最終更新日:2025/3/1

(株)奥村組

  • 正社員
  • 上場企業

業種

  • 建設
  • 建設コンサルタント
  • 住宅
  • 建築設計
  • 設備工事・設備設計

基本情報

本社
東京都、大阪府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

奥村組だからこそ、若くして味わえるモノづくりの醍醐味とは?

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土木・建築・設計の先輩が本音で語る仕事の魅力

社会インフラとして欠かせない構造物や、生活に密接に関連する建築物は、どのようにでき上がっていくのか。それらを設計する技術者はどんな想いを込めているのか。先輩方が仕事内容、やりがい、面白さを熱く語る。

蜂谷 真司
東日本支社 土木第2部
2009年入社

小川 剛司
東日本支社 建築第4部
2013年入社

佐藤 彩加
東日本支社 設計部
2013年入社

奥村組の会社と仕事の魅力とは?

「当社の特徴は、自分の考えや裁量を尊重して任せてくれること。現場の指揮を執る仕事は、その人にかかっているといっても過言ではありません」(蜂谷さん)
「上司や先輩に恵まれていて仕事がやりやすく、自己成長できる環境があります。やりたいことがはっきりしている人には最適な会社です」(小川さん)
「若い人にとって、多くのチャンスに恵まれた会社です。安定した財務基盤の上で、どんどんステップアップできるところが魅力です」(佐藤さん)

国家的なビッグプロジェクトに係わることができ、形のある構造物を後世に残す仕事

土木を専攻していた私は、就職活動ではゼネコンを志望していました。そんな時、たまたま大学の新校舎建築を担当していたのが奥村組。さらに趣味の釣りでダムに行き、その建設事業者名を見ると奥村組。不思議な「縁」を感じて当社に入社しました。
最初の配属は富山県滑川市となり、長野県から北陸地方への新幹線の延伸を目的とする、「北陸新幹線」の工事に携わることとなりました。入社から1年間は指導員制度のもと、指導員から施工管理の基礎を学びました。次の現場も富山県となり、射水市にて引き続き北陸新幹線建設工事を担当しました。この現場では、仕上げ工事が完了するまでしっかりと見届けることができ、合計3年以上に及ぶ仕事を終えることとなりました。長野から北陸への新幹線の延伸は、地元の悲願でしたから、その悲願達成に少なからず協力できたことに大きな喜びを感じました。
その後中部横断自動車道の建設工事に携わることとなり、山梨県南部町に赴任しました。中部横断自動車道は、静岡県清水区と長野県小諸市を結ぶ高速道路で、太平洋側と日本海側を結ぶ路線として、地元の方々や経済界の期待を集めています。当社はトンネルとインターチェンジの2つの建設工事を担当しており、私はインターチェンジの工事を任されているのですが、トンネル工事で掘削した土砂をインターチェンジの盛土に利用することとなっているので、トンネル工事担当者との緊密な連携が必要になります。また、担当する工事区間の開通時期は決まっていて、絶対に遅延は許されません。そこで、予定どおりに工事を完了するため、朝夕の1日2回、約20人の担当者が集まり、刻々と変化する状況に最適に対応するため、綿密な打ち合わせを行っています。一瞬の判断ミスが後々の遅延に結び付きかねないので、このような連携を完成までずっと続けていくことになります。
入社後、これまでに2つの大きな国家的プロジェクトを担当させてもらうことができ、とても恵まれていると思っています。何と言っても、施工管理の仕事は自分の手がけた仕事が形のある物として後世に残ることもあり大きなやりがいがあります。いずれは、自分の子供を現場に連れて行きたいと思っています。

さまざまな用途の建物の施工経験を積みながらステップアップ

学生時代は、建築学科でコンクリートの研究をしていました。当社を選んだのは、人事や先輩社員の話を聞き、とても風通しが良く、居心地の良い会社であると思い、きっとやりがいのある仕事ができるだろうと考えたからです。
入社後、最初の半年間は、まず建築現場の雰囲気に慣れ、施工管理の基礎を学ぶため、マンションの建設現場に配属されました。コンクリート躯体の構築を経験させてもらうなど、とても勉強になりました。その後の半年間は、内勤部門で座学を中心に図面や積算、工務など、いろいろな部署をローテーションで回り、基本的な知識を身に着けると同時に、多くの社員とコミュニケーションを図る機会を与えてもらいました。
現場、内勤部門をひと通り経験したあとで担当となった輸血用血液の採血や検査を行う血液センターの建築工事では、鉄筋コンクリート(RC)造での施工の工程を実地で学ぶことができました。また同時に、施工管理においては“人間関係づくり”が重要であるということを身をもって学ぶことができました。工事所長、先輩社員はもちろんのこと、実際に作業を行う協力会社の方々に対しても、緊密にコミュニケーションを取ることがいかに大切であるかを知りました。特に年齢も上で、経験も豊富な職人さんには、自ら進んで話しかけていくほうがスムーズに仕事が進むことを知りました。その後は、物流倉庫の建築工事で、鉄骨造を経験し、続いて複合商業施設の外構工事で広大な駐車場の施工を担当しました。
これまで、いろいろな建築現場を経験させてもらい、知識の幅が格段に広がっていることを実感しています。これから担当する予定の学生寮はRC造で、自分としては学生時代に研究していた分野なので更に経験を深めていきたいと思っています。
当社の良いところは、やりがいのある仕事ができること。もちろん本人の力量に合わせてですが、どんどん仕事を任せてくれます。やりがいだけでなく、楽しさも感じながら仕事ができます。

積極的に発注者に提案し、その提案を評価してもらえる設計者の喜び

学生時代は環境心理学、特にサインが人間の心理に与える影響の研究をしていました。就職では、建物の設計、特に意匠設計をしたいと考え、OBに会って当社の話を聞きました。とても柔らかい雰囲気があると聞き、実際に訪問してみるとワンフロアで皆の仲の良さが一目瞭然。こうした点に魅力を感じて入社を決めました。
入社後、最初に設計を手がけたのは老人福祉施設、次が病院で、初期段階から設計に携わる機会を与えてもらいました。医療や福祉施設は、一般の建築物と違い、さまざまな面での配慮が必要です。例えば、バリアフリー化により患者や入居者の安全性に配慮したり、ウイルスの付きにくいクロスやメンテナンス性の高い床材を選んだりと衛生面にも配慮する必要があります。通常、設計者は発注者と定例会を開き、打ち合わせをしながらさまざまな提案を行い、詳細を決めています。
当社は茨城県つくば市に技術研究所があります。実は技術研究所の管理棟は日本で初めての免振装置を備えた建物です。ここにショールームを建設することとなり、私が“設計をやらせてもらえませんか”と手を挙げると、部長から“やってみなさい”とのお言葉をいただきました。初期段階からメインで担当するのは初めてで、工事の現場監理の経験までさせてもらえました。“このデザインいいね”と、私の提案した内外装に直接レスポンスが返ってくるのがとても嬉しく、やりがいと幸せを感じながら仕事をしていました。また、実際の現場で工事をする方々とのやり取りを経験できたことも、自分にとっては大きなプラスになりました。建設会社の設計部門の仕事のやりがいは“奥村さんに頼んで良かった”と、竣工後に発注者の方々から直接お言葉がいただけること。やはり、直接評価が聞けるのは、設計者として嬉しく、次の仕事への励みになります。
当社の良さは、上司が仕事を押し付けてくるようなところがなく、手を挙げればどんどん仕事を任せてくれること。自分でできる裁量の範囲が広いので、責任も大きくなりますが、その責任の大きさに比例してやりがいも大きいのが特徴だと思います。

学生の方へメッセージ

私たちが選考で重視しているのは、「コミュニケーション力」と「向上心」があること。当社の仕事は、土木、建築、設計、営業など、どの部門においてもコミュニケーションが重要な役割を担います。自ら進んでコミュニケーションを取ることがプロジェクトを円滑に進めるポイントになるので、周囲の方々に自分の考えを伝えるとともに、相手の意見をきちんと聴ける力が基本的に求められます。
当社では、土木や建築をはじめ、いろいろな専攻の出身者が活躍していますが、どの専攻であっても基礎知識を学生時代にきちんと学んでおいてもらえればと思います。実際の仕事で求められる、さまざまな専門的な知識やスキルは、向上心さえあれば、入社後に仕事を通じてしっかりと身につけられます。そして成長し、それぞれの分野のプロフェッショナルとして活躍できます。
会社説明会やOB訪問などをしていただき、皆さんにとって一緒に働きたいと思える会社かどうかをしっかりと見極めてください。面接ではありのままの姿を見せてください。入社後、当社では一人ひとりの社員を大切にし、しっかりと皆さんの成長をサポートしていきます。

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「小さからず大きからず、適正な規模の当社であればこそ、本当に一人ひとりの社員を大切にする企業風土がしっかりと根付いています」(人事課より)

マイナビ編集部から

道路や鉄道などのトンネル工事において、技術力を遺憾なく発揮することで有名な奥村組だが、実はトンネル以外にも、建築やリサイクルなどの分野において、独自の高度な技術を持つゼネコンとして高く評価されている。
その技術力の高さを証明する典型的な例が免震技術だ。実は1985年、実用建物として日本で初めて免震構造評定を取得し、1986年に竣工したのが茨城県つくば市にある、同社の技術研究所管理棟である。2016年には竣工から30周年を迎えたが、建物そのものを人工的に揺らす自由振動実験を行い、現在でも免震装置の性能がしっかりと確保されていることを確認している。
土木、建築の施工実績は全国に及んでおり、土木では首都高速道路中央環状線においてシールド工法によるトンネルの建設に係わり、建築では1956年の通天閣の再建、最近では、日本一高いビルのあべのハルカスの建築にも参画しており、さらに海外では台湾の地下鉄桃園国際空港線建設工事に係わるなど多くの実績を積み重ねている。
経営面では、「堅実経営」と「誠実施工」を理念に掲げ、幅広い顧客の厚い信頼を獲得。その良好な財務体質により、経営の安定性も高く評価されている。技術力と財務体質、この両面を考えると、学生にとっては非常に良い選択肢になるだろう。

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30年を経過した技術開発拠点「奥村組技術研究所」の免震装置で十分な性能を確認。これからも免震建物を増やすことで社会に貢献していく。
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