最終更新日:2025/3/1

公益財団法人神戸YMCA

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 公益・特殊・独立行政法人
  • 教育
  • 福祉サービス
  • 幼稚園・保育園

基本情報

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兵庫県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

体操、スポーツが好き。そんな気持ちから入職し、今では地域を支える存在に!

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神戸YMCAの多彩なフィールドが私の可能性を拓いてくれた

知っているようで知らないYMCAの事業フィールド。今回は児童館の館長として活躍する本田さんのキャリアへ迫り、入職後にどんな仕事へ携わってきたのか、どんな成長ができるのかを解き明かします。

■本田 陽人さん
神戸市立太山寺児童館 館長/体育学部卒

本田さんと神戸YMCAの出会いは2002年にさかのぼります。同年に神戸YMCAが運営する予備校に通ったことがご縁となり、大学卒業後の2007年に嘱託職員として入職へ。その後友人の体操教室を手伝うため2009年に一度退職するも、2013年に再び神戸YMCAへ復職。2015年に正職員となりました。法人内外でさまざまな経験を重ねた本田さんのキャリアパスを追いながら、神戸YMCAで働く魅力を探ります。

本田さんのお仕事拝見!

「館長は地域に根ざす児童館の顔。事務所に閉じこもることなく人と触れ合い、目の前にいる人たちをしっかりと見つめることが私の大切な役割だと思っています」。
「子どもが生まれ、自分自身が子育て世代になったことで児童館に来られる親御さんの気持ちがよりわかるようになりました。頼ってもらえると素直にうれしいです」。
「神戸YMCAは公益財団法人、学校法人、社会福祉法人で構成された多彩なフィールドが魅力。多くの職員が自分の可能性を広げています」。

慣れ親しんだ神戸YMCAを離れ、改めてその魅力・やりがいに気づく

私は高校生の頃から体操競技に打ち込んでおり、その技術を磨くため、大学の体育学部に進学しました。目指す大学の合格を勝ち取るために通っていたのが神戸YMCAの運営する大学予備校だったので、振り返れば20年以上もご縁が続いていることになります。当法人への入職を決めたのは予備校時代に支えてもらったこともありますが、長年培った体操やスポーツに関する知識・スキルを生かせると思ったことが一番の理由です。

入職後は体操クラブの指導員をはじめ、サッカー、バスケ、学童保育、幼稚園での体操指導など幅広く活躍…と自分で言うのもなんですが(笑)、本当にいろいろなことを経験させてもらい、中身の濃い3年間を過ごしていました。そんな時、大学の同級生から家業の体操教室を手伝ってもらえないかと声をかけてもらい、自分の力を試す良い機会だと名古屋に行くことを決意。神戸YMCAでは子どもたちへの指導に特化していたので、そのスキルをベースに大人やシニア、アスリートを目指す人材を対象にした専門コースも開設する体操教室で、新たな経験を重ねたいと思ったのです。

実際に現地では新規事業のアイデア出しにも携わり、子ども、大人、アスリート候補生まで幅広い人に指導する難しさ・面白さを体感することができました。しかし、神戸YMCAを離れ、改めて当法人の魅力に気づいたのもこの時です。子どもたち一人ひとりと密に関わり、個別に指導していた時のやりがいが日に日に思い出されるようになり、もう一度そんな仕事に携わりたいと再び神戸に戻ることを決めました。また、名古屋の体操教室でひとまず自分の役目を終えたと納得できたことも復職する後押しになりました。

新たな試みに挑戦!保育園での体操指導が評判を呼び、事業拡大に貢献

2013年の復職後は再び指導員としての生活が始まり、体操、サッカー、学童保育、保育園での体操指導に加え、幼児・小学生を対象とするデイキャンプの引率も担当。「やっぱり自分はこれがしたかったんだ」と、子どもたちと触れ合える喜びを噛みしめました。その後、2015年に正職員となり、初めて任されたのが神戸市にある体育館の指定管理者としての仕事です。ここでは約5年、主任として体操などのプログラムの立案・指導、施設管理に携わりました。

今でもよく覚えているのは、エリア内のとある保育園の体操指導に関わった時のことです。最初はたった一つの園からのスタートでしたが、評判が評判を呼び、「うちでもしてほしい」「こっちでもお願いします」と徐々に規模が拡大していきました。実は私、名古屋の体操教室を経験するまでは大人と接する中で一部苦手意識があり、どう指導すればいいのか、どうコミュニケーションを取ればいいのか悩むことが多かったのです。以前のままの私なら保育園での体操指導をここまで拡大できなかったはず。しかし神戸YMCAを出て外の世界にチャレンジしたからこそ、保育士さんや園長先生、親御さんにも納得してもらえるプログラムの考案や指導後のフォローも対応できるようになったのだと自負しています。

その後、私は子どもから大人まで幅広い世代の方々がスポーツに親しむウエルネスセンターへと職場を移すのですが、この頃から少しずつコロナが広がり、日本そして世界がこれまで経験したことのない感染症の恐怖にさらされることになるのです。

コロナ禍に児童館へ異動。人とのつながりに助けられ、初めて尽くしを乗り越えられた

私が現在の太山寺児童館へ異動になったのは、2020年8月のこと。先述したコロナ禍真っ只中での異動でした。神戸市は児童館で学童保育を行う全国でも珍しい自治体で、私が勤務する児童館でもエッセンシャルワーカーのお子さんをお預かりしていたと聞いています。異動したての私は児童館での立ち回りはもちろん、密が御法度とされるコロナ禍で子どもたちをどう守ればいいのかわからず右往左往。しかし、限られたスペースで100人超の子どもたちを感染から守り、なおかつ可能な限りストレスを感じないように過ごしてもらうため尽力しました。

このように正解がない中でもなんとかやってこれたのは、児童館のスタッフや親御さんと手を取り合い、お互いに支え合えたからだと思っています。コロナ禍での仕事は苦労もありましたが、職員や保護者の方々との強い絆は今でも私の財産。2024年4月からは館長という立場になりましたが、現在もできる限り人と触れ合うことを心がけ、より良い雰囲気づくり、居場所づくりができたらと思っています。

私が特に大切にしているのは、依頼された仕事は断らないというスタンスです。児童館にはボランティア志望のシニア層の受け入れ、担い手不足の地域イベントのお手伝いなど地域からさまざまなオファーが寄せられます。そういった際、私はできない理由を並べるのではなくどうしたらできるかを考え、なるべく期待に応えたいと考えています。そのためにも日々目の前の子どもたち、その親御さん、そして職員とそれぞれ向き合い、今はまだ児童館を利用できていない方々にも興味を持ってもらえるような場所にすることを目指しています。

学生の方へメッセージ

私の場合は、長年続けていた体操競技の経験が生かせる環境に魅力を感じ、10代の頃から知っていた神戸YMCAへの入職を決めました。学生の皆さんも、私と同じように大学で学んだ知識や自分の強みを生かせる企業に注目する方が多いと思います。しかし、それだけを企業研究の軸にしてしまうのはもったいない。自分の強みが生かせるのはもちろん、その企業にはどんなフィールドがあるのかも、ぜひ調べてみてください。

私が神戸YMCAを選んで本当に良かったと思うのは、スポーツの経験が生かせることに加え、教育、福祉、国際交流、ボランティアなど幅広い経験ができることです。体操クラブの指導員、市立体育館の指定管理者、児童館の館長といろいろな経験ができたのは、当法人に多彩なフィールドがあったからこそ。中には苦手だと感じる仕事もありましたが、挑戦することで弱みを強みに変えられたと思っています。企業研究では自分の可能性を拓けるか、という点に注目し、新しい自分を見つけてください。

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こちらは、2018年のタイワークキャンプ時の写真。国内での関わりだけでなく国際的なつながりやその事業に参加できることは、多彩なフィールドを持つ神戸YMCAの魅力の一つ。

マイナビ編集部から

1844年にロンドンで誕生したYMCA。その後世界120の国と地域に広がり、6,500万人以上が活動をしている。今回取材した神戸YMCAは1886年の設立以来、1世紀以上にわたって活動を継続。財団法人、学校法人、社会福祉法人と次々に新たな法人を立ち上げ、そのフィールドを広げてきた。現在は子どもたちの健康支援から幼稚園や保育園・専門学校の運営、生涯学習の提供、国際交流やボランティアに携わり、人が健全に生きるための取り組みを支えている。

取材を通じてお話を伺った本田さんと神戸YMCAの関わりは深く、そして長い。外の世界を見てみたいと法人を離れた期間もあったが、その期間こそが同法人の魅力の再発見につながり、神戸YMCAで働く意義を見いだすことができたという。数年ごとに新たな仕事、ポジションを与えられる環境は「新たな自分と出会い、成長できる大きなチャンス」だと本田さんは教えてくれた。そんな本田さんの優しい笑顔と言葉から、人と人との関係が希薄なこの時代に、まっすぐ人を思える仕事はそうないはずだと感じられた。人と関わる仕事がしたいという軸で企業研究をしている方には、神戸YMCAをその1社にぜひ加えてみてほしい。

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YMCAのネットワークは日本国内だけでも全国34都市・200超の拠点・14万人に広がり、世代を問わず多くの人が輝ける活動に取り組んでいる。

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