最終更新日:2025/3/14

ひろしま農業協同組合

  • 正社員

業種

  • 農業協同組合(JA金融機関含む)
  • その他金融

基本情報

本社
広島県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

仕事と、暮らしと、食べること。地域生活に深くかかわるJA職員という働き方。

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学びがあるから面白い!未知の舞台に挑戦した先輩3人の挑戦。

農業との接点ほぼゼロ&知識ゼロから、JAに飛び込んだ横丸さんと竹重さん。果樹栽培を専門に学ぶも、米や野菜に関してはほぼ知識ゼロだった田玉さん。そんな3人の先輩たちの成長の軌跡を紹介する。

【写真右から】
◆横丸 楓乃さん(2022年入組)
呉地域 呉支店/金融業務担当

◆竹重 優花さん(2021年入組)
広島中央地域 高屋支店/融資担当

◆田玉 大輝さん(2024年入組)
三次地域 営農経済センター 営農販売課/営農相談員

先輩たちが思う「この仕事の魅力、面白さ」とは

「信用や共済と聞いて、はじめは『専門的で難しそう』と思いましたが、上司や先輩が優しく教えてくれるので安心して取り組めました!」(横丸さん)
「融資業務では、共済部門との連携が必要になることも多いため、チームの一体感を味わいながら仕事ができる楽しさもあります」(竹重さん)
「営農相談員と言いながら、私の方が農家さんから教わることも多く、仕事を通じて知識や経験が深まっていく面白さを日々実感しています!」(田玉さん)

「ありがとう!」「またお願いね!」そんなお客さまの笑顔が、さらなる成長を後押ししてくれる。

私が「ひろしま農業協同組合(JAひろしま)」に興味を持ったのは、学校に届いた求人票がきっかけでした。農業を営む祖父がJA職員の方たちをとても頼りにしていたこともあって、地元農家を支える仕事であることはぼんやり理解していましたが、私自身は農業とは無縁。そのため、はじめは「なんとなく気になるな」という程度でしかありませんでした。けれどその後の企業研究で、JAはただ農家さんだけを支援しているのでなく、銀行や保険会社のような金融事業や農作物の販売事業を通じて地域の人々の暮らしを幅広く支えていることを知り、次第に「挑戦してみたい」という気持ちに。現在は窓口担当として、貯金やお振込みにかかわる入出金や定期貯金のご継続手続き、共済のご案内などを行っています。

窓口業務は、パソコンの入力や書類整理といった事務作業だけでなく、次から次へとご来店くださるお客さまへの接客がメイン。定期的な入出金でご来店くださるお客さまもいれば、口座開設や共済加入のご相談にいらっしゃる方もおり、顔ぶれもご来店の目的も実にさまざまです。その分、対応に苦戦することもありますが、私のつたない説明に真剣に耳を傾けてくださるお客さまがいたり、定期貯金の利率が上がってとても喜ばれているお客さまを見たりすると、お役に立てた実感とともにとても充実した気持ちになります。さらに私が気に入っているのは、支店内の雰囲気の良さ。上下の垣根が低く職員同士とても仲が良く、忙しいときでも常に明るい職場です。仕事のやりがいもさることながら、こうした人と人とのかかわりが私にとっての最大の原動力になっていると感じます。

とはいえ、入組3年目の私の知識はまだまだ浅く、特に共済については用語理解も含め完全なる成長途上。定期的に開催される勉強会や研修会に参加したり、それでも理解が追い付かないところは上司や先輩に指導を仰いだり、地道な努力が欠かせません。憧れの先輩たちの接客ぶりを参考にしながら着実に成長し、いずれは私が後輩のお手本になれるような存在になれたらと思っています。/呉地域 呉支店 横丸 楓乃さん

お客さまの人生を支える使命感と成長実感が、「もっと知りたい!」「やってみたい!」前向きな意欲の源泉。

大学3年生の終わりごろから新型コロナウイルスの感染拡大が始まり、進学先の大阪から広島の実家に帰省。オンラインを活用した就職活動で、いったんは大阪の企業に内定を獲得することができました。けれど、その後も一向に感染拡大の収束の気配が見えない中で「地元を離れたらいつ戻れるか分からない」という不安が募り、次第に地元での就職を考えるように。時間も限られている中で地元企業を十分に見渡すことができなかったのですが、その中でも唯一安心感を持てたのがJAでした。安定性も将来性も申し分なく、実家からも通いやすく、思い切って飛び込んでみることを決意しました。

入組後2年間は本店ローンセンターに勤務し、3年目からは高屋支店で融資業務を担当しています。当組合では住宅購入や教育、農業経営に必要な資金の融資を行っており、中でも私は、マイカーローンや教育ローン、定期貯金や共済契約などを担保にした小口の融資業務を担当。ご相談にいらっしゃったお客さまに収入やその他の借り入れ状況などをヒアリングし、用途・目的に応じたローン商品のご案内を行っています。私自身が直接融資の可否を判断するわけではありませんが、私が提出した情報をもとに担当者や保証会社による融資判断が行われるため責任は重大。自分の説明や書類の準備が、お客さまのその後のライフプランに影響する自覚と責任をもって真摯に対応することを意識しています。

中でも印象に残っているのは、はじめて賃貸住宅の融資案件に携わったときのこと。一般的な融資案件では借受人とのやり取りが中心ですが、賃貸住宅ローンではハウスメーカーや司法書士などその道の専門家たちを相手するため、緊張感も倍増。「何かしら不備があると指摘を受けるのではないか」と不安も大きかったのですが、上司のサポートを受けながらなんとかやり切れたときは、自分の成長を実感し本当にうれしかったですね。

そんな私もまもなく入組5年目。まだ一人前とは言えませんが、小口融資に関してはある程度任せてもらえるという自信も持てるようになってきました。とはいえ、JAではさまざまな事業を展開しているため、知らないことはまだまだたくさん。チャンスがあれば、今後は担保貸付にもかかわりの深い共済事業などに挑戦したいと思っています。/広島中央地域 高屋支店 竹重 優花さん

「絶対的な正解」がないからこそ面白い! 経験を糧にさらなる品質向上に寄与する指導員を目指したい。

2年間在籍した農業技術大学校では果樹を専門に学び、卒業後の進路としては当初、農薬メーカーや資材メーカーを検討していました。そこからJA職員へと舵を切ったのは、農薬や資材を提供することよりも、 “栽培の現場”で「ああでもない、こうでもない」と考えながら農家さんと一緒により良い作物栽培に携わりたいと思ったからです。実際、営農販売課では日々農家さんのもとに足を運びながら、土づくりの相談を受けたり、果樹の摘粒についてアドバイスを求められたり。その結果、品質の高い作物の収穫に至ったときは本当にうれしく、特に、自分が得意とする果樹栽培でのアドバイスが奏功して収量アップや品質向上につながったときは本当にうれしく、何よりのやりがいになっています。

私もまだまだ未熟な営農相談員1年目。学生時代に学んだ果樹栽培についてはそれなりに知識とノウハウがあると自負していますが、米や野菜の栽培において何十年のキャリアを持つ農家さんの経験値には到底及びません。そのため日ごろから意識しているのは、上から“指導する”のでなく、お困りごとをお伺いしながら「この方法を試してみてはどうですか?」と“提案する”姿勢で臨むこと。そうやって地道に信頼を獲得し、人脈を広げていけるのもこの仕事の醍醐味です。

いっぽうで、昨年は記録的な猛暑に見舞われ苦労の尽きない一年でもありました。百戦錬磨の上司やベテラン農家さんもかつて経験したことのない気温の上昇に頭を悩ませており、暑さ対策も手探り状態。指導員同士でアイデアを出し合ったり、自分の担当農家さんでうまくいった施策について情報共有したりしながら、チーム一丸で対策に奔走。特に入組1年目の私にとっては未知のことばかりで、「これでいいのかな」という塩梅を探りながらの一年でしたね。

地域や年が変われば、最適な品種も栽培方法も異なる農業は本当に大変な仕事ですが、だからこそ、この仕事でしか味わえない奥深い面白さがあります。今後も着実に経験を積み上げながら、自分なりのスタイルを築き、得意の果物はもちろん、野菜や米についても知見を広げながら「田玉さんに相談すれば何とかなる」と思っていただけるような指導員に成長できたらと思っています。/三次地域 営農経済センター 営農販売課 田玉 大輝さん

学生の方へメッセージ

企業研究では事業内容や給与、休日、勤務地などさまざまなポイントをチェックすると思いますが、中でももっとも大切なのは「その仕事がしたい!」と心から思えるかどうかを見極めること。なぜなら、どれほど環境・条件が整っていても仕事そのものに意欲が持てなければ、前向きな成長は期待できず、結果、長く働き続けることができなくなってしまうから。反対に、仕事が楽しければおのずとスキルアップにつながり、その他の勤務条件との折り合いも取れてくるものなのです。

とはいえ、それでも「どんな仕事を選べばいいか分からない」という人も少なからずいることでしょう。そんなときは、事業の柱を複数もつ組織を選ぶのもひとつの手。たとえば「JAひろしま」をはじめとする農業協同組合では、営農や購買、販売など営農支援を中心とした事業の他に、信用事業(JAバンク)や共済事業(JA共済)、ガス事業、福祉事業などさまざまな事業を展開しています。当JAでは部門をまたぐ異動は多くありませんが、基本的には学生時代の学びや本人の希望を考慮して配属先が決まるため、自分の興味に従ってさまざまなことにチャレンジできるチャンスがあります。

また、どの部門も地域の組合員さま・ご利用者さまと接する機会が多いので「人と接する仕事がしたい」「人の役に立ちたい」という人なら、やりがいをもって働き続けられると思いますよ。/広島中央地域 高屋支店 竹重 優花さん

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「来客対応メインの窓口担当者にとって楽しみのひとつとなっているのが、組合員さま宅を訪問するふれあい活動。地域のお客さまと交流を深める貴重な機会となっています」。

マイナビ編集部から

「JAひろしま」は、広島県内9つのJA(佐伯中央、安芸、呉、広島中央、芸南、三原、広島北部、三次、庄原)が合併し、2023年4月1日に広域合併した農業協同組合。各組合の経営資源を集約した盤石な財務基盤力と人員体制を生かし、1,持続可能な農業の実現 2,豊かで暮らしやすい地域社会の実現 3,JA組織の基盤強化を経営理念に掲げ、行政との関係性をいっそう強化しながら、地域により利のある事業体を形成する考えだという。少子高齢化や過疎化が加速する地方においては、行政・地域との連携が絶対不可欠。今後は全国有数のスケールメリットを最大化しながら、国が掲げる食料自給率の向上においてもますます存在感を発揮していくことになるだろう。

事業広域化がもたらすのは、そればかりではない。2023年4月以降の新体制でも既に実現しはじめていることだが、地域の垣根が取り払われたことにより、職員の物理的・精神的な自由度もいっそう高まっている。勤務地の選択肢が広がり、広島県内という地元限定の異動によって、職員間の交流も活性化。今回の取材を通して、世代や拠点・部門を超えた活発コミュニケーションによって醸成される風通しの良い組織風土は、特に若手職員たちにとって、非常に居心地の良い環境を作り出していることが伝わってきた。

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日々食卓に並ぶ肉や野菜も、生活を彩る花々も、すべては健やかな農業経営があってこそ。農業を支えることは、自分の生活を支えることでもある。
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