最終更新日:2025/3/1

倉敷紡績(株)(クラボウ)

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • 繊維
  • 化学
  • 機械
  • 環境・リサイクル
  • プラント・エンジニアリング

基本情報

本社
大阪府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

高度なモノづくり・エネルギー活用の分野で、暮らしの安心・安全・快適を支える

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未来の仲間に伝えたい! 先輩社員の現場のリアル

未来を見据えた技術の力で社会や暮らしに貢献する「環境メカトロニクス事業部」。その第一線で活躍する2人の先輩に、仕事内容や働き方、社内にいるからこそわかる当社の魅力などについてリアルな意見を聞きました。

◆溝辺 宜之(写真右)
2009年入社
環境メカトロニクス事業部 技術開発部 商品開発課
京都工芸繊維大学 大学院 工芸科学研究科 先端ファイブロ科学 修了

◆林 幸生(写真左)
2013年入社
環境メカトロニクス事業部 エンジニアリング部 環境エネルギー課
関西大学 大学院 理工学研究科 ソーシャルデザイン学科 修了

ビジネス最前線!

ハードの開発担当を経て、現在はハードとソフトを取りまとめるリーダーに。意欲とスキルさえあれば、年次や社歴に関係なく活躍できる環境です。(溝辺)
知識とノウハウが詰め込まれた先輩の設計を見ることも勉強の一つ。今の上司のような設計者になることを目指し、知識の習得にも積極的に取り組んでいます。(林)
エンジニアリング部が独自開発した流動層ボイラーをベースに、これまで培ってきたボイラー・焼却炉建設の技術を投入して完成させたバイオマス発電所/徳島工場

現在の仕事について教えてください。

【溝辺】
道路や橋梁、鉄道といった交通インフラ向けの検査システムを開発しています。開発チームはハード担当とソフト担当に分かれており、2018年からその中心に立って案件を取りまとめるリーダーを任されています。

今、日本では高度経済成長期に整備された交通インフラが老朽化し、安全性の維持が課題になっているため、ライフサイクルコストの削減を目的とする効率的な点検と補修の必要性が高まっています。従来は目視点検が主流でしたが、作業をするための交通規制に伴うコストや、点検結果が個人の感覚に影響されるなどの問題があり、それを解決するために、大容量の画像を高速でハンドリングする当社のコア技術を用いた検査システムを開発しました。これにより、時速100kmで走行しながら路面やトンネルの壁面の画像データが取得でき、専門知識がなくても、ひび割れやわだち掘れといった欠陥の解析が行えるようになりました。


【林】
廃棄物の焼却設備やバイオマスボイラーといった環境プラント設備の計画提案から設計、施工管理、試運転、引渡しまでを担当しています。新規案件の場合、計画の提案から引渡しまで2~3年かかるというプロジェクトも多く、複数のメンバーで一つの案件を担当することもあります。お客様は食品・製紙・化学・製鉄業界など幅広く、要望もそれぞれに異なるため、一つとして同じ案件はありません。熱計算から始まり、基本設計、詳細設計へと進めて施工に至るわけですが、お客様との打合せや施工現場の確認など、出張も多く、大きいプラントになると試運転だけでも1~2ヶ月ほどかかります。

新規の案件を複数担当することは基本的にありませんが、既存設備の入替や改善・改造、メンテナンスなどはいくつか並行して担当する事もあります。私はまだそれほど経験が多いほうではないので、少しでも時間があれば先輩の設計を見て、わからないところがあれば質問するなど、知識を増やすことを心がけています。

やりがいを感じることや大変なことを教えてください。

【溝辺】
やりがいを感じたこととして最も印象に残っているのは、商品企画の段階から携わっている路面用の検査システムを製品化し、市場に展開していく過程を経験したこと。企画から製品化まで3年かかった長い案件でしたが、モノづくりの楽しさを存分に味わうことができました。

大変だったのは、そうした製品を作り上げるために必要なお客様の要望や課題を正しく理解すること。それまでは工場や研究所向けの検査システムに携わっていたので、道路や鉄道といった業界のお客様と接点がなく、必要な情報を集めることから大変でした。その中で、徐々に信頼関係を築き上げ、最終的にご納得いただけるシステムを完成させるのは簡単なことではありませんでしたが、完成した際には大きな満足感を得ることができました。

【林】
お客様への計画提案から設計、施工、引渡しまで、すべての工程に携わることができること。お客様をはじめ、メーカーや工事業者など、たくさんの人と関わりながら、自分の思い描いたものが形になり、お渡しした瞬間は、言葉にならないほどの喜びと達成感に包まれます。

当社が扱うプラントはそれほど巨大なものではありませんが、それでも、プロジェクトを進めるには、予算から仕様、スケジュールまで、調整しなければならないことが多く、時には神経をすり減らすようなことも…。試運転では、工具を使って作業をする事もあるので体力も必要です。責任感が求められる仕事だと思いますが、その分、大きなやりがいがあります。

クラボウという会社の魅力や働き方について、何か思うことはありますか?

【溝辺】
魅力は、少人数で一つの案件を担当するため、責任ある仕事を早くから任せてもらえるチャンスがあるところ。部署の中では若手である私が、現在リーダーを務めているのも、案件やシステムの全体を把握し、とりまとめる能力を認めてもらえたからだと思っています。同じ部署には、入社2年目で新しい案件のメイン担当を任されている同僚もいます。事業である以上、結果が求められるため、それ相応のプレッシャーはあるでしょう。しかし、メイン担当として、コストや売上といった数字に対する意識を早くから高められるのはとても良いことだと思います。

あと、今の部署に限った魅力になりますが、工場のラインや夜の地下鉄など、普通なら見られないものを見たり、入れないところに入れたりするのも、社会の裏側を見ているようでとても面白いですね。

【林】
社内の他部署との連携が取りやすく、部署内のチームワークがよいところです。長期の出張に出てしまっても設計の作業が止まらないよう、互いに情報を共有し、助け合える体制が整っています。これまではまだまだ経験が少なく、助けられることのほうが圧倒的に多かったのですが、最近になってようやく、少しずつ、周囲の人をカバーできることが増えてきたように思います。

やりたいことがあればどんどん挑戦させてくれる、前向きな環境も魅力です。もちろん、うまくいかないことや失敗することもありますが、挑戦そのものを否定されることはなく、そこから学び、次に生かすことができればそれでOK。そのなかで、焦らず、着実に実務経験を重ねて、いずれは機械設計の技術士の資格に挑戦できればと思っています。

学生の方へメッセージ

倉敷紡績というと繊維の会社というイメージが強いかもしれませんが、基盤事業である「繊維事業」のほかにも、付加価値の高い機能性フィルム等を取り扱う「化成品事業」、色のセンシング技術を軸に検査・計測機器でモノづくりの品質向上に貢献する「エレクトロニクス事業」、環境プラント技術を基盤にバイオマス発電分野にも進出する「エンジニアリング事業」、創薬や化粧品開発、前臨床研究の領域で研究試薬や機器、サービスを提供する「バイオメディカル事業」など、幅広い事業を展開しています。

近年では特に、エレクトロニクス・エンジニアリング・バイオメディカルの各分野で構成される「環境メカトロニクス事業」の躍進が目立ち、業績も大きく伸ばしています。

当社で活躍するために必要な知識や技術は、入社してからでも学ぶことができるので、学生時代の専門や専攻にとらわれることなく、自分のやりたいこと、興味のあることを自由に選んでほしいと思います。たとえば、検査・計測機器の開発という仕事に就いても、測定するものが化学物質であれば化学の知識を生かすことができますし、実際、生物系の研究をしていた人がエレクトロニクス分野で活躍しているという例もあります。仮説を立て、実験や調査を行い、検証するという研究のプロセスを通して、確かな論理的思考力を身につけた人なら、活躍のフィールドは無限にありますよ。

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学生時代に学んできたことだけにとらわれず、広い視野と旺盛な好奇心で、自分の働きたい場所、やりたい仕事を選んでほしいと思います。

マイナビ編集部から

創業130年を越える長い歴史が裏付ける確かな技術力が自慢の倉敷紡績(クラボウ)。繊維事業を核に、化成品、エレクトロニクス、エンジニアリング、バイオメディカルとその事業領域を広げ、発展を続けている。同社が開発する製品は、価格面での優位性ではなく、高機能と付加価値で評価されており、ニッチな市場で存在感を放つ製品も多数ある。また、環境問題においても1970年から取り組みを始め、その実績は環境関連製品の企画開発へと進化している。

クラボウグループでは、イノベーションと高収益を生み出す強い企業グループを実現すべく、新中期経営計画として「Progress'24」を掲げ、成長・注力事業の業容拡大、多様な人材の活躍推進などを重点施策として様々な取り組みを進めている。特に後者については、社員が自分たちの仕事にやりがいや充実感を持って働く「エンゲージメント」の高い組織づくりを目指している。

そんな同社でこれから活躍できるのは「好奇心と行動力の強い人」なのだと、今回の取材を通して感じ取ることができた。同社では現在「面白いことやってやろう。」をキーワードに、社員一人一人が面白がりながら仕事に取り組むことで、人々に喜んでもらえる新しい価値の創出を目指している。そうした環境に少しでもワクワクするものを感じたら、クラボウの未来への挑戦にぜひ参加してほしい。

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どの事業領域においても海外市場への展開は不可欠。旺盛な好奇心と柔軟な発想力を生かして、世界市場で通用する製品やサービスの創造に取り組んでほしい。

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