最終更新日:2024/7/25

(株)ベイシア【ベイシアグループ】

業種

  • スーパーマーケット
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  • ホームセンター
  • 食品

基本情報

本社
群馬県

取材情報

我が社自慢の制度・社風

社員とそのご家族の幸せをつくり、会社の発展にもつながる新人事戦略「Bene HR」

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人事改革のキーパーソンを直撃!

ベイシアでは2022年から新たな人事戦略「Bene HR」に基づき、約50の人事施策をスタート。その中心メンバーである割石さんに、人事戦略に対する想いや施策の内容、社員に期待することなどを伺いました。

★人事・管理事業部
割石 正紀さん(2022年キャリア入社)

《プロフィール》
新卒で大手小売企業に就職し、働きながら大学院で学びMBAを取得。その後、人材サービス会社で人事を経験し、2022年5月にベイシアへ。新たな人事戦略「Bene HR」を構築して、会社に新風を吹き込んでいる。

新人事戦略「Bene HR」について

上司と部下が1対1で対話する、1on1ミーティングを定期的に実施。双方の信頼関係を深め、職場のコミュニケーションをより活性化させる目的があるという。
学び・キャリア・働きがい・文化をテーマにした4つの柱を掲げ、約50の人事施策をスタート。施策の構築には、若手社員たちの意見やアイデアも反映されている。
既存の手厚い研修制度に加えて、公募制の研修を新たに導入。自ら手を挙げて参加するので“やらされ感”がなく、高いモチベーションで新しい知識を吸収していける。

社員とそのご家族、そして会社にとっても「良い人事」を目指して

「カインズ」「ワークマン」を擁するベイシアグループの中核企業として、当社では130店舗以上のショッピングセンターを展開しています。グループの大きな特徴は、ホールディングス化をせず、各社の個性を尖らせた経営を実践していること。この“ハリネズミ経営”によって着実に成長を遂げ、2020年10月には「グループ売上1兆円」を突破しました。

大手小売企業や人材サービス会社を経て、私は2022年に当社に入社。会社を見て、まだまだ大きな成長の可能性を感じました。今は変化が激しく、未来の予測が困難な時代。しかも、「こうすれば売れる」というセオリーが存在しない時代でもあります。そのようななか、会社のさらなる発展を目指すうえで一番重要なのは“人財”。そこで、「『ヒト』の成長無くして事業の成長はなしえない」という言葉で始まる人事パーパスを定め、人事改革をスタートさせました。

まず着手したのは、部長以上の役職者全員との1on1ミーティングです。さらに、店舗へもヒアリングを行い、人事に関する現状の課題や要望を吸い上げていきました。それをもとに人事パーパスを定め、さらにはベイシアの経営理念「For the Customers」をベースに、「『For the Member』を実現し、Memberとともにベイシアの未来を創る」という人事ミッションを策定。同時に、「全力で社員に寄り添い向き合い、社員が自身のキャリアパス・学びを“選べる”会社を実現する」といった人事ビジョンも定めました。

人事改革の大きな柱に、新人事戦略「Bene HR」があります。社名の由来でもあり、ラテン語で「良い」という意味を持つ「Bene」と、人事を意味する「HR」を組み合わせた言葉。直訳すると「良い人事」となりますが、具体的には「ベイシアで働くすべてのヒトが安心して成長、活躍することができる人事戦略」を目指しています。

私たちが目指す「良い人事」とは、社員とそのご家族、さらに会社の「三方にとって良い人事」。まず、社員が働きがいと働きやすさを実感しながら、最高のパフォーマンスを発揮できる環境づくりを目指します。その結果として成果が上がり、家庭の安定と豊かさが約束されると、ご家族からも応援してもらえるでしょう。それが社員のさらなるモチベーションにつながることで、会社も発展していく。新人事戦略「Bene HR」を通して、この“三方よし”を実現していきます。

公募制の研修や1on1ミーティングの導入など、約50の施策がスタート

新人事戦略「Bene HR」には、主体的な学びを後押しする「B-Learning」、自律的キャリア形成を支援する「enjoy-Career」、働きがいやウェルビーイングの向上を目指す「next Work Style」、良質なコミュニケーションを通じて賞賛しあう文化の醸成を進める「e-Bunka」と、4つの柱があります。これに基づき、約50の人事施策がスタートしました。

「B-Learning」に関する取り組みとしては、与えられた学びではなく、自主的に学べる場を提供。具体的には、公募制の研修を導入しました。社員一人ひとりが、自身のキャリアについてオーナーシップを持つことが大事だからです。ちなみに、次世代リーダー研修の参加者を募った際には、想定以上の応募がありました。

「enjoy-Career」では現在、キャリア制度の見直しを進めているところです。自律的キャリア形成のカルチャーを根づかせるきっかけづくりとして、社内のキャリアパスを見える化。現在は、手を挙げて新たなポジションにチャレンジできる立候補制度も導入しました。また、社員のこれまでのキャリアや評価のデータベース化にも着手。一人ひとりの理想のキャリア実現を、会社がバックアップしやすい体制づくりを進めています。

「next Work Style」については、「DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)」を推進し、誰もが自分らしく働くことができる環境づくりに注力。特に、女性・障がい者・高齢者の活躍推進を目指し、さまざまな取り組みを進めています。ジェンダーギャップ解消に向けた各種研修や特別支援学校からの職場体験の受け入れ、パート社員の継続雇用年齢の引き上げは、その一例に過ぎません。また、社員には「ワーク・ライフ・バランス」ではなく、「ワーク・ライフ・シナジー」という考え方を大切にしてもらいたいと考えています。仕事と生活の両方を充実させつつ、相乗効果を生み出そうといった概念のこと。特に、小売業の当社では、休日を過ごすうちに気づいたことを、仕事に生かせる機会も多いでしょう。

「e-Bunka」に関する施策のひとつは、1on1ミーティングの導入です。近年注目されている“心理的安全性”を高めるために、上司と部下が1対1で対話する機会を設け、自身の成長に向けて困っていることを相談しやすい風土づくりを進めています。今後は、新たな表彰制度も導入する予定です。

新人事戦略「Bene HR」の施策を活用し、理想のキャリアを実現してほしい

新たな人事施策をつくって終わりではなく、現場に周知するのも私たちの大切な仕事のひとつ。いくら現場に寄り添った取り組みであっても、実際に活用されなければ意味がないからです。新たな施策をリリースした際には、メール1通で済ませるのではなく、さまざまな部署のミーティングに参加して告知を行うほか、1on1ミーティングの際に各部署の役職者からメンバーたちに伝えてもらうなどし、現場に落とし込むようにしています。

人事という仕事には、正解がありません。新人事戦略「Bene HR」が正しいかどうかは、誰にもわからない。だからこそ、自分たちの仕事を正解にできるかどうかが問われるのです。そのためにも、社員の皆さんの声に真摯に耳を傾け、PDCAサイクルを回しながら施策をアップデートし続けています。

ベイシアでは2か月に1回、親しい人に自分が働いている職場をすすめたいかどうかを調査する「eNPS(エンプロイー・ネット・プロモーター・スコア)」を測定しています。新人事戦略「Bene HR」をスタートさせてから、さまざまな要因はありますが、その数値は上昇傾向となっています。また、「1年前よりも働きやすくなった」といった声も届いています。私たちの挑戦はまだ始まったばかりですが、少しずつ着実に会社が変わりはじめました。

会社はあくまで、成長や活躍の機会を提供するステージ。社員の皆さんには、新人事戦略「Bene HR」の施策を上手に活用して、自分が理想とするキャリアを叶えてもらいたいと考えています。未来の自分へ向けて一人ひとりが主体的にアクションを起こすことで、会社の成長にもつながると考えています。

また、社員の皆さんにはいつまでも学び続ける姿勢を身につけてもらいたいと思っています。人生100年時代においては、最終学歴ではなく“最終学習歴”を重視した、持続的な成長が大切。諸説ありますが「ひとつの分野でエキスパートになるには1万時間かかる」という法則があります。これは、1日3時間取り組んでも約10年かかるということです。定年を迎えて老後のことを考えるようでは手遅れになってしまうので、今後は定年後を意識したキャリアデザイン研修にも力を入れていきたいと考えています。学習歴を更新し続けられる場を提供することで、社員一人ひとりが成長や理想のキャリアを手に入れ、さらには人生100年時代を充実させることができたら、これほどうれしいことはありません。

企業研究のポイント

企業研究では、まず自分が目指す業界の企業の強みと弱みを分析してみましょう。次に、それらを比較してみてください。そうすることで、各社の個性や特徴が見えてきます。

小売業を目指すのではあれば、立地や店舗スタイルに注目するだけでも一目瞭然。ちなみに、ベイシアは東日本を中心に、衣食住すべての商品をワンフロアで展開する、“スーパーセンター”というスタイルをとっています。

小売業のように実際にお客様として来店できるのであれば、積極的に店舗に足を運んでみてください。売場を見比べるだけでも、それぞれの会社のカラーがあることに気づくはずです。来店した際に、つい手が伸びた商品があれば、その理由を自分なりに分析してみるのもおすすめ。この仕事の新たなおもしろさを、発見できるかもしれません。

また、ミスマッチを防ぐためには、企業の理念やビジョンと自分の想いが一致している部分を探してみることも大事。少しでもリンクしている部分があるのなら、その企業とベクトルを合わせ、同じ目標に向かって頑張ることができると思います。

〈人財戦略部/鈴木 一輝さん〉

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入社後は、店舗での販売からスタート。そこから先は、BeOPや副店長、店長のほか、商品開発、店舗開発、物流など、多彩なキャリアパスが用意されている。

マイナビ編集部から

“For the Customers”という理念を掲げ、「より良いものをより安く」を徹底的に追求してきたベイシア。東日本を中心に、地域の生活インフラ企業として人々の暮らしを支え続けている。

同社の特徴は、地域のニーズに合わせて多彩なスタイルの店舗を展開していること。衣食住を総合的に扱うスーパーセンターや食品特化型のスーパーマーケットのほか、お客様の利便性を追求し、さまざまな業態を擁するモール型の店舗もある。また、プライベートブランド(PB)の商品開発に力を注いでいるのも特徴。ベイシアプレミアムである厳選した酪農家が育てた牛の生乳だけを使った「別海のおいしい牛乳」をはじめ、ヒット商品が続々誕生している。

“For the Customers”と同じくらい、同社が大切にしているのは、人事ミッションにもある“For the Member”という想い。新人事戦略「Bene HR」に基づく新たな施策の数々や、割石さんの人事に対する考え方からも、社員一人ひとりを大切にしている会社だということが、しっかり伝わってきた。

若手に積極的にチャンスを与える社風も、同社の大きな特徴。20代で副店長や店長に抜擢されたメンバーがいるほか、2年目で本社に異動して人事を任された社員もいるという。また、社長室がなく、オープンな風土が根づいているのも魅力。同社の企業研究をする際は、ぜひ社風や働きやすさもチェックしてみよう。

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2022年から大胆な人事改革に取り組み、さらなる進化を遂げている同社。新人事戦略「Bene HR」について深く知ることで、より同社の魅力に触れられるはずだ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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