最終更新日:2025/3/31

(株)伊藤製鐵所

  • 正社員

業種

  • 鉄鋼
  • 金属製品
  • 建材・エクステリア
  • 環境・リサイクル

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

電気炉メーカーは地産地消の産業!地域貢献にも繋がるリサイクルの先駆け

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東北で集めたスクラップを、東北の構造物を作るための鉄筋に!

電気炉メーカーである『伊藤製鐵所』は、寿命を終えた鉄に新しい生命を吹き込んで製品を作るリサイクルの先駆けのような会社だ。今回は石巻工場の若手社員2名と工場長に、仕事の魅力、やりがいなどを聞いた。

■雁部 岳見さん/石巻工場 管理部(2020年入社)
■松川 寛明さん/石巻工場 購買業務部(2020年入社)
■吉村 邦彦さん/石巻工場 工場長

座談会メンバーの紹介

休日は昨年生まれたばかりの娘と遊んでいます。一番かわいい時期なので、仕事が終わると家に直帰しています。時にはスノーボードで体を動かすことも!(雁部さん)
休みの時は映画館で過ごすことが多いですね。洋画・邦画問わず様々なジャンルの映画を鑑賞して気分転換しています!(松川さん)
高齢の愛犬とゴロゴロしながら過ごす時間が一番の癒しですね。仕事中は、集中して取り組んでいるので、ゆったり過ごすことでリフレッシュしています。(吉村さん)

ものづくりを支える設備管理・維持の仕事。トラブルを解決するたびに自身の成長を感じます

◆現在の仕事内容
大学時代に学んだ電気電子工学の知識を生かして、地元・宮城県内で働きたいと思い当社を選びました。学生時代に第二種電気工事士及び、第一種電気工事士の試験に合格し、当社へ入社後に必要な実務経験を積み、資格を取得しました。
現在は石巻工場の管理部で、設備の維持管理をメインに担当しています。例えば、モーターやブレーカーの電気品の状態をチェックして、設備に異常がないかなどの点検作業をしています。

◆仕事上でのやりがい、喜び、苦労など
当社は電気炉メーカーなので、電気炉の設備が停止してしまうと工場の運営に支障が出ます。そのためトラブルが起きた場合には迅速に対応しなければなりません。原因が特定できずに解決するまで時間がかかる時は難しさを感じますが、無事にトラブルが解決した時には大きな達成感とやりがいを感じます。
以前、電気炉の設備が動かなくなるトラブルが生じました。上司が不在だったので、自分が先頭にたち、故障している可能性がある部分を一つ一つ確認。最終的には電気のバランスを保っている部分に1カ所だけ故障があると判明したのですが、夜までかかり大変だったことがあります。この経験を通して、まずは自分でやってみることの大切さを実感し、トラブルを解決することで成長に繋がりました。

◆環境、社風など会社の雰囲気について
私が所属する管理部は平日の希望休が取りやすく、自分でスケジュールを組み立てやすい環境です。また、仕事上で困った時には、上司がすぐに相談に乗ってくださり、自分が想像できなかった答えにたどり着けるので安心して業務に携わることができています。
当社は若いうちから責任を持って仕事に取り組む風土があるので、ハキハキと自分の意見を発信できる方が活躍できると思います。そして、自分の意見や考えを持って取り組むと、次につながる仕事ができますよ。

◆仕事上での今後の抱負
工場の運営に支障がないように、設備を維持管理・更新していくことが私たち管理課の仕事。今後は新しい設備を導入する際に、何の問題もなく迅速に終えられるようにすることが目標です。

(雁部 岳見さん/石巻工場 管理部)

鉄スクラップや副資材の購入に関わる仕事。協力しながら仕事に取り組む大切さを実感

◆現在の仕事内容
大学では環境エネルギー学科で学んでいたため、リサイクルなど環境関係の仕事に就きたいと思い、大学の先輩が働く当社に入社しました。私は工業高校時代に危険物取扱者、大学時代に公害防止管理者の資格を取得したので、その資格を生かせると考えたことも入社理由のひとつです。
入社後、鉄スクラップや副資材を購入する部署に配属。スクラップヤードで1年間の手厚い研修を受け、鉄スクラップの品質を見極める検収員の社内資格を取得することができました。現在は、事務所内で副資材の納入スケジュール管理、現場の備品の購入処理を担当しています。

◆仕事上でのやりがい、喜び、苦労など
副資材の納入スケジュール管理は、連休があると予測を立てることが難しく、私の判断によっては工場の運営に支障がでてしまうので、慎重さを心がけています。どのような環境下でも、予測通り進むとやりがいを感じます。
印象に残っているエピソードとしては、年末年始に自分では「この納入で大丈夫だろう」と思っていましたが、スケジュールの読みが甘く、現場の皆さんにご迷惑をかけてしまったことがありました。この経験を通じて、周りと共有したり相談しながら、仕事を進めることの大切さを痛感しました。

◆環境、社風など会社の雰囲気について
若手の私の意見も快く受け入れてもらえるので、一人の社員として尊重されている実感があります。私の部署では基本的に土日休みですが、土曜日に出社する場合は平日に代休を取得できるので働きやすい環境だと思います。

◆仕事上での今後の抱負
業務に関係する資格の取得と、付随してできる業務を増やすことが直近の目標です。特に品質管理に関わるQC検定などを取得して、スキルアップしていきたいですね。

(松川 寛明さん/石巻工場 購買業務部)

一人ひとりの受け持つ範囲が広く深い石巻工場の仕事!専門資格も取得してプロフェッショナルに

◆お二人を入社から振り返って
雁部さんの得意分野は電気関係なので、工場全体の設備を管理する部署に配属しました。電気炉は高電圧大電流。そして、大きな電極から発生するアーク熱を使用し鉄スクラップを溶解するなど、当社のものづくりは電気がなければできないので、それを支える重要な部署です。現場の担当者としっかりコミュニケーションを取りながら、安定した操業ができるように活躍中で、今は現場の管理も任せられるまでに成長しました。
松川さんは、学生時代に環境について学んでいたので、リサイクルの原点でもある鉄スクラップを購入する部門に配属しました。現場実習では早期に知識や技術を習得し、スクラップの品質を見極める力も身につけ、短時間で仕分け作業ができるようになりました。現在では現場実習で得たスキルを活かし、事務所のスタッフとして活躍しています。

◆石巻工場で働く魅力
石巻工場はスタッフの人数が多くないので、一人ひとりの受け持つ範囲が広く深いのも特長。意見が通りやすく、自分が一生懸命やったことがしっかり実績として返ってくる職場です。
社員は工場を運営していく立場なので、多くの資格を取得する必要があります。特に、公害防止管理者や危険物取扱者、エネルギー管理士や衛生管理者などの資格を早めに取得できるように、バックアップする体制も整っています。

◆求める人物像や学生へのメッセージ
色々なことに興味を持ってチャレンジする姿勢がある方に来ていただきたいですね。ものづくりはさまざまな問題が発生しますが、常に探求心をもって取り組めば、答えは必ず見つかります。前向きな姿勢で取り組んでいける方が、自分の持ち味を生かしながら活躍できる職場だと思います。

(吉村 邦彦さん/石巻工場)

学生の方へのメッセージ

製鉄には高炉法と電炉法の2種類がありますが、当社は電炉でスクラップを溶かして鉄筋を作る工場になります。他の業界に比べて大きな設備を有し、大量の電気エネルギーを必要としますが、そのおかげでCO2の排出を大幅に削減できるため、リサイクルだけではなく脱炭素にも貢献しています。近年では世界規模で製鉄の電炉化が進んでおり、地球環境にやさしい魅力のある産業の1つだと思います。

一人ひとりに与えられる業務は楽なものではありませんが、比較的自由な職場だと思うので、色々なことを考えて具現化することができます。入社前に専門的なスキルがなくても、工場に来てから実務を経験する中で知識や技能が身につくので、安心して選んで欲しい企業です。

(吉村 邦彦さん/石巻工場 工場長)

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『伊藤製鐵所』は異形棒鋼のロングセラー商品「ONICON(オニコン)」を有し、業界でも高い知名度を誇る企業。圧延加工で作られる鉄製品は様々な分野で使われている。

マイナビ編集部から

1937年(昭和12年)に創業以来、社会インフラを支える鉄筋づくりで現代社会に貢献している『伊藤製鐵所』。今回は同社の生産拠点の一つ、石巻工場でものづくりに情熱をかたむける社員の方々にお話しをうかがった。

管理部の雁部さんも、購買業務部の松川さんも学生時代に専門資格を取得し、それぞれの現場で得意分野を生かしながら、積極的に働いている。そして、工場長である吉村さんは部下一人ひとりに目を配り、専門的な内容もかみ砕いて説明をしてくださるなど、こちらに寄り添った姿勢で取材に応じてくださった。若手でも責任のある仕事に取り組める風土が根付いており、着実に成長できる環境があることがしっかりと伝わってきた。

電気炉メーカーと言うと専門的な仕事だと感じる人も多いだろう。だが、私たちの暮らしに必要不可欠なあらゆる構造物に関わる仕事であり、循環型社会の実現に貢献するリサイクル企業だ。将来的になくなることはなく、未来ある産業に携わっている同社にぜひ一度注目してみてほしい。

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宮城県石巻市の石巻工場には、広々としたオフィスがある。部門を問わず社員同士のコミュニケーションも活発で、意見交換をしながら働ける環境だ。

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