学生さんと接していて思うのは、「勉強したいこと」と「やりたいこと」は違うのではないか、違っていていいのではないかということです。さらに言うなら、「やりたいこと」を中心に企業探しをした方が間違いがないと思います。やりたいことが決まっていればそれが企業研究の出発点になりますし、まだ見つかっていなくても場所やお給料、休みなど気になるポイントから調べてみるのも一つの手段です。軸が定まれば、一つ輪が小さくなって目標が絞られます。ではその次は?と少しずつ条件をつけていくと、方向性が明確になってくるのではないでしょうか。
私の場合ですが、小さい頃に計算が好きでそろばんを習っていました。そろばんが得意というわけではありませんでしたが、どうすれば早く解けるのかを考えたり、数字を分析することが楽しくて仕方なかったんです。その興味が土木工学専攻という道につながりました。また、学生の間は旅行、スポーツ、アルバイトなど、とにかくいろんなところに出向いてたくさんの人と出会ってください。多様な意見に触れることで興味の幅も広がり、それが社会人になってからの貴重な糧になります。こういう考え方も参考にして、企業研究を有意義なものにしていただけたら幸いです。
<人事担当/榮 洋子さん>