最終更新日:2024/8/14

工藤建設(株)【東証スタンダード市場上場】

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業種

  • 建設
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基本情報

本社
神奈川県

取材情報

先輩達の”キャリアアップ”

神奈川県に貢献しながら、建築のプロとしてキャリアを積み重ねていきたい。

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施工管理技術者として成長を続ける先輩社員たち。

1966年、神奈川県横浜市を本拠に設立された総合建設会社・工藤建設。今回はそんな同社で活躍する二人の先輩からどのような仕事を経てキャリアを積んできたのか、お話をうかがいました。

建設事業部 工事課 主任(現場所長)
仲林祐一さん/2014年入社
島田洸平さん/2018年入社

先輩社員の仕事ぶりを拝見。

物件の規模にもよりますが、一日に現場で働く職人さんは多い時で50名ほど。全員の動きに気を配り、安全や品質を管理するのが施工管理技術者の仕事です(仲林さん)
施工管理技術者の仕事は、現場での作業が開始される数か月前から始まります。図面を詳細にチェックし、疑問点があれば解決しておくのも重要な仕事です(仲林さん)
現場で働く数多くの職人さんたちとの間に信頼関係を築き上げるのも私たちの大切な仕事。作業の合間も積極的にコミュニケーションを取るように努めています(島田さん)

入社6年目に現場所長に昇格。プロジェクトのトップとして、大きな責任とやりがいを感じています/仲林さん

私は高校時代に東日本大震災を経験したことで、建築業界の重要性に気付き、土木建築系の専門学校に進みました。就職先を選ぶ上で軸としていたのは、生まれ育った神奈川県で働くこと。何社かのゼネコンや建設会社にエントリーする中、工藤建設に魅力を感じたのは、説明会や面接でお会いした先輩たちの人柄がとても良かったから。また「お客様の感動を創造する」という会社の理念にも共感し、入社を決意しました。

入社後、新人研修を経て初めての現場に配属されたのは6月のこと。最初に担当することになったのは賃貸マンションを建設するプロジェクトでした。現場の指揮・管理をおこなう施工管理として配属されたものの、まわりにいるのは自社の先輩やベテランの職人さんたち。最初のうちは業界用語が理解できないのはもちろん、現場での安全な動き方も分からず、先輩や職人さんの仕事ぶりを見ながら、建設の現場とはどういうものかを学ぶことに必死になっていました。しかし、最初の一棟の完成までを見届けると、少しずつ施工管理が果たすべき役割が見えてくるようになります。

2年目に入ってから担当した老人介護施設の建設プロジェクトでは、今まで携わってきた建造物とはまた違った楽しさもありつつ大変さも感じました。交通量の多い場所に建設する場合もあるため、道路の制約などで思うように進められずに苦悩する場面も。しかし決して一人ではありません。先輩や職人さんにフォローしてもらったり、自ら解決策や滞った課題への代替案を提案したりと奮闘した結果、なんとか完成まで辿り着くことが出来ました。そして入社3年目には、2年目でこなしてきたプロジェクトへの積極性が認められ、建設の五大管理と言われる「品質」「予算」「工程」「安全」「環境」のうち、「予算」を除くすべてを任せられるという大きなチャンスをいただくことに。ここでも活躍を見せることが出来れば今後の更なるキャリアアップへ大きく繋がると一層やる気が湧いてきたのもこの頃です。

明確なキャリアアップを実感したのは入社6年目のこと。職人さんへの指示出しや資材の管理、工事品質の管理など、幅広い仕事をこなしていく中で現場所長としてひとつのプロジェクトのトップを任せていただけたのです。最初は不安もあったものの、これまでに培ってきた経験のおかげで無事に竣工にまでこぎつけることができました。

入社1年目は、先輩や職人さんについて回り、作業の中身を一つずつ覚えていきました/島田さん

学生時代は工学部土木工学科で学び、将来は施工管理技術者として働きたいと考えていました。就職活動の時に目指していたのは、せっかく建築に関わるなら、なるべく大きな建物に関わってみたいということと、生まれ育った神奈川県で働くこと。そうした観点で企業研究を進めていく中、実績の面でも会社の規模の面でも、自分の理想に一番近いと感じたのが工藤建設でした。

入社後は2か月ほどの新人研修でビジネスマナーや、職場での安全な働き方などを学んだ後、現場に配属されることに。最初に担当することになったのは神奈川県内の葬儀場を建設するプロジェクト。初めて現場を訪れたときには、スケールの大きさや、自分たちがやるべき仕事の量の膨大さに圧倒されたのを覚えています。現場を管理する施工管理という立場とはいえ、新入社員ですから、工事がどのように進んでいくのか、だれがどんな仕事を行っているのかなどはまったく分からない状態。そこで私は自社の先輩だけでなく、様々な工種を担当する職人さんたちにもついて回り「どんな作業をするのか」「どんな工具を使うのか」などを教えてもらうことからスタートしました。

私は高校卒業までの12年間、野球部に所属していたため、体育会的な雰囲気や、年上の人たちと接することは苦手ではありません。そんな経験があったからか、職人さんたちともスムーズにコミュニケーションが取れるようになったこともキャリアの成長の助けになってくれたと思います。

その後は年に約1棟のペースでオフィスビルやマンションの施工管理を任されるように。年月を重ねるごとにひとりでできることが増えていくのが楽しかったですね。4階建てマンションやテナントビル、10階建てのマンションなど、任される案件の規模や難易度が少しずつ上がっていく中、施工管理としての知識や経験を重ねてきました。ここまでの仕事が功を奏して入社3年目の時に現場所長として、プロジェクトを任されることになりました。最初に担当したのは貸倉庫を新設するというもの。比較的、難易度が低い案件だったこともあり、無事に竣工させることができたのですが、自分の中では大きな自信になりましたね。

多くの経験を積みながら、どんな物件も安心して任せてもらえる施工管理技術者に成長したい。

仲林さん/現在、私が担当しているのは横浜市内のメモリーホールの新設工事。現場が駅前の交通量の多い場所にあることに加え、土地の間口に対して奥行きがかなりあり、資材の搬入に気を使わなければならないのが難しい点です。メモリーホールということで、一般的な建物にはないような特殊な設計でもあるのですが、過去にも何件か経験してきているため、その点ではあまり苦労はしていません。

当社の建設事業部門は公共から民間まで、幅広い案件を手掛けているため、様々な建物の施工管理を経験できるのも大きな魅力。私自身、これまでに高齢者介護施設、オフィスビル、テナントビルなどを担当してきました。今後も多くの経験を積み、どんな案件でも安心して任せてもらえるような現場所長に成長するのが目標です。

また資格取得の面ではすでに一級施工管理技士、二級建築士に合格。将来的には一級建築士にも挑戦したいと考えています。工藤建設は風通しが良く、和やかな社風のある会社。仕事に対して情熱を持った先輩の多い職場なので、素直で真面目な人なら、きっと一人前の施工管理技術者に成長できると思います。

島田さん/私は現在、来月に着工予定の12階建てマンションの建設に向けて、事前の準備や役所に提出する申請書の作成などを行っているところ。施工管理技術者の仕事は工事が始まる数か月前から、申請書類を作成したり、工程や予算の計画を立案することから始まるのです。技術者としての成長を感じるのは、こうした準備期間のうちに「こんな工程で行けば、いつごろまでにはどこまで完成させられる」といったイメージを描けるようになってきたことですね。

私は入社4年目に一級建築施工管理技士の資格を取得しており、次は一級土木施工管理技士の取得を目指しているところ。月に数回、資格取得の講師を招いて指導を受けられるという支援制度を会社が用意してくれているため、かなり助けられています。

この先の目標は、スーパーゼネコンとのJVに参加して、高層建築物の施工管理を経験すること。せっかく建築の仕事に就いたのですから、もっと大きなものを建ててみたい、というのが夢です。

企業研究のポイント

ここ数年、説明会などで学生さんにお会いすると「自分が本当にやりたいことが見つからない」という方が少なくないようです。もしそうなのであれば、少しでも興味を感じた会社のインターンシップなどへ積極的に参加してみて、自分から質問したり、人事の方に話しかけてみることをお勧めしたいと思います。

「若手の先輩から直接、話を聞きたい」「職場の雰囲気を見学したい」など、学生さんの方からの要望には柔軟に対応してくれる会社が増えています。会社からの説明を聞くだけで満足してしまうのではなく、もう少し積極的に動いてみると、「自分がやりたいこと」を見つけるきっかけになるかもしれません。

また、「やりたい仕事につきたい」「福利厚生が充実した会社で働きたい」「地域に貢献したい」など、自分なりに軸となるもの決めておくと、関心を持った企業の何を知るべきなのかが見えてくると思います。どうぞ悔いのない企業研究を行ってください。
(人事担当 竹内さん)

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神奈川県に本拠を置く総合建設会社として、公共から民間まで、多くの実績を築き上げてきた工藤建設。神奈川県メインの事業展開で、顧客からの高い信頼を獲得している。

マイナビ編集部から

神奈川県の大きな建造物の建設にも深くかかわってきた工藤建設。神奈川県がメインの事業展開により、公共から民間、個人の顧客からも高い信頼を獲得してきた。

今回、登場していただいた二人の先輩が口にしていたのは「まじめで、仕事に対して熱い情熱を持った先輩の多い会社」という言葉。「新人時代、何かトラブルが起こると、先輩が自分で動いてしまうので、自分たちの出番がなくなってしまった」と話してくれた。先輩たちのそんな真摯な働き方を目にしながら、技術者として成長していくことができるのは、建築業界を目指す人にとって、とても恵まれた環境といえるだろう。

将来にわたって転勤の心配がなく、神奈川県への社会的な貢献を続けて行くことができるのも同社の大きな魅力。これまでにも「神奈川県で施工管理がやりたいから」と、他の同業他社と悩んだ末に同社に入社した社員も少なくないという。

「建設」「住宅」「建物管理」「介護」という四分野の事業領域を持ち、絶えず安定した収益が得られるビジネスモデルを確立しているのも同社の大きな特徴。今後も着実な成長を期待することのできる企業だと感じた。

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風通しが良く、和やかな風土があるのも工藤建設に大きな魅力。若手社員にも大きな活躍のチャンスが与えられ、多くの経験の中からプロに成長することができる。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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