最終更新日:2025/4/7

日本建設工業(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • プラント・エンジニアリング
  • 設備工事・設備設計
  • 建設
  • 重電・産業用電気機器
  • 機械

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

人々の暮らしや経済活動に欠かせないエネルギーインフラを支え、守る会社です

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技術系・事務系総合職の社員が語る!プラント建設の仕事の実際

創業から80年近く、重要な社会インフラである発電プラントの建設・メンテナンスを中心に、さまざまな日本の産業を支え、守っている日本建設工業。2人の社員の話から、同社の事業内容を読み解く。

【左】技術系総合職 Y.S.さん
電気・機械部 第一工事課/2012年入社

★社内でも幅広い案件を経験しているマルチな中堅社員。一般産業機器や火力発電の電気系統のほか、最先端設備の施工やメンテナンスに関わる。

【右】事務系総合職 S.A.さん
資材部 資材調達課/2021年入社

★持ち前のコミュニケーション力を発揮しながら活躍中。本社では資材調達を担い、定期的に出張して発電所等の現場事務も経験しながら成長を続ける。

先輩社員から一言!

東京勤務で社員寮に住んでいるY.S.さん。「長期出張も多いですが、現地ではメンバーと飲食を楽しんで交流も深められますし、住まいなども用意してもらえるので快適です」
知識ゼロからこの業界に飛び込んだS.A.さん。「研修が充実しているので、事務系総合職ではPCの基本操作やコミュニケーションができれば十分だと思います」
「学んでおくといい資格の推薦もあり、取得に関する費用は全額会社が負担してくれます。最大5万円迄の資格手当もあり、自己研鑽にもモチベーション高く励める環境です」

発電所を中心に、駅や道路、医療施設まで。さまざまな産業の設備に関わっています/Y.S.さん

当社に興味を持ったのは、学校の先生から「発電所関連の中でも、人と違う仕事ができる会社だよ」という推薦の話をいただいたことがきっかけです。機械科で学んでいたので、その知識を活かせることも魅力に感じて入社を決めました。

入社後まず研修として入ったのは、がん治療などに用いられる重粒子線を扱う医療関連の研究所です。何百という設備がある巨大な施設で、約3カ月間、建屋の中に順次設備を据え付けていく過程を興味深く見ることができました。

その後は現在の部署に配属となり、一般産業機器を担当。私が担当していたのは高速道路の入り口に付けるETC設備や、駅のホームに取り付けるホームドアの2種類です。ETC設備は1~2カ月程度で完成しますが、ホームドアは駅が閉まる深夜の数時間しか作業ができないので、半年ほどかけて設置します。それぞれに動く仕組みや施工方法が異なる設備を扱うのは面白かったですし、空港の最寄り駅など多くの乗客が乗降する駅も担当できました。

責任者として入った駅では、協力業者の方々との関係作りに尽力したことも記憶に残っています。コミュニケーションが不足すると解釈の齟齬が起こり、やり直しの作業が発生することもあります。会話が得意なタイプではなかったのですが、仕事を通じて、初対面や常連の作業員さんたちとの関わり方を身に付けていきました。

並行して、当社の主力事業である発電所の案件にも関わってきました。主に担当してきたのは火力発電で、2年目から責任者の補助として入り、3年目から主たる責任者を担っています。発電所の現場では何百人もの人が作業をしているので、全体の調整を図るのも一苦労ですが、自分で設計した通りに電力系統の設備が据え付けられていく瞬間は爽快感があります。もちろん予定通りに行くケースばかりではなく、現場を見て「別のやり方が良さそうだ」と気づき、その場で臨機応変に計画を変えることもしばしばです。

直近では、世界に2台しかない石炭ガス化複合発電(IGCC)の設備にも関わりました。最先端の設備ということもあり、非常に複雑で難度が高く、新しいことを勉強しつつの作業でした。4カ月間、福島県の発電所で作業をしてきましたが、さまざまな不具合やトラブルへの対応を乗り越え、無事に動いた瞬間には大きな達成感がありました。6名のメンバーを連れて責任者として出向いたので、皆でやり遂げた手応えも大きかったです。

現場のスケール感に感動!本社と行き来しながら専門知識を学んでいます/S.A.さん

学生時代は国際コミュニケーション学科に属し、英語の勉強に注力していました。当初は航空関係の仕事を志していましたが、コロナ禍の影響で別の業界を検討することに。新たに希望した「安定した事業基盤や歴史があり、大きなものを扱っている会社がいい」という条件にぴったり当てはまっていたのが当社です。PCを触るのが好きだったので、オフィスワーク中心の事務系総合職を志望しました。

1年目はOJT期間として、千葉県にある火力発電所と福井県にある原子力発電所にそれぞれ3カ月ずつ入り、現場事務の業務を教わりました。効率的な仕事の進め方は先輩によっても異なり、いろいろなやり方を見せていただいたことで、そこから自分がやりやすい方法を見出していくことができました。秋からは本社に戻り、営業・経理・システム・資材調達の4部門の業務を経験。その後、正式に資材調達課に配属となりましたが、2年目も3年目も本社と発電所を行き来しながら仕事をしています。

資材調達課の仕事は、各現場で必要な資機材の購入やリースの手配、協力会社さんとの調整や契約の取りまとめなどが主になります。現場から依頼が来ると社内での承認を取り、取引先である商社やメーカーに詳細の確認を行い、正式に発注をかけていきます。納期やコストの調整、仕様の確認などで社内外の人とコミュニケーションを取る機会が非常に多いので、学生時代、アパレルや飲食店でのアルバイトで培った対人力も役立っています。最近は名前を覚えて呼んでくださる方も増えてきました。

今は一人でできる仕事も増え、効率と正確性を両立できるようになってきた実感がありますが、初めて見聞きする資機材もまだまだたくさんあります。先輩たちは何も見ずにその場でスムーズにやり取りをされていますが、私は「依頼がくると1から調べる」という繰り返しで知識を身に付けています。現場に出向いて実物を見られると知識と紐づいていく実感があり、これからも現場には積極的に足を運んで勉強していきたいです。

これまで4つの発電所を見てきましたが、発電設備が出来上がっていく様子は本当にダイナミックで、スケール感に圧倒されることも少なくないです。「ここから生まれるエネルギーが世の中を支えているのだな」と思うと感慨深く、社会的に意義ある仕事に携われていることを実感します。

それぞれが感じている仕事の醍醐味/働く環境について

私は近々、太陽光エネルギーを水素に転換する設備に携わることが決まっています。前回のIGCCに引き続き、こちらも最新技術を用いた施設なので、また新しい知識を学んでいる最中です。私は社内の中でもかなり多様な案件に携わっており、毎回新鮮な気持ちで取り組むことができています。一方で中堅になり、そろそろ1つの専門分野を見つけて突き詰めてみたい、という気持ちも芽生えてきています。現状では火力発電やIGCCなど、自分が据え付けた機械を長く点検・メンテナンスしていく役割に興味を持っています。

私が思う当社で働く醍醐味は、縁の下の力持ちとしてエネルギーインフラを支えていけることや、最新鋭の設備にも関われる機会があることです。機械科の出身ですが、電気と機械の両方に詳しくなれる仕事で、近いうちに電気施工管理士の資格も取得予定です。私の部署には文系出身者もいますし、教育環境も整っているので、興味さえあれば出身学部を問わずチャレンジできる会社です。先輩のフォローも行き届いているので、失敗を恐れずにやってみること、自分なりに調べたり考えたりしてから質問することを繰り返していれば、着実に知識を身に付けていけると思います。
(Y.S.さん)

現在は本社で仕事をしていますが、近々、新潟県にあるコンベア工場に出向く予定です。現地でわからないことがあると、本社に電話して遠隔でもサポートをいただいていており、不安なく働けています。まずは自分の力で業務を完結できるようにすることが目標ですが、将来は私自身が後輩たちに頼られる存在に成長していきたいです。

初めての土地で新しい人たちと仕事をする機会も多いですが、普段行けないような場所に行けることや、現地の皆さんと仲良くなれることを楽しんでいます。当社所属の陸上選手が出場する大会に社員有志で応援に出向くこともあり、大会エリアの観光や前夜祭なども併せて満喫しています。長期出張前には現地周辺を調べておき、休日に友人を招いて観光を楽しむこともあります。

また、身近で総合職からエリア職に転属した先輩もおり、先々ライフスタイルに変化があった際にそうした選択肢を持てることも、安心材料につながっています。総合職の女性社員も年々増えていますし、女性社員用の寮もあり、福利厚生制度も手厚い会社です。
(S.A.さん)

学生の方へメッセージ

企業研究に取り組む際には、社名の印象にとらわれず、事業内容や仕事内容をしっかり調べてみることをお勧めします。当社も「建設工業」と付いているので、一見、住宅設備などの会社と思われがちですが、実際には80年近く事業を継続してきた総合プラント建設の老舗企業です。約500名の規模ではありますが、取引先には大手企業の名前がずらりと並び、スケールの大きな仕事に関われます。中でも発電所関連が全体の約8割を占めており、エネルギーインフラ事業の安定感の下で、自身のスキルアップに励んでいくことができる会社です。「縁の下の力持ちとして、社会に不可欠なエネルギーインフラを支えていく仕事がしたい」という人に注目いただけたら嬉しいです。
(Y.S.さん)

プラントや建設と聞くと「専門的な知識がないと入れない業界なのでは?」と思う人は少なくないかと思います。ですが当社の場合、教育制度が非常に充実しているので過度な心配は不要です。私も建設やプラント、工具などに関する知識はほぼゼロの状態で入社しましたが、仕事を通じて段階的に学んでいます。「業務に直接必要ではなくても、知っていて損はないから」と技能講習などにもたくさん参加させていただき、これまでに電気取扱者、有機溶剤作業主任者、衛生管理者などの資格を取得しました。「専門性を持った事務職を目指したい」という人にとっても、良い会社だと思います。
(S.A.さん)

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1つの案件をやり遂げる責任感や、大勢の人とコミュニケーションを図る力が役立つ同社の仕事。社内のメンバーとも円滑に連携しながら、ダイナミックな仕事ができる会社だ。

マイナビ編集部から

プラント建設を総合的に手掛ける企業として、創業80年目を迎える日本建設工業。全国の火力・原子力発電所を中心に、製鉄や製紙プラント、多様な産業の工場、世界をリードする最先端の研究施設などで用いられる機械設備の据付・メンテナンスに携わっている。

さらに今回の取材では、最先端プロジェクトの話も色々と聞くことができた。石炭ガス化複合発電(IGCC)や、太陽光エネルギーを水素に転換する水素エネルギーシステム、バイオマス火力発電所、天然ガス火力発電所など、近年、新たなタイプの発電所が次々と誕生している。東日本大震災という転換点を経て進んでいる“未来型エネルギー施設”の建設に関わり、社会に貢献している同社のような企業の存在を知れたことは、まさに社会科見学のような醍醐味があった。「インフラに関わりたい」「社会的に意義ある仕事がしたい」という人には、良い選択肢になりうる企業だろう。

社内は風通しがとても良いそうで、「上司や先輩とも日常的にコミュニケーションを取っているため、何かあったときも気軽に相談しやすい」とのこと。部署間や取引先との関わりが多い仕事ということもあってか、話好きな人が多い会社だと2名は口を揃えて語っていた。駅伝大会やソフトボール大会、スキーなどのクラブ活動や親睦会もあり、和気あいあいと仲間意識を持って仕事に励んでいる様子。そうした社風との相性も、企業研究の際に見ておくと良いだろう。

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社員の働きやすさを支える制度面も手厚い同社。家具・家電・オートロック・Wi-Fi付きの充実した単身者寮のほか、家族のいる人向けの借上社宅制度なども用意している。

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