静銀ITソリューション(株)

私は、しずおかフィナンシャルグループ（SFG)のシステムを対象に、主に以下のセキュリティ対策業務を担当しています。

（１）セキュリティ評価
SFGで、インターネットに接続する新システムの構築時や、クラウドサービスを新規導入する際、SFGで定めるセキュリティ対策が施されているか確認しています

（２）脆弱性対応
SFGの各システムでは、様々なソフトウェアを使用しています。ソフトウェアには「脆弱性」と呼ばれる悪用可能な弱点が見つかることがあり、公表された脆弱性が使用しているシステムに影響ないか調査しています。脆弱性が見つかった場合は、危険度を評価の上、修正プログラム適用などの対策を指示します

（３）監視およびインシデント発生時の対応
SFGで使用するパソコンやスマホ、サーバ等の挙動を監視しています。サイバー攻撃は24時間365日被害を受ける可能性があることから、サイバー攻撃を監視する専門業者と連携して監視を行います。また、サイバー攻撃等のインシデント発生時には、外部のセキュリティベンダーと連携して被害調査や対応優先度の判定、被害からの復旧など、様々な対応を迅速に行います。

勘定系システム（業務）の開発に長年携わり、2023年度にセキュリティオペレーショングループへ配属となりました。
サイバーセキュリティの分野は、新たな対策技術が進展するとともに、サイバー攻撃などの脅威も拡大するため、日々の業務に加えて自己啓発や情報収集にも励んでいます。

現在、2021年よりオンプレミスで稼働している記帳決済システム（勘定系システム）をAWSというクラウド環境へ移行するプロジェクトに、セキュリティ担当者として携わっています。
これまでは閉域網という閉じられた環境で稼働していたシステムをインターネットに移行するため、これまでとは全く別の考え方で、サイバー攻撃から記帳決済システムを守る必要があります。
記帳決済システムは銀行業務の根幹を担う最重要資源であり停止することが許されないため、セキュリティの観点で安全なシステムを構築・提供し続けることが現在の目標です。