最終更新日:2025/4/10

(株)コンセック【東証スタンダード上場】

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • 商社(機械・プラント・環境)
  • 商社(建材)
  • 機械
  • 建設
  • 機械設計

基本情報

本社
広島県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

施工者からメーカー、商社へ。その挑戦が、ここからまた新たな未来を創造する。

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メーカー・工事・商社部門それぞれの魅力とやりがい。

コンクリート構造物の切断・穿穴(せんこう)事業者として創業し、その後資材・機材を扱う商社部門、工具メーカー部門を開設。建設・設備業界における多角経営で飛躍する中堅・若手社員に仕事の魅力を伺った。

<写真左から>
◇工事部門 広島営業所・チーフ 信長 優太(2015年入社)
◇商社部門 口田営業所     古田  悠(2017年入社)
◇メーカー部門 技術製造部   森 倫太郎(2020年入社)

最前線で活躍する先輩たちの休日&ストレス解消法

買い物に出かけることもありますが、食べることが好きな私の最大の息抜きは料理。特に辛いものが大好きなので、最近は激辛料理に挑戦しています。(古田)
現場仕事はストレスもないので、プライベートが侵食されることは一切なし。休日は草野球チームの試合や練習に参加するか、自宅でゆっくり過ごしています。(信長)
「集中が続くとかえって柔軟な思考ができなくなるので、時折デスクから離れてコーヒーを飲みつつ小休憩。意識的にリフレッシュすることを心がけています。(森)

【商社部門】「提案できないものはない」。その自信が、果敢な挑戦を後押ししてくれる。

販売グループでは、主に建設会社や設備会社などに対し、建設機械・資材・工具をはじめ住宅機器やオフィス用品、生活関連品などさまざまな資材・商品の提案販売を行っています。中でも私は厨房設備の施工会社さまを数多く担当。お客さまの要望に応じ電気機器や厨房機材から消耗品類まで幅広く提案し、受注確定後の手配や納入も自ら責任をもって行っています。

数ある資材商社の中でも当社の強みは、お客さまのあらゆるニーズに応える膨大な商品ラインナップ。全国各地からの仕入れと自社製品に加え、必要に応じて随時新規仕入れ先の開拓も行っているので、医療機器など販売資格が必要なもの以外は、ほぼ何でも取り扱うことができます。私自身は経験がありませんが、先輩営業職の中には自動車を販売した人も。本来なら各専門業者に手配しなければならないものをすべてワンストップで用意できるので、お客さまからとても頼りにされていると感じますね。

そんな抜群の商品力を提案に生かすために私が意識しているのは、お客さまをこまめに訪問し、丁寧な情報収集を行うこと。そして「これが必要なら、あれもあった方がいいのではないか」「この設備を導入するなら、こうすればもっと便利になるのではないか」と想像力を働かせること。新製品については情報が少ない場合はメーカーに聞いたり、お客さまのご案内も兼ねて東京や大阪など県外のショールームに足を伸ばしたりすることもあります。

以前は経験が浅く知識も足りなかったため、言われる通りに資材を手配することしかできませんでしたが、経験を重ねるごとに自分の引き出しが増え、提案力はどんどん磨かれていきました。自分がおすすめした製品の受注が決まり、その製品が現場に導入されるのを見届けたときは本当に嬉しかったですね。次はもっと喜ばれる提案を実現しようとモチベーションも高まります。もちろん、常にうまくいくことばかりではありませんが、当社には経験豊富な先輩が多く、相談すれば自分では思いつかなかったようなアドバイスをもらえるので心強い限り。世代は違っても社員同士とても仲が良く協力的なので、チームの一体感も当社で働く大きな魅力のひとつだと感じています。

【工事部門】インフラ整備と機材開発サポートの両輪で、地域と業界の未来に貢献。

工事部門では、老朽化した建築物の解体・補修やコンクリート構造物の改築・解体にかかわる切断・穿孔(せんこう)作業などを行っています。学校のような大型建築物もあれば、施設の外構設備の一部だけという場合もあり、規模の大小によって難度が変わるのは当然のこと、人の流れや道路状況など現場周辺の環境条件も実にさまざま。お客さまの要望や法令に従いながら確実な施工を行うのはもちろん、現場内や周辺の安全にも一つひとつ目を配り、安全かつ高品質な施工と管理に努めています。

加えて、メーカー機能も備える当社の工事部門にはもうひとつ重要な使命があります。それは、自社建機ブランド「Hakken」製品のファーストユーザーとなり、さらなる品質向上に貢献すること。まだ市場に出回っていないどころか、初めて現場で稼働する機械も多いので、慣れない操作に苦戦することも少なくありませんが、その使用感を確かめつつ、より安全で機能的な工法・技術を確立することで、土木建設業界の成長により広く貢献することができます。本来ならいち使い手に過ぎない現場の人間が製品開発・改良に踏み込めるのは、多種多様な自社製品を展開する当社ならではの醍醐味です。

とはいえ、私たち技能職が本領を発揮するのは現場です。つい先日は高さ50mの煙突を上部から少しずつ解体し約20mの高さまで短縮したのですが、地上の構造物の解体工事と違って徐々に指定の高さに近づける工事だったので、完成を見届けたときは何ともいえない達成感がありましたね。ほとんどが屋外での作業のため夏は暑さ対策が欠かせませんが、動くと熱くなるので冬の寒さはむしろ心地よく、体を動かすのが好きな私には天職だと感じています。

さらに嬉しいのは近年若手の成長が目覚ましく、「自分たちで会社を引っ張っていこう」という士気が高まっていること。今年4月にチーフに昇格したことにより背負うものは増えましたが、頼りがいがあり、人間的にも信頼できる仲間に恵まれたおかげで仕事のストレスはまったくありません。外部の協力会社も含め和気あいあいと働き、助け合えるチームを育てながら、今後も地域のインフラ整備や土木建設業界の発展に力を尽くしたいと思っています。

【メーカー部門】“目の前”で、そして世界の現場で広く生かされるものづくりの醍醐味。

学生時代は技術情報系学科で機械制御を学び、その経験を生かしたいと当社を志望しました。といっても、進学先は教育学部だったので、「つくるため」というより「教えるため」の知識とスキル。工学部出身者のように専門分野を極めてきたわけではなく、入社時の私は簡単な図面の読み書きができる程度でした。そのため入社直後はすべてが手探りで、比較的難易度の低い既存製品のモデルチェンジのための修正設計からスタート。その間、当社の技術・ノウハウをしっかりと吸収し、4年目の現在はお客さまの要望に応じた特注品の設計や、自社オリジナルモデルとして展開する新製品の設計・開発に取組んでいます。

既存製品の修正設計は、元図面を生かしながら指定された変更点に沿って淡々と修正を加えていけば何とかなることも多かったのですが、新製品の開発となるとそうはいきません。特注製品の場合はお客さまの要求を、自社製品の場合は市場のニーズをていねいにヒアリング・リサーチするところからはじまり、他部署と一緒にお客さま・市場の要求に応える製品の仕様を詰めたら、製造部の協力を得て試作品を製作。試作品の試用・検査を重ねながら図面上では気づけなかった課題を拾い上げ反映することで、ようやく本製品のカタチが固まります。けれど、これで終わりではありません。製品化が確定したら、社内製造部門や協力工場に部品図面を送って加工・製作を依頼。部品納入後の組立てにもできる限り立ち合い、製品が無事完成するまで見届けるのも設計担当者の重要な使命です。

ひとつの製品に関して1~100まで責任を負うプレッシャーは小さくありませんが、自分の知識とアイデアが目の前で次第にカタチになっていく面白さは唯一無二。さらにそれが、国内のみならず世界各地の建設現場で使われる「Hakken」ブランドの新アイテムとなれば、モチベーションも高まりますね。何より、自前の工事部を率いる当社では“エンドユーザー”の生の声を聞きながら、常に現場のニーズに答えられるものづくりに臨むことができます。成長途上の私にとっては、これほど恵まれた環境はありません。

学生の方へメッセージ

企業研究の前に、まず大切にしてほしいのは、一度きりの学生生活をとにかく懸命にやり切ること。勉強でも遊びでも、興味のあることには全力で取り組みましょう。そこで得た経験や出会いは、たとえ仕事の専門分野に通じるものではなくとも、必ず何らかの形で将来に生きてくるものです。そのうえで、技術系の職種を志望する人は、資格の取得などにも挑戦しておくとよいでしょう。

そして、いざ企業研究に臨む際は、企業の事業内容や将来性、入社後のキャリアなどとともに、「自分にとって」のやりがいや働きやすさを見極めておくことも必要です。自分のやりたいことが本当にできるのか、自分の望む働き方ができるかどうかは長期的キャリア形成を図るうえでもとても重要な要素。また、今は社会に必要とされている事業でも、時代の変化とともに発展していくもの、廃れていくものが必ずありますから、社会の潮流をある程度読んでおくことも必要でしょう。自分の裁量はどうなるのか、転勤・転属の機会が増えたりする可能性はあるのかなど、「どこで何をするか」だけでなく「どんな働き方ができるか」というイメージを自分なりに膨らませながら、意義のある企業研究に取り組んでみましょう。

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事業内容は違っても、インフラや設備環境の整備を通じて地域社会や人々の未来に貢献する使命は共通。部門を超え協力する機会も多く、社内のコミュニケーションは活発だ。

マイナビ編集部から

建設資材の販売とアンカー工事施工を手掛ける建設サービスの会社としてスタートした同社のターニングポイントは、設立10年目の1976年にさかのぼる。当時は欧米製の建設機械を使用していたが、大きく重たいうえに壊れやすく、メンテナンスコストもかかるなど問題だらけ。それを解消するため、独自に建設機械の製造・販売を行う発研(株)を設立。

使い手側から作り手側に踏み込むのは決して容易ではなかったはずだ。けれどその果敢な挑戦は、吉と出た。自社施工部門との協業による実効的な開発・改良により、オリジナルブランド「Hakken」は市場から厚い信頼を獲得。現在は、押しも押されぬ実力派建機メーカーへと成長を遂げ、特に主力の小型ワイヤーソーは国内で高いシェアを獲得している。

高度経済成長期のコンクリート構造物の老朽化が進む今日、施工・メーカー・商社の三位一体でインフラ整備を支える同社の活躍の舞台は今後ますます広がっていくだろう。展開する3事業すべてが成長基調。不安定な国際情勢や少子高齢化を背景に苦戦を強いられる産業も多い今、これからの長い未来を生きる若い人材にとって、これほど心強いことはないだろう。

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全国に営業拠点を構える同社だが、社員総数は500名足らずの中小規模。経験が浅くても意欲さえあれば責任ある仕事に挑戦できる環境も大きな魅力のひとつだ。
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