最終更新日:2025/5/13

日本無線(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • コンピュータ・通信機器
  • 半導体・電子・電気機器
  • 情報処理

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

100年続く、無線・通信分野のリーディングカンパニー

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イノベーションを支える社員たちの思い

100年以上にわたり無線・通信分野のリーディングカンパニーであり続けてきた日本無線。2人の先輩社員に仕事やキャリアへの思いを聞くと、同社が長年にわたり大切にしてきたビジョンが浮かび上がってきた。

M.Yさん 
水インフラ技術部

K.Tさん 
実習生

※掲載内容は2023年取材当時のものです

やりがいや働きやすさを感じるポイント

関東や九州・沖縄エリアでダムの警報装置をはじめとした防災システム設計を担当するM.Yさん。休みが取りやすく自分のペースで働ける環境が気に入っていると話す。
ベテランも若手も同じ目線からアイデアを出し合える雰囲気に働きやすさを感じるというK.Tさん。職場実習中も意見を求められる機会があってうれしかったと述べる。
異なる職種が一緒になってチームで仕事を進めていく場面も多い。1つの目標に向かってゴールやビジョンを共有して協働する過程にものづくりの喜びが詰まっている。

自分の設計した防災システムが、地域の安全を守っているという喜び(M.Yさん)

私がJRCに出会ったのは、合同企業説明会がきっかけ。大学で無線通信を学んでいたため共通点があったことに加え、会場で金太郎飴を配っており、「面白そうな会社だな」と興味を持ちました。配属先として現在の部署を希望したのは、事業エリアが全国に及ぶため、自分の地元である鹿児島の仕事にも関われそうだと感じたためです。

水インフラ技術部の事業内容は、水に関連する防災システムを構築すること。主要な製品としては、ダムが水を放流する際に河川の下流域の住民に対して警報を発するシステムのほか、河川の水位をリアルタイムで観測し、そのデータを無線で河川管理事務所に送信するシステムがあります。いずれも、水害から地域住民を守るために欠かせない製品です。配属当初は分からないことばかりでしたが、直属の上司が一つひとつていねいに教えてくれて、徐々にできることが増えていきました。そのおかげで2018年から、関東および九州・沖縄エリアの水に関する防災システムの設計を任されるようになりました。重要なシステムに関わる業務のため責任は大きいのですが、お客様から自分宛に連絡が届くなど、頼っていただいている実感がやりがいにつながっています。

近年は既設のシステムの更新が多く、例えば、お客様から「緊急放流時の音量をもっと大きくしたい」「ボタンを1つ押すだけで警報を発するように自動化したい」などさまざまなご要望を受けて対応しています。机上で設計するだけではなく、お客様のところに訪問して打ち合わせをしたり、現地の視察や装置の調整をしたりと、外に出かけることも多い仕事です。

仕事の大変さは、人命に関わる防災システムのため、万が一にも緊急時の誤作動を起こしてはならないというプレッシャーが大きいことです。また、同時並行で複数案件を進めており、それぞれの納期に間に合うように優先順位を検討して調整しながら進める必要があります。そのため、日々の仕事ではどのような時にもメモを怠らず、やらなくてはならないことを一つずつ付せん紙に書いて机に貼るなど、常に正確に業務を進められるように心がけています。

1年目に6部署を経験する実習で、自分のやりたいことを見つけた!(K.Tさん)

就職活動は、ものづくりを仕事にできる企業に入りたいと考えて取り組みました。様々な企業を巡って気づいたのは、ものづくりの企業でも、「ハードだけ」あるいは「ソフトだけ」など一部の工程しか請け負っていないケースが意外と多いこと。その点、JRCは開発から設計、製造、保守・メンテナンスまで、全ての工程に携われることが最も魅力を感じたポイントです。大学では工学部で電気系の研究をしていたものの、入社後にどのような事業や業務で活用できるかという点においては、イメージができていませんでした。ですが、入社1年目に6部署を経験できる「職場実習」を通して、自分が何をやりたいか、またどのような専門性を育てながらキャリアを形成していくかなど、じっくりと考えられる制度が整っていることに背中を押されて入社を決めました

はじめは職場実習について、「1年間という期間は少し長いかな」という印象を持っていました。ところが、実際に経験すると、どの部署でも単に見学するだけではなく業務に深く関わることができ、「もっと本腰を入れてやりたい!」と思うほど、いずれの部署の業務もとても魅力的です。
職場実習では、「JRCでは、こんな事業もやっているのか」と幅広い事業領域をしっかりと理解できたほか、部署ごとに雰囲気が異なることも感じ取ることができました。6部署のうち2部署は、製品検査など実際に配属される可能性が低い部署でしたが、JRCの事業の全体像を把握するという意味では大きな学びとなりました。
また、大学の研究はあくまでも自分1人で結果を出せばOKですが、当社でプロジェクトを進行するためには多くの人とのチームプレーが求められることを肌で感じ、今後の自身の仕事に活かしていきたいと感じています。配属前には希望調査がありますので、職場実習を経て自分のやりたいことを見つけていきたいと考えています。

社会の安全や発展を支えるという使命感や達成感が大きなやりがいに

◎災害発生などの緊急時に対応することも(M.Yさん)

数年前、私の担当するエリアで豪雨災害がありました。私が設置に関わった装置も水没して流されるなど大きな被害を受ける中で、「どうにかして雨量のデータを取りたい」という要望があり、急きょ対応したことがあります。そのように緊急時に少しでもお役に立てたと感じたときには、自分が仕事をしている意味を実感することがあります。水の防災システムは決して目立つ存在ではありませんが、地域社会を守るために欠かせません。近年、異常気象が多発する中で、「もっとしっかり監視したい」「広範囲に警報を届けたい」など、さまざまな要望が寄せられています。これからも地域の安心・安全を守るという使命感を持って、常に安定的なサービスの提供を心がけます。

これまで楽しく仕事を続けてこられたのは、働きやすい環境があったからだと感じています。基本的に自分でスケジュールを組んで仕事を進めるため、納期さえ守ればお休みも取りやすく、平日に観劇などの趣味を楽しむことがあるほか、最近はゴルフを始めました。老舗企業とあって落ち着いた社風ではありますが、社員は明るくて社交的な人が多いと感じます。今後もいかに仕事の効率性や生産性を高めるかを考えつつ、自分に与えられた役割をしっかりと果たしたいと思っています。


◎社会の役に立っているとダイレクトに実感(K.Tさん)

JRCの事業の面白さは、自分たちの仕事が社会の役に立っているとダイレクトに実感できることにあると感じます。例えば、職場実習では、鉄道の位置情報をリアルタイムに管理する新たなシステムの開発現場に関わることができました。そのシステムは実用化を間近に控えており、業界の展示会では高い評価を獲得しています。そのように自社で開発した製品が世の中に出ていくプロセスを垣間見ることができて、とても心を揺さぶられました。

私は、ある道を歩み始めたら、「何でもできる人になりたい」と考える性格です。そのため、直近の目標として、配属された部署で業務内容や技術などに関して何でも吸収し、「この人に聞けば大丈夫」と頼られる存在になれるように頑張りたいと思っています。いよいよ来年度より本配属となって業務に本格的に携われることが、いまから楽しみでなりません。

学生の方へメッセージ

【M.Yさん】就職活動を進めていると、「コミュニケーション能力が大切」という話をよく聞くことがあると思います。実際、仕事を始めると、どの職種であってもコミュニケーション能力が求められる場面が多くあります。学生時代は心がけしだいで人と話す機会をつくれると思いますので、ぜひ積極的にコミュニケーション能力を磨いてください。また、就職活動では、最初に自分の専攻分野に関連する企業を探すことが多いと思います。ですが、自分の専攻と関係がなくても、入社後に学べば対応できるケースも多々あります。専攻にとらわれずに幅広い視点を持つと、企業との出会いの幅が広がると思います。

【K.Tさん】就職活動を進める上では、自分が最も優先したいことを考え、軸に設定するとよいと思います。自分の場合はそれが「ものづくりの企業」であり、かつものづくりの全ての工程に携わりたいという視点から企業研究を行うことで、幸いにもJRCと出会えました。多くの希望の中から、自分が「最も優先するポイント」を決めることで、就職活動が進めやすくなると思いますので、ぜひ参考にしてください。

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事業領域は多岐にわたるため、専攻に縛られずに誰もが活躍しやすい環境がある。入社後に事業や雰囲気をじっくりと理解して将来のキャリアを検討できる。

マイナビ編集部から

船舶用の無線機器を祖業として1915年(大正4)年に創立された日本無線(JRC)。以来100年以上にわたり、無線・通信技術のリーディングカンパニーとして走り続け、高度情報通信社会といわれる現代においてますます存在感を高めている。

JRCには、長年の歴史を通じて培ったコア技術をベースとして、テクノロジーの力で時代が求める課題を解決し続ける企業文化が根付いている。そうした姿勢が古くは日本初の気象レーダの開発をもたらし、今日ではクルマの自動運転や船舶の自律航行、ドローンの自動衝突回避といった新技術の開発に結びついている。

同社は事業領域が多岐にわたる半面として、新入社員などからは事業内容が見えづらいといった一面もある。だが、大きな心配はいらない。入社後「職場実習」というユニークな制度で多くの部署を経験できるからだ。取材対象者のお二人も職場実習を通して、その後のキャリアとじっくり向き合ったという。配属後、異動の希望も受け入れられやすいなど、キャリア形成の自由度は高い。常に主体的な姿勢で自分を高めながら、技術開発に貢献して社会の発展を支えたいという思いを持つ人にはぴったりの環境といえそうだ。

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「健康経営」の取り組みにも全社的に注力。運動の促進や睡眠教育、ストレスチェック、メンタルヘルス対策などを通じて社員の健康や働きやすさを追求する。

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