最終更新日:2025/5/19

(株)鈴木薬局(住友商事グループ)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 調剤薬局

基本情報

本社
埼玉県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

新人からベテランまで全員が「自分のやりたいこと」にまい進できる場所

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職場ではスタッフ一人ひとりが主役

新人からベテランまで、それぞれの立場で活躍する3名の社員に鈴木薬局の魅力を語っていただきました。

関東地方で調剤薬局40店舗を展開する鈴木薬局。経営理念に「スタッフ一人一人が主役となれる職場を創ります。自ら考え行動し、個々の持てる力を発揮します」と掲げられているとおり、薬剤師は新人、中堅、ベテランを問わず、それぞれの目標に向かって楽しんで働いている。

■長谷川 晃さん(2019年入社)
そよかぜ薬局葛飾店 店長

■戸島 聖奈さん(2022年入社)
入間店 薬剤師

■金澤 真司さん(2013年入社)
調剤薬局部 エリアマネージャー

鈴木薬局で働く人たち

「面接で”体操を教える薬剤師”というアイデアを否定されなかったのが、この会社を選んだ決め手でした」(長谷川さん)
「明るい職場です。先輩たちにも話しかけやすく、新人の私も自然と笑顔になります」(戸島さん)
「エリア内の店舗に業務支援で入るのもエリアマネージャーの仕事。支援だけでなく、店舗の接遇や雰囲気もチェックしています」(金沢さん)

【長谷川さん】若き店長であり、研修講師やリクルーターの顔も持つ。やりたい仕事を実現し、次の夢を追う

私は入社4年目ですが、今年から「そよかぜ薬局」葛飾店の店長を務めています。入社2年目に店長職を目指している旨を会社に伝えたところ、すぐさま店舗OJTで店長教育が始まり今日に至ります。加えて将来は若手教育に携わりたいという思いもあり、それも会社に伝えたところ、今年から本社で実施する新人研修で一コマを担当させてもらえるようになりました。このように、若手社員の積極性を生かしてくれる会社で良かったと思っています。

リクルーターとして学生さんと会うのも、今の私の大事な仕事です。学生さんをよく知ることも大切ですが、それ以上に「薬局薬剤師」という仕事の素晴らしさを、学生の皆さんに伝えることも重要な役割だと思っています。私自身も学生時代、薬局実習を行うまでは薬局薬剤師がこれほど面白い仕事だとは知りませんでした。実習先の指導薬剤師の仕事ぶりに接して、初めてその仕事の奥深さに気付いたのです。患者さんの性格や生活まで把握した上で提案する服薬指導には感動さえ覚えました。加えて、薬局外での他職種連携に参加する姿にも憧れました。薬学生は「調剤と患者指導だけが薬剤師の仕事」と勘違いしているケースが多いのです。その誤解を解くのもリクルーターとしての私の仕事です。

指導という意味では現在、薬局に配属された後輩薬剤師を教える立場でもあります。私が新人時代に先輩から教わった教訓は「患者さんの生活を見ること」と「自分の業務が診療報酬を請求できる意味を考えること」という2点でした。表面的な服薬指導ではなく、患者さんが実生活で適切に実行できる服薬指導をする、さらに、診療報酬を請求できる自分の作業が患者さんにどのような助けになっているのか、それを考える必要性を学びました。私も同じように、後輩の成長に役立つような指導をすべく日々試行錯誤の最中です。また将来は、私が薬局実習で受けたような感銘を薬学生に感じてもらいたいという夢も持っています。その意味ではいつか、実習指導にも携わってみたいですね。

【戸島さん】在宅医療に携わりたく入社。柔軟な新人教育のもと薬剤師としての幅広い基礎を習得中

薬剤師として薬局という施設を選んだのは、地域で一番身近な医療従事者になれると思ったからです。その中から鈴木薬局に決めた理由は「患者さんと誠実に対応できる環境」が整っており、さらに「風通しの良さ」を感じたからです。そしてもう一つの理由が「在宅医療」への積極的な姿勢でした。患者さんのご自宅へ伺う訪問薬剤師は、私が目指している地域医療への貢献度が非常に高いと同時に、薬局まで来ていただくことができない患者さん、例えば終末期の患者さんの支えになれるところに魅力を感じました。

入社してみると新人研修も非常に充実していました。4月に配属店舗が決まると、そこを起点に3カ月間で3店舗を回りました。その後も支援と研修を兼ねて配属店以外で何日か働いています。複数の店舗で研修する利点は、何といってもさまざまな処方箋を勉強できることです。1カ所の薬局での研修だけでは、どうしても地域性や近隣の医療機関などの関係で特定診療科の薬剤に偏りがちです。薬剤師としてのスタートラインで服薬指導を含めて、さまざまな薬剤を扱えたことは、本当に有益な経験でした。お手本になる先輩の仕事ぶりをたくさん拝見できたのも良い勉強になっています。
さらに鈴木薬局では統一マニュアルの類がないので、オペレーションは薬局ごとに異なります。複数店舗でいろいろなシステムを経験した結果、業務に対する視野が広がった気がします。

また、配属された店舗で私は唯一の新人なので、先輩たちの仕事ぶりを見て自分のふがいなさを情けなく感じることもあり、その不安な気持ちを分かち合う仲間がいませんでした。しかし、別店舗へ研修に行くと同じように悩んでいる同期生がいて、精神的にも楽になりました。

今は薬局業務を身に付けることで精一杯ですが、将来はやはり訪問薬剤師として在宅医療に従事したいと考えています。在宅医療は医師と看護師、薬剤師が高度に連携して実現する究極のチーム医療です。そのチームの一員として地域に貢献できたら最高ですね。

【金澤さん】鈴木薬局の薬剤師に感銘を受け転職。日々、理想の店舗を実現すべくエリア内を奔走

私は同業他社からの転職組です。客として立ち寄った鈴木薬局で非常に尊敬できる薬剤師さんが働いているのに感銘を受け、一緒に働きたいと考えて移ってきました。転職3年後には店長となり、その4年後にはエリアマネージャーに昇進。店長、エリアマネージャーとも自分から志願しました。

なぜエリアマネージャーを目指したかといえば、そのエリアにある当社薬局全ての患者さん対応を、さらに良くしたかったからです。薬剤師は調剤に集中しすぎるためか、患者さん対応が不十分になりがちと感じていました。エリアマネージャーになると「業務支援」の形で長時間業務に入れますから、短時間の視察では把握できないその薬局の実態がよく分かります。そして、患者さんへの対応に改善できる点があれば指導して改善します。また、店舗内の人間関係に問題があれば、それを解決するのもマネージャーの仕事です。薬局は外から見るよりも勤務スペースが狭いので、人間関係が業務に与えるインパクトはほかの職場よりも大きくなることが多いのです。良好とは言えない人間関係を放置しておくと業務に悪影響が出かねず、患者さんの利益になりません。今後はさらに広域をマネージメントできる「統括」を目指すつもりです。

鈴木薬局に転職してきて最初に驚いたのは「社員の積極性」です。新しいことに挑戦する人たちが多いボトムアップの会社ということにびっくりしました。逆にトップダウンの指示はほとんど降りてきません。ですから、自分からいろいろ試してみたい薬剤師にとってはこの上なく良い環境です。
また、転職してきて、職場の雰囲気が明るいことにもホッとしました。先にも言いましたが、狭い職場なので雰囲気は本当に重要です。皆さん明るく会話していますし、なんでも話しやすい職場だと思います。

学生の方へメッセージ

【長谷川さん】
薬局で働いていると学生時代とは異なり「正解のない」問題と常に直面します。これは学校でどれだけ勉強していても避けられません。薬剤師としてそのような状況をどう感じるか、それを薬局実習時によく見つめましょう。面白いと感じたら薬局薬剤師に向いています。困惑しかなければ製薬会社の方が向いているでしょう。実習中は何かと大変だと思いますが、この点だけは見極めてください。

【戸島さん】
大切にしてほしいのは「自分が本当にしたいのは何か」という点です。企業研究を続けていると、どの会社も魅力的に見えてきます。そういう時は「何をしたいのか」という原点に戻れば、誤った選択はしないで済むはずです。
また、知り合いが早く内定をもらうと焦ってしまうかもしれませんが、落ちついて活動すれば大丈夫。一時の感情で誤った選択をしないよう気をつけましょう。

【金澤さん】
会社選びでは「相談できる先輩がいそうかどうか」は必ずチェックしてください。そういう存在がいないと会社はつらくなります。「新人が孤立しない人事システムがある」という会社より、「心おきなく相談できる先輩がいる」会社の方が居心地ははるかに上です。
そこをチェックできなければ、離職率を調べてみましょう。薬剤師はほかの職業に比べ転職が容易なので、雰囲気が良くない会社は少しくらい待遇が良くても離職率は高くなります。

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「間違いの許されないストレスフルな仕事だけに、円満な人間関係はマストです」と、お二人。

マイナビ編集部から

取材対象に管理職が二人いたにもかかわらず、「経営」の話はまったく出なかった。一般論で言えば「経営には困っていない」ということになるだろう。二人ともひたすら、仕事のやりがいを本当に楽しそうに説明してくれた。そしてもうひとつ、二人に共通していたのが「今の仕事は自分で希望した」という点。どちらも社歴3、4年目で最初の目標を達成している。そして「会社は社員の声をよく聞いてくれる」と語っていたのが印象的だった。入社1年目の戸島さんもすでに、将来の展望をしっかり持っていた。自分で自分の展望を描ける職場。閉塞感とは無縁だ。

その根底には「患者さんのために」という揺るぎない価値観が潜在している。取材中も患者さんに対してできること、改善できたことを話している金澤さんの目は輝いていた。長谷川さんも同様に、薬局薬剤師はどこまで患者さんに寄り添えるかを模索している。記事中で紹介した戸島さんを落ち込ませた「ふがいなさ」も、調剤技術よりも患者さん対応に起因することだそう。
と記すと何やらギスギスした職場を想像するかもしれないが、実際は逆だ。三人とも気持ち良いほど明るかった。取材が世間話に落ちてしまわぬよう、こちらの気を引き締めたほどだ。
そして話を聞き終わって思った。「近所にこういう薬剤師さんのいる薬局があれば、間違いなくかかりつけにしているだろうな」と。つまるところ、鈴木薬局とはそういう会社ということだ。

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明るく清潔な待合室。子どもの多い店舗では退屈させないアイデアも随所に見られる。

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