最終更新日:2025/4/4

(株)不二工機

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 機械
  • 機械設計
  • 自動車・自動車部品
  • 精密機器
  • その他電子・電気関連

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

世界のEV化に自動制御機器で応える。チーム一体となって次世代型自動車に貢献

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新時代のカーエアコンに挑む、中核を担うエンジニア3人を紹介

膨張弁など空調機器の部品製造に特化し、冷凍サイクルの冷媒自動制御に取り組んできた不二工機。近年はフィールドを広げ、電気自動車向け製品など先端技術に注力。部の中核を担う3人の仕事やキャリアに迫った。


B.N.さん(写真中)
技術四部 次長
2003年入社(中途)/理工学部機械工学科卒

H.H.さん(写真右)
技術四部 電動弁デバイスグループ 専任課長
2003年入社(新卒)/工学部電気工学科卒

Y.Y.さん(写真左)
技術四部 電動弁デバイスグループ マネージャー
2017年入社(中途)/電子情報学科卒

先輩のプロフィールとオフの過ごし方

B.N.さんは工業製品の開発経験を生かす形で同社に入社。技術四部の次長としてメンバーを束ねるマネージャー的役割を担う。趣味は好きな車に家族を乗せてのドライブ。
H.H.さんは圧力センサーや基板の開発を経て、電動弁デバイスのソフトウエアを担当。小さな男の子2人の父親で、休日は子供とのスキンシップを楽しんでいる。
Y.Y.さんは自動車関連で基板設計の技術を磨きつづけている。同社のバスケットサークルで活躍するほか、ビーチバレーを15年間継続しているスポーツマン。

【B.N.さん】地球環境保護に自動車の電動弁を通じて貢献しています。

当社は冷凍・空調の重要部品である自動制御機器の開発・製造会社で、自動車分野の世界的シェアはトップクラス。家電分野も大手メーカーから定評があることから将来性を感じ、長く技術を磨きたい気持ちで転職しました。入社後はエアコン制御機器の機械部品担当として、工夫を凝らした配管機器やバルブの開発・設計など、自動車・家電両分野に貢献してきました。

近年は欧米・中国を中心にEV(電気自動車)など環境対応車の開発が活発化。当社でもその動きに対応するべく10年以上前からEV対応のエアコン用機器の開発・製造に力を入れており、私は次長としてマネジメントの役割を担っています。ガソリン車の場合、暖房はエンジンの排熱を利用していましたが、EVでは暖房も冷房もエアコンで賄う必要があり、冷媒の流路を複雑に切り替えることが求められます。また、機械式の膨張弁も電動化の動きが顕著で、製品の中に制御基板とソフトウエアを組み込む必要が生まれています。

私自身は機械式部品の開発経験が長いため機械の知見はありますが、現在は電気的知識やソフトウエア知識などに強みを持つ後輩と一緒に勉強し、EV車対応のための開発を進めています。難しいのは、異業種からも新規参入の会社が増え、競争が激化していること。さらにお客さまの要求はメーカーごとに異なり、かつ厳しくなる傾向があります。通常よりも短い納期が求められることも少なくないため、全体のマネジメントや進捗管理には気を遣います。

しかし、部全体でそれぞれの得意分野を持ち込みながら一体となって新製品の開発に成功したときや、当社で開発した制御機器が搭載された自動車が走っているという情報を見聞きできたときには大きなやりがいを感じます。また、エアコンは車内にいる人の快適環境だけでなく、電池バッテリーも冷却するため、車両の動力に関係する重要なシステムになっています。環境対応車への貢献は、同時にSDGsやカーボンニュートラル時代への貢献も実感できます。当社は開発と製造が不即不離の関係にあり、仕事の端緒である開発・設計から試作・製造・大量生産・検査・出荷までの一連の流れを体感できることも仕事の楽しさや充実感の一つ。
今後も当社は環境対応車で引き合いを増やし、冷凍・空調分野での信頼とシェアをさらに広げ、多くのメーカーとより良い関係を築いていきたいと思います。

【H.H.さん】電動弁のソフトウエアを担当。知見や経験からバグを取り除き、製品をリリースしたときが嬉しい

大学時代は電気工学科で、電気・電子の基礎から画像認識ソフトウエアといった情報系までを学んでいました。当時から不二工機は冷凍空調分野でトップクラスのシェアを持っていると聞いて、ニッチな領域ながら堅実に技術を追求していく姿勢に共感。強みを持った会社で長く安定して働きたいという自分の指向性と合致していると感じたことで、迷いなく志望しました。

入社後3年間は圧力センサーグループ、その後6年間は電子機器グループ、10年目から現在の電動弁デバイスグループに所属し、車載用製品の開発に携わっています。電動弁とは、カーエアコンの内部回路の冷媒流量を電子的に制御する中核機器のことで、当社での正式製品名は電子リニア制御弁と呼んでいます。仕事は自動車メーカーのお客さまからの要望をヒアリングし、適切に制御するためのソフトウエアを開発するのがミッションです。また、電動弁の異常を検知したときにECU(車両電子制御装置)に、どこでどういう故障が発生しているかを知らせる故障通知機能の開発も行っています。

お客さまの要求が厳しい場合は代替案の提案など調整を行います。落としどころを見つけるのが苦労ですが、仕様が決まればそこから開発のための準備が始まります。基板回路をつくるハード側と連携しながら私はソフトウエアを組んでいきます。設計、そしてコーディング(C言語を使ったプログラミング)を行い、その後テストと進みます。自分たちの設計どおりにいくかどうか、さらにお客さまの要求どおりのものかどうかを検証します。

ソフトウエェアをつくる際にバグが発生してしまい、原因不明な状況が続くときが最も苦労するときです。ただ自分の経験値からその原因を突き止めてバグを取り除くことに成功し、製品をリリースしたときが一番嬉しい瞬間です。開発が前に進み、新型のEVなどに搭載されるとわかったときも、もちろん嬉しいです。

私は2021年に課長職を拝命したのですが、プレーヤー兼マネージャー的に仕事を進めています。今後は後輩にも技術を伝えつつ、当社の制御技術によって効率良く省エネで走る車の進化に貢献したいです。また、快適かつ環境にやさしいカーエアコンを生み出し、EV化が進む海外から国内まで、世界の自動車メーカーに貢献していけたらと思います。

【Y.Y.さん】基板設計技術を次世代型EV車に生かせる。自動車メーカーと対話できるのは大きな喜び

前職でカーナビの基板設計を10年近くしていたのですが、結婚を機に同じ自動車関連の仕事でより安定的に長く働けそうな会社を求めて当社へ転職してきました。また、基板技術を生かすことができ、自分の地元・横浜からも通いやすいことも決め手になりました。現在は電動弁デバイスグループで、ハードウエアの基板回路設計がメインの仕事です。具体的にはソフトウエアからの通信信号を電気信号に変換し、カーエアコンの電動弁などをどのように駆動させるかが使命といえるでしょう。

環境対応車の開発がいち早く進む欧州の自動車メーカーがメインのお客さまで、お客さまからの要求事項を基に基板設計を行います。また、1台の車の中にはたくさんの電子機器が搭載されており、それらが動作すると、電磁ノイズが発生します。例えばカーラジオの周波数とカーエアコンの電磁波が干渉するとラジオが聞きづらくなり、ドライバーや同乗者の快適性が損なわれます。そのため当社のカーエアコン部品から電磁ノイズがどれくらい発生しているかを測定して、お客さまの要求する規格を満たす設計を常に心掛けています。普段はパソコンに向かい、専用ソフトを使って回路設計に集中。基板設計は協力会社に依頼し、上がってきたものをチェックしてハードウエアに落とし込みます。

お客さまの要求はメーカーや車種で異なりますが、難題を持ち掛けられクリアできないときも少なくありません。課題についてはお客さま先と技術的な協議を行い、先方も納得する妥協点を見つけ、解決しています。常に自動車メーカーの人と対話しながら、モノづくりができるのは当社の醍醐味です。さらに自分の設計した基板がお客さまに認められ、新製品が搭載されたEVを動画で見たとき、そして次世代につながる開発ができたと感じたときは大きな達成感に包まれます。

基板設計に関してはスペシャリストとして社内でも認知されており、自分の得意技術が生かせている手応えを十分に感じています。会社からも頼りにされている分、何とか期待に応えたいと思います。今後はお客さまの要求をかなえることで100%満足してもらえる存在を目指し、さらに知識とスキルを磨き、経験値をアップさせることが目標です。

学生の方へメッセージ

【B.N.さん】冷凍・空調機器の制御には流体力学などが直接関係しますが、機械や電気、電子、情報、物理、材料など多様な分野の専門性・学びが生かせます。また、グローバルにいろいろなメーカーのお客さまと直接やりとりがあるほか、社内の工場や社外の協力会社とディスカッションやデザインレビュー、対話することで製品は生まれるので、特にコミュニケーション力がある人に期待しています。

【H.H.さん】自分のやっている仕事は全体の流れの中でどういう役割を果たしているか、そこを理解するかどうかで仕事の成果が変わってくると思います。開発といっても、最初は部品の寸法測りなどですが、地道な作業の中にも意味があり、基礎をおろそかにしてはなりません。当社は新入社員研修をはじめ、社内の教育体制がしっかりしているので一から学べる環境。着実に段階を踏んで成長していこうという人が将来も伸びると思います。

【Y.Y.さん】私が担当する基板設計は、電気・電子知識を学んできた人には有利だと思いますが、それが全てではありません。課題にぶつかったときには、いろいろな観点や多角的視点からアプローチすることが必要で、その意味では理系のどんなジャンルの人でも知識やアイデアを生かすことができるでしょう。当社は厳しい上下関係などもなく、人間関係は良好。向上心旺盛でチームワーク良くできる人は楽しくやっていけると思います。

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多様な専門・キャリアを有する社員が集結。自動車や家電、流体技術への興味関心が強く、コミュニケーション力やチームプレーを大切にしている人が活躍する傾向にある。

マイナビ編集部から

不二工機は1949年の創立以来、冷凍・空調機器の部品製造に特化して事業を営んできた。空調機器の中でも心臓部といえる自動制御機器の開発・製造に定評がある。今回の取材では、百年に一度の大変革期を迎えたと言われる自動車業界向けエアコン部品に関わる中堅エンジニアの方々に話が聞けた。皆さん真摯に開発や設計に取り組み、カーエアコンの快適性・効率化・省エネに貢献する姿があった。しかも欧州車・中国車など環境対策では先を行く海外自動車メーカー向けに尽力するなど、グローバルに仕事が広がっていること、地球環境への貢献度も高いことが伝わってきた。ガソリン車需要が続く新興国には従来型製品を、欧米・中国には新製品をと、世界各地のニーズに応えられるのは強みだろう。

同社の強みは自動車分野以外にも広がる。例えば家電分野。大手有名メーカーが取引先にずらりと並び、ルームエアコンや冷凍・冷蔵庫の内部でも同社の制御部品が高性能を発揮している。同社が国内外に持つ登録特許数は膨大に多く、若手の柔軟なアイデアや感性がヒット商品に結びつく可能性がある。目には見えないニッチな部品ながら、自分が開発した部品が有名商品に搭載されるチャンスは十分。「100年企業」を見据えて挑戦を止めない同社だけに、自動車や家電などへの興味が旺盛で、何かしら得意な技術を生かし、モノづくりの醍醐味を味わいたい人にお勧めしたい。

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不二工機は世界8カ国に進出するグローバル企業である。世界的な技術進化のトレンドを肌で感じながら、製品の設計から量産化まで一貫して携われることがやりがいだ。

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