企業研究の前に、まず大切にしてほしいのは、一度きりの学生生活をとにかく懸命にやり切ること。勉強でも遊びでも、興味のあることには全力で取り組みましょう。そこで得た経験や出会いは、たとえ仕事の専門分野に通じるものではなくとも、必ず何らかの形で将来に生きてくるものです。そのうえで、技術系の職種を志望する人は、資格の取得などにも挑戦しておくとよいでしょう。
そして、いざ企業研究に臨む際は、企業の事業内容や将来性、入社後のキャリアなどとともに、「自分にとって」のやりがいや働きやすさを見極めておくことも必要です。自分のやりたいことが本当にできるのか、自分の望む働き方ができるかどうかは長期的キャリア形成を図るうえでもとても重要な要素。また、今は社会に必要とされている事業でも、時代の変化とともに発展していくもの、廃れていくものが必ずありますから、社会の潮流をある程度読んでおくことも必要でしょう。自分の裁量はどうなるのか、転勤・転属の機会が増えたりする可能性はあるのかなど、「どこで何をするか」だけでなく「どんな働き方ができるか」というイメージを自分なりに膨らませながら、意義のある企業研究に取り組んでみましょう。