最終更新日:2025/5/23

(株)バンザイ

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 商社(機械・プラント・環境)
  • 商社(自動車関連・輸送用機器)
  • 機械
  • 精密機器
  • 自動車・自動車部品

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

自動車社会の未来へ向かって、挑戦を重ねつづける

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自動車の安全と安心を土台から支える仕事

自動車の整備や車検分野でトップクラスのシェアを占めるバンザイは、100年の伝統を有する企業でありながら、新人を積極的に登用することで社内を活性化させている。営業と技術開発の社員から話を聞いた。


青木 崇浩さん/写真右
東京支店 販売一課 副主事
経営学部経営学科卒業
2009年入社

池田 優さん/写真左
東京支店 販売二課 主任
経済学部経済学科卒業
2013年入社

濱砂 信斗さん/写真中
技術部 開発課
自動車整備科卒業
2016年入社

学生の皆さんに一言

「自動車に関してのマニアックな知識は入社前に持ち合わせていなくても大丈夫。相手の声に耳を傾ける力があれば、おのずと成長できるはずです」(青木さん)
「部署をまたいで活発にコミュニケーションできるのが当社の良さ。特定分野に強みを持っている先輩に話を聞けば、自分の知見を広げていくことができます」(池田さん)
「商社という立場ですが、当社では世の中にない新しいモノを創り出すチャンスがあります。自動車に興味がある人はぜひチャレンジしてください」(濱砂さん)

【青木さん】ディーラーの新築工事なども担当。自動車社会の未来を支える

私の場合、入社して3年間は東京支店の管理課に所属し、支店の請求や経費精算などの業務に携わりました。その後、4年目の春から販売一課の営業となり、小型車を扱うカーディーラーへの提案営業に携わっています。ディーラー各社はエンド・ユーザーへ自動車の車検・整備サービスを提供していますが、そのためにはリフトや車検機、オイル交換機といった多様な設備が必要不可欠。私どもでは各種設備の新規導入はもちろん、古くなった設備の更新、導入済み機器の保守メンテナンスなどを通して、お客さまが事業を営んでいけるようにトータルで支援しています。

商社である私どもは基本的に、お客さまと、仕入れ先であるメーカーや据え付けをする工事会社などの間に立って、スケジュールや必要となる機器の選定などを調整していかねばなりません。そのなかで、密なコミュニケーションを通して、関係者それぞれの要望を形にして解決していくことが重要です。

とりわけ店舗を新築するときには、コミュニケーションが鍵を握ると感じます。新築案件の場合、当社では建物の計画から参加して、建設会社と協議しながら、リフトをはじめとする各種機器をいかに設置していくのかを調整します。といっても、単にモノを置けばいいというわけではなく、リフトならば床下に埋めるピットを掘りますし、電気を通すための配線やモノをつるす架台などの工事も手配していかなければなりません。

工程などを調整していくと、難しい場面にも多々遭遇します。しかし、新しい施設が完成してお客さまに喜んでいただいた瞬間、苦労が報われますね。お客さまは街のあちこちに店舗を構えているので、たまたま担当店の近くを通ってリフトが動いている様子などを見ると、うれしい気持ちに包まれます。

入社して14年が経ちましたが、今なお専門知識が足りないと感じることもあります。事実、自動車整備は法令・条例などの変化によってすべきことが変わりますので、知識を絶えずインプットしなくてはならないのです。ましてや近年、自動運転やIoT化などが進み、車に取り付けられるセンサーやコンピュータが高度化し、その検査や整備に対応する技術にも視野を広げる必要があります。私自身、さらに専門性を高めることで、この道のプロフェッショナルだと自信を持って言えるようになりたいですね。

【池田さん】自動車工場の移転も担当。スケールの大きなビジネスに挑みつづける

高校から大学まで7年間、ガソリンスタンドでアルバイトをしていたこともあり、就職活動では自動車業界を志望しました。当社に関しては、アルバイト先の車検場にバンザイのロゴマークがあったことから親近感を覚えて応募。整備工場のみならず、自動車メーカーの工場にも機器を提供するなど、自動車業界全般を土台から支えている点に共感して入社を決めました。

以来、自動車メーカーを中心としたお客さまを担当する販売二課の一員となり、大手メーカー2社の工場を担当しています。主に提供しているのは、生産ラインの最終工程である「完成車検査」向けの装置。ブレーキの利きやハンドルの切れ方、スピードの制御など、自動車の安全性に直結する部分を確認する重要装置です。それだけに高い精度が求められますし、1日数百台の検査をする関係上、耐久性も欠かせません。それゆえ納入する装置は、1台で数千万円レベルの高額品が大多数を占めています。

お客さまの用途によって機器の仕様がガラリと変わりますので、納入する前にはあらかじめ入念なヒアリングを行います。じっくりと時間をかけて、間違いのないように細かいところまで決めていくことが大切です。これまでにさまざまな案件に関わりましたが、なかでも印象に残っているのは大手メーカーの工場の移転。長さ25mの完成検査工程ラインを2本分、丸ごと当社に任せていただくことになったのです。さすがに規模が大きかったため、1ラインにつき3カ月ずつ、私が作業責任者として現地に張り付いて、工程や安全、品質管理などにも携わりました。多くの関係者の意見をまとめながら、一つの形をつくり上げたときの達成感は非常に大きいものがありました。

並行してディーラーの新築工事も担当。さらに新交通システムの車両検査装置なども納入しています。いずれも金額的なボリュームが大きいだけに責任も重いですが、実際にモノが現場に収まって形になる工程全てに携わっていける点にやりがいを見出しています。自動車工場では、まだ世に出ていない新車種を見られることもあり、車好きとしてはたまらないですね。

目標は5年連続で売り上げ目標100%を達成すること。そのためにはいっそうお客さまの信頼を獲得し、困ったことがあれば真っ先に私を頼ってもらえるような関係性をつくっていきたいと思っています。

【濱砂さん】オリジナルの“リフト”の開発に従事。自分がつくった製品が市場に広がる喜び

私は専門学校で自動車整備士の資格を取得したのですが、就職を考えたときにもっと違った角度から自動車に関わりたいと思うようになりました。当社に関しては学校に届いていた求人票で存在を知り、応募。土日休みでワーク・ライフ・バランスが整っていることや、整備士が利用する機械や工具に携わるにあたって、自分の知識が生かせることが入社の決め手となりました。

所属する技術部開発課は、メーカーと協力しながら当社のオリジナル製品を開発する部署です。リフトや車検機、洗車機といった主力製品に関して、全くのゼロから新製品を開発します。それと同時に、市場からの要望に合わせて、すでに販売中の製品をカスタマイズすることで、少しでもお客さまにとって有用な製品を世に送り出そうとしています。

私は入社以来、一貫してリフトを担当。一口にリフトといっても、その形は時代によって変化しています。地中深く埋め込むシリンダータイプが今も昔も主力として位置づけられてはいるものの、ビルの2階や3階に工場を造るケースが増えていることから、深く基礎を掘らずに済む「パンタグラフ式リフト」のニーズも高まっています。

1年目の頃は先輩と一緒に設計などに取り組んでいました。図面の見方もわからないような状態の中で、一つずつ教えてもらいながらできることを増やしていきました。3年目にはあるメーカーの担当となり、私が窓口となって案件を進めるようになりました。自分が成長したと思えたのは、お客さまの要望を受けて安全性を高める機能をリフトに追加したときです。メーカー側の生産が追い付かないくらいのヒット商品となり、大きな喜びを味わうとともに、開発者として自信を持つことができました。

現在は既存のラインナップにはない新製品を開発しており、頭の中で構造などを組み立てているところです。先日、社内会議でアイディアを発表したところ、周囲からも「いいね」と言ってもらえて、開発していく上での励みとなりました。まずはこの製品を無事に完成させることが当面の目標です。将来的には今までにない製品をつくり上げ、特許を出願できるくらいになりたいですね。そのためにはリフトの構造や部品、動きなどをいっそう理解していきたいと思います。

学生の方へメッセージ

1920(大正9)年創立の当社は、100年にわたる長い歴史を有しながらも、昔から同じことだけを守りつづけてきたわけではありません。常に新しい分野にチャレンジをしながら、今日まで歴史を積み上げてきたのです。

若手のうちから「やりたい」と声を挙げれば仕事を任せていく社風ですので、求めたいのは何よりもチャレンジ精神旺盛な人材。成果を出せば出すほど報酬が上がる仕組みがあり、挑戦する気持ちがある人はいっそうモチベ―ション高く仕事に臨めるはずです。自動車の知識の有無も問いません。ぜひ多くの学生に興味を持ってほしいと思います。

就職活動に関しては、これが人生の全てだと肩肘はらずに、健康第一で自分らしい時間を過ごしてください。一つアドバイスするなら、自分の中で何か軸を持って会社を訪問すると、迷ったときに困りません。仕事内容、給与、休日でも何でも構いません。判断基準となるものを持ちましょう。ただし、一度決めた軸を必死で守り通すのではなく、途中で変えても問題ないという気楽な気持ちも持っていてほしいですね。皆さんと説明会や選考でお会いできる日を楽しみにしています。
<総務部人事課/高泉 直哉さん>

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営業や技術の垣根を越えて活発にコミュニケーションできる風通しの良さが同社の魅力の一つでもある。

マイナビ編集部から

2020年、バンザイは創立100周年の記念すべき年を迎えた。国内の自動車整備・車検分野においては業界をけん引する存在として活躍する同社。100年にわたって信頼を蓄積するなかで、カーディーラー、ガソリンスタンド、街の整備工場、自動車メーカー、ホームセンターなど顧客の輪を広げてきた。さらに中国や東南アジア、中東などにも商圏を拡大している。

商社でありながら、メーカー的な側面を持つ企業でもある。お客さまの求めることに応じて既製品をカスタマイズしたり、全く新しいモノを世に送り出したりすることも可能。今回取材に応じてくれた濱砂さんのように、技術の橋渡し役となる専門家が社内にいるから、難易度の高い提案もすんなりと行うことができるという。

教育体制も整っており、新人は1カ月にわたる研修でマナーや業界知識を学ぶとともに、メーカーでのモノづくりを見学する場も設けている。配属後も部署内やメーカーの講習会などを開催。次の100年を目指して更なる飛躍を続ける同社には、自動車について熟知している人も、そうではない人も、等しく成長できるチャンスが確かに存在している。

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地下鉄三田駅近くにある本社。昭和63年よりこの地にオフィスを構えている。

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