賃金のベースアップにも取り組んでいるため、待遇面においても将来性のある企業です。
ほかにも、年次有給休暇も平均15日(年間)を取得しており、全社員を対象に育児休暇(休業)の取得も推進しております。すでに男性社員の取得実績もあり、長い方では6カ月間取得しました。そのため、長期的なライフプランを考えても、長く腰を据えて働ける環境です。

完全一貫生産体制に取り組んでいる分、社内にいろんな工程があるのも面白みの一つ。また、新しい仕事にもチャレンジしながら、仕事の領域を広げている企業なので、働きながら仕事の幅が広がっていくのも当社ならではの魅力だと思います。

(梶村 建介 総務グループ グループ長)

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プラモデルが好きなど、ものづくりに興味ある方が活躍中です。真面目な社員が多く、プライドを持って仕事に取り組んでいるので切磋琢磨しながら働けます。(梶村)

マイナビ編集部から

電力、交通、医療など、世の中のインフラに関わる製品を手掛けてきた『高橋電機』。完全一貫生産体制の強みに高品質な製造を続け、日本の名だたる大手企業から高い信頼を得ている電機メーカーだ。

今回お話を伺ったのは、気さくなお人柄が印象的な代表取締役社長の高橋正実さん。これまでにデザイン事務所や大手ゲームメーカーで社会人として経験を積まれただけあり、広い視野で事業と自社の立ち位置を把握し、新たな分野にも積極的にチャレンジしているリーダーだ。高橋社長が発するお言葉からは、日本のものづくりに対する熱い想いと、それを担う大きな責任感、そして、人材育成にかける想いが伝わってきた。人々の生活を支える社会インフラ関連の製品づくりに携わるからこそ、その想いはより一層強いように感じられた。また、世界情勢も視野に入れながら事業展開を考え、日本のものづくりに再び注目が集まっている今だからこそ、学生の皆さんに、将来性のあるものづくり企業(製造業)に注目して欲しいという言葉も印象的だった。

『高橋電機』の進化は今後も止まることはない。時代の流れに合わせてこれからもチャレンジし続けるという姿勢を保ちつつも、手厚い福利厚生などで働く人々の安心感はしっかり担保したいと考えている同社。ものづくりに興味を持っている学生さんに、ぜひ注目してほしい企業だ。

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電力、交通、医療など、世の中のインフラに関わる製品を手掛けてきた高橋電機。高い品質が求められ、製造が難しい案件もありますが、それに対応できる体制も備えています。
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