最終更新日:2025/3/11

SMC(株)【東証プライム上場】

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東京都

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仕事・キャリアパスについて伝えたい

世界を視野にFA化を支え、シェア拡大へ。コミュニケーション力や探求心を生かす

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若手社員が語る、営業職・技術職の仕事内容とやりがい

FA(ファクトリー・オートメーション)に欠かせない制御機器を開発・製造・販売するSMC。営業職や技術職(開発・生産技術)として活躍する若手社員に、仕事の内容とやりがい、会社の魅力、目標などを聞いた。

■U.S.さん(写真中央)
北関東ブロック茨城営業所/2021年入社/経済学部経済学科卒業
■O.S.さん(写真左)
開発第2部/2021年入社/工学研究科機械工学専攻修了
■M.K.さん(写真右)
生産技術部生産技術第1課/2021年入社/工学部電気工学科卒業

先輩たちの横顔

学生時代のUさんは、語学を学びつつバスケットボール・弓道・陸上競技などを経験した。今はランニングやスーパー銭湯、岩盤浴などでリフレッシュしている。
大学で産業機械の省エネ化の研究をしていたOさんは、その知見を開発の仕事に生かしている。趣味は硬式テニスで、同期とプレイすることもあるという。
Mさんは学生時代に電気工学を専門に学びながら、イベントスタッフのアルバイトにも励んだ。今はサッカー観戦やキャンプを楽しんでいるそうだ。

お客さまのモノづくりに最適な制御機器を提案し、生産性向上に貢献。WIN×WINの構築がやりがい(U.S.さん)

大学の就職活動講座にSMCの社員が来ていて、調べてみたら自動制御機器の業界では有名な会社でした。さまざまな業界、国に製品を供給している点も魅力で、グローバル展開に大きな可能性があると感じて営業職を志望。また、学生時代に培った英語力やコミュニケーション力を生かせると思いったことも入社の決め手の一つです。

入社後は北関東ブロック茨城営業所に属され、今は茨城県北西部にある工作機械メーカー、食品機械メーカー、自動車関連企業など約20社を担当。当社の主力であるシリンダ製品をはじめ、電動アクチュエータ、エアチャックといった自動制御機器の営業を行っています。これらはロボット化やFA化が進む工場のモノづくりに不可欠なものばかり。あるとき、お客さまから「明日機械を出荷しなければならないのに、製造装置が動かない」という連絡を受け、上司と一緒に現場へ駆け付けたことは今でも印象に残っています。上司の豊富な知識・経験のおかげですぐ対応できたのですが、その時に改めてモノづくりのキーデバイスを扱っていることを実感し、責任と使命の大きさも感じました。
最近はお客さまの要望に応えることはもちろん、お客さまの製品や工場を見た上で「当社のこういう製品を使ってみては?」と提案することが増えています。その提案によって、お客さまの工場の生産性が上がり、当社の売り上げも伸びたというWIN×WINの関係が築けたときは大きなやりがいを感じます。

当社の製品は特注品を含めると70万点超に及び、カタログも膨大な量があります。お客さまの質問に即答できず持ち帰って調べてから返答することも多く、製品の幅広さ・奥深さを感じています。ただ、営業所で困っていると先輩たちが「大丈夫?」と声をかけてくれますし、質問すればプラスアルファの答えをもらえます。他の営業所との交流も活発で、上下関係にとらわれず気軽に交流できる環境です。

今後はさらに自動制御機器の知識・スキルを身に付けて取扱製品の幅を広げ、新規開拓でも成果を出せる営業になりたいと思っています。海外に製品を発信する販促や広報、総務などの仕事にも興味があります。自分のライフプランを大切にしながら、末長くキャリアを積んでいきたいですね。

主力製品「エアシリンダ」の性能向上を目指して実験・検証を繰り返す日々(O.S.さん)

SMCに入社した大学の先輩から「この会社、いいよ」と勧められたことがきっかけでした。幅広い産業に役立つ自動制御機器などを扱っていて、いろいろな分野のモノづくりに関われる点に魅力を感じました。また、私は産業機械の省エネルギー化を研究していたこともあるので、そこで学んだことも生かせるのではないかと考え入社を決意しました。

入社後の研修では、工場研修が印象に残っています。いろいろな製品の組み立て現場を見て、生産技術者の話を聞くことができました。加工や組立の際には、安全性はもちろん“つくりやすい”ことも大切であるということを学べたのは大きな収穫でした。

現在はエアシリンダという、当社を代表する製品の開発に取り組んでいます。エアシリンダとは、エア(空気圧)を利用して伸縮する円筒状のロッドを制御することで、「押す」「持ち上げる」「つかむ」「はさむ」「運ぶ」などさまざまな動きを実現する機械です。私はその動力性能をアップさせるために、どれくらいの力(強度)ならどれくらいの速さを出せるかといった実験と検証を繰り返しています。
大学で学んだ流体力学などの知識は生きていますが、空気圧制御機器には初めて触れたので、一から学ぶことが多く大変でした。大学の教科書を読み返したり、最先端技術に関する研究論文を調べたりしています。市場全体の重要なテーマは、コスト削減、小型軽量化、省エネです。当社では実験に使う計測機器などが充実しており、測定結果はPC上で管理します。わからないことは上司や先輩に聞けばアドバイスをもらえるので、開発環境は良好です。検証で良い成果を出して報告書にまとめ、先輩から「よくやった」と言ってもらえたときには大きなやりがいを感じます。開発部は明るい雰囲気で、皆で穏やかに意見を交わしています。

将来は、自分がメンバーを主導する形で新製品を生み出したいと思っています。当社は世界的シェアをさらに高めるという目標を設けているので、世界に通用する汎用的で省エネも可能にする製品を生み出したいですね。そして先輩たちのように、メンバーの信頼を得られる存在になることも目標です。そうなれば後輩の指導もうまくできると思います。

「継手」の樹脂成形・金型づくりを担当。電気の知識に素材の知見を加え、品質向上に貢献(M.K.さん)

当社のことを知ったのは、大学の求人情報を見た時です。私は埼玉県越谷市の出身なので、当社のマザー工場といえる草加第一工場が近くにあることを知って親近感を覚えました。大学では電気工学が専門だったので、機械メーカーである当社には向いていないのではないかと思いましたが、生産技術の仕事に電気系の知識も生かせるということを知って入社を決めました。制御機器の世界的なメーカーであるため、安定感や将来性があると感じたことも大きかったですね。

工場での実習では、モノづくりには多くの人が関わっていて、一人ひとりの働きとチームワークが大切であることを学びました。研修の後は工場内の生産技術職に就くことになりました。生産工程の改善や効率化、品質の安定化などが仕事のテーマです。私は樹脂グループに所属し、樹脂を流し込んで成形するための金型の立ち上げに関わっています。成形では、樹脂の温度や流し込む速度などの条件が重要で、それをうまく設定できないと見た目が粗くなってしまい、良い製品になりません。そのため、条件設定の仕方が腕の見せ所ですね。樹脂素材と条件がマッチして、自分が手掛けた金型からバルブと管を接合する「管継手」などを生み出せたときには、大きなやりがいを感じます。
樹脂に関しては一から学んだのですが、経験豊富な先輩に気兼ねなく質問して教えてもらえるので助かっています。機械の動作に電気工学の知識を生かせているという実感もありますね。

入社前、当社のことは空気圧制御機器に強い会社と認識していましたが、実際は電動機器やロボットハンド、温調機器などさまざまな製品を開発・生産していることがわかりました。また、電気・電子・情報系の分野にも強いです。例えば、センサや通信・制御などを駆使した製品開発や生産設備の効率化・省エネ化など、幅広く貢献することができます。

目標は、樹脂成形のための金型づくりを極め、「これは自分に任せてほしい」といえるくらいになることです。その後は幅広い加工技術をマスターし、いろいろな製品・パーツをつくったり、国内外の生産設備の設計・工場立ち上げに参加したりしたいと思っています。

学生の方へメッセージ

【U.S.さん】機械に関する知識が全くない文系の方でも、先輩に手厚くフォローしてもらいながら一から学べる環境があるので心配はいりません。ライフイベントのことも考えながら、ワーク・ライフ・バランスを保って働けます。同期や活躍している同年代の先輩の存在も大きな励みになると思います。お客さまの工場を見学する機会も多く、幅広い技術者と対話する中で知識を深められるので、成長していけると思います。

【O.S.さん】私はどちらかというと黙々と仕事をするタイプなので、どんどん先輩に提案しながらアクティブに動いてくれる積極的な後輩ができるとうれしいですね。卒業研究など一つのことを最後までやり遂げた経験があり、仮説を立てて実験し検証するという手法が身に付いている方なら問題ありません。負けん気が強く、めげない方なら十分に活躍できると思います。

【M.K.さん】当社は制御機器を扱う会社ですが、機械系出身の人ばかりが活躍しているわけではありません。私のような電気・電子系出身者はもちろん、化学系、材料系、情報系の人も活躍しています。多様な知識を生かし、さまざまな形でキャリアアップできる会社だと思います。ただ、最初は自分に与えられた場所で、粘り強く頑張ることが大切です。

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お客さまのニーズに応えるため、営業・技術・製造が連携してモノづくりに取り組む。率直に意見を交わせる風通しの良さも、同社の魅力だ。

マイナビ編集部から

SMCは設立から60年以上にわたり、さまざまな産業のモノづくりに貢献している会社である。同社の制御機器は一般の消費者にはあまり知られていないが、FA(ファクトリー・オートメーション=工場設備の自動化)のキーデバイスとなるもので、製造・加工設備や検査装置などに組み込まれている。国内に54の営業拠点と6つの工場を擁するほか、北米・欧州・アジアなどユーザーが進出する地域にも営業・流通・開発拠点を設置し、海外のニーズにも応えている。
今回は、茨城県つくばみらい市にある筑波技術センターで営業・開発・生産技術の社員から話を伺った。皆さんの話に共通していたのは、「良き上司や先輩に恵まれた」という点。実際、取材中もアットホームで穏やかな社風であることが感じられた。
そして、教育研修の充実ぶりも特筆に値する。営業職も技術職も工場実習でさまざまな製造現場の作業を経験するので、製造から出荷までの流れ全体をつかめる。さらに、営業所研修や技術研修、階層ごとの研修があり、近年ではグローバル人材を育成するための海外の研修も用意されているとのこと。経営の安定感、グローバル展開を期待できる将来性、育成制度の充実は同社の大きな魅力だ。探求心を持ち、粘り強く成長を目指す人に挑戦してほしい企業である。

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自動制御機器を通してサステナブルな社会を推進するSMC。二酸化炭素削減や、災害時にも事業を継続する体制づくりを強化している。写真は秋葉原にある本社のエントランス。

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