最終更新日:2025/3/11

NOK(株)

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • 自動車・自動車部品
  • 半導体・電子・電気機器
  • 金属製品
  • タイヤ・ゴム製品

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

世界に誇るシール技術で新時代を目指す総合部品メーカー

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技術営業、新製品・技術開発に取り組む若手社員3人の挑戦と成長

主力製品のオイルシールで国内外で圧倒的シェアを誇る総合部品メーカー「NOK株式会社」。技術営業、新製品・技術開発の立場から電動化ユニット向けの部品開発に取り組む若手社員3人にお話を伺った。

■営業本部 神奈川支店 技術課 川口 陽さん(写真中央)
入社6年目/応用化学専攻修了

■技術本部 製品開発一部 EM開発課 三宅 諒さん(写真右)
入社6年目/材料工学専攻修了

■技術本部 製品開発一部 EM開発課 輕部 翔太郎さん(写真左)
入社5年目/材料工学専攻修了

社員は語る

「NOKの自慢は、人の良さですね。明るい人が多く、楽しい雰囲気の職場ですが、仕事は仕事できっちりやる。メリハリをしっかりつけられる人が多い印象です」(川口さん)
「仕事の醍醐味は、自分の設計したものがカタチになることです。機能評価の結果が良くても悪くても、『なぜそうなったのか』を考えるのが面白いですね」(三宅さん)
「製造実習で入ったのは立ち上げてすぐの製造ライン。試行錯誤して工程が改良されていくなか、入社間もない自分も改善策を提案。風通しの良さを感じました」(輕部さん)

【技術営業】自動車メーカーと開発部門との窓口。目指すはオールマイティな技術営業(川口さん)

大学院では応用化学を専攻し、タンパク質の研究をしていました。もともと知名度のある大企業にはあまり興味がなく、会社選びでは、世間にはあまり知られていないけれど、卓越した技術を持っている企業を探していました。そこで目に留まったのが、NOKでした。正直な話、何をやっている会社なのか、最初はよくわかりませんでしたが、とりあえず企業セミナーに参加。オイルシールというニッチな分野で圧倒的なシェアを誇る会社であることを知るとともに、社員の明るい人柄、ワイワイした雰囲気に魅力を感じ、入社を決めました。

入社後、まずは半年間の製造実習を行いました。福島県の二本松事業場でオイルシールの製造に携わった後、さらに工場の間接部門(設計など)での約1カ月間の研修を経て、神奈川支店技術課に配属されました。技術課では自動車メーカーの技術サービスを担当。私自身はエンジン向け部品の技術営業からスタートし、現在は電動化ユニット向け部品の拡販活動に携わっています。拡販活動は次の二つのパターンに分けられます。一つは、お客さまから製品への要望事項を受け取り、従来品の改良を各事業部に依頼して進めてもらうパターン。もう一つは、製品開発部門が新たに開発した技術や製品をお客さまに提案するパターンです。特に後者はかなり先を見据えた提案が必要で、電動化ユニット向け製品に関しては2030年を視野に入れた取り組みを進めています。

仕事をする上で大切にしているのは、お客さまとの約束を守ること。そして一人で突っ走らないようにすることです。開発に当たっては営業の一存で決められないことが多く、お客さま及び各事業部との相談・調整を抜きにしては何も進められません。開発の進め方にしても、双方の意見が合致するポイントを探り出した上で提案を行うように心掛けています。やりがいを感じるのは、「NOKさんの技術を使ってこういうモノを作れませんか」とお客さまから悩み事やお困り事を相談していただける関係性を構築できるところですね。今後の目標はより幅広い製品を取り扱うことのできる、オールマイティな技術営業になること。また、将来的には技術営業のみならず、価格交渉やデリバリーといった事務系の営業も手掛けられるよう経験を積み重ねていきたいと思っています。

【開発】電動化ユニット向けの新製品開発に挑戦。他部署と連携を深め、開発に取り組む(三宅さん)

大学院では材料系の研究室でセラミックスの研究をしていました。会社選びを始めた当初は化学メーカーや繊維メーカーを見て回っていたのですが、堅苦しさを感じることが多く、“なんだか馴染めなさそうだな”と感じました。そこで志望分野を変えてみようと考えていた時に、大学に来ていたNOKの推薦を見つけました。企業セミナーに参加したところ、人事担当の方が明るくて、人柄も良かった。また、このセミナーではNOKの主力製品のオイルシールも展示されていて、仕組みも使い方もよく分からなかったのですが、なんとなく面白そうだと。それで入社を決めました。

川口さんと同じく入社後は約半年間の製造実習。福島事業場でオイルシールの生産に携わった後、そのまま福島のオイルシール事業部設計部に配属となり、自動車のエンジン向けのオイルシールの評価や改良に携わりました。私は試験担当として、試作されたオイルシールを実際の使用環境に近い状態を再現できる試験機を使ってさまざまな試験を行い、機能的に問題がないかを検証していました。狙いどおりの機能を出すことができた時は嬉しかったですね。

その後、2021年に湘南開発センターの製品開発一部EM(e-Mobility)開発課に異動。主に電動化ユニット向け製品の開発に携わっています。お客さまのニーズから開発を進めるケースと、社内のシーズから設計を進めるケースの両方がありますが、普段から技術営業や技術開発と密に連携を取り、従来のNOK製品にはない新たな用途の製品の開発を進めています。私自身は設計から試作、機能評価に至る全てのプロセスをトータルに手掛けていますが、学生時代に学んだことと直接的な関係はそれほどありません。仕事に必要な技術や知識は、頼りになる先輩のアドバイスを仰ぎながら、入社後に身に付けてきました。

開発をする上で心掛けているのは、開発を間違った方向に進めないように上司や先輩に逐一アドバイスをもらうこと。加えて、“餅は餅屋”ではありませんが、材料やものづくりなど各分野のスペシャリストに積極的に助言を乞うこと。試作を検討する時間が年々短くなっている気がするので、限られた時間の中でミスなく丁寧に仕事を進めることです。今後は自分が設計に携わった製品の中から、お客さまに採用していただけるものが出てきてほしいですね。私自身も頼りになる先輩になりたいです。

【技術開発】電動化ユニット向け製品の技術開発。日々新しいものに触れられる喜び(輕部さん)

大学院では材料系の研究室に所属し、物理蒸着と呼ばれるコーティングの研究に従事していました。もともとモノづくりに携わることのできる仕事に就きたいと考えていたのですが、特定の製品を製造する完成品メーカーよりも、幅広い製品に関わることのできる部品メーカーを志望。なかでも圧倒的なシェアを誇る製品を展開している企業を探す過程でNOKを発見。大学院1年生のときに長期インターンシップに参加しました。開発技術課(現・EM開発課)の一員として、各事業部のお困り事への対応や製品の分析、解析によるシミュレーションなど幅広い課題に取り組むなかで、この会社で仕事ができたら面白いだろうなと。社員寮や持家制度、社内預金制度など、充実した福利厚生にも魅力を感じ、入社を決めました。

入社後は約半年間の製造実習を経験。静岡県の東海事業場で燃料電池用ガスケットの製造に携わった後、インターンでお世話になった湘南間発センターの開発技術課に配属されました。以来、現在に至るまで技術の開発に携わっています。はじめのうちは各事業部では対応できないお困り事への対応がメインで、特殊な用途に用いられる製品を評価するための試験機をイチからつくり上げたこともありました。学生の頃は図面を描いたこともなく、電気的な知識もなかったので苦労の連続でしたが、先輩に教えていただきながら、既存の試験機をうまく活用することで課題を一つひとつクリア。現在は、電動化ユニット向け製品の開発に携わっています。EM開発課は特定の製品に縛られることなく、日々新しいものに触れることができるので、高いモチベーションを維持しながら仕事に取り組むことができています。

仕事を進める上で心掛けているのは、大きな課題に直面し、途中で中断を余儀なくされたとしても、やりっぱなしにしないこと。課題を解決するための条件が整った段階で技術開発をすぐに再開できるよう、中断に至るまでの成果と課題をしっかりと整理するようにしています。今後は自分が開発に携わった製品の中から、量産に結びつくものが一つでも多く生まれたらいいなと思っています。幅広い製品を扱ってきた経験を生かし、将来的には「何か困ったら輕部に聞けば、良いアドバイスをくれる」と思ってもらえるような“何でも屋”の技術者になりたい。これが現時点での私の目標です。

学生の方へメッセージ

【川口さん】
いろいろな会社の話を聞いたり、社員に会ったりすることができるのは、一生のうちで学生の時期だけだと思います。私の場合は幸か不幸か、NOKを含め3、4社の企業セミナーに参加したところで会社選びを終えてしまったので、もったいないことをしたという気持ちもあります。さまざまな業種業界の企業を見て回った上で、自分のやりたいことができそうな会社と出会えるように企業研究をしてみてください。

【三宅さん】
私は企業研究の際、企業セミナーに参加していた社員の人柄や性格をみて、半ば直感で入社を決めたわけですが、こうした印象が外れることは滅多にありません。いろいろ考えた上で迷ったなら、直感に頼ってみても良いと思います。

【輕部さん】
私の場合はNOKの理系向けの長期インターンシップに参加していたので、入社前後でギャップを感じることは全くありませんでした。もし、入社後のギャップやミスマッチがあったら結構厳しいだろうなと想像します。その意味でも、インターンシップや企業セミナー等のイベントに積極的に参加して、できるだけ多くの情報を収集することが大切だと思います。企業研究では仕事内容はもとより、実際に働いている社員の人柄や職場の雰囲気をつかんでいれば、ギャップを感じることは少ないでしょう。

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社員同士の仲も良く、和気あいあいとした雰囲気の職場。部門間ならびに上下の垣根も低く、風通しの良い社風が浸透しているという。

マイナビ編集部から

国内外で圧倒的なシェアを誇るオイルシールをはじめ、さまざまな業界に幅広い部品を供給している総合部品メーカー「NOK株式会社」。従来の事業内容にとらわれず、安全性を向上させた新しいe-Mobility向け製品の開発など、新しい分野にも挑戦し続けている。

今回は技術営業、開発の分野で活躍中の若手社員3人にお話を伺ったのだが、感銘を受けたのはお三方ともに仕事や会社のことを生き生きと語ってくれたことだった。当然のことながら、モノづくりの世界に苦労はつきもので、まだ世の中に存在しないものを創り上げようとしている彼らの産みの苦しみは推して知るべしである。しかし、その苦労こそがモノづくりへ向かう彼らのビジョンや意欲を掻き立て、彼らを活気づけているのではないだろうか。

また、頼りになる先輩や明るくて魅力的なメンバーと一緒に日々コミュニケーションをとりながら仕事ができる喜びに加え、働きやすい環境が整っているという点も挙げられるだろう。聞けば、同社ではコアタイムなしのフレックスタイム制や在宅勤務など、自らの裁量で仕事ができる環境が整っており、有給休暇に関しても気兼ねなく取得できる雰囲気が浸透しているという。

モノづくりの仕事や同社が手掛ける製品群に興味関心をお持ちの方はもとより、活気ある雰囲気のなかで仕事に打ち込みたい方に目を向けてほしい会社だ。

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神奈川県藤沢市にある「湘南開発センター(藤沢事業場)」。このほか全国に8つの事業場を構える。

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