最終更新日:2025/3/1

広島高速交通(株)【アストラムライン】

  • 正社員
  • 既卒可

現在、応募受付を停止しています。

業種

  • 鉄道
  • 陸運(貨物・バス・タクシー)

基本情報

本社
広島県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

アストラムラインの安全運行のために。私たちが、毎日の「当たり前」を支えています!

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安全かつ快適な車両運行の裏で輝く、社員たちの不断の努力

1994年の開業以来、広島市民の暮らしとともに走り続ける広島高速交通(アストラムライン)。毎日の「当たり前」である、安全で快適な運行を裏で支える技術系社員の「仕事」と「誇り」を紐解きます。

■技術部車両課/高橋諒司さん/2019年入社(写真:中) 
■技術部工務課/朝田崇裕さん/2020年入社(写真:右)
■技術部電気課/柳原高志さん/2018年入社(写真:左)

わが社の自慢

「休みがきちんと取れ、残業も少ないので、仕事とプライベートが両立できます。社員全員で協力し合いながら、アストラムラインの安全運行に努めています」(高橋さん)
「先輩の皆さんが気さくで、どんな時も気軽に話しかけてくれます。ですから、毎日楽しく仕事に打ち込んでいます」(朝田さん)
「アストラムラインは、気象の変化に強く運休しにくいと言われています。その裏に、私たちの日々の点検業務があることを誇りに思っています」(柳原さん)

日々の検査と修繕の積み重ねで磨かれる、異変を察知する鋭い感覚(高橋さん)

私が所属する車両課は、検査業務を主に担当しています。鉄道車両も自動車の車検と同じように、一定期間ごとに車体検査を受けるよう法令で定められていますが、検査の種類や間隔は多岐に渡ります。短いものだと4日に一度。車両が車庫を出て本線に出る直前まで、ブレーキなど各種機能の確認検査を行っています。さらに、3カ月、4年、8年と一定のスパンで検査を行いますが、8年に一度の検査は「全般検査」と言い、車両から台車部分や機器などすべて外し、部品の一つひとつを細部までチェック。不具合や故障があればその原因と箇所を特定し、速やかに修理を行います。日々の運行を支えるため、定期的で徹底的な検査を積み重ね、安全に、快適に、そして時刻表通りに、お客様を目的地にお届けするのが我々の使命です。
定期検査や故障修理後には、毎回、実際の路線を使用して試運転を行います。アストラムラインでは、運転士ではなく運転免許を取得した車両課の社員が担当します。車両に問題がないかを確認するのが目的ですが、自分で点検修理した車両が実際の軌道でスムーズに走っている様子が確認できるため、大きな喜びを感じます。現在、車両は新型の7000系に入れ替えが進んでいますが、新型車両の試運転も車両課が担当します。
車両の運行中には、安全に支障がない軽微な不具合が生じる場合があります。その際は、運転士への細かいヒアリングに加えて、見た目だけでなく音や臭いにも気を配ってじっくり観察しながら状況を把握します。設計図面も見ますが、大切なのは異変に対しての自分の感覚。修理の経験を積むほどに、その感覚が鋭敏になっていくのを感じています。故障個所を見つけ出し、修理を行い、万全の状態で再び送り出せた時の嬉しさは格別です。
地域の皆さまの暮らしを支える広島高速交通は、大きな責任とやりがいが感じられる企業です。休みもしっかり取れ、仕事とプライベートの両立も可能。今の働き方には、とても満足しています。
(技術部車両課/高橋諒司さん)

駅や線路の維持管理を通じて、生まれ育った地元に貢献できる喜び(朝田さん)

私が所属する工務課は、駅や線路の維持管理を行う部署です。線路も駅舎も、使用し続ければ劣化していきます。そのため、お客さまが安全に利用できるよう、施設や設備の不具合をいち早く見つけ、修繕を行います。
工務課には、主に軌道上にある線路や橋梁、トンネルなどの維持管理を行う土木部門と、駅舎やそれに付随する空調設備や給排水設備、屋根や床のタイルまでを管理する建築部門があります。私は建築部門に所属し、駅舎に関わる全ての整備に関わっています。建物についての知識はもちろん、機械設備の知識も求められる仕事です。簡単な修繕は自分で行いますが、大規模な修繕では、私は管理業務に回り、外部の協力業者に依頼します。まだ入社3年目で、特殊な設備や建築部材の知識や修繕経験も少ないですが、経験豊富な先輩や協力業者の方のサポートを受けながら、日々の成長を実感しています。
以前、ある駅でお客さまから「ホームが暑い」とのお声をいただきました。そこで、駅舎内の天井に扇風機を設置したところ、待ち時間が快適になったと喜んでいただけました。お客さま一人ひとりへの丁寧な対応は、大切な業務の1つです。
私たちの業務の積み重ねが、お客さまが毎日アストラムラインの駅や施設を快適に利用いただくことに繋がっていると考え、そこに大きなやりがいを感じています。私は沿線の出身で、幼いころからアストラムラインを利用してきました。これからも地域の皆さまの、安全で快適な暮らしに貢献できる仕事を誇りに思います。
仕事上大切にしているのは、綿密なコミュニケーションです。協力業者、市役所や国土交通省の担当者、社内の他部署との連絡など、やり取りや協議が頻繁に発生します。相手の人となりを知り、心を開いた関係を築くため、仕事の合間には趣味やプライベートの話を積極的にするよう心掛けています。今は先輩のサポート業務が中心ですが、近い将来、私が中心となって仕事を進められるよう、幅広い業務を経験し、コミュニケーション力を磨いていきたいです。
(技術部工務課/朝田崇裕さん)

事前準備を怠らず「あって当たり前」の期待に応え、維持し続けたい(柳原さん)

私が所属する電気課は、その名の通り、駅に関わる電気設備の保守保全を担当しています。ホームドアや行先表示板、駅舎内の放送設備、電気室など、車両以外の電気に関わるすべての施設・設備が業務範囲です。また、列車の軌道を切り替える転轍機や信号機など、軌道上の電気関連設備の保守も担当しています。例えば、車両とホームを隔てるホームドアの場合、毎日各駅を回って動作点検を行い、お客さまの安全を守っています。
業務はとても幅広く、設備や機器ごとに専門知識を勉強する必要があります。確認事項は多岐にわたりますが、先輩から受け継がれている作業手順書を読み込み、準備をしっかりして点検作業に向かうようにしています。「事前準備を怠らない」これは私の仕事を進めていく上でのモットーです。
「アストラムラインは、多少の雨や雪では止まらない」と、よく言われます。専用軌道があるのもその理由の1つですが、毎日の定時運行には、日々の点検整備や降雪時の気象対応など、事前の入念な作業が欠かせません。地域の皆さまの期待に応えたい、アストラムラインはどんな時でも「あって当たり前」の存在であり続けたい、その思いが仕事へのモチベーションになっています。
列車運行中には出来ない作業や、不測の事態に対する時は、夜勤もあります。最初は戸惑うかもしれませんが、仕事に慣れるにつれ、勤務スタイルにも次第に身についていきます。残業はほとんどなく休暇も取りやすいので、オンとオフをはっきり切り分けられる、働きやすい職場です。
現場に出ると、故障などの想定外の事態にも臨機応変に対応する必要があるので、判断力が磨かれます。今後は後輩も増えていくので指導力も身につけながら、広島高速交通の電気関連のスペシャリストとして、成長していきたいです。
(技術部電気課/柳原高志さん)

企業研究のポイント

鉄道の動力は電気で、多くの電子機器を搭載しています。ですから、学生時代に電子工学や電気工学の知識を学んでおくと、鉄道業界では大きな力になります。また、仕事に就くと狭い世界の付き合いになってしまうので、自分が夢中になれることを探し、幅広い世界の人と交流を深めておくと良いと思います。
(高橋さん)

ホームページで情報を得ながら、実際に企業に赴き、自分で会社を見ることが大切です。そこで感じた社内の雰囲気や社員の言葉を、会社を選ぶ際の判断材料にしてみてください。私の場合、会社訪問時はとても緊張していたのですが、社員の皆さんのとても優しく親切な対応が強く印象に残っています。
(朝田さん)

学生でも取れる資格はたくさんあるので、できるだけ学生のうちに取っておいた方が良いですね。資格取得の勉強を通して、その分野の基礎的な知識が養えますから。ちなみに当社は、資格取得サポート制度が充実しており、資格取得を費用面でも支援してくれます。
(柳原さん)

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業務はシフト勤務が中心。職員同士の協力体制が確立されており、チームで一丸となって業務に当たっています。

マイナビ編集部から

1994年の開業から30年、広島市民の生活インフラとして重要な役割を担ってきたアストラムライン。安定的な運行を維持し、公共交通として地域に密着したサービスを提供してきた。
その裏側には、車両や設備の徹底した保守管理を行う同社の技術系社員たちの姿があった。地域の皆さまの移動を支える使命感ややりがいに加え、プライベートの時間も十分確保できる勤務体制の確立が、一人ひとりの充実感につながっていると感じた。社員の定着率の高さも頷ける。
アストラムラインでは現在、新型車両7000系への入れ替えが進んでおり、2024年度中にすべて完了した。「以前の車両よりも、さらに快適で安全な運行が可能となっています。」と総務課の小滝裕一郎さん。今後も、第三セクター鉄道として、沿線住民の移動を支え続けていく。毎日の「当たり前」を見直し、そのありがたさを再認識させられた今回の取材だった。

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2024年度中に入れ替えが完了する予定の新型7000系車両。独立シートの採用、空調機能の向上など、さらに快適性がアップしました。

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