最終更新日:2025/5/13

(株)桐原容器工業所

  • 正社員

業種

  • 紙・パルプ

基本情報

本社
広島県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

人間関係に恵まれて長く働ける環境。この会社で製造業のイメージが大きく変わった。

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やりがいと働きやすさを両立。加工・事務・設計の現場で活躍。

広島市内に本社工場がある桐原容器工業所は、私たちの暮らしに身近な段ボールを製造する会社。創業から120年を迎える同社が、変化する時代の波を捉え、なぜ安定成長できるのか。その理由を先輩たちに聞いてみよう。

高校で機械加工を学び、重要な工程のリーダーを任される吉田祐二さん(2006年入社)。広島にも生活を支える製造会社があると知り入社、子育てしながら働く喜びを実感する岡原理恵さん(2014年入社)。設計と営業を兼任する独自の役割で、会社全体を見渡すことも勉強中という武村航さん(2021年入社)。これからの次代を担う三人が同社の実力と魅力を語ってくれた。

自慢は社員同士が支え合う理想の職場 !

段ボールのシートを機械で貼り付ける加工を担当。経験が活かせる手作業の段ボール加工は腕の見せどころ。後輩の指導にもわかりやすさを心がけて交流を忘れない吉田さん。
パソコンで取引先からの受注や在庫調整を管理するのも仕事。子育て中の岡原さんは産休・育休はもちろん社員同士のフォローにも感謝。後輩の子育ても支えたいとほほ笑む。
設計は取引先との打ち合わせからスタート。社内の会議は仕事の状況や進捗を共有する大切な場。製造・事務との連携も人間関係が良好なKIRIHARAならではと胸を張る武村さん。

段ボール加工の工程を経験して成長。次の世代を指導するリーダーの役割へ。

みなさんが知っている段ボールは、シートの状態から機械や手作業で貼り合わせ、高品質な段ボールへと作られています。貼り合わせは、ステッチャーと呼ばれるホチキスの様なものや、糊を使って行います。機械で貼り合わせるものはオペレーションで対応しますが、機械を通せないものは人間の手による作業。生産する段ボールの用途や形状、寸法に合わせた7つの機械があり、それぞれの機械に機長というリーダーが割り当てられ、私はシートを貼り合わせる機械を担当する機長をしています。主な製品は自動車メーカーヘ納品する部品を梱包する段ボールで、お客様の現場で組み立てられます。バンパーやガラスなどの重要部品を固定・収納するため、高い完成度が求められる責任の大きな仕事。チーム全員で知識と経験を結集し、毎日の業務に当たっています。

工業高校の機械科を卒業後、先輩も勤めていたことから親しみを感じ当社へ入社。当時は年齢の離れた先輩が多く、現場で実際の作業を見ながら経験を積みました。いろいろな加工機に触れながら作業の全体を知ることができ、そこで指導を受けた先輩のやり方を自分なりに取り入れ、技術を磨ける環境でした。こうした学び方を続けられたことで、今は自分が後輩社員を指導するのにも役立っています。成長の仕方は一人ひとり違います。早い・遅いはもちろん、どういう考えで仕事に取り組んでいるかも、接しながら理解するようにしています。注意する時も怒るのではなく、わかりやすく根気よく教えるのが私の指導スタイル。じっくりと仕事に取り組める環境づくりに心がけています。

若い人たちの成長も楽しみです。チームの後輩が他の部署から、「仕事ができるようになった」「段取りが良くなった」と評価されるのがとても嬉しい。私の入社時とは違い、若い20代の社員も増えました。これからの世代を成長させていくためには、私たち機長がリーダーシップを取り、会社の働きやすい体制を整える必要があると考えています。大きくて重い段ボールシートを加工する時もあるので、怪我や体への負担なく働ける製造現場を目指しています。社員同士のコミュニケーションも取れていて、後輩からは仕事のこと以外にも、プライベートの相談を持ち掛けられることもあります。会社を訪問いただけたら、当社の明るい雰囲気を実感できるはずです。(吉田祐二さん)

子育て中の女性が長く働き続けられる会社。お客様と当社の信頼関係を結ぶ仕事。

学生時代は心理学を専攻、就活で、暮らしを身近なところで支える電気やガスのようなライフラインを扱う仕事に関心を持ち、製造業も選択肢の一つでした。地元の広島県外での就職も考えていましたが、幅広い業種を研究していく中で、県内にもいろいろな会社があり、優秀なモノづくりの会社が多いことを知りました。段ボールは若い私たちにも馴染みがある製品。当社を訪問して見学させていただいた際、採用担当の方や社員のみなさんがとても仲が良く、好印象を持ったのが入社のきっかけです。何気ない業務中でも楽しそうに働いていて、ここなら長く働けると感じました。製造会社には少し真面目で堅いイメージもありましたが、当社の雰囲気を見て大きく変わりましたね。

現在の仕事はお客様からの発注を受け、商品ごとの在庫を確認、揃うものはすぐに現場から納品までの手配をします。在庫が少ないものは現場と連携し、納品へ向けて製造の手配・調整をします。外注するシートや製品もあるため、いろいろな取引先との連絡も密になり、時には「商品の一部が不良」「数が違う」などのクレームに対応することもあります。お客様は大手の会社が多く、当社の信頼に関わる部門を担い、責任のある仕事を任されているため、やりがいを感じています。

今は子どもが生まれ、子育てをする母親の役割も増えました。当社は社員同士がお互いを思いやる雰囲気があり、産休・育休を取りながら、前後の時短勤務も気兼ねなくできるよう配慮していただきました。子育ての先輩社員もおられ、いつも心強いアドバイスをいただけて感謝しています。仕事をする上で心がけているのは、製造など他の業務の担当の方たちとも仕事以外の事を交えて話をするようにしていること。常にコミュニケーションが取れているので、在庫や生産の状況を普段から教えていただけたり、突発的なお願いも聞いてもらいやすいです。今後は自分の担当業務だけでなく、先輩社員の業務も理解できるようになり、フォローできる範囲を広げたいと思っています。これから子育てをする社員も、経験者として支えていきたいですね。当社の段ボールは大手のスナック菓子を梱包するのにも使われ、スーパーの売り場などでダンボールと一緒に見かけることもあり、身近なところで役立っているんだなと実感しています。当社の一員として、共に社会を支える製造の仕事に携わりませんか。(岡原理恵さん)

設計者としてお客様と接する業務。営業・設計・品質管理の幅広い役割を経験中。

現在私は設計者として、段ボールの形状や型抜き、寸法などをCAD画面上に設計していく仕事をしています。CADでの設計以外にも、お客様との打ち合わせで要望を伺い、梱包する商品や用途に合わせた形の段ボールを提案する、営業的な役割も担っていて、自分一人で営業と設計を兼ねて任せてもらえることに、やりがいを実感しています。打ち合わせ中にはお客様からの難題も多く、それを解決する提案をその場でしたり、案件を持ち帰り現場と連携できることで、「対応が早い」「間違いが少ない」など、他社にはない当社の強みになっています。現在入社3年目で、今は仕事の引き出しを経験で増やしている段階。仕事を離れている時も、ニュースを見て世の中の色んな情報をキャッチしたり、様々なパッケージや箱を観察してはアイデア・発想を常に引き出せるよう勉強を重ねています。

段ボールの製造機械に関わる仕事をしていた父親に、子どもの時から仕事の話をしてもらっていたので、段ボールは身近な存在でした。当社へは、実際に会社を訪問をして工場を見学し、現場の雰囲気が良く親しみを感じたことが入社を決めた理由です。入社して1年間は現場を回り、多くの経験ができる環境で成長しました。設計に配属されてからは、初めは上司や先輩の話し方や対応を真似して、徐々に自分のものにしていきました。じっくり時間をかけて教えてもらえる環境で、未経験の分野でも不安なく仕事に取り組めるのが当社の魅力。スタートラインは皆同じです。CADソフトも初心者として先輩方に教えていただきました。入社当時は知識が少ない分、固定観念のない自分の考え方が、問題の解決に役立った場面もありましたね。それが私の第一歩。シンプル・イズ・ベストの考えすぎない姿勢を大切にしています。

今後は会社の環境・体制の整備や改善にも貢献したいですね。例えば納品時の数え間違いや確認ミスなど、ヒューマンエラーはどうしても発生します。そうした課題の解決はもちろん、お客様が使いやすいだけではなく、現場の人たちが製造しやすく作業しやすい、「みんなに優しいもの」を設計の段階からつくれるように努めています。私のような若い世代が会社にも増え、今は30代の社員が20代の社員を引っ張るようになりました。みなさんが入社しても、年齢の近い身近な先輩が多いので、安心して仕事に取り組んでいただけると思います。(武村航さん)

学生の方へメッセージ

多くの仕事で言えることだと思いますが、私が担当する工程も決して一人では成り立ちません。前後の状況を判断しながらお互いに自然に声をかけ合い、皆で協力して作業を進めています。長く働き続けるには、人間関係が何よりも基本。ただ仕事をこなすだけではなく、人を大事にできる方とぜひ一緒に働きたいですね。(吉田祐二さん)

みなさんも企業研究をするうちに、地元にも優れた実績と信頼を築いている会社がとても多いことに気付くでしょう。とても迷うと思いますが、実際に会社や工場を訪問して、そこで働く人の姿を見てください。当社の魅力は社員が明るく、気兼ねなく話ができる雰囲気。必要な資格は入社後に取得でき、わからないことも相談しやすい職場です。どんな方も活躍できる環境をぜひ感じてください。(岡原理恵さん)

就職活動には文字の情報も大切ですが、それだけで決める人は少ないでしょう。実際に会社を訪問して、現場を見学する機会を持ってください。製造業に古いイメージを持つ方もおられるかもしれませんが、実際は機械化で効率化も進み、働く私たちの負担はどんどん軽減されています。笑顔が通い合う人間関係、その雰囲気は現場を見ていただければわかります。面倒見がいい先輩たちに囲まれ、成長を実感していける会社です。(武村航さん)

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創業120年を節目に新しい時代が拓かれる桐原容器工業所。老舗企業を進化させていく原動力は若い自分たちの成長。三人が見つめる未来はこれからも視界良好だ。

マイナビ編集部から

通販などの活況で若い人たちにとっても段ボールは身近な存在だろう。広島市内に本社と工場を置く桐原容器工業所は、創業120年を迎える老舗の製造会社。生産する商品は安定成長を続ける段ボールだ。同社の主力製品は一般の小型包装用とは異なり、自動車の部品や食品など、産業用の特殊な段ボールが中心。特に自動車部品は搬送中の安全性が強く求められ、段ボールの中でしっかりと固定され、取引先が製品を出し入れしやすい、組み立てやすいなどの機能性も重要になっている。それを可能にするのが同社の設計力と工場の生産力。もともとセメントを詰める樽から発祥し、1世紀を超える今も大切なものを包み守る役割は変わっていない。時代に合わせて扱う素材は特殊段ボールへと進化しているが、それを担う人間力こそが同社の生命線に当たる存在だろう。製造業が抱える若い世代の社員不足は大きな課題となっているが、同社の社員は多くを20代・30代が占める。これからのリーダーシップを任されるやりがいは、明るく前向きな社内の雰囲気からもうかがえる。実際に訪問してみて、社員が皆礼儀正しいのが印象的だった。働きやすい環境、社員の活躍など、製造業が発展していくための条件も揃っているようだ。リサイクル社会にも優しい段ボールの将来性や役割は期待が大きい。『モノづくりはヒトづくり』を実践する桐原容器工業所。そう実感させるのも同社の強みに違いない。

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野球観戦に140人の社員と家族が参加したファミリーデーも好評。働きやすい人間関係の継続が同社をさらに大きく発展させることだろう。

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