最終更新日:2025/4/25

月島ジェイテクノメンテサービス(株)【旧社名:月島テクノメンテサービス(株)】

  • 正社員

業種

  • 設備工事・設備設計
  • プラント・エンジニアリング
  • 環境・リサイクル
  • 検査・整備・メンテナンス
  • 機械設計

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

水のインフラを守り抜くために、自分自身を高めていく

PHOTO

若手社員たちの成長の軌跡

日本全国の上下水道施設を支えている月島ジェイテクノメンテサービス(TJTM)。最前線で活躍している2人の若手社員に、仕事を通して成長したポイントや将来の目標などについて語ってもらった。

K. E. さん
営業本部 営業推進部 O&M推進課
大学院工学系研究科都市工学専攻修了
2020年入社

W. N. さん
エンジニアリング本部 デカンタ整備グループ
理学部生命圏環境科学科卒
2021年入社

先輩から一言

周囲には、知識の獲得に貪欲な人がたくさんいるという。「新しく知った事実をメールなどで共有し、お互いに高め合っていく。そんな文化が根付いています」
機械系学部・学科の出身ではないが、今は工事担当として活躍している。「入社してから勉強することが多いだけに、スタートラインは皆同じです」
2人のような若い世代の活躍の場が増えている。残業も必要最低限で、休みも取りやすいので、ワーク・ライフ・バランス面でも満足しているという。

【K. E. さん】施設の維持管理を通して、水のインフラを支える仕事をリアルに体感

大学院では市街地の水害を防ぐ「内水排除」をテーマに研究していた私は、就職活動では専門に直結する土木系の建設会社ではなく、研究テーマに関わる“水”に関連した業界を幅広く探っていきました。そのなかで出会った当社は、上下水道施設の機械を製造する当グループの一員だけに、長く安定的にメンテナンス業務を請け負っている点に安心感を覚えて入社を決めました。

最初の約2年間は維持管理本部に所属し、千葉県にある下水処理施設の各種設備の点検や、モニターを見ながら設備を動かす運転監視に携わりました。1年目のときは汚泥班の一員だったのですが、処理に使う機械に関して全く知識がなく、どこをどうすれば作動するのか、なかなか理解できずにいました。本を借りて調べてみたり、先輩に聞いたりしながら一つひとつ乗り越えていくことで、ポンプを分解して詰まりを取る作業なども担当できるようになりました。

2年目になってからは3カ月ごとに各部署を異動。水に薬品を混ぜて浄化する水処理班、処理した汚泥を焼く焼却班、街にある下水ポンプを管理するポンプ班のほか、事務所での資材発注などにも携わりました。2年間で全ての班を隈なく見ていったことで、下水処理施設の機能がよく見えたのが自分にとっての大きな財産となりました。実際、どこに機械があり、どんな苦労を経て処理しているのかがイメージできますから、本社で働いている今、仕事に厚みが生まれていると感じています。

O&M推進課にやってきてからは、技術提案書の作成を専門としています。全国の自治体の下水処理施設の運転を任せてもらっている当社ですが、たとえ既に受託している施設であっても、契約更新時には入札を経なくてはなりません。暮らしを支える重要なインフラだからこそ、金額だけで入札が通るわけではなく、技術的な特性やメリットをアピールしていく必要があります。そうした部分を私たちが技術提案書としてまとめ上げ、各自治体の判断材料にしてもらっているというわけです。

現場に関連するとはいえ、業務内容はガラリと変化。それこそ異動当初は転職したかのような感覚でいました。それでも先輩のサポートがあったおかげで、契約更新をうまく進めていくこともできました。何よりも会社全体に視野を広げて判断する必要がある仕事だけに、事業を理解するという意味でも貴重な時間を過ごすことができています。

【W. N. さん】設備を長く、安心して使いつづけるために

大学時代は4年間かけて広く環境について専攻し、特に生態環境の変化については重点的に学んでいました。就職活動では自然に関わる仕事を通して社会に貢献したいと考え、水やエネルギーなどのインフラ系の企業を志望。当社に関しては学内説明会で存在を知ったのですが、下水処理施設で処理した土を肥料やエネルギーとして再利用するという取り組みを進めている点に興味を覚えました。グループとして独自技術を50年以上にわたって引き継いでいる点にも共感し、ここで頑張っていくことに決めました。

配属になったエンジニアリング本部は、全国の上下水道プラントの工事に携わる部署。そのなかでもデカンタ整備グループ では、産業用遠心分離機の補修やメンテナンス計画の立案、見積もりの作成などを主たる業務としています。一般的に下水処理施設では遠心分離機を使って固形物と水を分別しており、そのサイズは大きいものでは10トン以上と、かなりのスケールとなります。

配属当初は定期修繕計画に用いる書類の整備から携わり、次第に工事を進めてくれる協力会社に依頼をかけていくようになりました。正直、機械は専門外だったのでわからないことばかりでしたが、秋田の整備工場や全国各地の現場に足繁く通って実物を見ながら地道に学びを重ねてきました。

最初は先輩と一緒に全国各地を回っていた私ですが、2年目になってからある自治体の遠心分離機の補修工事に関して主担当を任されたのが転機となりました。ベテランの先輩の助けを受けながら、お客さまとの打ち合わせから工事の設計、見積もり、現場での技術指導などを1年がかりで進行。5トンサイズの遠心分離機を現場から取り外し、工場に持ち帰った上で全て分解して点検するという大掛かりな案件でしたから、考えるべきことはまさに山積みの状態でした。先回りして部品を手配するなど、予測して動くことを意識しながら、何とか無事に案件を終わらせることができ、自分の中で大きな自信をつけることができました。

下水処理施設は外から見えない存在です。しかし、なくなってしまったら社会生活が成り立たない重要な社会インフラでもあります。文字どおり重要なものを支えていけるこの仕事に、誇りと使命感を持って取り組んでいるつもりです。

会社のセールスポイントや今後の目標について

技術提案書を作る今の仕事を進めていくなかでは、各事業所の所長に話を聞いて現場の状況を確認するケースが非常に多くなっています。所長の皆さんは下水処理施設の運転に関するプロフェッショナル。さまざまな観点からの知識を話してくれて、コミュニケーションを重ねていくなかで自分の視野が広がっていくのがわかります。こうした機会を活用しながら少しずつ専門性を磨き上げたいですね。資格取得も考えており、いつかは技術士(上下水道)にもチャレンジしてみたいと思っています。

ワーク・ライフ・バランスの良さも当社への入社を決めた理由の一つだったのですが、実際に働きやすい環境であると実感しています。現場時代で言えば、残業は年間で10時間あるかないかでした。営業職の今は、提案直前は忙しくなるものの、閑散期は定時で帰る日が多いですね。有休も上司が取るように促してくれるおかげで、毎年7~8割は消化できており、自分の時間もしっかりと取ることができています。
(K. E. さん)

エンジニアリング本部は全国の案件に対応しているので、入社以来、東北から九州まで全国各地に出張に出かけています。仕事が終わった後、ご当地のおいしいご飯を食べ、温泉に入るのが何よりの楽しみ。特に整備工場のある秋田の大舘周辺を重点的に開拓しています。出張時もしっかりと勤怠管理をしてくれるので、こうしたプライベートの時間も取りやすくなっています。また、職場には年齢も経験もさまざまな人材が集っていますが、世代を超えて和気あいあいとした空気が流れているのも非常に心地いいですね。

現在は遠心分離機を担当しているものの、当グループでは水処理装置や熱処理機などでも多くの実績を残しています。将来は設備全体の改善提案ができるようになりたいと思っていますので、遠心分離機以外の技術に関しても視野を広げて学びつづけていくつもりです。どんな技術にも対応できる技術員として成長していきたいですね。
(W. N. さん)

学生の方へメッセージ

企業を選ぶ際は、自分の専攻内容を軸に考える人も少なくないでしょう。しかしながら、当社では全く関係のない学部・学科出身でも活躍できる環境が広がっています。私も機械とは関係のない学部出身ですし、周囲を見ていると異業種から転職してきた先輩もいるので、専攻内容の違いに関しては意識せずとも問題なく頑張っていけると思います。
大切なのは、素直な気持ちで周囲のアドバイスを聞き、学びつづける姿勢にほかなりません。さらには協調性を持って関係者とコミュニケーションを重ねていける人であれば、十分に活躍できるはずです。
(K. E. さん)

私も学部・学科は問わずに活躍できる土壌が当社には広がっていると実感しています。どんな経歴であれ、目の前の仕事に対して愛を持って取り組んでいけるのであれば大丈夫。多くの人と関わりながら仕事を進めていくことになりますから、素直な気持ちで人の話を聞き、素早くレスポンスできる人であれば、なおさら可能性は広がることでしょう。
コロナ禍の状況次第ですが、まだオンライン選考という形態は続いていくでしょう。私自身、オンライン面接では感覚がつかめずに苦戦させられたので、どんなふうに自分が映っているのかを意識しながら対策を練っていました。オンラインの就職活動対策をしておくことをおすすめします。
(W. N. さん)

PHOTO
2人とも大学で学んできた分野とは異なる仕事に携わっている。入社してから資格取得できる機会が多いだけに、経験が浅くとも十分に成長できると実感している。

マイナビ編集部から

月島ジェイテクノメンテサービス(TJTM)は、全国各地の上下水道施設の「運転管理」「補修・設備工事」を手掛ける企業である。親会社は水道インフラを支える多様な機械を製造しており、そのメンテナンス対応をきっかけに、同社は施設そのものの運営までを含めてトータルに請け負うようになった。現在は全国約130カ所で上下水道施設の運営に携わっているが、メーカーが土台となった企業ならではのハイクオリティな技術を駆使して、水回りのインフラの安定稼働に多大な貢献を果たしている。

社員たちの成長を促すべく、教育研修制度の充実化には余念がない。定期的な研修を行うほか、資格取得の支援も手厚く行っており、重要な資格については社内で勉強会を開き、取得費用の補助も行う。特に技術士などの業務に必要な資格には、毎月手当てを支給して、本人のモチベーションを高めている。

ベテランから若手までさまざまな世代が集う会社でもあり、お互いが垣根なくフラットな視点で話し合える社風が根付いているのは、2人の若手社員も話していたとおり。技術的な知識を率先して教え合い、お互いを刺激し合いながらさらなる高みを目指しているからこそ、各所から信頼を得ているのだろうと感じた。

PHOTO
東京都江東区に本社オフィスを構えている。隅田川のほとり、永代橋のたもとという立地で、東京のウォーターフロントへのアクセスが便利な場所にある。

トップへ

  1. トップ
  2. 月島ジェイテクノメンテサービス(株)【旧社名:月島テクノメンテサービス(株)】の取材情報