社会福祉法人京都社会福祉協会

私は、ボランティア活動やキャンプ場の職員など、子どもたちと10年くらい関わってきました。その中で、大切な事に気付きました。それは、子どもたちと同じ目線に立って、一緒に体験する事で、子どもたちは心を開いて、目をキラキラ輝かせる事です。どんなに小さな発見でも共感して受け止める事で、子どもたちの向上心につながり、それがやがて成長につながります。私が京都社会福祉協会で働きたいと思った理由は、遊びを通じた健全育成や、情操をゆたかにする事を大切に、家庭的な雰囲気の中で、子どもたち１人１人と向き合い、共に成長できる場所だからです。

児童館の利用者は、乳幼児さん親子から小学生や中学生それに高校生と様々です。その中で、私が仕事のやりがいを感じたのは、ある小学生と関わった事です。注意をされても全然話が聞けない子がいました。その子と一緒に、けん玉で遊ぶ機会がありました。その子は、すごく集中してけん玉を頑張り、難しい技を見事に成功させました。私も一緒にけん玉をやり、同じ技に成功し2人でとても喜びました。その経験の後、その子は、学校から帰ってくると、宿題を終わらせたり、徐々に話も聞けるように変わっていきました。遊びを通じて、子どもたちの成長を身近に感じられる事が、すごく嬉しい体験になりました。