最終更新日:2025/3/1

(株)開発工営社

  • 正社員

業種

  • 建設コンサルタント

基本情報

本社
北海道

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

インフラ整備の支援を通して、技術力で北海道の生活環境を守るという誇りと使命感!

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技術者としての成長を目指し、北海道に貢献するというやりがい。

日々の業務を通して技術力が磨かれていく建設コンサルタントの仕事。入社4年目から、やがて四半世紀を迎えるベテランまで、3名の社員に、それぞれの仕事術と業務の魅力、将来への展望を伺いました。

【写真中】
交通事業本部 交通第1部(技師)
藤川 未有 さん

【写真左】
水工事業本部 水工第2部(管理技師)
清水 洋平 さん

【写真右】
共通事業本部 地質部(次長)
安藤 勧 さん

開発工営社、ココが自慢!

本社が札幌の街なかにあり、便利で通勤が楽なことと、本社に全部門が集約し、転勤がないことが自慢!人生設計を描きやすい環境が選社の理由でもありました。(藤川さん)
仕事の進め方、たとえば取引先とのやり取りなども含めて、自分の考えを活かして自由に取り組める風土が自慢!責任もありますが、やりがいにつながっています。(清水さん)
社内であまり前例のないことでも仕事に関してトライさせてくれる環境が自慢!自分なりに工夫しながらスキルを磨いてきました。ロープアクセスもその一つです。(安藤さん)

自分が携わった道路の無電柱化工事が完了し、電柱や電線のないきれいな道路になった時はうれしいですね。

私が卒業した大学は、1年次に土木工学および建築学の基礎を学び、2年次から各コースに分属されるカリキュラムでした。コース分属前の説明会の時に聞いた、「土木工学は、社会全体のためにインフラを整備する仕事」という先生の話に感銘を受け、土木工学コースに進みました。研究として取り組んだのは、道路の維持管理など。4年前の入社後は、道路の計画・設計・施工計画等を担っている交通第1部に配属となり、大学時代の知識を生かすことができています。

私が現在主に担当しているのは、無電柱化事業です。中でも電力線、通信線などを道路の地下空間に収容する電線共同溝の設計を行っています。設計と聞くと図面を描くイメージが強いかもしれませんが、地域特性などを踏まえた、路線ごとの最適な整備手法の提案や選定に向けた調整が何よりも重要になります。電線を所有する電力会社・通信会社等との調整を繰り返し、最適な地中に埋設する管路条数、電線の入線方法などをとりまとめ、設計を行っていきます。

無電柱化には、緊急輸送道路や避難所へのアクセス道、避難路等災害の被害の拡大の防止を図ることをはじめさまざまな目的があります。自分が設計や施工計画に携わった道路の無電柱化工事が完了し、電柱や電線のないきれいな道路になった時が、うれしい瞬間です。地下空間には、上下水道管、ガス管などがすでに埋設されています。そうした設備との干渉を避けるため、各設備の管理者との調整を行い、試行錯誤しながら最小限の費用で地下空間に収容することができた時は気持ちがいいですね。

私が所属する部署では、無電柱化のほかにも道路設計、交通事故分析等々、さまざまな業務を行っています。それぞれ高い専門性が求められますが、一方で共通して必要な知識、技術などもあります。私の仕事でいえば関係者との協議が多いため、協議の進め方・対応の仕方といったこともノウハウになります。協議のなかで想定外の事象が発生すれば、それを記録して周囲に伝えるといったことを通して、誰もがスムーズに業務を進められる環境づくりに貢献できればと思っています。当社は、札幌市の中心部にある本社で、すべての部門の技術者が働いているので、自分の専門外でも、必要な技術などをすぐに聞けるというメリットがあります。この恵まれた環境のなか、知識を増やし、技術の幅を広げていくことが目標です。
(藤川 未有さん)

若手に仕事を任せながら成長をサポート、自身はマネジメント力のアップ。

大学で土木を学び、卒論は河川環境に関連する研究でした。卒業後は約17年間にわたって河川構造物の設計業務に携わってきました。たとえば、豪雨災害を防ぐための河川整備計画等に基づく堤防・護岸・樋門・水門等の河川構造物設計や、老朽化施設の補修設計を行うというのが主な業務内容です。河川構造物の設計にあたっては、水理解析や地盤解析、環境への配慮が求められるケースも多く、社内の担当部署とも連携しながら業務を進めています。

河川は、洪水などの災害を防いだり、生活用水・農業用水を供給したり、自然環境を保全するなど、多様な役割を持つ重要なインフラです。万が一設計ミスが起こると大変なので、業務開始段階での段取りをしっかり行い、確認を繰り返しながら慎重に作業を進めることを心がけています。また、発注者や関係機関などと協議を重ね、そのニーズをしっかりと汲み取って設計をまとめていく必要があります。経験も求められる場面ですが、過去の設計事例などにも参考にしながら、要望に応える設計となった時には達成感がありますね。

自分が設計に携わった河川構造物が工事を経て形になり、それを見られることが、この仕事のやりがいの一つと感じています。現地調査で訪れた河川の近くに関連施設があると、寄り道をして見にいくこともあります。そうしたなかでも印象に残っている仕事の一つに、水門設計があります。市街地の施設であり、径間幅が約35メートルと比較的大規模だったことに加え、JR線路やサイクリングロードが近接しており、自身の経験不足・調整の難しさも経験しながら完成した分、記憶に残る仕事になりました。

3年前からは管理技師として業務のマネジメントを行う機会も増え、実務に携わる時間が限られるようになるなか、積極的に若手に仕事を任せていく重要性を意識するようになりました。仕事の効率化と同時に、自分と若手がお互いに新たな経験を積む機会を増やすことで成長することが目標です。
(清水 洋平さん)

社員の意欲を後押ししてくれる社風のもと、ロープアクセス、猟銃所持許可、気象予報士といった資格を取得。

開発工営社に入社し、地質部に所属して早いもので23年になります。大学・大学院で地質学を専攻し、同じ分野を歩んできているわけですが、基礎知識に加えて学生時代に取り組んだ活動が、とても役立っています。地質を学ぶには、崖などを安全に調査できなければいけない。そう考えて山岳部に入ったんですね。登山とロッククライミングに親しみ、その経験を活かしてロープアクセス(ロープ高所作業)の技術を取得し、地質調査に活用しています。文字どおりロープと装備を使い、徒歩では調査できない高所の確認などを行っています。

地質部の仕事は、地質や土質を調べて地盤性状を評価することと、道路や河川の工事にともない、地盤が崩れたり地下水が噴出したり想定外の現象が生じた場合の対策などを発注者さまにアドバイスすること。前者の業務で、たとえば普通に歩ける道がない山奥や道路沿いの崖などで地盤調査を行う際にロープアクセス技術を用いています。社内にもう一人いるクライマーを含めて、地質の専門家が直接、アクセスして調査することにより、その場でジャッジすることができ、迅速に結果を伝えられることが強みとなっています。

山奥での地質調査業務では、熊などの出没に備えてハンターに同行をお願いするケースがありますが、どうしてもスケジュールの調整などに時間がかかります。それなら、ということで10年ほど前に猟銃所持許可も取得し護衛ハンターとしても活動しています。また、地質部では防災関連の仕事として吹雪による影響の調査なども行っていますが、どんなタイミングで現地に入ればいいかを知るには天気を読む必要があるため、気象予報士の資格も取得しています。これらは、業務に関連することであれば、社員の意欲を汲んで支援してくれる社風があってのことですね。

私たちは、1日の1/3もの時間を仕事に費やしています。その時間をつまらないと思って過ごすのではなく、おもしろいことを見つけたり、おもしろいと思える方向に仕事をもっていきたい。そんなふうに考えて取り組んできた20数年だった気がします。先ほどのロープアクセスも、仕事に役立つということに加えて、そもそもロッククライミングが好きなので積極的に取り組みましたし、これは私自身のストロングポイントだと思います。「これだけは負けない」という強みを、みなさんにもぜひ、築きあげていって欲しいですね。
(安藤 勧さん)

学生の方へのメッセージ

インフラ整備の事業者である国・都道府県・市町村などに対して、調査・計画・設計などの技術コンサルティングサービスを行うのが建設コンサルタントです。建設コンサルタントとして事業を行う企業は数多くありますが、この業界を目指すのであれば、まず、自分はどのようなフィールドで活躍したいのかを考えることが大切だと思います。全国に支店を置いて各地で事業を行っている企業、海外にまでその実績を伸ばしている企業がある一方、地域に根ざした活動に特化する企業もあります。ちなみに、私たち開発工営社は北海道で誕生し、北海道を基盤とする建設コンサルタントとして業務を行っています。「北の大地の豊かな社会づくりに挑戦する」という経営理念のもと、地域の方々の暮らしを守っているという自負を持ちながら、事業にあたっています。

当社は河川、交通、地質、環境などの事業分野を持つ総合建設コンサルタントです。道路工学を学んだ方なら、建設コンサルタントとしても道路設計に携わっていくことが一つの理想と言えるかもしれません。ただ、必ずしも自分が学んだ分野にこだわる必要はありません。建設コンサルタントとして、ある分野で専門家になるためには長年にわたる経験が必要です。逆に言えば、経験を積むことでどの分野でも一人前になれます。将来にわたって興味を持てそうな分野を、ぜひ見つけてほしいと願っています。
(人事担当 原田さん)

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北海道も人口減少が予測されていますが、そんななかでもインフラ整備は欠かせません。時代の状況に合わせ、豊かな北海道を守っていくことが当社の使命です。(原田さん)

マイナビ編集部から

開発工営社は1955年に測量会社として創業。1993年には、インフラ整備の企画や調査計画、設計に関する技術コンサルティングサービスを行う建設コンサルタントへと再構築し、すでに30年の実績を持つ地場企業だ。水工事業(河川計画・河川構造物)、交通事業(道路計画・道路構造物)と、それらの事業に付随する共通事業(地質調査解析・環境調査)の部門を持つ、いわゆる総合建設コンサルタントである。

広い北海道全体が事業エリアだが、主要地点に支店や営業所を置くのではなく、JR札幌駅、地下鉄札幌駅から至近のビルに構えた本社に、すべての技術部門とスタッフが在籍していることも、同社の大きな特徴といえる。建設コンサルタントの仕事は、専門分野の担当者が一人で担えるものではなく、他分野の技術やノウハウ、情報が必ず求められる。全スタッフが揃っていることは、「必要な技術などをすぐに聞けるというメリットがある」(藤川さん)のだそうだ。

良好なコミュニケーションのなか、常にフォローし合いながら業務が行われているが、同時に、スタッフ個々人の仕事の進め方、学習意欲などを尊重し、支援するという考え方も強い。「自分の考えを活かして取り組める自由度が高い環境」(清水さん)、「資格取得もバックアップしてくれる」(安藤さん)といったコメントには、技術者として自ら成長していけることの喜びが感じられた。

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道内全域の河川、道路が同社のフィールドだが、事業拠点は札幌駅から徒歩数分という好立地。通勤しやすく、生活利便性が高いことも大きなセールスポイントだろう。

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